|
●概況 王府において、キシュディム護衛士たちに準備や警備、当日の進行といったすべての役割が与えられ、執り行われた重大な会談は、流し素麺なる和やかな終幕をもって、無事に散会となった。 各地に点在するリザードマン護衛士団から集った要人たちは、キシュディム護衛士たちとの交流を通じ、何を感じたのだろうか。少なくとも、アイザック王が楽しげに過ごしている様子は、彼らの目にはとても新鮮なものとして映ったようである。 この『秘めやかな会合』において、護衛士たちが以前より進めていた『闘技大会』の開催が、王の一存により承認された。その規模や内容については、今後の話し合いや護衛士依頼による調査などを通じ、実施に向けて固められてゆくものと思われる。 まず、求められるのは王府への働きかけ(貢献度の消費)についての詳細だろうか。 そして、砦工房の技術力を高めるための地道な努力も必要であろう。 キシュディム護衛士たちは、これらを同時に進めながら状況を確固たるものとし、大会の規模に添った計画案を作成してゆかねばならない。 宵闇の蝶・ユズリアは砦工房を訪ねた。そして、さっぱり味の林檎と人参の、健康的なことこの上ない飲料を提供してまわった。炉の熱さに加えられた夏の暑さに疲労困憊といった様子の職人たちは、差し入れを喜び勇んで飲み干した模様である。 この耐え難い熱さ対策として、極楽蜻蛉式武装少女・アムルは風の通り道を設けることを提案、実際の作業も行い、いくらかの室内の熱を逃がすことに成功した。鍛冶仕事の効率が向上したとの感謝の声が届けられている。 砦工房の技術力については、今後、いっそうの向上が求められている。多くのキシュディム護衛士の参画が必要である。 王都の治安面は安定して久しいか。油断は禁物であるが、製造や農業など、他方面の働きによる貢献を考える時期に到っているのかもしれない。 黒への案内人・アムリタとルナティック・プレストは南方へと向かった。二人が同行したのは、キシュディム護衛士にとって親しい名の一つでもある、ホアキン商会の当主バリッチである。二人は商人の目を借りて、南方を本拠としつつあるというバルマン一派の動向を探った。 別行動ではあったが、暇神・スレインも領土の南方にまで足を伸ばしている。旅先で彼が出会ったのは、闘技大会開催のために動く暗夜の半身・トルティアだった。彼女が云うところによれば、かの地の食事は上手く、衛生面でも問題がない。また、美景として知られる遺跡の存在が報告されている。 リザードマン護衛士たちとの関係が向上した結果、北方拠点において行われた冒険者同士の合同訓練にも、これまでにも増して熱が入った模様。参加者は、鈍牛・タナトス、棘石竜子・ガラッド、天地を裂く黒炎の重戦車・ナムールといった重厚な面々であった。 なお、ベベウより、今月も【青】ならびに【赤】の護衛士による通常任務を、前半と後半の二部構成ではなく、これより月末までの一期としてほしい旨の連絡がなされている。 ●王都の様子 (先月比) 【農 業】691/??? +21 【商 業】528/??? +18 【貢献度】539/999 +10 【治 安】100/100 +38 ――砦工房―― 【兵訓練】 97/100 +2 【製 造】514/??? +16 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。 毎月、一度の更新となります。 ●護衛士の任務 ――通常任務【青】―――――― ・訓練所で兵士たちを鍛える ・治安の維持 ・国境哨戒 ・アイザックの護衛 ・リザードマンGGとの修好 ――通常任務【赤】―――――― ・砦工房の運営 ・農業の発展 ・商業の発展 ・公共事業への協力 ・リザードマンGGとの修好 ――【重点業務】――――――― ・その時点での最も重要な課題 ・食糧問題 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。 ●施設の紹介 【グリモアガード(GG)本部内の施設】 ・聖域前広場 :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。 武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。 ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。 ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。 【リザードマン王国首都】 ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。 ・訓練場 :市街地と郊外の境にある施設。 【砦工房と新村】 ・砦工房 :王都の南東、主要街道に面する施設。 200名のリザードマン兵士が常駐する。 24基の炉が設けられ、精鉄の技能を学ぶことができる。 クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。 10匹のノソリンが配備されている。 ・農地 :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。 ・街道 :王都から砦工房へと伸び、さらに北へと進む主要な道。 ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、 多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。 花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。 陽光の砦リドマーシュへと伸びる、 西方への道が開通した。 【北方拠点】 ・本部 :7本の柱からなる堅固な建物。 たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。 大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。 小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。 チリひとつなくきれい。 窓辺には風鈴が下げられている。 ・物見櫓 :高さ5メートルほどの石の塔。 狼煙を装備。 ・石垣 :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。 ・側溝 :石垣に沿って掘られている。 今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。 ・医療施設 :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。 屋内に井戸を持つ。 ・避難地 :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。 避難民のテントが並ぶ。 農地や、鍛冶のための炉が築かれている。 【西方街道】 ・天幕本部 :数十のテントからなる。 リザードマン護衛士と工兵が滞在中。 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。 ●NPC人物紹介 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。 最近は領内の探訪にご執心。 ・ルタ :影の宰相と目される有能な文官。 現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。 彼との間に生まれた子は男児であった。 現在、体調を崩している。 ・マルツ :南部の若き領主。 ルタとは深い絆で結ばれている。 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。 旧体制派の首領と断定された。 ・カルロ :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。 現在、その身分はマルツに預けられている。 ・ザマー :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。 ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。 丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。 ・バリッチ :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。 チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。 ●リザードマングリモアガード 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。 ●MSより ・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。 ・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。 ・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。 ・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。 ・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。 (総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう) |