<【総合案内】2006年11月期>

 闘技大会の準備が着々と進んでいきます。
 工房では、闘技大会に使用する武具の作成に追われ、護衛士達も自らリストを作り、確認作業を手伝う場面もあったようです。
 また、護衛士達が鍛え上げた砦工房の兵士たちの練度が高まり、西の道整備へと異動となったのも、嬉しい報せでしょう。

【総合案内】11月期 薄明の霊査士・ベベウ(a90103)

場所:聖域前広場   2006年11月02日 23時   発言数:1
●概況
 
 昨月に行われたキシュディム護衛士による投票により、闘技大会開催に向けて、ひとつの指針が定まった。それは、『治安と華やかさ、どちらとも均整のとれた取り組みを進める』というもの。
 貢献度は、『治安』と『華やかさ』に二分して消費されることとなり、すでに王府へと委ねられていたこれまでの数値は、すべてが費やされた。
 また、現有する数値の半分ほどが、アイザック王による鶴の一声で、新たに消費された。これらは、会場となる遺構などの整備にあてられる。
 
 狂った蔦らの排除が終えられた『金杯の練場』へ向け、砦工房に所属する100名のリザードマン工兵たちが出発する運びとなった。彼らを指示監督し、自らも汗して働くことが、重点任務としてキシュディム護衛士らに課せられることとなる。
 
 リザードマン王国、今秋の実りは昨年よりも豊かなものとなりそうであることが、各地の護衛士団と暇神・スレインによって、王都へと伝えられている。北方拠点に作られた小さな田にも、王都付近の新村と同様の実りが確認された。技術の伝播が認められたということである。
 
 商業の面においては、ゆるやかな推移しか見られていない。闘技大会が国を活気づかせれば、市場にも活況がみなぎることだろう。
 
 紅の疾風・ヴァレリーらにより、旧体制派の潜伏先を求める調査が続けられている。どうやら、表の顔を持ちながら裏では刃を研ぐといった形で、日々の営みに紛れ込んでいるようなのだが……。調査すべき区域を限定するなどの工夫が必要だろうか。
 
 歌う山伏・ハルたちは、『金杯の練場』にもっとも近い町を訪ね、その盛り場の巡察を行った。彼の提案した「芸人となって見回るでござる」という案は、最初は訝しがられたものの、興に乗った仲間たちにとても好評だったようだ。また、盛り場にたむろする連中の合間にも、闘技大会の開催が噂として広まったようである。今後も、こういった周知のための動きを続けてゆくべきだろう。
 
 冥界の犬神・ミュヘンは、マルツの領主館を訪ね、ルタと一ヶ月ぶりの再会を果たした。同行した霽月の蝶・ユズリアが、呼び捨てでも構わないのかと躊躇しながら「ルタ……」と話しかける、ミュヘンに何事かを尋ねた後、ルタは「よろしく、ユズリア」と痩せた指を差しだした。マルツが云うには、男の子は健康そのものであり、ルタは依然として体調が思わしくないが、このところは散歩なども愉しんでいるとのことだった。
 
 蒼嵐竜・シンはこつこつと、逆理の裁者・シャルトルーズは適度に休息を挟みながら、そして、剛健たる盾の武・リョウは楽しく厳しく、砦工房の兵士たちを鍛えあげた。練度が高まったことから、異動が行われたようだ。半数の100名が西方の街道整備へとまわされ、変わりの新兵が100名、あらたに砦工房へとまわされた。
 
 砦工房の炉を訪ねた、小悪魔な幼妻伝説〜きゅーてぃ・ルナ。彼女は闘技大会のために打たれている剣が、刃引きされているかどうか確かめた。近いうちに、それらの品々は、新たに砦工房【龍鱗堂】へと並べられることだろう。
 亜麻色の髪の天使・アクラシエルと儚き花・セラフィンは、仕事に追われる職人らになりかわって、納品などの日取りを確認した。闘技大会はまだ先だが、すでに参加を表明している者らも少なくはなく、それらの手元へ武具を届けてやる必要が生じている。未だに、細部がまとまっていない品もあるようで、職人らは苦慮しているようだ。
 
 もはや伝説的といっても過言ではない、ベベウの執務室に堆い書類の山々は、手伝いにやってきた隠遁者・アリエノールの目前で、雪崩のごとく滑落した。
 床に散乱した筒状の羊皮紙を拾いあげたところで、螢火夢幻乱飛・メディスは絶句。その理由は、その書面に『駅ノソリン計画書』なる文字が躍っていたからだった。どうやら、王府でもこの計画の採用が検討されてはいるものの、未だに実現には近づけずにいるらしい。計画的にノソリンを繁殖させる、また、そういった施設を領内にくまなく配置する、といった必要が生じるからだ。
 堆積する書類をかきわけて、ベベウを床から救いだしたのは、息も切れ切れな様子の、鋼帝・マージュだった。
 
 なお、ベベウより、今月も【青】ならびに【赤】の護衛士による通常任務を、前半と後半の二部構成ではなく、これより月末までの一期としてほしい旨の連絡がなされている。
 
 
 
●王都の様子
              (先月比)
 【農 業】706/???  +5
 【商 業】552/???  +7
 【貢献度】432/999  +18(消費−400)
 【治 安】100/100  +15
 
   ――砦工房――
 【兵訓練】 54/100  +4(新兵との交代−50)
 【製 造】534/???  +10
 
 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。
 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。
 毎月、一度の更新となります。
 
 
●護衛士の任務
 
――通常任務【青】――――――
 ・訓練所で兵士たちを鍛える
 ・治安の維持
 ・国境哨戒
 ・アイザックの護衛
 ・リザードマンGGとの修好
 
――通常任務【赤】――――――
 ・砦工房の運営
 ・農業の発展
 ・商業の発展
 ・公共事業への協力
 ・リザードマンGGとの修好
 
――【重点業務】―――――――
 ・その時点での最も重要な課題
 ・食糧問題
 
 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。
 
 
●施設の紹介
 
 【グリモアガード(GG)本部内の施設】
  ・聖域前広場  :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 
  ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。
           武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。
  ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。
  ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。
 
 【リザードマン王国首都】
  ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。
  ・訓練場   :市街地と郊外の境にある施設。
 
 【砦工房と新村】
  ・砦工房   :王都の南東、主要街道に面する施設。
          200名のリザードマン兵士が常駐する。
          24基の炉が設けられ、精鉄の技能を学ぶことができる。
          クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。
          10匹のノソリンが配備されている。
  ・農地    :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。
  ・街道    :王都から砦工房へと伸び、さらに北へと進む主要な道。
          ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、
          多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。
          花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。
          陽光の砦リドマーシュへと伸びる、
          西方への道が開通した。
 
 【北方拠点】
  ・本部    :7本の柱からなる堅固な建物。
          たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。
          大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。
          小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。
          チリひとつなくきれい。
          窓辺には風鈴が下げられている。
  ・物見櫓   :高さ5メートルほどの石の塔。
          狼煙を装備。
  ・石垣    :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。
  ・側溝    :石垣に沿って掘られている。
          今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。
  ・医療施設  :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。
          屋内に井戸を持つ。
  ・避難地   :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。
          避難民のテントが並ぶ。
          農地や、鍛冶のための炉が築かれている。
 【西方街道】
  ・天幕本部  :数十のテントからなる。
          リザードマン護衛士と工兵が滞在中。
 
 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。
 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。
 
 
●NPC人物紹介
 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。
         最近は領内の探訪にご執心。
 ・ルタ    :影の宰相と目される有能な文官。
         現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。
         彼との間に生まれた子は男児であった。
         現在、体調を崩している。
 ・マルツ   :南部の若き領主。
         ルタとは深い絆で結ばれている。
 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。
         旧体制派の首領と断定された。
 ・カルロ   :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。
         現在、その身分はマルツに預けられている。
 ・ザマー   :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。
         ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。
 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。
         丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。
 ・バリッチ  :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。
         チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。
 
 
●リザードマングリモアガード
 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。
 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。
 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。
 
 
●MSより
・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。
・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。
・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。
・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。
・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。
 
 
(総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう)

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