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●概況 王府の西に出現した複数の魔物が、十三名のキシュディム護衛士によって討伐された。肥沃であり豊かな実りをもたらすと同時に、過去からの負の遺産をも受け継ぐ国土には、まだ多くの危険が残されているのである。 今後も、キシュディム護衛士たちの働きに、多くの民からの期待が寄せられる。 闘技大会の会場として、五つの会場が決定した。 ・南方の『金杯の練場』 ・東方の『覇道の宮』 ・西方の『水鏡の望楼』 ・北方の『北方拠点』 ・中央の『王都』 以上が定められた結果、アイザック王によって、大会の開催時期が決定された模様。 4月に南方の『金杯の練場』、5月には東方の『覇道の宮』、6月には西方には『水鏡の望楼』、7月には『北方拠点』、そして、8月には中央の『王都』での決勝大会が開催される見込みとなった。 キシュディム護衛士たちには、護衛士依頼として王府よりの通達が届けられ、開催にあたっての様々な任があたえられるものと思われる。 紅の騎士・ヴァレリーは『覇道の宮』に残り、そこで働く元荒くれ者たちの監督にあたった。町から危険が一掃されたこと、闘技大会の開催地となったことにより、周辺地域で暮らす人々の意気があがっているようだ。今後は治安の安定が望まれる。 リザードマン護衛士団の訪問を終えた、一握の良識・シェルディンによって、ベベウ団長へ報告書が提出された。内容は、闘技大会に参加するリザードマン護衛士の一覧表である。キシュディム護衛士たちにとって馴染みのある名も、そこに含まれているようだ。 また、棘石竜子・ガラッドをはじめとする数名のキシュディム護衛士たちが、リザードマン護衛士たちとの合同訓練を実施、闘技大会の開催に向けて連携を高めるべく親睦を深めている。 北方拠点に隣接する元避難民たちの集落、その本格的な造営を助けるために、砦工房から多くのリザードマン工兵たちが現地へと派遣された。 そのため、砦工房には経験の豊かな古兵がわずかに10名、残されるのみとなっている。新たに90名の若者が採用されたが、十分な訓練を重ねていく必要があるだろう。 剣舞士・キサヤにとって、訓練所の兵士たちとの初顔合わせは、同時に、工兵たちと別れを告げる機会ともなった。新たに加えられた新兵たちを、残った古兵たちとともに鍛えはじめたのは森閑の大地・ガイヤである。 新村や街道の造営などに活躍したリザードマン工兵たちが、その経験を各地に散ることで伝播させることは、国土に種を蒔く行為に等しいともいえるだろうか。 多くの工兵たちが造営に参画する、北方の元避難民たちの村に、深林の思索者・カスミ、亜麻色の髪の天使・アクラシエル、皓闇・ユーティス、そして、凪し残影・ナギらが訪問したようだ。 彼らがかの地で行った活動とは、泥濘ばかりの土地を改善、活用していくかということについての聞き取り調査、あるいは、新村で構築された農業モデルの導入についての事前調査、といった事柄である。 具体的には、根菜以外の作物をいかに栽培するかといった点が見当されたようだ。その他には、其は命護りし天空の聖楯・クリムヒルトが放牧についての考察、調査を行っている。なお、献身的に土地を耕した神速の青龍・レイヴンに対し、住民たちから感謝の言葉が贈られた。 さらに北方拠点においては、赤い狐の・サンク、蒼闇の朧月・クレアたちの手により、現在は倉庫としてすら使用されていない地下室の活用が図られた模様。結果、人間が過ごすことのできる体裁は整えられたようだが、その用途は未だに定められていない。 恐竜殿下・クロコは西方へと向かった。西方のリドマーシュへと伸びる街道を見分し、その安全を確かめている。しかしながら、よからぬ噂を耳にすることも……。森のなかから、ひとつの村が消失したというのである。 蒼鴉旋帝・ソロは暁の幻影・ネフェルと連れだって、領土の東方を訪問している。『羽振りのよい新興のリザードマン商人』について、彼が盛大な商いを行っていること、五十ほどの年齢であること、家族はないこと、外出を好まないこと、などが明らかとなっている。 また、同人については月下雪影の寒椿・セレスティアも調べを進めたようだ。彼は、リザードマン王国が同盟諸国入りした直後、混乱のただなかに姿を現し、頭角を現していった人物であるらしい。 南方のマルツを尋ねた博士・ユルは、アイザック王の『操縦法』なるものをルタから授けられた模様。幾分か窮屈であった方が、黒水王は自分の感情を素直に表現できるのであるから、あまりに自由が過ぎて選択肢が多い状況は芳しくない――といった内容のようである。 難攻不落の渇き・キオウは、領主館の炊事場を訪れ、そこで生地を練りあげることから初めて――無事に焼きたてのスコーンをルタへと振る舞うことができたようだ。もっとも、先月のスコーンもオーブンで温め直して「美味しくいただきました」とは、マルツの言葉であるのだが。 二月も半ばに差しかかろうという時分、難攻不落の渇き・キオウは廊下で黒くなっているリーダーを発見したが、そのまま治安を維持するための活動に赴くべく、王都の往来に消えた。 黒くなっていた鋼帝・マージュは、アイザックの護衛を務めたようである。その結果は、マージュはさらに黒くなり、アイザックももまた黒くなったようである……。 なお、ベベウより、今月も【青】ならびに【赤】の護衛士による通常任務を、前半と後半の二部構成ではなく、これより月末までの一期としてほしい旨の連絡がなされている。 ●王都の様子 (先月比) 【農 業】738/??? +20 【商 業】591/??? +9 【貢献度】449/999 +17 【治 安】100/100 +12 ――砦工房―― 【兵訓練】 11/100 +2(新兵の採用、−90) 【製 造】576/??? +3 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。 毎月、一度の更新となります。 ●護衛士の任務 ――通常任務【青】―――――― ・訓練所で兵士たちを鍛える ・治安の維持 ・国境哨戒 ・アイザックの護衛 ・リザードマンGGとの修好 ――通常任務【赤】―――――― ・砦工房の運営 ・農業の発展 ・商業の発展 ・公共事業への協力 ・リザードマンGGとの修好 ――【重点業務】――――――― ・その時点での最も重要な課題 ・食糧問題 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。 ●施設の紹介 【グリモアガード(GG)本部内の施設】 ・聖域前広場 :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。 武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。 ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。 ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。 【リザードマン王国首都】 ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。 ・訓練場 :市街地と郊外の境にある施設。 【砦工房と新村】 ・砦工房 :王都の南東、主要街道に面する施設。 100名のリザードマン兵士が常駐する。 24基の炉が設けられ、精鉄の技能を高めている。 クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。 10匹のノソリンが配備されている。 ・農地 :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。 ・街道 :王都から砦工房へと伸び、さらに各地と進む主要な道。 花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。 ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、 多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。 なお、 リドマーシュへと伸びる西方への道、 リベンティーナから届いた南方よりの道、 ならびに、 チキンレッグ領へと向かう北方の道が開通している。 【北方拠点】 ・本部 :7本の柱からなる堅固な建物。 たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。 大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。 小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。 チリひとつなくきれい。 窓辺には風鈴が下げられている。 ・物見櫓 :高さ5メートルほどの石の塔。 狼煙を装備。 ・石垣 :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。 ・側溝 :石垣に沿って掘られている。 今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。 ・医療施設 :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。 屋内に井戸を持つ。 ・避難地 :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。 避難民の粗末な家が並ぶ。 農地や、鍛冶のための炉が築かれている。 【西方街道】 ・天幕本部 :数十のテントからなる。 リザードマン護衛士と工兵が滞在中。 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。 ●NPC人物紹介 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。 最近は領内の探訪にご執心。 ・ルタ :影の宰相と目される有能な文官。 現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。 彼との間に生まれた子は男児であった。 現在、体調を崩している。 ・マルツ :南部の若き領主。 ルタとは深い絆で結ばれている。 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。 旧体制派の首領と断定された。 ・カルロ :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。 現在、その身分はマルツに預けられている。 ・ザマー :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。 ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。 丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。 ・バリッチ :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。 チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。 ●リザードマングリモアガード 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。 ●MSより ・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。 ・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。 ・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。 ・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。 ・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。 (総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう) |