<【総合案内】最終版>

 闘技大会も無事終了し、護衛士達の肩の荷も降りたようです。
 商人やモンスターなどの憂いも断ち、旧リザードマン王国も豊かで平和な国へと変化してきました。
 これも護衛士達が力を尽くしてくれたお陰でしょう。……皆さん、お疲れ様でした。

【総合案内】最終版

薄明の霊査士・ベベウ(a90103)
場所:聖域前広場   2007年09月06日 19時   発言数:1
●概況
 
 リザードマン領全土をあげて開催された闘技大会は、無事に『王都』による決勝を終え、閉幕の時を迎えた。
 
  ・南方の『金杯の練場』
  ・東方の『覇道の宮』
  ・西方の『水鏡の望楼』
  ・北方の『北方拠点』
  ・中央の『王都』
 
 闘技大会は、各地に多くの行商人たちを集め、地域間の交流といった観点からも有形無形の財を、かつて忘れ去られていた遺構の周囲に残した。人々の心に残された一体感と高揚とは、これまでとは少しだけ異なる未来を創造させるのに十分なだけの種火となり、自身のため、家族のため、隣人のために生きてゆくための標ともなりえるのだろう。
 
 
 クリムヒルトとサンクが中心となって進められてきた、北方の村のための新たな名産品作りは、どうやら無事に軌道に乗ったようである。傾斜する野に設けられた柵の内側には、近隣から集められた羊たちが暮らしはじめ、チーズをこさえるための職人の定住にも目処がたった。クリムヒルトは事業を継ぐ者たちのために書類を用意し、サンクはすりよってきた顔なじみの羊の額を掻いてやった――。
 
 砦工房に配属された新人たちは、ここ数ヶ月の訓練と闘技大会のために駆り出された実務とによって、見違えるほどの成長を遂げた。アクラシエルは彼らをねぎらうとともに、北方の村で進められている酪農について語り聞かせた。護衛としても大工としても、第一に実直な働き手である工兵たちの参加は、新たな事業の力となってくれることだろう。
 
 田園へと赴いたナギの視界に飛びこんできたのは、半白の金をまといつつある稲穂の、風になびいて描きだす弧状の紋様であった。彼と同行したナディアは、王都の市や墓地、それに、砦工房などをめぐってから新村を訪れた。風に頬を撫でられて嬉しそうなナディアはまだ知らない。彼が栄えあるキシュディム護衛士、その最後のひとりであることを――。
 
 闘技大会の余韻も冷めやらぬなか、シェルディンは王都に集っていたリザードマン護衛士たちと言葉を交え、各地へと帰還する彼らに随伴し、各の本部を訪ねたのだった。リザードマン護衛士団の冒険者たちは、ひとつの終わりについて感じとっていたようだった。それに伴い生じるであろう責任への強い意志を添えて――。
 
 いつものように黒水王を尋ねたユルは、顎の向きで伝えられた壁際の椅子へと腰かけ、アイザックを手伝うのでもなければ監視するのでもなく、持参した書物を紐解きはじめた。バルコニーにはキオウの姿がある。黒水王が文字通り飛びだしていってしまった苦い経験があったからだった。だが、彼もまたアイザックの折れ曲がった指先にうながされて、壁際の椅子に腰を――尾は巻いて――落ちつけた。黒水王は彼らふたりに赤い葡萄酒を振る舞った。酔いつぶれさせて逃げだそうなどという算段ではなかった。
 
 夕暮れとなっても往来の波は途切れることなく、石畳の路に佇むイツキの左右を流れてゆく――。彼女がはじめて訪れた時と比べ、今宵の王都は明らかに様変わりしていた。戦いに敗れた後の、あの殺伐とした寂寥感は失われている。人々はそれぞれの家に帰るためだけに忙しい――。
 
 多くの書簡で埋め尽くされているはずの壁面には、誰が描いたものであろうか、黒と青のインクで仕上げられた一枚の絵がかけられていた。それは、キシュディムの塔であり、その麓には同じ『勇猛』をまとう人々の集う姿が精緻に書きこまれてあった。薄明の霊査士の姿は、もうそこにはなかった――。
 
 
●王都の様子
              (先月比)
 【農 業】791/???  +19
 【商 業】733/???  +5(大会+50)
 【貢献度】549/999  +7
 【治 安】100/100  +40
 
   ――砦工房――
 【兵訓練】 82/100  +9
 【製 造】694/???  +4(大会+20)
 
 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。
 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。
 毎月、一度の更新となります。
 
 
●護衛士の任務
 
――通常任務【青】――――――
 ・訓練所で兵士たちを鍛える
 ・治安の維持
 ・国境哨戒
 ・アイザックの護衛
 ・リザードマンGGとの修好
 
――通常任務【赤】――――――
 ・砦工房の運営
 ・農業の発展
 ・商業の発展
 ・公共事業への協力
 ・リザードマンGGとの修好
 
――【重点業務】―――――――
 ・その時点での最も重要な課題
 ・食糧問題
 
 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。
 
 
●施設の紹介
 
 【グリモアガード(GG)本部内の施設】
  ・聖域前広場  :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 
  ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。
           武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。
  ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。
  ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。
 
 【リザードマン王国首都】
  ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。
  ・訓練場   :市街地と郊外の境にある施設。
 
 【砦工房と新村】
  ・砦工房   :王都の南東、主要街道に面する施設。
          100名のリザードマン兵士が常駐する。
          24基の炉が設けられ、精鉄の技能を高めている。
          クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。
          10匹のノソリンが配備されている。
  ・農地    :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。
  ・街道    :王都から砦工房へと伸び、さらに各地と進む主要な道。
          花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。
          ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、
          多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。
          なお、
          リドマーシュへと伸びる西方への道、
          リベンティーナから届いた南方よりの道、
          ならびに、
          チキンレッグ領へと向かう北方の道が開通している。
 
 【北方拠点】
  ・本部    :7本の柱からなる堅固な建物。
          たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。
          大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。
          小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。
          チリひとつなくきれい。
          窓辺には風鈴が下げられている。
  ・物見櫓   :高さ5メートルほどの石の塔。
          狼煙を装備。
  ・石垣    :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。
  ・側溝    :石垣に沿って掘られている。
          今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。
  ・医療施設  :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。
          屋内に井戸を持つ。
  ・避難地   :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。
          避難民の粗末な家が並ぶ。
          農地や、鍛冶のための炉が築かれている。
 【西方街道】
  ・天幕本部  :数十のテントからなる。
          リザードマン護衛士と工兵が滞在中。
 
 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。
 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。
 
 
●NPC人物紹介
 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。
         最近は領内の探訪にご執心。
 ・ルタ    :影の宰相と目される有能な文官。
         現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。
         彼との間に生まれた子は男児であった。
         現在、体調を崩している。
 ・マルツ   :南部の若き領主。
         ルタとは深い絆で結ばれている。
 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。
         旧体制派の首領と断定された。
 ・カルロ   :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。
         現在、その身分はマルツに預けられている。
 ・ザマー   :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。
         ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。
 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。
         丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。
 ・バリッチ  :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。
         チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。
 
 
●リザードマングリモアガード
 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。
 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。
 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。
 
 
●MSより
・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。
・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。
・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。
・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。
・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。
 
 
(総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう)

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