<種族の紹介>

 ここでは、ランドアース大陸に住む様々な種族を、同盟諸国の立場から紹介します。
 同盟諸国では、ヒト・エルフ・ストライダーをはじめ、様々な種族の人が冒険者になる事ができます。
 その他にも、同盟諸国に敵対している種族や救援を求めて来た種族など、同盟諸国と関係のある種族も紹介しています。
 今後の冒険者の活躍により、同盟諸国で冒険者になれる種族は増えていく可能性があります。

⇒⇒⇒■同盟諸国で冒険者になれる種族
⇒⇒⇒■同盟諸国と関係のある種族


■同盟諸国で冒険者になれる種族



●ヒト
ヒト  ランドアース大陸で最も一般的な種族です。外見は現代世界の人間と全く同じです。
 特別な力を持たない代わりに、あらゆる物事に対応できる可能性を秘めています。

≪特殊能力:ヒトの親和性≫

 特に秀でた能力を持たないヒト族ですが、それ故なのか、他種族に敵意を持たれにくいという特性を持ちます。



●エルフ
エルフ  尖った耳を持ち、比較的華奢な体つきをしている他は、ヒトと変わりはありません。
 魔法の素質は比較的高くなっています。
 寿命はヒトと大差無く、成長する速度も同じくらいです。

≪特殊能力:エルフの夜目≫

 周囲が暗くなると通常の視力ではなく、温度で周囲の状況を把握することが出来ます(正確には夜目ではありません)。



●ストライダー
ストライダー  ヒトに動物の尻尾を生やした種族です。俊敏な運動能力を持っていますが、特に、何かに反応して行動を開始するまでの時間が短いのが特色です。
 尻尾の種類は様々で、特に決まった物はありません。尻尾が生えている以外は、ヒトと全く同じ外見をしています。
 寿命はヒトと大差無く、成長する速度も同じくらいです。

≪特殊能力:ストライダーの反応力≫

 反応がとても素早いので、不意打ちを受けにくくなります。また、合図を聞いてから、どちらかが先に手を出せるかといった勝負では、かなり有利となるでしょう。



●ドリアッド
ドリアッド  額に緑色の宝石を持つ種族で、非常に強い魔法の力を持ちます。
 性質は温厚で心優しい者が多いですが、自然を荒らす者を憎み、自分の領域内に他種族が入る事を非常に嫌います。
 ドリアッドは、自国に侵入してきたリザードマンとの戦いを、同盟諸国が助けてくれたことにより、同盟諸国の一員となりました(⇒当時の結果)。
 また、ドリアッドは、『気高き銀狼』から始まる、新たな紋章術士用のアビリティ体系を、同盟諸国にもたらしました。

≪特殊能力:樹木の結界≫

 ドリアッドの居住地の周囲に森がある場合、その森には魔力が働き、他の種族は正しい道を失って道に迷いやすくなります。

≪ドリアッドの種族特徴≫

髪、瞳
 ドリアッドは全員、緑の髪と緑の瞳をしています。
額の宝石
 ドリアッドは額に緑色の宝石を持っています。この宝石は額から生えているもので、剥がしてもそのうちに生えてきます。また、価値はありません。
頭髪
 ドリアッドの頭髪の先端には、花が生えています。花が生えるのは頭髪だけで、睫毛などには普通生えません。
 咲く花の種類は、ドリアッドの誕生月によって決まります。

  1月生まれ……梅
  2月生まれ……クロッカス
  3月生まれ……スミレ
  4月生まれ……桜
  5月生まれ……薔薇
  6月生まれ……百合
  7月生まれ……朝顔
  8月生まれ……小さなひまわり
  9月生まれ……金木犀
 10月生まれ……パンジー
 11月生まれ……椿
 12月生まれ……ノースポール

外見年齢
 ドリアッドは、年月を重ねても年を取りません。
 通常の生物のような「年齢による肉体の成長」はなく、精神の成熟に合わせて、肉体の『外見年齢』が成長します。
 心が子供のままなら、体もいつまでも子供のままなのです。
 また、1レベル成長するたびに、ドリアッドは自分の外見年齢を少し上昇させることができます。
 一旦上昇した外見年齢は、決して下がりません。




●リザードマン
リザードマン  トカゲのような外見を持ち、硬い鱗をまとった種族です。
 力が強く高い敏捷性を持つ為、肉弾戦の戦闘能力が高いといえますが、魔法的な素養はあまりありません。
 女性は若干外皮の突起が少ない程度で、男女の外見の違いは殆どありません。
 性格は獰猛で荒々しく、頑固で一本気な傾向があります。

≪特殊能力:鱗の皮膚≫

 厚い鱗には防御効果があります。(常に鎧強度+1)



●ヒトノソリン
ヒトノソリン  ワイルドファイア大陸に住む、温厚で平和な性格の種族です。外見はヒトに似ていますが、ノソリンの耳と尻尾を生やしており、耳や尻尾と同じ色のノソリンに変身することもできます。
 非常に敏捷性が低くのんびりとした種族ですが、見た目に反して、その体力の高さはずばぬけています。

≪特殊能力:ノソリン変身≫

 安定した足場の上で10秒間踊ることで、一般サイズのノソリンに変身します。服や鎧などの装備品は外さなければなりません。また、周囲で戦闘が発生すると、変身は解除されてしまいます。



●エンジェル
エンジェル  浮遊大陸ホワイトガーデンに住む唯一の列強種族です。性格は純真で、争い事を好みません。背中に一対の白く小さな翼を持っており、肉体と精神は19歳を越えて成長することがありません。
 魔法的な素養が非常に強い種族ですが、反面、体力が非常に低く荒事には向いていないでしょう。

≪特殊能力:エンジェルの翼≫

 ぼんやりしていると翼が光り、体重が羽のように軽くなります。この状態で強い風が吹くと、飛ばされてしまいます。
 なお、ホワイトガーデンの端から落下すると、「光の海」と呼ばれる結界に落下します。エンジェル以外の種族は死亡しますが、エンジェルは意識を失うだけで、数日〜数十年で、風に運ばれて戻って来ます。

≪エンジェルの種族特徴≫

外見年齢
は、19歳まで

 エンジェルは、年月を重ねても年を取りません。
 通常の生物のような「年齢による肉体の成長」はなく、精神の成熟に合わせて、肉体の『外見年齢』が成長します。
 心が子供のままなら、体もいつまでも子供のままなのです。
 また、1レベル成長するたびに、エンジェルは自分の外見年齢を少し上昇させることができます。
 ただし、エンジェルは最高でも『19歳』までしか成長しません。その為、外見が大人のエンジェルは存在しません。
 一旦上昇した外見年齢は、決して下がりません。




●チキンレッグ
チキンレッグ  ニワトリを擬人化したような姿をした種族です。
 敏捷性に長け、特に逃げ足ではランドアース大陸で右に出る者はいないとされています。男女の外見は、頭部のとさかの形状で見分けることができます。
 買い物や商売といった事が好きな種族で、優秀な商人が多く存在します。

≪特殊能力:臆病者の勘≫

 自分に対する危険が近づくと嫌な予感がします。また、逃走する時に、なんとなく安全な方向が判ります。



●セイレーン
セイレーン  額に青色の宝石を持つ種族です。ヒト等に比べると、魔法的な素養が非常に強い種族です。
 大変魅力的な種族で、その魅惑の力でもって、強力な列強種族に庇護を受けている事も少なくありません。
 性格は享楽的で、地道な努力を嫌う傾向にあります。魅了した恋人に仕事と家事の一切を任せて、自堕落に生きるのが理想というセイレーンも多いようです。

≪特殊能力:セイレーンの歌声≫

 この歌声を聞いた異性は、セイレーンに対して友好的な気分になります。また、恋の歌を囁かれると、そのセイレーンに恋してしまう場合も多いようです。

≪セイレーンの種族特徴≫

髪、瞳
 セイレーンは全員、青の髪と青の瞳をしています。
額の宝石
 セイレーンは額に青色の宝石を持っています。この宝石は額から生えているもので、剥がしてもそのうちに生えてきます。また、価値はありません。
頭髪
 セイレーンの頭髪は水のようになっています。

外見年齢
 セイレーンは、年月を重ねても年を取りません。
 通常の生物のような「年齢による肉体の成長」はなく、精神の成熟に合わせて、肉体の『外見年齢』が成長します。
 心が子供のままなら、体もいつまでも子供のままなのです。
 また、1レベル成長するたびに、セイレーンは自分の外見年齢を少し上昇させることができます。
 一旦上昇した外見年齢は、決して下がりません。




●プーカ
プーカ  額に茶色の宝石を持ち、耳の代わりに「伝声管」という角のような器官で音を聞く種族です。
 性格は極めてお気楽で、いたずらや遊びを何よりも好む傾向にあります。
 主に草原に住み、ヒトよりも高い敏捷性を持つ種族で、通常、その肉体と精神は19歳を越えて成長することがありません。

≪特殊能力≫

  プーカの特殊能力は、誕生月によって変化します(後述)。

≪プーカの種族特徴≫

髪、瞳
 プーカは全員、茶色の髪と茶色の瞳をしています。
額の宝石
 プーカは額に茶色の宝石を持っています。この宝石は額から生えているもので、剥がしてもそのうちに生えてきます。また、価値はありません。
特殊能力
 プーカの特殊能力は、誕生月によって変化します。

≪特殊能力:風のいたずら≫(3〜5月生まれ)

 10m以内の薄い布1枚をめくることができます。

≪特殊能力:そんなバナナ≫(6〜8月生まれ)

 10m以内の誰かの足元に、バナナの皮を作り出すことができます。

≪特殊能力:酒をめんつゆに≫(9〜11月生まれ)

 10m以内の誰かが飲もうとしている酒を、めんつゆに変えることができます。

≪特殊能力:偉大なる羊の召喚≫(12〜2月生まれ)

 10m以内の眠い人全員に大きなあくびをさせることができます(羊は召喚しません)。


外見年齢は、19歳まで
  プーカは、年月を重ねても年を取りません。
 通常の生物のような「年齢による肉体の成長」はなく、精神の成熟に合わせて、肉体の『外見年齢』が成長します。
 心が子供のままなら、体もいつまでも子供のままなのです。
 また、1レベル成長するたびに、プーカは自分の外見年齢を少し上昇させることができます。
 ただし、プーカは最高でも『19歳』までしか成長しません。稀にそれ以上成長したプーカは、「聖獣」に成長します。
 一旦上昇した外見年齢は、決して下がりません。





●聖獣プーカ
プーカ (列強グリモアの聖域から出られなくなる為、聖獣プーカを作成することはできません)
 プーカの中で、稀に肉体と精神の年齢が20歳に到達したものは、「聖獣」と呼ばれる巨大な四足獣に成長します。
 聖獣は深謀遠慮と高い戦闘能力を得る代わりに、列強グリモアの聖域から出られなくなります。これら聖獣の強固な守りが、お気楽なプーカが滅びることなく存在し続けている理由なのです。



●ソルレオン
ソルレオン  誇り高い獅子の姿を持つ獣人です。ヒトよりも敏捷性が高く、正義感に溢れる心を持っています。
 性格は非常に誠実で、一度交わした約束は必ず護ると言われています。その一方、やや頑固な者が多いことが玉に瑕です。
 ソルレオンは男性しかいません。彼らは、他の種族の女性に子を産んでもらう事で繁殖します。

≪特殊能力:ソルレオンの心≫

 嘘や言いくるめなどの不誠実な言葉を見抜く事が、他の種族に比べて若干得意です。



●タロス
タロス  ランドアースの北にある「コルドフリード大陸」に暮らす、機械の体を持つ種族です。性格は、真面目な者が多いようです。
 彼らには性別がなく、繁殖する事もありません。人間のような寿命もありませんが、かわりに100年程度の「稼動年数」があります。この期間が過ぎる前に、コルドフリード艦隊で十分な充電期間を取ると、タロスは「再起動」し、再び100年程度の稼動年数を得ます。
 ただし、再起動したタロスは、全ての記憶及びEXPを失ってしまいます。

≪特殊能力≫

 タロスの特殊能力は2つあります。

(1)スキルディスク
 冒険に出ていない時、スキルディスクを交換する事によって、いつでも好きなだけ自分の趣味を変更する事が出来ます。

(2)タロスアーマー
 タロスの体は厚い装甲に覆われており、この装甲には防御効果があります。そして、この装甲は、本人の成長と同時に自動的に強化されます。
 その代わりに、タロスは「防具」を装備できません。

≪タロスの種族特徴≫

●全員同じ外見
 タロスは、ボディの色や身長を除き、全員が同じ外見をしています。例外はありません。
 ⇒⇒⇒タロスの外見(全員が、色と身長以外はこれと全く同じ形状をしています)



■同盟諸国と関係のある種族




●トロウル
トロウル  ランドアース大陸の西北部を支配していた列強種族です。
 その外見から、無分別で戦いを好むモンスターのような種族だと思われがちですが、大神ザウスへの信仰を基盤とした厳格な社会秩序と、強固な戦闘能力を持っています。
 自国の奉仕種族を虐げ、近隣諸国を攻め滅ぼす事は、彼らにとって大神ザウスを讃える為に必要な行為です。彼らの最も大切な祭りである『ザウス大祭』では、近隣種族を攻め滅ぼして、その生首を大神ザウスに捧げていました。
 同盟諸国とも、トロウル固有の召喚獣である『タイラントピラー』を使いながら、激しい戦いを繰り広げていました。

≪特殊能力:???≫

 未だ不明です。

●現在の状況について
 『トロウル最終決戦』でトロウル大王・オグバーンをはじめ、大多数の冒険者が命を落としました。
 僅かに残っていたトロウル冒険者も『トロウル冒険者討伐戦』にて全員が死亡した為、現在、このランドアース大陸には、トロウル冒険者は1人も存在していません。



●ノスフェラトゥ
ノスフェラトゥ  地獄第3層「至高の宮殿エル・メトラ・カリス」を拠点とする、死人のような肌の色、悪魔のような尻尾を持つ列強種族です。
 アンデッドを意のままに操る能力を有する彼らは、特異な力を持つ『王族』を中心として、地獄の上層部を支配しています。
 地上進出を目指し、幾度も同盟諸国との衝突を繰り返して来ました。
 一時的に同盟諸国の冒険者を受け入れた時期もありましたが、現在は再び敵対状態にあります。

≪特殊能力:???≫

 アンデッドを意のままに操る能力を持ちます。

●現在の状況について
 反魂回廊エル・メトラ・カリスにおいて列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●ディアブロ
ディアブロ  地獄第5層「炎の坩堝ガイガンス」を拠点とする、頑健な列強種族です。怪物のような姿と捻じ曲がった角を持ち、長きに渡ってノスフェラトゥとの戦いに明け暮れていました。低階層とはいえ地獄の種族だけあり、世界を平定した同盟諸国の冒険者をも凌駕するほど、高い身体能力を誇っています。
 見た目に反し知能も決して低くはありませんが、武力にものを言わせた力任せの戦いを好みます。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●クローム
クローム  地獄第13層「ストレイガ大聖堂」を中心に奇怪な信仰文化を形成している、狂信的な列強種族です。頭部からは二本の角が生え、鍛え抜かれた漆黒の肌には体毛が一切生えていません。
 クロームは、地獄99層に住まうという「地獄の神」を信仰しています。
 クロームは自分達を「罪深き存在」と信じており、自作の拷問具で自らの肉体を絶えず罰し続け、彼らにしかわからない奇妙な「贖罪」の為に、他種族を蹂躙します。彼等は蓄積した自らの「罪の意識」をエネルギー源として、強力なアビリティを使用できます。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●シャドウスナッチ
シャドウスナッチ  地獄第22層「暗黒回廊ニーズヘルグ」を拠点とする、影のような肉体を持つ、単眼の列強種族です。その外見特性より、影に隠れると姿を視認する事は非常に困難となり、闇や遮蔽の多い地獄では『天性の暗殺者』として、地獄の中層種族でさえも、その能力に一定の敬意を払っています。また、隠密能力ばかりではなく、眼球に蓄積された尋常ならざる量の魔力によって、破壊的な超アビリティの数々を駆使することができます。その為、同盟を凌駕する身体能力のディアブロでも、1対1でシャドウスナッチを相手にする事は不可能です。そして、仮にシャドウスナッチがアビリティを使わず純粋な力勝負を挑んだところで、ディアブロに劣ることはありません。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●マスターガウンド
マスターガウンド  地獄第27層「ザ・ガウンドランド」には、ガウンドと呼ばれる様々な種類の怪虫が生息しています。その中でもっとも知的進化を遂げた種族が、グリモアを確保することで列強種族マスターガウンドとなりました。
 あらゆるガウンドを操る能力を持つ狡猾な種族で、地獄下層に広くガウンドを放ち、常に状況を把握し、しかるべき機を見計らっては侵略と脅迫を繰り返しています。
 マスターガウンド自身も「目的に応じた大量のガウンドを、圧縮して体内に飼う能力」を持ち、無限に繁殖するガウンド達を使い捨てながら、ガウンドしか生存できない猛毒の領土を広げています。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●セフトシルフ
セフトシルフ  地獄第34層「万彩詩篇セフト」に住まう、クラゲにも似た列強種族です。常にたゆたいながら色彩を変え続ける彼らは、実のところ生命体ですらなく、セフトにかつて存在した『四大精霊』の一種でした。しかしセフトシルフが他の精霊を全て捕食しつくした時、未踏地域となっていたセフトのグリモアと融合を果たすことによって、列強種族としての力を得たのです。クラゲのような固体として存在してはいますが、個の概念は非常に薄く、また興味もありません。退廃貴族的な性質を持ち、他種族に対して「鑑賞し弄ぶ対象」以上の感情を抱くことができません。戦闘においては、世界のあらゆる気体をセフトシルフ化することにより、圧倒的な状況を作り出します。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●グドン神
グドン神  地獄第39層「永遠の宴のトラメリア」に住まう、威厳のある老人の姿をした列強種族です(種族全員が老人の姿をしています)。
 不滅に近い屈強な肉体と膨大な魔力を持つ種族ですが、種族全体が先天的に「グドン瘤(こぶ)」という奇病に冒されています。これは肉体のあらゆる箇所から獣の頭部が生えてくるという奇病であり、時間が経過した瘤はグドンへと成長し、肉体を食い破って逃げ出します。
 グドン神達は奇病による絶え間ない痛みで理性を失っており、原則として、「生存の為に、自らの肉体から生えたグドンを捕食する」以外の行動を行いません。ただし、そのような状態であっても、生来の肉体と魔力は圧倒的であり、ひとたびグドン神が「捕食する」と決めた存在は、どんな遠方にあろうとも何度でも魔力で引き寄せられ、強引に食べられてしまいます。
 なお地上のグドンは、40層近くにある奇妙な穴から逃げ出すことに成功したグドンの末裔であると考えられています。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●斉饗(ざいきょう)
斉饗  地獄第41層「静寂界紫天宮」に住まう、狐を擬人化したような姿の列強種族です。
 斉饗は声を出すことが出来ない代わりに、『紋章文字』という輝く文字を頭上に発生させることによって意志疎通を行います。
 グドン神から無尽蔵に発生するグドンを駆逐するために、第48層を支配するアントライオンによって創造された種族であり、思慮深く慎重な性格の者が多い傾向にあるようです。

●現在の状況について
 アントライオンが斉饗を創造した際に施した契約魔術の発動によって、絶滅しました。



●アントライオン
アントライオン  岩と砂しか存在しない死の大砂漠、地獄第48層「思索迷宮ザナフィア」に住まう、仮面のような顔と獅子のたてがみ、蟻の体を持つ種族です。
 森羅万象を知る『秘蹟の守護者』の異名を持ち、自らの魔術によって築き上げた迷宮の奥底で、永遠の思索にふけります。
 その強大な魔力は、新たな種族を創造することすら可能であり、アントライオンは上層のグドン神が無限に生み出し続けるグドンの駆除に、創造した種族を当たらせて来ました。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●レギオスブレイド
レギオスブレイド  地獄第53層「殲火剣嶽レギオス」を絶滅に追いやった、意志を持つ「呪われし装備」の列強種族です。生命体ではなく、永遠の闘争を続ける地獄列強の武器や防具が合体して自我を持ち、グリモアを得ることで列強種族となりました。
 全身の武器防具全てに強力なアイテムアビリティを搭載しており、体の一部分が大破しても、複数のレギオスブレイド同士が不要なパーツを切り捨てて再合体することにより、瞬時に復帰することができます。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●ゴモラ
ゴモラ  地獄第60層「万魔神殿バルカニア」に絢爛豪華な背徳の都市を構築している、滅びの悪魔と呼ばれる列強種族です。
 種族の全員が、『自らの願いを実現する』という恐るべき秘術、「願望具現魔法」の使い手であり、願望を具現化して享楽に耽ったり、地獄列強同士の闘争を影から操ったりすることを楽しみとしています。
 美しい女性のようなその姿も、強力な願望具現魔法によって、本来の醜い姿を覆い隠したものと言われています。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●デストロイキングボス
デストロイキングボス  生物の死に絶えた地獄第66層「デストロイキングダム」にただひとり君臨する『大魔王』、それがデストロイキングボスです。
 正真正銘の純粋なる「腕力」、ただそれだけで、上層のゴモラ軍や下層のスペクター軍とたった1人で互角に戦うことができる、全長50mの恐るべき怪物です。破壊(デストロイ)を何よりも至上とし、破壊と殺戮の為に破壊と殺戮を繰り返します。デストロイキングダムという66層の名称も、デストロイキングボスが全ての生物を殺戮した後に、自ら名づけたものです。
 また、「テレポート(瞬間移動)」という極めて稀有な能力を持っていますが、デストロイキングボスはこれを破壊におもむく為の手段としてのみ使用します。デストロイキングボスが念じると、テレポート予定地に召喚存在「ビューティスパイダー」が次々と召喚されます。これが108匹に達した時、デストロイキングボスの為の転送陣が完成するのです。

●現在の状況について
 キマイラ塔攻略戦においてドラゴンウォリアー達を迎え撃ちましたが、激戦の末に敗れ、絶滅しました。



●スペクター
スペクター  地獄第72層「幽冥の塔トプラ」の周囲を漂う、霊的存在です。
 実体を持たない為、あらゆる存在はスペスターに触れることができず、スペクターもまた、あらゆる存在に触れることができません。
 触れることができない代わりに、スペクターは自分より弱い存在に「憑依」し、意のままに操る事ができます。  スペクターを戦闘で滅ぼすことはできません。倒せる手段はただひとつ、幽冥の塔トプラの最上階にあるという彼等の列強グリモアを占領することのみです。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。



●アヴェスタ
アヴェスタ  高さ1kmを誇るこの「植物の列強種族」は、地獄を現在の形に創りあげた『地獄創生樹』であり、地獄第78層「瘴気の森アヴェスタ」そのものでもあります。
 アヴェスタは、生物や周囲の自然現象を無尽蔵に吸収することで、果実から「瘴気」を生み出します。この瘴気こそが、アンデッドを生み出す根源です。死体に瘴気が混入することによって、死体はアンデッドと化すのです。アヴェスタの生み出した瘴気は既に地獄全域に満ちており、その為に、地獄では全ての死者がアンデッドと化すのです。
 また、触れたあらゆるものを『地獄と化す』ことができます。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。


●リャナンシー
リャナンシー  地獄第83層「愛の楽園ラミテンド」に住まう美しき女達、それがリャナンシーです。「死に至らしめる愛」をその身に纏った地獄最強の戦闘種族とされていますが、詳細は不明です。
 またリャナンシーは、グリモアを占領し滅ぼした列強種族を「繋がり続ける乗騎」として生かし続ける能力も所持しています。この乗騎扱いされている種族ですら、地獄において対等に戦える種族が殆ど存在しない程の強さを誇ります。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。


●アンブレイカブル
アンブレイカブル  地獄第89層「絶滅魔海グランドロン」の深海に生息する海洋生物、それがアンブレイカブルです。
 自らは自我を持ちませんが、アンブレイカブルは相手の心を読み、相手が「最も望まない事」を実現するとされています。心を持たない存在や無機物には心を植えつけます。

●現在の状況について
 魔石のグリモア追撃戦において、列強グリモアが階層ごと『絶望』に飲み込まれ、絶滅しました。