<希望のグリモアと霊査士>

■希望のグリモアの特別な力

 神々の遺した結晶体『グリモア』は、求める者に冒険者の力を与えます。冒険者の強さは、自らのグリモアの強さに大きく影響を受けます。
 また、世界中に点在するグリモアは、その他にも『グリモアエフェクト』を初めとする、様々な独自の能力を秘めています。

 中でも同盟諸国の『希望のグリモア』は、他のグリモアには存在しない、特殊な力を持っています。
 ひとつはもちろん、『異種族同士を共存させる能力』。
 そしてもうひとつは、『霊査士』という冒険者クラスに転職させる能力なのです。

 ここでは、希望のグリモアの特殊クラス『霊査士』と、グリモアエフェクトについて紹介します。


■霊査士(シンフォナー)

 希望のグリモアに選ばれて転職した特殊な冒険者が、霊査士(シンフォナー)です。
 霊査士は、召喚獣『ブックハビタント』の力を使う事によって、物品に宿る情報を読み取る事が出来ます。
 彼らはその能力を利用して、依頼に有益な情報を入手し、他の冒険者達に助言を行う仕事をしているのです。

 たとえば霊査士は、誘拐事件の現場に落ちていた髪飾りの記憶から、誘拐犯の種族や特徴を知ったり、モンスターの折れた牙から、そのモンスターが根城にしている山塞の場所等を知る事ができるのです。
 こうした霊査士の助言は、依頼者からの情報に新たな内容を付け加えるこができるので、冒険の依頼を解決する上で、非常に重要な要素となります。

 そのため、「急ぎの仕事が入ったが、近くに霊査士がいない」などの特別な理由が無い限り、冒険者達は、霊査士の助言を受けてから冒険に出発するのが普通です。
霊査士

●霊査士の弱点
 素晴らしい能力を持った霊査士ですが、1つだけ弱点があります。
 彼らは「物品から情報を得るという力」と引き換えに、全ての戦闘能力を失ってしまいました。
 霊査士は、周囲で戦闘が発生しただけで、途端に意識を失い昏倒してしまうのです。
 このため、霊査士は他の冒険者に同行する事はなく、「冒険者の酒場」で助言のみを行うのです。

●霊視の腕輪
 霊査士は、その能力を使用する際は大抵、『霊視の腕輪』と呼ばれる、鎖で繋がった腕輪を装備します。霊視の腕輪には、物品からの情報を読み取りやすくなる、特殊な力が込められています。

●霊査士の能力の限界
 霊査士は大陸を越えて持ち込まれた物品に対して、霊査士の能力を使う事ができません
 たとえば、ランドアース大陸にいる霊査士は、ワイルドファイア大陸から持ち込まれた物品から、有益な情報を得る事ができないのです。この場合、有益な情報を得る為には、霊査士が自らワイルドファイア大陸に行き、能力を使う必要があります。
 霊査士は、その霊査士がいる大陸の物品にだけ、霊査士の能力を使う事ができるのです。


■グリモアエフェクト

 グリモアの加護によって発揮される英雄的な効果、それが『グリモアエフェクト』です。
 グリモアエフェクトは、他の列強グリモアにも存在すると言われていますが、ここでは現在判明している『希望のグリモアのグリモアエフェクト』について紹介します。

●グリモアエフェクトの効果
 グリモアエフェクトを発動した同盟諸国の冒険者は、瞬間的に凄まじいパワーを得る事ができます。
 弱点のない強敵にダメージを与えたり、険しい崖から飛び降りても無傷で済むなど、常識では考えられないような行動すら可能となるのです。

 一見、完全無欠に見えるグリモアエフェクトですが、もちろんそのような力をいつでも発動できる訳ではありません。発動には、一定の条件及び制約が存在します。

●グリモアエフェクトの制約
 グリモアエフェクトは、同盟諸国の命運を掛けた重要な依頼においてのみ、発動する可能性があります。
 これらの依頼に参加した冒険者が、「グリモアエフェクトにふさわしい行動」を行うことで、グリモアエフェクトの発動率・強さは変動します。
 「グリモアエフェクトにふさわしい行動」は、依頼を行った霊査士の種類によって変化します。求められる行動は、その霊査士の本質に深く関わっていると言われていますが、真実は定かではありません。

●全体シナリオ
 無限のファンタジアにおいて、グリモアエフェクトが使用できる『同盟諸国の命運を掛けた
 重要な依頼』は、カミナリマークの「全体シナリオ」として発表されます。
 依頼を担当する霊査士の種類によって「グリモアエフェクトにふさわしい行動」の種類が変わります。
 これらのシナリオは、通常のシナリオ群よりも、同盟諸国の今後の展開に大きな影響を与えます。
 ですので、全体シナリオは、直接の参加者だけでなく、リアルタイムイベントなどに参加する方も、確認しておくと良いでしょう。

●グリモアエフェクトの種類
 グリモアエフェクトの種類と、グリモアエフェクトを発揮するのに必要な行動を紹介します。

(1)非情(heartless)
 非情のグリモアエフェクトを発揮するには、情に流されず任務を全うする事が必要です。

(2)誇り(pride)
 誇りのグリモアエフェクトを発揮するには、どんな状況においても冒険者の誇りを持って行動する事が必要です。

(3)財宝(treasure)
 財宝のグリモアエフェクトを発揮するには、出来るだけ多くの財宝を獲得しようとする事が必要です。

(4)献身(devote)
 献身のグリモアエフェクトを発揮するには、村人や町人など一般の人達に貢献する事が必要です。

(5)協力(consensus)
 協力のグリモアエフェクトを発揮するには、同じ依頼に参加した冒険者同士が一致協力して困難に立ち向かう事が必要です。

(6)挑戦(challenge)
 挑戦のグリモアエフェクトを発揮するには、冒険者一人一人が最大限の力を発揮すべく行動する事が必要です。

(7)不殺(korosazu)
 不殺のグリモアエフェクトを発揮するには、敵を殺さずに依頼を達成する事が必要です。

(8)殲滅(eliminate)
 殲滅のグリモアエフェクトを発揮するには、どんな敵でも逃さずに全滅させる事が必要です。