<立ちはだかる敵>

イラスト:冥丸イヌチヨ
 『無限のファンタジア』の世界には、冒険者の行く手を阻む様々な敵が存在します。
 ここでは、この世界で冒険者が良く見かける敵について掲載しています。
 敵を知る事は、冒険を成功に導く第一歩!
 冒険の前に必ず確認していきましょう。



●動物達
 大きな熊・凶暴なイノシシ・狼の群れ・大型の肉食獣などの事を指します。一流の冒険者には物足りない敵かもしれませんが、駆け出しの冒険者にとっては、決して侮れない相手です。
 群れを作る事も多く、街道に出る狼退治などの依頼が行われる事も多いようです。

 時には、『巨大な体躯』や『火を吐く能力』『酸を吐く能力』などの特殊能力を持った動物に出会う事もあります。こういった動物は、なんらかの魔法的な影響で突然変異したものと言われていますが、本当の所は判っていません。
イラスト:聖マサル




●グドン
 グドンは、動物(哺乳類)と人間の中間のような姿をした種族で、かなり沢山の種類と数がいます。
 鼠に似た『鼠グドン』、犬に似た『犬グドン』、豚に似た『豚グドン』などが、一般に多く知られています。
 体格は小柄なヒト程度で、ヒトの幼児並ですが一応の知能を持ちます。片言ながら言葉を話すグドンもいます。

 彼らの多くは粗暴かつ攻撃的で、常に集団を作って行動し、食べ物を求めて村を襲うこともしばしばあります。
 また、旺盛な繁殖力を持つため、グドンによって被害を受ける農村も後を絶たず、グドン退治は冒険者の重要な仕事となっています。
 時には、数千数百のグドンの群れが発生する事もあり、グドンの大群により小国が滅ぼされたという記録もあるようです。
 グドンは、この世界において知的種族とは認められていません。
イラスト:冥丸イヌチヨ




●ピルグリムグドン
 ランドアース大陸に出現した、グドンとピルグリムの恐るべき混血種です。
 グドンとピルグリムが融合したような姿を持ち、グドンの知能と思考能力を持って、普通のグドンと共に、完全にグドンとして行動します。ですが、その戦闘能力はグドンを圧倒的に凌駕します。
 冒険者達が調査した所、過去にホワイトガーデンで行われた『ピルグリム戦争』で敗れ、逃走したギガンティックピルグリムの生み出した、ピルグリムの新種だという事が判明しました。
 また、ピルグリムグドンは産卵管を持たず、グドンやピルグリムグドンとの交配によって、ピルグリムグドンの子を産みます。

 ピルグリムグドンとグドンでは、その外見に決定的な違いがあるものの、両者は違和感なくグドンの集落にて共存しています。
 力の弱い祈祷師のグドンに指揮されて戦うピルグリムグドンといった光景も、ピルグリムグドンのいる集落ではあまり珍しくありません。
イラスト:冥丸イヌチヨ




●アンデッド
 恨みを持って死んだ死体は、時に、アンデッドとして蘇る事があります。
 墓場から蘇った死体は、命ある者全てを憎むかのように周囲の者に襲い掛かります。アンデッドとなった者は、知性も無く会話する事もできず、ただただ目の前の生者を攻撃します。
 アンデッドがどのように生まれるかは判っていませんが、なんらかの魔法の力の影響なのではと考えられています。

 『アンデッドに殺された者がアンデッドになる』という事はなく、また、充分なダメージを与えると、元の死体に戻ります。
 アンデッドは『日の光』を苦手としている為、暗がりを好み、夜に活動する事が多いようです。
イラスト:たにし




●盗賊達
 盗賊などの悪事を働いている者達は、冒険者にとって倒すべき敵となります。
 彼らは、冒険者に比べれば戦闘力は劣りますが、その分、徒党を組んだり、一般市民の振りをするなどの悪知恵が働きます。たかが一般人と侮ると、痛い目を見る事になるでしょう。

 盗賊退治の依頼は、盗賊との知恵比べになる事もしばしばです。冒険者達の知恵や機転が試される所でしょう。




●モンスター
 ランドアース大陸で最も恐ろしい敵が『モンスター』です。
 モンスターの外見は様々ありますが、共通するのは、その発生方法です。

 彼らは、『グリモアを奪われた冒険者の成れの果て』なのです。
 戦争に敗れて自分達のグリモアを奪われた冒険者は、グリモアの力を暴走させて理性を失い、異形のモンスターへと変貌してしまうのです。

 長い戦乱の歴史は、世界のあちこちに徘徊するモンスターを生み出す原因となりました。
 冒険者にとって『モンスターとの戦い』は、常に命がけの危険な戦いとなるでしょう。
イラスト:白松くれ太




●怪獣
 ワイルドファイア大陸にのみ存在する、常軌を逸して成長した巨大な動植物、それが怪獣です。
 怪獣の外見や能力は『巨大な体躯』の特殊能力を持った動植物に似ていますが、怪獣は群れを作り繁殖する事でワイルドファイアの大地に根付いているのです。
 もちろん、巨大であるという事は、高い戦闘力を持つということでもあります。体長10mを超えるような怪獣の群れは、冒険者にとっても侮れない敵となるでしょう。
イラスト:kaji




●ピルグリム
 平和だったホワイトガーデンに現れた謎の生命体です。
 性別はなく、頭部から生えた針のような「産卵管」を生物に突き刺すことで卵を植え付け、爆発的に繁殖します。
 卵を植えつけられた生物は、産卵管の刺さった跡に「星型の痣」が浮かび、発熱などで苦しみぬいた後、成長したピルグリムに体を食い破られて死亡してしまいます。
 ピルグリムの能力は、強い宿主に長く潜んでいるほど強力になる為、星型の痣が浮かんだ場合、体を食い破られる前にピルグリムを取り出す事が必要となります。
 ピルグリムの外見は、宿主となった生物の能力によって大きく変わりますが、頭部の形状と頭部から生えた産卵管は全てのピルグリムに共通しています。
イラスト:はましん
 彼らは知性のようなものを持っているようですが、冒険者とコミュニケーションを取る事は一切できません。




●ギア
 ギアは主にホワイトガーデンの遺跡に多く存在する、古代機械の総称です。
 生命体ではなく、超古代に製造された『自律的に動く罠』のようなものです。
 創造者も不明ならば、製造方法も全く分からず、分解しても意味の分からない部品が散らばるのみです。
 ギアは神々によって配置された『永遠の番人』である、という説もあります。
 ギアは主にホワイトガーデンの遺跡に多く存在しますが、ランドアース大陸やワイルドファイア大陸でも、超古代の遺跡では、しばしばギアの存在が確認されているようです。
 ほとんどのギアは、遺跡への侵入者を即刻排除しようとします。冒険者達にも、恐るべき敵となるでしょう。
イラスト:azsa




●真なるギア
 ホワイトガーデンの住民『エンジェル』を体内に取り込む事によって、その能力を飛躍的に向上させたギア。
 それが、真なるギアです。
 その性質上、真なるギアはホワイトガーデンにしか存在していませんが、真なるギアはその力を持って、遺跡を訪れた冒険者や、ホワイトガーデンを蹂躙するピルグリム達へと襲いかかります。
 真なるギアの存在は、冒険者達にとって、普通のギア以上に脅威となる事でしょう。

 なお、真なるギアの体内に取り込まれているエンジェルは、ギアを破壊する事によって、安全に救出する事ができます。

イラスト:高芭タカヨシ




●キマイラ
 キマイラとは、グリモアの誓いを破り、悪事に手を染めた冒険者のことです。
 悪事に手を染めた事によって、グリモアの加護を失ったキマイラは、かわりに『モンスターのような能力や外見特徴』を持つようになりました。
 冒険者としての力だけでなく、モンスターとしての能力までも利用し、様々な悪事に手を染めているキマイラは、冒険者達にとって、一筋縄ではいかない恐ろしい敵です。

 一度グリモアの加護を失い、キマイラとなった者が、元の冒険者に戻る方法は無いと言われています。
 そして、キマイラはHPが0になっても、戦闘不能にはなりません。
 かわりに、その瞬間、『完全にモンスター化』してしまうのです。

 キマイラを倒し、そしてモンスターと化したキマイラを倒す。
 それは、同じ冒険者である者としての役目なのかもしれません。

美食伯爵・ポタン(イラスト:秋吉)




●敵対する列強種族
 列強種族は、常に強大な敵となる可能性を持っています。
 もしも、同盟諸国に対して侵略を企てる列強種族が現れたとしたら、彼らは、強大な力と知恵と組織力を持つ最強の敵として、同盟諸国の冒険者達の前に、立ちはだかる事でしょう。
イラスト:はましん