<SnowFestival 2009>北の大地を楽しんじゃおっ!!


   



<オープニング>


 雪の降る街、北海道札幌市。この地で毎年盛大に開催される、さっぽろ雪まつり。
 札幌の中心部、大通公園の会場には、今年も巨大な雪像や楽しいイベント、そして美味しい北の味覚がそろっています。
 さあ! 寒い〜! なんて言ってないで、冬の北海道へ飛んでみませんか?

「この季節に北海道行くなら、やっぱ、さっぽろ雪まつりを見にいかなくちゃ! みんな! 冬の北海道に上陸だよっ!」
 集まった能力者達に向かって、月島・生樹(中学生運命予報士・b0202)は人差し指を立ててみせる。
「ボクたちは、お昼頃にイベント会場の一つ、大通公園会場に向かうよ! ここはね、おっきな雪像とか、雪の滑り台とかがあってね、なんと、スケートができる広場もあるんだ! ご飯を食べる所もあるから、楽しみ方はいろいろだよ!」
 巨大な雪像見物、屋外スケートリンク、そして北の味覚が集まるフードパーク。どれもこれも、冬の北海道を満喫できるだろう。
「そだ、冬の北海道はさ、す〜〜んごい寒いから、暖かくしてきてね!」
 コツは外よりも内に着込む、だよ! と付け足した生樹。
 とにかく寒いので、十分暖かくしていくことが重要なようだ。
「冬にしか楽しめないお祭りだよっ! 寒い冬に、あえて寒いとこ行って楽しんでこよ!」
 テンション上がるよ〜、と生樹が笑う。
 さっぽろ雪まつり。それはいろんな魅力いっぱいのお祭りなのです!
 さあ、あなたは何をして楽しみますか?

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参加者
NPC:月島・生樹(中学生運命予報士・bn0202)




<リプレイ>

●大きな雪像!
 巨大な雪像がずらりと並ぶ、札幌市大通公園。今年も雪まつりのシーズンがやってきた。
「うわー、やっぱり大きいっ!」
 雪像を見上げた隼人は、感動で目を輝かせている。
「隼人、桜依。この雪像が気に入ったのじゃ! この前で一緒に写真をとるのじゃ!」
 冬葉は、持参したカメラを道行く人に渡して撮影をお願いし、シャッターを切ってもらった。
「隼人ちゃん、冬葉ちゃん。向こうにおっきなすべり台があるですよ。もちろん、すべりに行くですよね?」
 2人の服の裾を控えめに引っ張った桜依が小さく笑う。
 楽しげに頷き合った3人は、雪でできた滑り台へと向かっていった。

 すれ違う人ごみを避けながら歩いていた彩花が、少し前を行くクルスの手を掴まえた。
「こうやって、2人で外に出たのは初めてですね」
「そうだな。人も多い、離れるなよ」
 ふんわりとした微笑みで見上げてくる彩花に優しく笑いかけたクルスは、彼女の柔らかい手をぎゅっと握り返す。2人は真っ白に輝く大きな雪像を目指し、再びゆっくりと歩き始めた。

 会場の雪像には、氷の彫像や実物大に近い建物などもある。多くの人がカメラや携帯電話で写真を撮る中に、賢雄の姿があった。
「っ……」
 呟きかけた言葉を白い息に乗せ、賢雄はぼんやりと雪像を見上げた。

「とってもすごいです……! まさに芸術……という感じですね」
「だよね! 大きいだけじゃなくて、細工がすんごいよねっ!」
 大きさもさることながら、芸術とも言える造形美に同じような声を上げた美桜と生樹は、微笑み合う。
「日本は、昔からこういった美に対するこだわりがありますよねぇ……生樹ちゃん、一緒に写真撮りましょうか」
「うん! 撮ろ撮ろっ!」
 ぱっと目を輝かせた生樹に柔らかい微笑みを返た雪花は、通りすがりの人にシャッターをお願いする。
「フッ。嬢ちゃん俺に惚れたらヤケドしちまうぜ? なにせこんなにいい男だしな……」
 その側で、自分の世界に陶酔したゴッヘルがビシッとポーズを決めていた。

「わぁ……すごく大きなものもあるのですね。どうやって雪を運んで来たんでしょうか……?」
 きょろきょろともの珍しげに辺りを見回して、華月は感嘆の声を上げた。お屋敷のような建物をかたどった雪像もあり、すごい迫力である。
「ラーメン……焼き鳥……ジンギスカン……海の幸……いえ、まぁ、せっかくですし、みなさんで写真でもとりませんか?」
 チラチラとフードパークの方角に目を奪われていた、いぶきがそう切り出した瞬間、グゥー……と、誰かのお腹の虫が鳴き声を上げた。
「……アラ、興奮のあまり、すっかり朝ゴハンの事を忘れていたのでス」
 しょんぼりとうな垂れたのはイブキだ。時刻はもう昼過ぎである。
「おーい、何だか良く分からないけど、美味しそうだったから皆の分買って来たよー」
 まさに鶴の一声。アルノーがいろんな食べ物を手に、こちらに向かってくる。
 ひとまず皆でお腹を満たした後で雪像見物に向かおうと決めた一同であった。

 ご当地アイスを片手に身震いしながらも、お城の雪像を見上げ、楽しそうに声を上げる嘉己に、温かい甘酒を手にした瑛璃が、心配そうに声を掛ける。
「大丈夫ですか? 今日は有難う御座います。良ければ、今後も宜しくお願いします」
「此方こそ有難うな! すげー楽しかった。また遊ぼうな」
 少しだけくすぐったそうに笑い合った2人。巨大な雪像のもと、新たな友情が始まったのだった。

●北の味覚フードパーク!
「あ、すーみん、旭川ラーメンだって。あれ食べる。あと、ジンギスカンと、石狩丼と……」
「いや、ちょっ……待っ……まだ食べれるのー!? これが噂の四次元胃袋……!?」
 もう随分と食べたはずなのに、まだまだ勢いが衰えないユゼンの食欲。弥介は財布の中身を心配しつつも、幸せそうなユゼンの表情に、まぁ、いっか、と納得する。
 女の子同士仲良く腕を組み、食い倒れデートを満喫するのだった。

 北海道といえば、必ず思い浮かぶ海の幸とラーメン。いくらと鮭たっぷりの石狩丼と、醤油ベースの旭川ラーメンを勢いよくかっ込む荒太郎。
「ん? 食いにくいか? どれ、貸せって」
 向かいにいる五月のたどたどしい手元を気にかけた荒太郎は、焼き鳥を串から外してやる。
「ふふっ、なんだか小さい子に戻ったみたいで懐かしいな」
 さりげなく世話を焼いてくれる荒太郎に、五月はありがとうございます、と言って笑った。

 北の大地の代名詞。それは、じゃがいもである。
「んまい! あ、でもカレーじゃがバタも美味しそう……ひな、半分こずつしない?」
「うわあ、じゃがバター超美味しそうっ! ヒナのも食べてね。はい、あーんっ♪」
 お互いのじゃがバターを食べさせ合う、つかさと雛乃。外は寒いけれど、2人の時間はほくほくと暖かく過ぎてくのだった。

「うひゃー! なーんまらしばれるね〜!」
「寒いからラーメン食べよ。ごちそうするから」
 ふと、強く吹いた風に、思わず訛りが出た生樹に、景綱は、つい苦笑を漏らす。
「月島さん、他にも色々食べていかれませんか? お勘定は私が持ちますので」
「2人とも、ありがとね! って、空いたお皿いっぱいだね。中身は……?」
 テーブルは空の皿の海。首を傾げた生樹に散人は、当然胃袋の中ですよ、と柔らかく微笑む。
「美味しいものは別腹なのっ☆ 生樹ちゃんも食べて食べてっ♪」
「わわ、実流ちゃんもありがと!」
 小さな体に似合わず、沢山の料理を平らげていく実流に驚いた生樹だが、彼女の厚意に遠慮なく甘える。
「メインはやはりジンギスカンですな。シメのデザートはラーメンにするとして、他にお勧めはありますかな?」
「ラーメンがデザートなのっ? 北海道はケーキもおいしいんだよ!」
 生樹の言葉に、なるほど、と呟いた白児が、手にしたノートにスイーツと書き込んだ。

「ちょ、何すかソレ! ずるい!」
 北の名物海の幸たっぷりの石狩丼。自分のよりも大盛りなそれ。遙は哉蛇に抗議の声を上げる。
「はるるん! 次は旭川のラーメンだ! 走っていくぞ! どっちが早いか競争だ!」
「って、走るンすか……! ゆっくりしましょうよ……てか、腹筋のために食べ過ぎ注意してたんすよね?」
 なんだかんだ言いつつ、丼片手に走る2人。
 美味しいものいっぱいのフードパークは大盛況であった。

●つるつるスケート!
「んじゃ早速教えるよ……スパルタ式で! 今日一日で足腰使えなくしてやる! さ、まずこれ腰に巻いて」
 ズバン、と言い放ったシーリウスだが、スケート初心者の神楽に自らの上着を貸してやる。
「ふむ、重心を傾けすぎずに動くのじゃな。どれ……んっ! ぬ……む、むぅ……」
 借りた上着が早速功を成した。すてん、と神楽は華麗に転ぶ。
「あ……あぶないっ……へきゅー」
「……痛くない転び方の練習……って痛かったですね……ごめんね」
 バランスを崩した忍の足元に素早く潜り込み、下敷きになってしまった九郎。涙目になりながらも、忍は慌てて九郎を起こした。
「うん、大丈夫。ゆっくりでいいからね」
 忍の手を借りて起き上がった九郎は、そのまま彼女の手をゆっくり引き始める。
「やっぱり難しいね。よし、こうなったら逆に優雅に転倒してみようかな」
「大丈夫? 私で良かったら教えるよ」
 開き直って、ダイナミックな滑り込みをみせるフランレーゼに、紘が手を差し伸べた。フランテーゼはありがとー、と礼を言いながらその手を取る。
「はいどーぞ。すぐに、みんなと、あそべるからね?」
「って、ちょ、無理やり押すんはやめてーっ!」
 目の前を横切っていくのは、小さな瑞希に背中を押されて悲鳴を上げる空。そんな構図が何だか可笑しくて、小さく笑ったエリオット。
「久しぶりな雪景色ですね」
 懐かしそうに呟いた彼の言葉を聞いた瑞希が、押していた空の背中にぎゅ、と抱きついた。どしたん? と振り返った空に、瑞希は首を横に振って、なんでもないよ、と薄く笑う。
 その側で、またもや誰かが転ぶ派手な音。
「あぅ、誰か……助けてくださーい……」
 尻餅をついて起き上がれない槇名。それを指さし、ケタケタ笑っていた真誇が、次の瞬間、彼女と同じようにズベン、とすっ転んだ。
「槇ちゃんのことを笑った真誇兄ぃが悪いんだからね! 槇ちゃん、大丈夫?」
 暁は、ぷぅ、と頬を膨らませつつも、ニヤニヤしながら真誇を見る。
「笑うなっての!!」
 どうやらわざと足を引っ掛けた犯人は暁らしい。照れたように叫ぶ真誇の姿に、また笑い声が上がった。

「僕と踊っていただけますか?」
「ちゃんとエスコートしてくれるなら、いいよ?」
 ちょっとだけ演技っぽく跪いた今日介に、レイはそっと手を差し出した。
 もちろん、と爽やかに笑った今日介が、不意に彼女を抱き上げる。そのまま滑り始めた今日介に、顔を真っ赤にして、え、え? と慌てるレイ。
 2人は、俗に言うお姫様抱っこでリンク一周の旅に出発したのだった。

「任せろ、大得意だ!!」
 勢いよく飛び出したポルテを見送った十六夜だったが、すぐに事件が起こった。
「……あれ、これどうやったら止まるぶべしっ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
 これまた勢いよく前のめりに転んだポルテを、慌てた十六夜が救出に向かう。
「ははは、実はスケートって初めてなんだよ……」
 差し伸べられた手を取って、ポルテは照れ隠しに笑ってみせるのだった。

「カイルんみてみて〜! まるでプロみたいなのです☆」
「エル! はしゃぐな! わかったから、上手い上手い」
 軽い調子でリンクの上をくるくる回るエルは、非常に危なっかしい。とうとうバランスを崩したエルを、スタンバイしていたカイルが受け止める。
「一人で動くのはもう禁止だ! 手をつないで、一緒に滑ろう。これは、転ぶとだめだからなんだからな」
 顔を赤くして言うカイルに、ありがとうです、とエルはにんまり笑った。

 リンクの隅で、雫はアルフォニキスに手を引かれ、ゆっくりと滑っている。
「えぅ……は、離さないで欲しいの……」
「大丈夫ですよ。僕が付いてるからね」
 そのうちに、少しずつ離れる手。
「やった……! アル君、滑れるようになったの!」
「うん。頑張ったね、しずく」
 アルフォニキスは、初めて一人でリンクに立つことができて喜ぶ雫の頭を、優しく撫でた。

 リンクの中央辺りでは、賑やかな声が響いている。
「スケートって初めてだけど、なんか普通に滑れる。面白ーい!」
「ゆ、弓矢〜……手、繋いだらダメか……?」
 ツイー、と軽やかに滑る弓矢の隣。1ミリでも動いたら転ぶという感覚。氷上のトラップにまんまと嵌った氷雨が弱気な声を出す。
「氷雨、大丈夫か……? うん、手、繋ごう。二人だともっと楽しいからな♪」
 弓矢に手を引かれて、氷雨は、助かった、と安堵の息を漏らすのだった。

「重心は気持ち内側で〜! ハの字書くみたいに進むんだよ!」
「あんまり下ばかり向いていると他の人にぶつかるぞ」
 まだまだスケートが上達しない、と悩んでいた龍麻に、生樹と薫が声援を送る。
「おおっ、滑れたー、やったー♪ ところで、どうやって止まるの!?」
 足に力を入れろ! という薫の声と、内股、内股! と叫んだ生樹の声が、スピードに乗って遠ざかっていく龍麻の耳に届いたかは謎である。

 リンクに降り立つ最初は、なんだか緊張するものだ。
 恐る恐る氷の感覚を確かめていた彼方の顔を、祈一郎が覗き込む。
「あっ、カナ先輩も同じ?」
「キィも最初だけ緊張組? 感覚戻ればすっごい楽しいんだけどねー」
「スケートは……実は得意なんです、よ」
「形から入るのも、基本だよね」
 気合のミニスカートを翻した繭と水澄花が、綺麗なステップと共にリンクへ降り立つ。くるり、と小回りをきかせ、舞うように滑る2人に、彼方が拍手を送った。
「可愛かったよー、まさに氷上の妖精って感じっ」
「繭、次三回転ー」
「さ、3回転は無理です、から……っ」
 はやし立てるようなウィルの声に、繭はちょっとだけ躓いてしまう。
「風葉ー、いーぞ頑張れ、その調子!」
「う、わわわ、わーん! ウィル団長! 助け……! あ……」
 滑り出したまま、ウィルに突っ込んでいった風葉。お約束の共倒れである。
「そういや、風葉は小さい頃に経験があるんやったっけ……わ、なんやあれ! ちょっと待って今助けるから……!」
 スケートに慣れているはずの祈一郎だったが、団子になっているウィルと風葉に近づいた時巻き添えを食らい、一緒に転がってしまう。
「風葉はダイジョブかー? 焦るな焦るな、ユックリ立てば良いって。ホラホラ、ウィルもガンバレー?」
 天虹はケラッケラと笑って3人の周りをスイスイ滑っていく。
「レモンちゃん先輩、助けてくださいー!」
「大丈夫かー? ほら、バランス取って……やればできるじゃねぇか」
 もう、なんというか、ボロボロの状態の風葉が可哀想になった玲紋。ゆっくりと手を取って何とかリンクに立たせてやる。
「みんな、大分慣れてきたね。きっともうすぐ上手に滑れるよ!」
 そう言って、水澄花は一回転ジャンプを決めてみせた。
「氷上でミニスカとか凄ェ……」
「綺麗な子が滑ると絵になるよな」
 華麗なジャンプに、天虹と玲紋は、感心の眼差しで拍手を送る。
「よーし、皆でムカデ繋ぎで滑ろー! コケる時は全員道連れだー!」
 ウィルを先頭に、長い列が出来上がる。転ぶときは一緒という運命共同体。

 こうして、北国のお祭り、さっぽろ雪まつりは、わいわい楽しく賑やかに過ぎていったのだった。


マスター:海あゆめ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:61人
作成日:2009/02/18
得票数:楽しい21  ハートフル3 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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