≪蜘蛛≫鏡に映りし艶姿


<オープニング>


●幻惑の空間で
 紫色の髪をポニーテールにした少女の姿が、周囲に設置された鏡によって、様々な角度から映し出されている。
 その身を包むは、身体にぴったりとした素材の、黒のナース服。太股の付け根付近に至るまで短いスカートの下に穿かれた赤い下着が、絶妙な角度に設置された鏡に映る。それはまさに、『白衣の天使』と言うより『黒衣の小悪魔』とも言うべき、蠱惑的な姿であった。
 そんな姿に少しも恥じらう様子も無く、少女は、能面のような表情と、ガラス玉のような瞳で、結社『蜘蛛』の団員達を、じっと見つめている。
「確かに、興味本位で着て来た衣装だけど……」
 団員の一人、白鞘・穂積(悠久ヲ継ギシ巫女・b64050)は、おずおずと口を開く。
「いくらなんでも、そそ、こんな格好の時に、て、敵として出てこなくってもいいんじゃなないかな? かな!?」
 『写し身』と全く同じ顔と衣装の少女は、スカートを押さえ、顔を真赤にして叫んだ。

 此処は、閉園間もない遊園地のミラーハウス。
 この、鏡とプラスチックの壁が織りなす幻想的な迷路の何処かに、『ヤヌスの鏡』のメガリスゴーストが潜んでいる。
 それを何よりも物語るのは、無機質な表情で立ちはだかる、彼等と全く同じ姿形をした『写し身』達の姿。

「敵とはいえ……、こんな形で自分の姿を見るとは……!」
 腋のスリットから素肌が覗く、ヒラヒラの改造巫女服姿の『写し身』に、楠木・契(宵闇の花・b63594)は、顔を赤くする。使役する蜘蛛童・膨の『縛』が、彼女を守るように前を塞いだ。
「恥ずかしいので、あんまり見ないで下さい……」
 よりによってメイド服を着て来ていた桐原・哲也(高校生土蜘蛛・b60960)も、思わず顔を覆う。あまりにも恥ずかしい己の姿を隠そうとしても、『写し身』を隠す事は出来ないのだから、性質が悪い。
「いや、これは単なる運動用の服装なんだが……、鏡で見ると、こんな恥ずかしい格好だったのか?」
 体操服とブルマ姿の豹童・凛(近寄り難き者・b33185)も、自身の『写し身』の姿に赤面する。背面の鏡に反射した、ブルマが食い込んだ『写し身』のお尻を見て、凛は自分の食い込みを直した。
「(我ながらおかしな格好をしている気がしますが、気にしない事にしておきましょう)」
 扇谷・静葉(高校生土蜘蛛の巫女・b60212)の姿は、肩や胸元、お臍や太股が露出した、大胆なナース服。だが、当の静葉は動じる事なく、同じ姿の『写し身』を冷静に見つめている。
「イィー!」
 爪先から頭の上までぴっちりと覆った全身黒タイツ姿の伊吹・セト(黒蜘蛛・b46389)は、甲高い声と共に、両手を構え、片膝を上げた独特のポーズで、同じ全身タイツ姿の『写し身』を威嚇する。
 チャイナドレスに身を包んだ瀬川・奈留(偽名の炎・b36175)は、『写し身』の、スリットから覗く脚や、ふっくらとした胸、しなやかな腕、ほっそりした首筋、柔らかそうな唇を、順に舐め回すように見つめる。
「自分の味……、美味しいのかな……? 久々に、少し燃えてきたです」
 その視線が『写し身』の冷たい瞳に止まった所で、少女の瞳の奥に、爛々とした光が点った。
「初音ちゃんに着て来るように言われた白スク水だけど、よりによって、こんな事になるなんてね」
 新城・メイ(バッドアップル・bn0114)は、まるで等身大フィギュアのような、白のスクール水着姿の『写し身』を見つめる。口調とは裏腹に、その表情は、この状況を楽しんでいるようにも見えた。
「ひょっとして、こうなる事を予測してたの?」
「ふふ、そんなわけないじゃない。偶然よ」
 そう答える雪村・初音(銀の糸・b32764)。だが、視線は一切メイに向ける事無く、目の前に立つ、自らの『写し身』に注がれる。
 濡れ羽色の髪が爪先まで伸びた、土蜘蛛の水着姿。その肌は、蜘蛛の糸のような細い布地で、申し訳程度に隠すのみ。一糸しか纏わぬ、その豊満な肢体が鏡に映り、あらゆる角度から曝け出されていた。初音の『写し身』は、そんな自らの姿を恥じらう様子も誇示する様子も無く、無機質な表情で能力者達を見つめ、彼等を排除しようと武器を振り上げる。
「愉しみ……。アレは敵なんだし、何をしても良いのよね?」
 『写し身』と同じ水着を着た初音は、目を細め、唇を濡らし、艶やかに微笑むのであった。

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参加者
雪村・初音(銀の糸・b32764)
豹童・凛(近寄り難き者・b33185)
瀬川・奈留(偽名の炎・b36175)
伊吹・セト(黒蜘蛛・b46389)
扇谷・静葉(高校生土蜘蛛の巫女・b60212)
桐原・哲也(高校生土蜘蛛・b60960)
楠木・契(宵闇の花・b63594)
白鞘・穂積(悠久ヲ継ギシ巫女・b64050)
NPC:新城・メイ(バッドアップル・bn0114)




<リプレイ>

●そこにお尻があるから
 ジャージ姿の少女が、鏡とアクリル板で仕切られた通路を歩く。
 ジャギーがかったボブカットの髪、強い意志の宿った赤い瞳、頬を伝う汗、ブルマから伸びる、すらりとした両脚――鏡には、豹童・凛(近寄り難き者・b33185)の姿が、様々な角度から映し出されては消えていく。
「このミラーハウスの何処かに、己と同じ姿を持つ『写し身』が潜んでいるという緊張感……身も心も引き締まるな」
「お尻もね♪」
 白のスクール水着に身を包んだ新城・メイ(バッドアップル:bn0114) は、そんな凛のお尻を凝視しつつ、付いてくる。
「真面目に敵を探すんだ。私の尻ばかり見てないで」
「うん。見ているだけじゃ勿体無いからね」
「って、触るなっ!」
「メイちゃん、凛チャンのお尻を見ながらでも付いてきてね?」
 メイにそう声を掛け、雪村・初音(銀の糸・b32764)は、凛と並んで先頭を歩く。
 その身に纏うは、糸のような極細の生地で作られた水着。己の曝け出された柔肌が映る鏡を見つめ、土蜘蛛の少女は、うっとりとした表情で、艶めかしい吐息を漏らす。
「あら、あの娘は……」
 通路の先で初音の目に留まったのは、別班で行動していた扇谷・静葉(高校生土蜘蛛の巫女・b60212)の、超ミニスカートのナース服を着た後ろ姿。
 初音は静葉の背後からこっそり忍び寄って抱きしめ、その柔らかな感触を確かめる。
「あら、ごめんなさい。鏡だと思ったわ♪」
 だが、静葉は、それにまったく答える事も、身を捩る事も無く――念動剣から生み出された光の槍で、初音の身体を貫く。
「――っ!」
 すぐにその攻撃が意味する所を理解した初音は、素早く跳び退き、宝剣『闇蜘蛛』を構える。
「迂闊だったわ。何から何までそっくりなんですもの」
 初音の言葉に、静葉の『写し身』は、無言で初音を見つめると、右手を前に掲げる。
 それを合図にするように、能力者達の姿を象った写し身達が、たった今鏡の中から抜け出たかのように、通路の陰から姿を現した。
「来たか。「誰かさんと違って、嬲る趣味は無い。……覚悟!」
 凛は『火産霊神』を構え、初音を庇うように前へ躍り出ると、土蜘蛛の妖気を宿した紅の刃で、静葉の写し身を斬り裂く。
「あれは……! 縛様と、私……」
 最後尾で『黒き断罪の和弓』を構えていた楠木・契(宵闇の花・b63594)は、自分自身と、主である蜘蛛童の写し身の姿に、思わず手が止まる。
(「あの縛様は敵……敵なんです……!」)
 自らにそう言い聞かせ、土蜘蛛の巫女は、ぎゅっと目を瞑って弦を鳴らし、縛、そして自らの写し身に向かって破魔矢を放つ。
「んー、契ちゃんの隣、いいアングル♪」
 その横に立つメイは、腋の開いた契の改造巫女服にそう感想を漏らすと、詠唱ガトリングガンを構え、契の写し身目掛けて火弾を飛ばす。
 能力者達とその『写し身』達による幻惑の死闘が、幕を開けたのであった。

●羞恥の迷宮
 鏡の奥から響いた、聞き慣れた戦いの音を頼りに、伊吹・セト(黒蜘蛛・b46389)達も初音達と合流する。
「イィー!」
 写し身達の姿を見るや、セトは甲高い声と共に、両手を広げて片膝を上げた独特のボーズで威嚇する。
 下っ端っぽい雰囲気を醸し出しているが、彼は、結社『蜘蛛』の団長である。一応。
「自分の味見をしたいとは言ったものの、燃えタコメーターを少し控えめに……。だって、もしも……」
 瀬川・奈留(偽名の炎・b36175)の視線の先には、チャイナドレスを着た写し身の姿。少女の脳内に繰り広げられるのは、自分と同じ姿をした少女に捕らえられ、襲われるという妄想。
「(そんな事されたら……どうにかなっちゃいそうです)」
 はぅ、と溜め息を付いた後、
「何だか、私がセクハラされていたような気がしましたが、気のせいという事にしておきましょう」
 先程の初音の行為を知ってか知らずか、(本物の)静葉が、二人の後に続く。
 その後ろから、白鞘・穂積(悠久ヲ継ギシ巫女・b64050)がスカートを押さえつつ、戦場に到着する。
「うぅ、四方八方から自分が写ってるのは何だか、落ち着かないよ」
 背伸びをしただけでも下着が見えてしまいそうな程の、超ミニのスカート。だが、写し身は、そんな姿にも全く気にする様子が無い。ずり上がったスカートからは、赤い下着がほの見えている。
「うん……早く倒して、着替えよう」
 少女は拳を握り締め、強く決意した。
 メイド服とねこぱんグローブ&ねこみみバンドにねこ尻尾という、女性陣達とは別の意味で大胆な服装をしているのは、桐原・哲也(高校生土蜘蛛・b60960)。緊張の為か、ごくりと唾を飲み込むと、胸に手を当て、大きく息を吐く。
(「あれはカボチャ、カボチャなんです……」)
 写し身達に向かってそう考えようとしていた哲也だったが、その思い込みを打ち砕くように、セトの写し身が名状し難い声で絶叫する。
「ひ、ひぃぃー、やっぱりかぼちゃ駄目ですー!」
 と、ねこぱんグローブで耳を押さえ、ガクガクと震え出した。
「騒がしいな……。その声を出せなくしてやろう」
 凛が伸ばしたダークハンドが、直立不動のセトの写し身を捕らえ、引き裂く。
「も、……もうカボチャでも何でもいいですから、倒れて下さいっ!」
 それに煽られるように、哲也も暴走黒燐弾を投げつける。
 アビリティによる強化を前提とする事が多い能力者達にとって、地獄の叫びを使うセトの写し身は脅威である。その為、能力者達は、巫女達の次に、セトの写し身を集中砲火する。
 哲也の写し身が、すかさず、セトの写し身に黒燐奏甲を施す。それを、本物のセトは見逃さなかった。
「イィー!」
 セトは、姿勢を低くし、両腕を角のように構えたポーズを取り、地獄の叫びで、写し身に引導を渡した。
 繰り返すが、彼は結社『蜘蛛』の団長である。
「よし、もう遠慮する必要はないですね」
 奈留の全身から飛び出る、蜘蛛の糸。それらは、写し身達の身体に絡み付き、その自由を奪う。
「さぁて……次は何をして遊ぼうかしら?」
 奈留の視線の先には、糸に拘束された、哲也の写し身。よりによって、両脚をM字に開脚して、尻持ちをついたような、恥ずかしさ全開の格好である。
「お、お願いです。顔は狙わないであげてくださいね……」
 おずおずと奈留の背中に声を掛ける哲也。
「顔は狙わない……。その代わりに……うふふふ」
 奈留は舌舐めずりし、背中から蜘蛛の脚を生やす。
 そして、写し身の身体を突き刺し、生気を吸い尽くした。少女の顔には、嗜虐的な恍惚の笑みが浮かぶ。
「こ、これ以上はもう駄目ですー!」
 ねこみみメイド服の自分が、極限の羞恥と猟奇に晒されるという光景。
 本物の哲也は、ムンクの叫びのように両手を頬に当て、昆布のように身体をくねらせる。
 写し身は砕け散る。だが、それ以上に、本体へのダメージが深刻だった。
 初音は、糸に拘束された、メイの写し身にゆっくりと歩み寄る。
「ふふ……この『写し身』達は、本人と何処まで似ているのかしら?」
 そう言って、写し身を背後から抱き寄せると、その肢体の様々な場所を弄る。
「水着の下の肌の柔らかさも、匂いも……メイちゃんそのものね」
 その愛撫に、写し身の身体が僅かにぴくりと動く。だが、表情は一切変わる事は無い。
「啼かないのが不満だけれど……、その分、たっぷり吸ってあげるわ」
 土蜘蛛の少女は、背中から生やした脚で胸を貫き、その生気を吸い尽くす。
 初音の腕の中で、写し身の身体は粉々に砕け散った。
「あわわ……す、凄い世界なのです……!」
 戦いの一部始終を目撃していた契は、余りの刺激的な光景に、思わず顔を手で覆ったが、指の間からバッチリと覗いていた。
 写し身達が、盾役である前衛を中心に攻撃していたのに対し、能力者達は、先に契や穂積、静葉の写し身を倒して回復能力を奪い、更に地獄の叫びを使うセトの写し身を倒す事で、アビリティによる強化をしやすい状況を作り上げた。結果、徐々に趨勢は能力者側へと傾いてくる。同じ能力を持つ相手とは言え、戦略さえ練れば、未知の敵以上に与し易い相手に成り得るという事だろう。
「後は、奈留ちゃんと凛ちゃん、そして初音ちゃんの写し身だけだね」
「そう言えば、初音さんの写し身が見えませんね」
 穂積と静葉がそんな会話を交わしていると、
「きゃぁっ!」
 という、鋭い悲鳴が聞こえる。
 その声に能力者達が振り返ると、そこには、豊満な肢体を曝け出し、無機質な表情で立つ、初音の写し身の姿があった。背中から生えた蜘蛛の脚が、メイの身体に突き刺さっている。
「本物に負けず劣らず、小癪な事をしますね」
 静葉は表情ひとつ変えず、光の槍で初音の写し身を攻撃する。
「これ以上、好きにさせないよ。私達には、心強い味方がいるんだ!」
 穂積も、土蜘蛛の祖霊を呼び出し、メイをすかさず回復させる。
「縛様、今です!」
 契も、縛を立ち塞がらせ、自らも破魔矢で攻撃する。
 熟練の能力者である初音の写し身と言えど、力を合わせた能力者達の猛攻には、成す術も無かった。

●自分×自分
「真のアホ毛パワーを見せて差し上げます」
 身体の火照りもそのままに、奈留は自信の写し身と対峙する。
 そのしなやかな肢体も、触覚のように伸びた前髪も、彼女そのまま。その無機質な表情のみが、彼女を偽物たらしめている。そのチャイナ服は、幾度とない攻撃に晒され、既にボロボロになっていた。
 写し身は、森羅呼吸法で強化された力そのままに、赤手で奈留を殴りつける。
 だが、奈留は構う事無く懐に飛び込み、写し身を抱きしめる。
「逃がさないよ。美味しく頂く……ね」
 そう囁いて、蜘蛛の脚を伸ばして生気を吸収し、その肉体を味わう。
 生気を吸い尽くされた写し身は、鏡のように砕け散った。

「私とした事が……。何処だ、何処に居る……?」
 乱戦の中、己の写し身を見失ってしまった凛は、火産霊神を握り締め、辺りの様子を窺う。
 四方八方に映る、ブルマを穿いた自分自身の姿。どれが自分で、どれが自分の姿でないのか。
 虚と実、真と偽の境界が曖昧になりそうなこの空間で、少女は意識を集中させる。
(「錯覚に惑わされるな……。殺気を、肌で感じるんだ」)
 そう自分に言い聞かせ、息を顰める。
 その刹那、視界の隅で、僅かに動く影。
「そこだっ!」
 刃を上段に構え、今まさに振り下ろそうとしていた写し身に、凛は素早く、火産霊神を逆袈裟に斬り上げる。
 確かな手ごたえ。ジャージが切り裂かれ、写し身が、膝から崩れ落ちる。
「悪いな姉妹、これであの世逝きだ!」
 間髪入れず、凛は土蜘蛛の妖気を刃に宿し、己の写し身を焼き尽くした。

「綺麗だわ。ずっと、見ていたい位に」
 初音は、自らの写し身を呪いの魔眼で睨みつけ、怯んだ所を押し倒した。
 絡み合う両脚、押し潰される乳房、乱れる黒髪。
 まるで禁断の愛を誓い会う双子の姉妹のように、土蜘蛛は、己の写し身と肌を重ねる。
「こんなの、滅多に味わえない経験ね? ずっとこうしていたい所だけど……、お別れよ」
 初音は艶やかに微笑むと、写し身の唇に、自分のそれを重ねる。
 それと同時に、背中から生えた蜘蛛の脚で、一気にその肉体を貫いた。

●ひび割れた鏡
 全ての写し身が倒された後。
 物陰から、手鏡に昆虫の脚が生えたような異形の生物が、ゴソゴソと這い出て来た。元凶である『ヤヌスの鏡』のメガリスゴーストであるのは、誰の目にも明らかである。
「イィー!」
 それを目聡く発見したセトは、素早く壁を蹴り上げて跳び、急角度を付けたクロスチョップを放つ。
「諸悪の根源は滅するのみ!」
 動かなくなったメガリスゴーストに、更に穂積が薙刀を突き立てる。ベキッ、という音と共に鏡面はひび割れ、メガリスゴーストは、あっけなく砕け散った。
「恥ずかしかったですが、これで良かったんです」
 消えていったメガリスゴーストを見届けた後、哲也は天を仰ぐ。その表情は、何かを悟りきったようにも見えた。
「楽しかったけど……少し疲れたです」
 奈留は、静葉に膝枕され、その傷を癒していた。
「膝枕は構いませんけど、有料ですよ」
「じゃあ、値段分味わうね……」
 奈留はすりすりと静葉の太股に頬擦りした。
 初音は、傷が癒えたメイを抱き寄せる。
「呼ばれてホイホイ付いて来るなんて……忘れられなくなっちゃったのかしら?」
 初音はそう耳元で囁き、ふっと息を吹きかける。
「は、初音ちゃん……? えと、そんな訳じゃ……」
「改めて、確かめてみたいわ。写し身と本物のメイちゃんの身体の違いを、隅々まで、ね」
 土蜘蛛の少女の目は、うっとりと細められた。

「やぁ、あぁん……!」
「ふふ、やっぱり、啼いてくれなきゃ、面白くないわ」
 鏡で仕切られた物陰から聞こえるは、荒い息遣いと共に聞こえる、初音とメイの声。
「はぅぅ……色々勉強になった、のです……」
 そして、そんな二人の行為を、顔を赤くしてこっそりと覗き見る、多感な契であった。


マスター:柾木みなと 紹介ページ
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いまいち
参加者:8人
作成日:2009/07/28
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