桜子の誕生日〜噂の制服デート


   



<オープニング>


「桜子、今年の誕生日なんだけど………」
「ホストクラブとか、キャバクラとかじゃなくてさー」
「確か制服デートがしたいっていってたじゃない。それをセッティングしようかと思うんだけど………イケメンで」
「マジっすか!?」
「えぇ」
 樟高・匡(運命予報士・bn0029)の言葉に、濱田・桜子(ラブヒート・bn0102)が眉間に浅い皺を寄せる。
 ここ数年、まともに誕生日をしてもらってないような気がするからだ。
 しかし今年はなんだか自分好みぽい事に、思いっきり食いついた。
 それに匡が薄く笑んでいるのも知らずに。
 桜子は匡に全てをお願いすることにしたのだった。

 そんな二人の会話が8月末ごろの出来事。
 
「色々と面倒くさいから、単刀直入に言うわね。今年の桜子の誕生日は『制服デート』を行うことにしたわ」
 銀誓学園に来てから、まともなデートをしてない事が、この高校生活の心残りだと常々もらしていた桜子。
 そこで今年はその願いをかなえてあげようと『制服デート』をすることになったと、匡が普段の依頼と変わらず淡々と説明する。
「でも、普通の学生服での制服デートじゃつまらないでしょ?」
「え?」
「そう、ワタシは制服デートをセッティングとしか言ってないわ」
「もしかして……?」
「ナースも、客室乗務員、OLも制服があるわ。それにスーツを着れば教師や色んな職業、白いフリフリのエプロンは新妻の制服よ」
「えぇぇっ!? そんなことして、桜子は怒らないのか?」
「アラ、だってワタシは『制服デート』としか言ってないわ。学生服デートなんて一言も言ってないもの」
 匡の提案にその場にいたアルバート・ローゼス(小学生貴種ヴァンパイア・bn0191)が目を丸くした。それは大丈夫なのかと。しかし悪魔は楽しげにうふふ。と、笑っただけ。
 そしてその詳細について説明をしていく。
 
 衣装について。
 今回制服は全て希望のものをこちらで用意する。
 こだわりの制服があるのなら、それは持ち込んでもらって構わない。
 エプロン=新妻の制服。なんてこじつけも有り。

 場所について。
 学校内全て。
 教室で教師と生徒や、生徒同士などあらゆるシチュエーションに対応できるし、保健室では医者とナース。ナースと患者など。
 校内の好きな場所を使ってくれて構わない。

「そして何より、設定とシチュエーションをつけて欲しいの」
 ただデートするだけじゃつまらないじゃない。と、匡は続ける。
 なので………。
 教師と生徒で皆に秘密にして付き合ってる。
 とか。
 先輩後輩で付き合い始めて、2年目の倦怠期。
 など。
 好きな妄想を具現化して欲しいと、匡が笑った。
 
「特殊な誕生日会だから、普通にデートの場所として使ってもらって構わないわ」
 折角なのだから、皆で楽しみたいと匡がいう。
 面識のある人もない人も、制服デートを楽しんで欲しいと。
「こんなオバカなこと、胸張ってできる機会なんて少ないじゃない」
「…………」
 匡がいつも以上に楽しげに笑う横で、アルバートが人知れず溜息をついていた。

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参加者
NPC:濱田・桜子(ラブヒート・bn0102)




<リプレイ>

●制服と言えば……。
 黒スーツの教師光國が掛けている細いフレームの眼鏡を外すと、締めていたネクタイを緩める。
 すずの視線に合わせるように身を屈めて顔を覗き込んだ。
「…そう、お前の瞳で、もう俺は自分をごまかしきれなくなったんだ…」
「嬉しいけど、…スカーフに嫉妬していいですか?」
 視線を外さないまま光國は灰色襟のセーラー服の赤いスカーフをするりと抜き取り、スカーフに口づけを落す。何か言おうとするすずだが、ただ顔を真っ赤にしてぼそりと呟いた。

 例えば調理室の近くの教室では、書生姿の桜子が目撃されていた。
「旦那様、お荷物をお預かりします」
「旦那様…ご食、事の用意が整いま…した」
 正統派ヴィクトリアンメイド姿の識と、和ゴスメイドスタイルのフュリアスが、桜子を出迎える。
「お誕生日を共、に過ごせるこ…と、この身に余る光…栄で御座いま、す。これか…らの一年がより良きも、のとなりますこ…とを」
 識が準備した千歳緑の地に隅に小さくウサギの刺繍がある和布のテーブルクロスが敷かれた机の上に、フュリアスが用意したお茶とクッキーが並ぶ。
 素敵なもてなしに、書生姿なのに普段通りに喜んでしまう桜子が、嬉しそうに用意されたクッキーを食べる。

 次は廊下に赤いドレス姿の桜子がいた。
「宜しくお願いします」
 恭しく頭を下げるのは深龍。その隣には濃紺のスーツの紅吏。桜子が狙われていると情報が入り、SPの二人が付き添う事となったのだ。
 角を曲る時は先に深龍が異常がないか確認して、何もなければ桜子と紅吏が続く。そうして数度廊下の角を曲ったときだった。
 黒スーツの雅樹が駄菓子屋で売ってるナイフで深龍に飛び掛かってきた。
「ちょ、何!?」
 突然目の前で繰り広げられるカンフーアクションに、何事が起ったのかきょとんとしている桜子の目の前に白スーツを着た紫郎が飛び出してきた。
「俺の元に戻れ、桜子」
「……………は?」
 雅樹が深龍と格闘してる横を通り過ぎて、桜子の腕を引き寄せ豪華な花束を彼女に渡し、耳元で囁く紫郎は元カレ設定。しかしその甘い囁きはフランス語だったが為に、桜子は理解できずぽかんとしている。
「このっ!」
 紅吏が紫郎から桜子を引きはがし、手に手を取って走る。
 銀玉鉄砲を発砲しながら、紫郎が二人を追いかけると、雅樹が続き更に深龍が追いかける。
 豪華に飾り付けされた教室。何事かと思っている桜子のすぐ背後で今度はクラッカーが大きな音を立てた。
「お誕生日おめでとう」
「結構スリリングだったでしょ?」
「つかこれはデートなの?」
 お祝いの言葉を掛けてくれる皆に、文句を言いながらも桜子は満更でもないようでそのまま、教室ホテルでセレブな扱いを堪能する。

 次の目撃情報では、更にゴージャスに胸元がざっくり開いたドレスを着た桜子が別の教室にいたという。
 小巻がきゃっきゃと嬉しそうに桜子の手を取る。
「お姉様を慕う男性は星の数といらっしゃるわけですけれど…」
「んー。そうねぇ。男ぽいワイルドな感じもいいし、インテリ系もいいわよね」
 要するに桜子は惚れっぽいと言う事が判明。そしていつもと変らないガールズトークに花が咲く。

 その次は学園の制服姿で理科準備室での目撃情報。
「君に聞きたい事があるんだ」
 桜子を椅子に座らせ白衣姿の理科教師雅が、意味深に桜子の顔を覗き込み、雅は勿体付けるように言葉を続ける。
「好きかね?」
「えぇっ!?」
「可愛いことだね」
 雅は身を屈めて彼女の耳元で甘く囁くと、桜子は耳まで赤くして上擦った声を上げる。
「誕生日おめでとう」
 そしてネタばらし。甘い白桃のショートケーキを彼女の目の前に差し出す。
 雅に意地悪すぎと言いながら、早速美味しそうにケーキを食べ始める。

 白衣を着た女医姿の桜子に連れられるアルバートを見たという情報もある。
 保健室で看護士と女医とのいけない診察室だったのだが、ノリと勢いだけで困ってしまう歌戀。
「…勢いだけだとグダグダになっちゃいますね。あ、アルさんがいますので、巻き込んじゃいましょ!」
 と、アルバートを保健室に引っ張り込んでのネタが始まった。

 人目につく中庭で露出抜群のレースクィーンで派手な桜子を見たという声。
「何で上着着やがるんだ手前ェ! 脱げ!脱がなきゃ意味がないだろう!!」
「エロマスミンって言ってやる」
「おまっ!じゃぁ、ジャンケンで勝負だ。負けたらアイス買ってやる。変りに勝ったら上着脱げ!」
「アイスだけ?」
「プラス、ファミレスのドリンクバー」
「安っ!それならファミレスでいいから1回食事奢りなさいよ!!」
 何がしたいのか分らない真澄と桜子のやり取り。そして勝負の時。
 ジャンケンポン。
 ガッツポーズの桜子と、膝から崩れ落ちる真澄。

●夜の制服もある。
 応接室では夜の世界が繰り広げられていた。
「髪とか折角だから昇天させね?ユニコーン盛り」
「どうせ盛るなら可愛いのが良い!!」
 にっこり笑うキリヱにどんどん髪を盛られていくロングドレス姿の桜子。
 そして亀吉がしっかりと店内小道具設置。
「マジ本職!!その髪!!!!」
「髪もだけどドレス、すっごいスリット!大胆だねっ!」
 本気で大笑いする龍之介と、スリットで見え隠れする太ももを激写の京。
 何にしろ、皆ノリノリである。
「3名様ご来店でーす。桜子ちゃん今の3番テーブルさんのところね」
「こんばんわ〜。桜子です。お飲み物どうされますか?」
「いつもの。ロックで」
「私はお湯割りでお願いっ」
「オレは水割りで」
「え!? お湯割り知らないの? あれ冬の朝の定番だったようちの家!」
 ボーイキリヱの案内で常連客のいつもの3人が席につく。
 ロックの龍之介とお湯割の京。そのオーダーに笑う亀吉。しかしお湯割りは定番だというアゲ嬢。そしてまさかの龍之介の一気。 
 カルピスロックを一気する龍之介に皆の視線が集中する。
「ラコちゃーんケー番教えてよー今度GT以外行こうぜー」
「えー。どうしようかなー。GT以外ってどこ連れてってくれるんですかぁ?」
「桜子ちゃん、アフター、どう?」
「亀吉さんともいいけどぉ。今日は京さんとアフターに行こうかなぁ」
 何やかんやノリノリの桜子。今すぐ就職できそうな勢い。
 そんな賑やかな横で、龍之介は机に突っ伏したままだった。
 桜子の誕生日祝いのカルピスタワーや店からの花束のプレゼントもありつつ、この悪ふざけは終わりそうにない。

●白衣の天使。
 そう制服といって忘れてならないのはナース。
 屋上で退院間近の海軍の夏服を着た友梨の横にナースの桜子。
「もうすぐ退院ですね」
「…名残惜しいです…出来れば海へさらってしまいたいですが」
 友梨は今まで世話になた看護婦の左手を取り、その指先に唇を寄せる。すると看護婦は頬を赤くしてしまった。涼やかな笑顔の士官に頭を下げるとその場を駆けだした。

 そして舞台は変って、姦しいナース達のおしゃべりからスタート。
 院内恋愛禁止なのに、進行中の恋にアリスと桜子から突っ込まれてもにこにこしてるのばら。
「ココナたーん! このカルテ、雪センセぇに渡しといて下さい♪」
 『今夜9時、病院の裏出口で待ってます』というメモが挟まれたカルテをココナに預けるのばら。
「アリスさん、是非外科に!」
「もしかして外科って「メス!」「はい」ってやつ出来ますか?いや、でも、今の流行りは救命救急…」
「今日も天使みてーに可愛い。一緒に食堂いかね?」
「椎本先生、食堂までご一緒しまーす!」
「先生カルテなんよ〜」
 屈強なマダム看護婦しかいない外科に潤いをと、今日もナースの勧誘に励む光。その背後には千晴。持っていたバインダーで光の頭をはたく。にこにことココナがのばらから預かったカルテを千晴に渡した。
「これ俺の担当じゃ…ねぇぇぇえっ!? ちょっお前等これ見てみろ!取敢えず右楽は後でヤキ入れる内科め…羨ま、もとい天誅してくれる」
「あれ、これさっき、のばら先輩が…あ、やっぱり」
「うや、持ってくる科間違うたん!!」
 嵐の前触れか。
 指をポキポキ鳴らす千晴に、にこにこのアリス。そして間違いに気がついたココナ。
 そんな渦中の人、エロ内科医雪之丞は……。
「今日も秘尿器科の濱田くんのミニスカが堪らん。他のナースもこの位ミニだったらな……しかし新人のルビーティアくんも染まってない感じがイイ…。俺、医師って天職だと思うわけよ」
 人体模型に向って話しかけていた。
 時計を見れば愛のメモが届く時間。
 ばれてはいけない関係。しかしばれている事実を彼は知らない。
「桜子さーん、宜しければ手術室でデートなんぞいかがすか?」
「何で、手術室なのよ。なんであたし泌尿器科なわけ? 何でスカート一番短いのよ!!」
 ココナの到着を待っている雪之丞の目の前を、桜子を追いかける光の姿が視界に入ってきた。

●やっぱり制服と言えば学生服。
 なんとか様が見てるみたいな感じで、姉妹になりたての戸惑いがちな妹の深夜と華やかなお姉さま桜子。そのお姉さまの誕生日のお祝い。
「さ、桜子お姉さま…お誕生日おめでとうございます。お口に合えば、嬉しいです…」
「ありがとう。嬉しい」
 はにかんで笑う深夜に桜子は満面の笑みを返し、優雅な午後が過ぎていく。

 もしくは先輩バカップルが、付き合いたての後輩カップルを心配してる屋上での出来事とか。
 煌が桜子の手をとって屋上へとやってきた。
 瑞鳳と兇が分からない事があれば、自分たちに聞けとよい笑顔。
「あ…兇、ほっぺにクリームついてる。えへ、甘い」
「とと、姐さんありがとな。誰かに見られてると余計に何時もより甘く感じるなぁ」
 相談というより二人の惚気を延々と聞かされ実演まで見せられる新人カップル二人。
「ドサマギでむっさ惚気られとる思うんは俺の気のせい?ちゅーか、アホほど盲目やねぇ…特に瑞鳳」
「ホンマになぁ。いつにもまして酷いな」
「…あ?何か言ったか」
 煌と桜子が同時に溜息をつき囁きあうのを瑞鳳は聞き逃さず、ぎろりとにらみつける。なんでもないと、二人同時に愛想笑いの後。
「…で、ところでお前誰?」
「…つーかさ。桜子ちゃんの彼氏、誰?」
 瑞鳳と兇が同時に、煌を指差した。
 がっくり項を垂れる煌。

 例えば、桜子が男子で誰からか告白を受ける、教室での出来事の場合。
「先輩…好き、です」
 学園の制服を着た瑠矢が、男子制服を着た桜子にプレゼントの包みを差し出す。
「あ、ありがとう」
「誕生日おめでとう…ございます、濱田先輩」
 どう返事したら良いものか悩む桜子の目の前で微笑む瑠矢。その可愛さに、思わず口元を押さえる桜子。不覚にも一瞬ありかもと思ったとか。

 例えば、能力者の女子高生桜子と、一般人の幼馴染の久しぶりの再会の場合。
 違う学校に通う二人。今日は桜子が克乙を自分の学校を案内していた。
 交わす会話が少しぎこちないのは、二人の立場からか。
「誕生日おめでとう。色々大変みたいだけど、これからも頑張ってね」
 桜子に克乙が笑って言うと、彼女はただ黙って頷いた。

 例えばガールズトーク満載の放課後の教室と学食の場合。
 学園の制服を着た彼方と桜子の間には、お菓子と流行のファッション誌が当たり前のようにある。
「秋物買った?私まだなんだよねー…」
「欲しいのはあるんだけど、まだいけてないなぁ。あー。ここのケーキ食べてみたいんだよね」
「そんなこともあろうかと」
 秋の新作スイーツページに載っているひとつのパティスリーを桜子が指差せば、待ってましたと彼方が笑う。その手には雑誌に載っている入手困難な今月のスイーツがある。
「誕生日おめでとう!」
「マジで、嬉しい!!」
 彼方のサプライズに桜子は彼方に抱きついた。
 そして蜜琉と二人で貸しきり状態の学食では。
 やっぱりここでも二人でケーキをつつきつつ、いくら話しても話し足りないと、会話が途切れることはない。
 蜜琉が持ってきてくれた小さなホールケーキももうなくなりそう。
「桜子ちゃんは愛したい派?愛されたい派?」
「どうかなぁ、それはあたしが好きな事が前提だから、愛したい派かもしれないけど、カレシにはそれ以上に愛されたい派! なら、ミッチャンは?」
「あたし?あたしは欲張りだからどっちもよぅー」
「うわ。何それ、ずっこい!」
 女子同士の恋の話は尽きることがなさそうな雰囲気で、すぐに次の話題へと変わっていく。

 幼馴染とかいうシチュエーションでは、龍麻が桜子の宿題を手伝っていた。
「不出来な幼馴染を持つと、大変だぜ…」
「煩いなー」
「今回は貸しだからなー、後でメシ奢れよ」
「えー。やだよ」
 落ちた消しゴムを拾おうと伸ばした桜子の指先に、龍麻の指先が重なった。顔を見合わせる二人。訪れる沈黙。いい雰囲気になったとかならなかったとか。

 付き合い始めの先輩と後輩カップルの校内デートの最後に行きついた屋上で、悠樹が作ってきたお弁当を食べながら、次のデートの約束を交わす。
「今度、一緒に水族館へ行きましょう」
「いいね。水族館」
 他愛もない会話ひとつに少しドキドキしてしまうのは、まだ付き合い初めだからだろうか。

 生徒でなくて例えば女教師桜子が黄昏時の教室で男子生徒に囲まれたら。
「女体の神秘ってナンデスカー?」
「先生、夜の運動ってなぁに?」
 無邪気に質問するナツミは確信犯。そしてそれに便乗するザルヴァもにっこりと良い笑顔。
「…………さぁ、どこから教えてあげましょうか? で、本当は何が知りたいの?」
 どこのエロカッコイイやねん。と、突っ込まれそうなスーツを着た桜子が、解の席に近づき、俯き加減の彼の顔を覗き込み、落ちた髪の毛をかきあげた。その行動に解はドキドキしてクラクラしてしまう。
 しかし止まない質問攻撃。むしろ言葉責め。
 最初はなんとか交わしながら答えていた桜子だったが、後半の際どい質問には、解の量耳をふさぎ、自身も耳まで真っ赤にして必死だったとか。
 多分青春ってこんな感じ。

 屋上での高校生の青春はこんな感じか否か。
 制服姿の桜子の膝枕で寝るカザキは、在学中着た事のない学園の制服。
 二人の傍らには、空になった弁当箱。決して上手とはいえない桜子の手作りの中身は、カザキが全て食べた。そして半分解けてしまった、ちょっとリッチなカップアイス。
「俺がしてやってもいーけどなっ!」
「いーよ!」
 膝の上から何故か頬が赤い桜子を見上げて笑ってたカザキが目を閉じる。
 行き場のない桜子の指先がカザキの髪の毛を軽くすいた。カザキの目がぱちりと開いて、桜子を捕らえる。
「あ、寝たまま放置はやめろよ?」
 カザキの言葉にそのまま膝を抜いてやろうかと思ったけど、今日はやめておくことにした。

 騒がしかった放課後も漸く終わろうとしている。
 初めは嵌められたと思った桜子だったが、なんやかんやノリノリで楽しかった。
 年に一度ならこんなばか騒ぎも悪くない。


マスター:櫻正宗 紹介ページ
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知 的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:39人
作成日:2009/09/26
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