コタツでプラネタリウム観ながら、鍋とか蜜柑とかアイスとか食おうぜ!


<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、様々なパーティーが開かれているようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。


●ある意味欲張りなパーティー
 クリスマスは、夜空でも眺めながらロマンティックに過ごしてみたい。
 でもぶっちゃけ外は寒いし、美味しいものも沢山食べたい。
 でもでも、やはりロマンティックも捨てがたい。
 そんな欲張りな貴方に。ぴったりのイベントが、コレ。
 冬といえばコタツ。コタツに入って、鍋とかみかんとかアイスを食べる醍醐味。
 それに少し趣向を凝らして、薄暗くした教室を星空で満たす演出もしてみました。
 あたたかいコタツでプラネタリウムを楽しみながら、美味しいものを食べようではないかと。
 そんなパーティーが催されます。

 満天の星が映し出される薄暗い教室の中で。
 恋人同士、コタツで文字通り熱い鍋をしても良し。
 気の置けない仲間同士でわいわいと鍋を突付き、みかんを剥きながら喋るも良し。
 暗いことを利用して、鍋にちょっとした悪戯をしても良し。
 アイスを食べつつ星空を見ながらひとりでまったりするも良し。
 もしかしたら気になるあの子と急接近できたり、新しい友達ができるかもしれません。
 皆様それぞれが、ある意味贅沢なコタツタイムを楽しんでいただければと。
 そんな趣旨のパーティーなのです。


●コタツ最高
「おこたの季節ですね」
「コタツ最高だよな。コタツで鍋とか、コタツみかんにコタツアイスも美味いよな」
 水無瀬・詩杏(中学生運命予報士・bn0212)は、そんな五十嵐・右京(紅い火狐・bn0248)の言葉に頷いてから。彼に、ある1枚のチラシを差し出した。
「……ん? コタツプラネタリウムパーティー?」
「ええ。おこたを並べた教室をプラネタリウムにして、その中で鍋やみかんやアイスを食べるパーティーなのだそうですの。映し出される星空を観ながらロマンティックにも過ごせますし、皆で楽しく鍋を囲んでも過ごせるかと」
 本物の星空には及ばないとはいえ。家庭用プラネタリウムも、かなりの数の星々を回転しながら美しく映し出せるのだという。たまに流れ星も観られるらしい。
 暗くした教室に輝く満天の星。そんな星空を温かいコタツで堪能しようというわけだ。
 しかも、コタツの定番・鍋やみかんやアイスも食べ放題なのだという。
 鍋とひとことに言っても、その種類は千差万別。
 それぞれお好みの味や具を入れた鍋を、個人やカップル、仲間と楽しんでもらえればと。
 基本的な鍋の材料は揃ってはいるが、こだわりの食材を各自持参してもOKだ。
 そして――暗いことを利用して。
 恋人同士、ちょっぴり寄り添ってみたり。
 また、周囲に迷惑がかからない程度に、鍋にちょっとした悪戯をしてみたりとか。
 みかん早剥きやみかんタワー崩し等の、みかんゲームをするのも楽しいかもしれない。
 おなかを満たした後、コタツ魔力に負けてポカポカウトウトするのもまたいいだろう。
「あったかそうだし美味そうだし、楽しそうだな! 皆も誘ってみるか」
「私も参加しようと思いますの。おこたでプラネタリウムなんて面白そうですわ」
 飲酒喫煙や迷惑行為を行わなければ、賑やかにでもまったりにでも過ごしてもらって構わない。
 そして鍋の食材等を持ち寄ってもOKであるが、爆発物や毒物などは持ち込み不可だ。
 猫はコタツで丸くなると言うが、アビリティや本業能力も学校行事のために使用不可である。
 とはいえ、常識の範疇であれば自由度は高いパーティーなので、それぞれのペースでコタツプラネタリウムパーティーを楽しんで欲しい。
「何の鍋にするかなー。あっさりとこってり、両方あれば飽きないよな。あと持ってく材料は……」
 料理が得意な右京は、早速鍋の中身を考え始める。
 詩杏もその横で星のようにキラキラと瞳を輝かせ、どんな鍋を皆に振舞おうかと何気に考えながら。
「皆様と過ごすロマンティックで美味しいおこたパーティー、とても楽しみですの」
 そう屈託なく、にこりと微笑むのだった。

 貴方も、あたたかいコタツでプラネタリウムを観ながら。
 クリスマスパーティーを楽しみませんか?

マスターからのコメントを見る

参加者
NPC:五十嵐・右京(紅い火狐・bn0248)




<リプレイ>

●コタツと鍋と星空と
 外は静かに雪が舞う、ホワイトクリスマス。
 でもこの場所の空にあるのは、映し出されたプラネタリウムの満天の星と。
 ほかほか昇る、鍋の湯気。

 炬燵に誘われてやって来た克乙は寒中水泳で冷えた身体をぬくぬくと温めつつ、鍋に持参した餅を入れたり皆にお茶を振舞いながら。右京や詩杏と一緒に、楽しく星談義。
 コタツでナベモノというニッポンのwinterのゼイタクを堪能すべく参加したリリアも、その温もりに満足に笑んで。制服も炬燵みたいだったらと思いつつ、持参のモヤシを鍋へ。
 美味しい鍋を食べる為にも監視……もとい、面倒を見てあげようと、龍麻は詩杏にも味の染みた餅きんちゃくを取ってあげて。星空を見上げ、星座とか詳しいかい? と笑む。
 豊もゆっくり骨休みしつつも。鍋に何か妙なものが入らないか、何気に扇子片手に目を光らせている。鍋のつゆは、出汁と具材の調和が大事。全身全霊をもって鍋を守る所存だ。

 コタツで鍋という幸せ。しかも悠輝が選んだのは、身体の芯から温まるキムチ鍋。莉玖は悠輝に肉をよそって貰い、口に運ぶも。
「あちちっ」
 よく考えたら、ネコ舌であった。悠輝はそんな莉玖に笑って。食後うとうとする彼女に気付くも、風邪引いちゃうわよと強くは言えない。だって自分も今、温もりに安心しているから。

 炬燵で寄り添う二人の前には、鮭と味噌の鍋と豚骨鍋。プチ鍋奉行な千破屋に甘えつつ、ジングルは炬燵と彼の温もりに幸せそうに笑んで。流れる星空の下クリスマスの星について語るも。俺にとってのXmasのお星サマは目の前にいるケドねと、顔を赤くする千破屋の手をそっと握った。炬燵も鍋も彼の手も、そしてハートも。じわりとあたたかくて、心地良い。

 星の下で、文字通り甘い炬燵のひととき。それぞれ持参した具材でチョコフォンデュをするのは、貴也と美琴。美琴は彼に美味しく食べて貰いたいと、満面の笑みでチョコバナナをあーんしてあげるが。ありがとうのお礼とともに、彼から3倍返し。それをもきゅもきゅ食べつつ、美琴はニコニコと微笑む。大好きな星やスイーツ、そして貴也がいる幸せに。

 炬燵でぬくぬく、そして頭上には星空。天国ですかココはと鍋をつつく椿姫は、兎に角食べるのよと言う紫唖にこれでもかと野菜をよそわれまくって。食べまくるべく気合を入れ、紫唖にも肉を盛ってあげる。そして満腹になってごろりと横になった二人は、ぎゅぎゅっと抱き合って。綺麗、と星を眺めた。星の知識はないけれど。何事も、気持ちが大切。

 右京を見つけたビアンカは料理を教えて欲しいと彼に声を掛ける。そんな彼女の料理はゴーストのような代物らしい。それを龍志から聞いた右京は少しびびりつつも。そういう系作るやつはとりあえず頼むからまず味見してくれと、そう懇願した。それからビアンカと龍志は星空を見上げ、天体観測。綺麗ですねと、調べてきた星座を見つけては微笑み合う。

 鍋といえば、肉と野菜を入れるタイミングが大事。そんなことを思いつつ鍋をつつく雨だが、今はとりあえず。流流と一緒に、星空とあたたかい炬燵を堪能する。そして炬燵みかんが食べたいという彼に蜜柑の皮を剥いて手渡した。流流はプラネタリウム綺麗だなァと蜜柑を食べつつも、雨に一緒に来てくれた礼を言って。雨もそれはこちらの台詞だと笑む。
 
 歌依と歌穂が鍋を食べながら興じるのは、鍋の具材をかけた星座当てゲーム。妹には負けてらんない! と気合を入れる歌依だが、歌穂はなかなかの強敵で。
「ええっと、えっと……さそり座ー!」
「ぶー。さそり座は夏の星座でーす」
 狙っていた豆腐を取られてしまった。
 それもそのはず。歌穂はこっそりがっつり、予習済みだから。

 全国の名産を豪華に使った『天下統一鍋』を作るのは、ヨウとことのは。ことのはは鍋奉行を務め、食材を順に入れつつも具材の位置調整を。何気に、日本地図になるように。そして鍋の締めを、甲斐のほうとうか越後の米かで二人は悩んで。お鍋の川中島は勝敗が付かないわと、結局選べずに両方に軍配が。そして流れ星や北極星や北斗七星をうっとりと眺める。

「……ジャック、足邪魔なんだけど」
「仕方がないのだ、オレはニルより脚が長い……イダッ!」
 ジャック・ヴァーレイは炬燵内でニルスに蹴られるも、面白いと笑んで。熱い白菜に苦戦しつつ、念願の炬燵で色々な具材の鍋を堪能した。
 ニルスは海老を食べながら、ふと星空を見上げる。
 少し前は寂しくて星を見ていたけれど。今は違うと、そう思いながら。

 炬燵で鍋に蜜柑にアイス、今日は沢山食べるぞと張り切る光は。煮えた野菜や肉を、悩んで選んだポン酢でいただく。飽きたら十六夜のレモン醤油と交換すればいいからと。そして十六夜は、やはりアイスばかり食べる悠仁に気付いて。肉や野菜、豆腐などをバランス良く沢山皿に盛ると、爽やかな笑顔で彼に渡した。珍しいそんな十六夜の笑みに思わず悠仁は皿を受け取りつつ映し出される星空の雰囲気を堪能し、十六夜も同じように星を眺めていたが。寝てしまった光に気付いて、そっとコートを掛けてあげる。沢山食べてよく眠る、とても健康的だ。
 
 皆で持ち寄った食材でプラネタ鍋パーティーを楽しむのは、【サークル月影】の面々。梅華はひょっとしたら流れ星が流れるかもと北極星辺りを注意深く眺めつつ、鍋を食べている。元々星を観る結社のため、普段としていることは変わらないとアリエッタは思ったが。そんないつも通りの時間を気の置けない仲間と過ごすのは、やはり良いものだと笑んだ。
 そして真吾が持参したオーソドックスな和風食材が入っている鍋に、ファリューシングはジャガイモやロールキャベツ、ウィンナーにベーコンにアイスバインと、ドイツ風具材をごった煮にし、通りかかった詩杏にもお裾分け。
 それから鍋でお腹を満たした後は。満天の星空の下で炬燵に入りながら、皆で真吾お手製のクリスマスケーキをいただく。

 シングルベール、シングルベール(お約束)。
 結局はクリスマスを誰かと楽しめれば充分、寂しい身の上でも皆で鍋をつつけば幸せ。決して強がりではありませんよ?
 というわけで【ハルホリック】のシングルベルな面々+αはサイダーで乾杯後、共に楽しんでいた。
 何故かたこ焼きが浮かんでいる鍋を。
 クラッシャーなトウマは鑑三郎にたこ焼きを任せ、冬の星を語ってから。鑑三郎の薀蓄に耳を傾けつつ鍋を眺め、相手のいる依空と亮弥をからかう。倭も二人に、この後どう過ごすのかと無邪気に問いかけてから、何だかぶよぶよな鍋のたこ焼きをそっと覗いた。奮発して海老を持参したウィルも、シングルじゃねえ奴もあんよとニヤリ。そんなウィルを足蹴にし、亮弥は鍋を半目で見遣ると、一通り状況にツッこんでから。明石焼きのようなものだとという鑑三郎に、成程なと納得しかけるノリツッコミも。依空はそんな状況をほんのり見守りつつ、海老は欲しいデスとウィルにお願いした。
 男同士のクリスマスも楽しいだろう? と笑むトウマに。鑑三郎も頷き、今のこの時間は忘れられないものとなるだろうと、そう思う。これから先、何年経ったとしても。
 友情も立派な絆、である。

 今年も炬燵クリスマスな【双子電波塔】の皆様、今年は鍋です。 
 まずはダシ。昆布と鰹節を入れた桃は、ちょっと甘いほうがと砂糖少量……いや大量投入。さらに醤油も入れてみる。クガネもどぼどぼ酢を入れて。椛が塩と味噌を加えた後、纏がお好みソースで仕上げる。ダシの時点で何か黒いです。
 次は具。肉や野菜は勿論、折角の食べ放題、皮ごと蜜柑とアイスも入れて。コラーゲン大事だとホルモンも。アミダな闇ダレを用意した響姫は白滝と食パンを。どんどん入れちゃいましょうと笑む椛はキムチパックをぼちゃん、ぐるぐる混ぜた。
 入れたのは一応全部食べ物だしと、黒いソレが食べられることをと信じる纏と。美味しい鍋なんてとっくに諦めている響姫であった。
 そして悪臭漂う中、頭上の星空を具材が煮えるまで皆で堪能した後。
 不安な表情で豆腐を入れた真弥がどす黒い鍋からソレを取り、普通のタレでぱくりといってみる。何気に勇者だ。そしてあまじょっぱすっぱさに遠い目をし、槻代・唯に蜜柑をせがむ。
 唯はしいなと炬燵でほくほくしつつも、そんなカオス鍋は遠慮しておいて。クガネから貰ったビスケットに蜜柑のお返しをし、作ったもの消費しなよと、どうみても闇鍋なソレに呟く。
 ということで、消費!
 出汁から凄い有様の鍋に、まるで流れ星のような一伝いの涙を流して。嗚呼それはまるで一瞬で消える儚い流れ星のよう、と棒読んだ黒無に、桃は食べたいの? と丸ごとな蜜柑らしき黒い物体を皿へよそい、笑顔で手渡した。しいなは黒無の様子に、準備していた胃薬をスタンバイ。
 そして、今年も。
「何で俺が食べなギャーー!!」
「ちょ、黒無先輩鍋の側で暴れるなよー!」
 とても賑やかな、めりーくるしみ……メリークリスマス☆

 【駅前ひのわ商店の日々】の皆が楽しむのは、円の持参した蟹の鍋。さらに、1つだけあるゆで卵を引いたら、鋭司特製の小型ドームケーキがプレゼントされるのだ。
 鍋はやはり大勢でしてこそ、さらにプラネタリウム付きとか贅沢だと、江西・唯は皆で持ち寄った具材を入れ、笑んで。宵凪・朔は鍋奉行な残菊に煮え具合は任せ、星を見上げて移り行く夜空に感動する。円も鍋奉行を心で応援し、寅靖も持参した鱈を足した後つい流れ星を探したりして。のんびり出来上がりを待つ。そして煮えた具材をよそって貰い、鋭司はありがとうーと残菊に言うと、何から食べようかと悩む。そして皆の分を取り分けながら、残菊は自分は鍋奉行ではないと皆に言っておくのだった。
 そして、美味しく鍋を食べていた円が。
「あ!」
 見事、ゆで卵を引き当てる。でもその特製ケーキは、皆にもお裾分けするつもり。
 それから蟹鍋を満喫し終え、朔は締めにおじやを作って。お待ちかね鋭司のクリスマスケーキのデザートだ。
 鍋とケーキで満腹になった唯は炬燵に横になって星空を眺めて。ぽかぽか温まりつつ、皆とともに微笑んで言った。メリークリスマス! と。

 暗い教室に輝く満天の星と、ずらりと並ぶ炬燵はある意味壮観だ。
 そして暗い中、【○朧●】の面々はそれそれが用意した食材で寄せ鍋を始める。
 沙那は昆布に白だしで仕立て、油揚げに鶏つみれと生卵を入れた福袋を投入する。きっと出汁が染みて美味しいだろう。
 躑躅は何だか闇鍋のようだと思いつつ、鳥団子を入れて。思わずぽかんと星空に見惚れ、つい箸が止まる。
 春菊と白滝を入れながら。煌月・朔はピーマンや人参が当たらないよう祈る。薄暗いため、具材の判別も緊張だ。
 八重は周囲を見て、略してコタリウム? と首を傾けつつ。美味しいのかロマンティックなのかと、鍋をもぐもぐ。でも、コタリウムは実際美味しいし綺麗だ。それから八重がこっそり鍋に入れたのは、餃子。案外美味しいかもです。
 ココナは、お部屋で星空が見えるんっとはしゃぎつつ、どんなん入ってるんやろ? と薄暗い鍋を見つめ、餅巾着を入れた。
 天は食材を追加しながら、肉系がウケるんだろうかとチーズハンバーグを鍋へ。そして、凪師範の具は一体なんでしょうと龍一朗をちらり。
 その龍一朗は、俺の具材を当てることができるかなと箸を一瞬止めるも。鍋がなくならないうちに再び箸を進めた。そんな彼の食材は、豆腐。暗い中掴むのは至難の業だ。
 それから満腹になって。皆で横になり、しっかりと満天の星空も満喫。

 思う存分食えとすっかり鍋奉行なタンジェリンは【琉球の風】の皆と詩杏にお茶と皿を渡して。詩杏に、用意されているもの以外鍋に入れぬよう言った。そして久埜おすすめの海鮮、特に念願の蟹にありつけた正成は、松茸をはじめ膨大なキノコ類を鍋に入れて。そのキノコにタンジェが気を取られた隙に、詩杏が食べ放題で用意されていた蜜柑をちゃぽんと鍋に入れたのだった。あたためると甘くなるそうですの、と笑んで。
 そして右京はその蜜柑を掬って。半分にし、何気に正成とタンジェの肩を叩いて二人の皿へ置いた。

 【重音部】の炬燵の鍋は恭介が準備した、各自好きなつけだれで食べる薄味のアイリッシュシチュー。コタツでぬくぬくしながら紫苑はその鍋に鶏肉を追加して。仲間と雑談を交わしながら鍋を頬張る。
 そして各自持参のつけだれは、鉄彦がかつおつゆ、ハヤテが胡麻味噌だれ、葵がポン酢と大根おろし。何気に闇だれにドキドキしていた恭介は意外と正統派ですねと言った後、紅葉のたれをふと目にした。
 ……何か物凄く赤い。伏兵で、葵の大根も何気に部分によっては辛そうだ。
 鉄彦はそんな皆のたれを勘の分量で混ぜ合わせ一通り味見し、火を噴いたりヤバそうな色になって涙目になりつつも、通りかかった右京にひとつお裾分け。そしてそれを口にした右京は、起動していないのに炎が放てそうな勢いで顔を真っ赤にして水を求めて。鍋の調味料に白ワインを使うのはどうかと聞くハヤテに、洋風で入れる具材によってはいいんじゃねーかと、掠れた声で答えた。
 それから紅葉のザワークラウトで箸休めしつつ、皆は楽しく炬燵と鍋で温まりながら。メタルやロックについて語りまくるのだった。

 赤い髪に白銀の子狼ぐるみを乗せて。ひさしぶぃと、ぎゅっと抱きつく栢を、右京は笑顔で撫でて。【家庭料理研究会(仮)】の皆と同じ炬燵に入った。末はそんな右京にゆっくりしていけよと笑い、星空の下お手製おでんを振舞う。勿論デザートのアイスも食べる所存だ。ミーは猫姿で伸びたいのを我慢しつつ、牛筋とちくわ、黒いはんぺんを選んで。熱いのが苦手な栢の分も取ってあげる。あーとぉ、と礼を言った栢はふーふーしつつ美味しそうにおでんを口にし微笑んでから。ミー待望の炬燵アイスには、ちゅめい! と顔を顰めた。

 食べるのも寝るのも大好き。【居眠り同好会】の皆は炬燵でまったりと鍋をつつき始める。
「お鍋にチーズを入れるとおいしいことに、最近気がついたんですよ」
「お鍋にチーズ、ですか?」
 そうチーズを取り出す芙美の言葉に、智夜は鮭を鍋に入れつつ首を傾けて。
「豆腐と白菜は多目にもらうよー」
 人の1.5倍ほど豆腐と白菜を食べる瑠璃。
 そしてやはり満腹になった後は眠たくなって。抜かりなく持ってきたマイ枕で星を観ながら、ぽかぽかの炬燵でメインの居眠りタイム。
 
 鍋の奥深さを感じたという、烈のおすすめで。【定食屋ゆきしま】の炬燵にはコラーゲンスープの豚しゃぶ鍋が。初めての炬燵に満足そうなアリステッドの、自作のつけだれも絶品だ。アリステッドは肉だけでなく野菜も皆に勧めて。琥鉄は右京や詩杏にも声をかけると、何気に右京の取り皿に自分の人参を全てお裾分け。他の野菜は食べるんです。そして鍋を食べ終わって、烈はコラーゲンスープも美味しくいただけるラーメンを締めに作る。そして満腹になった琥鉄は炬燵の魔力に勝てずに。少しだけ、気持ちの良い眠りの世界へ。

 【花屋【FIORI】】のメンバーは炬燵未経験者が多い。景蒔は、日本の風物詩なんすから一度は経験しなきゃ損っすよと皆を炬燵に誘って。星を観ながら、鍋を作る。
「お鍋は、どの具から入れたら良いとかあるの?」
「煮えにくい物や、魚や肉とかの旨みが出るものからかな」
 互いに独り暮らしの惺と壱珂は作り慣れないながらもその過程もまた楽しんで。フィデルタは初炬燵のあたたかさと鍋の美味しさについ箸が早くなる。
 そして食事が終わった後、蜜柑をデザートにプラネタリウムを眺めてから。皆で、ごろんと寝転がってみる。食べてすぐ横になると牛になると言うけれど。皆でなるなら悪くもないかな、と笑う惺。
 そして壱珂の目に映った光の軌跡は――幸運の、流れ星。

「コタツにナベ、日本ブンカのキワミですネ!」
 ぬくぬくでホカホカな炬燵に、満足そうに笑むアンリ。アルヴェドラも、実にいいと気に入ったようだ。アリオールも炬燵のぬくさを堪能しつつも、【喫茶【ALVEARE】】の皆の様子をふと見て首を傾げた。鍋の具材はやはり和食がいいのだろうかと。そしてオハギやナットウ、タクアンなどの日本の食材を入れるアンリを見て、日本食といえば梅干しと羊羹もなければと、鍋へと投入。セットンは梅干を貰おうかなと言いつつも、何だか見た目からすごいことになっている鍋を見つめて。実は入れてみようと持ってきた蜂蜜をそっと後ろへ隠す。クロームはいろいろな日本食を入れていくふたりに声を掛けようとしたがその甲斐もなく、次々にぼちゃぼちゃと食材を入れらてしまって。アンリのオハギを食べて悶えるアルヴェドラの様子に、新しい鍋を作ろうかと考える。
 そして。
「あんまりへんなものをいれちゃうと怒っちゃいますですよ〜」
 にこにことそう言った妃音の背には、黒いオーラが見える。
 だが、時既に遅し。妃音は相変わらず黒い笑顔で言った。頑張って処理してもらいます、と。
 
●コタツにはみかん? それともアイス?
 暖かい部屋であえてアイスを食べる贅沢。暈人は星を見つつ、右京と詩杏に好みのアイスを聞いて。定番のバニラが好きという二人に、今度自作アイスの試食を頼む。
 エルデは、コタツは偉大な発明です……! と力説しつつ、詩杏に剥いた蜜柑を手渡し、仲良く食べてから。丸くなる猫の気持ちが分かると、ちょっとだけうとうと。
「みかんいっぱい食べます……」
 カシノは炬燵で蜜柑を中心に食べていくが。大福のカタチのアイスも忘れずにぱくり。

 炬燵に蜜柑は定番、これをせずに冬は越せない。そして炬燵に集う沢山の同志に笑んだ戒璃は、丁寧に下から蜜柑の皮を剥いて。無意識に周囲の世話をしつつ、すべすべな指先に思わず笑いそうになる。そして、炬燵の魔力に勝てずに。思わずこくこくと首を揺らした。
 右京の前にドカッと置かれたのは、特大の『しろくま』。五十鈴はしろくま早食い勝負を右京に挑む。右京も、臨むところだと無駄に張り切って。詩杏にレフリーを頼み、いざ勝負。そして二人一斉にしろくまをかきこみ、二人一緒にキーンと響く頭痛に悶えるのだった。
 どてら着用の颯斗は星を眺め、右京と雑談をしつつ。蜜柑が切れましたねぇ、お腹が空きましたねぇと、右京に期待の眼差しをチラリ。そして、仕方ねーなと動く右京に、おこたに魅了のBSを付与されていますからとにっこり。

 炬燵で蜜柑食べ放題という楽園。加奈は柊のぬくもりに笑んでから、彼へ感謝のマッサージ。そして蜜柑でリフレッシュしてもらおうと蜜柑山を積んだ。普段ならぐうたらはいけないところだが。今日は彼女にゆっくりして欲しい柊も、蜜柑をあーんと食べさせてあげて。幸せそうな加奈の寝顔に微笑んで。眠り姫を起こすキスは、もう少し後に取っておく。

 瑞鳳はトッピング多めのサンデータイプのチョコアイス。兇はフルーツトッピングのバニラ。二人は互いのアイスを交換し合い、炬燵で星を鑑賞するも。首が痛くなり、ごろんと寝転んでみる。そして瑞鳳は兇に腕枕されながら炬燵と彼の温もりにうとうと。身体も心もぽかぽか。兇はこんな贅沢な時間に笑んだが、ふと首を傾けた。腕が痺れてきたかも、と。

 炬燵の魔力は絶大。一度入ると抜け出せない。そんな炬燵でアイスも蜜柑も食べたい悠治は、冷凍蜜柑はある意味究極かもと環奈に話して。あれ取って、と手を出した。環奈はあまりよく考えずに素直に要望の物を取ってあげてから。うとうとと寄りかかってきた悠治を見ながら、こうしてのんびり過ごすクリスマスも良いですねと瞳を細める。

 天板にあごを乗っけまったり星を観ながら、那緒は翼と雑談を交わすも、炬燵の温かさに眠気が。そして剥かれた蜜柑に、あーんと口を開けた。翼はそんな那緒の口に蜜柑を放り込み、気恥ずかしげにそわそわ。那緒は、翼にならあーんされても無問題だと何気に爆弾発言をかまして。翼はそんな言葉に少し顔を赤くしてから、彼の髪を一撫でする。

 甘えてくる凪の腰に手を回し、まったりと星を観る学。だがついに炬燵の魔力に破れ、ばたりと突っ伏してしまう。そんな彼の頭をそっと自分の胸に抱えて撫でながら、凪はお仕事大変そうだもんねと彼を労って。今日は付き合ってくれてありがとうと、気持ち良さそうに眠る彼と一緒に夢の中へ。

 炬燵から出ずに落とした蜜柑を拾おうとする司真に、由衣は身を乗り出して変わりに拾ってあげたが。
「その……食べさせてくれても、いいですよ」
「はい、あーん」
 照れながらも口を開ける彼に、皮を剥いた蜜柑を食べさせてあげる。
 それから司真は今度は彼女のアイスを見て。
 アイスも同様にあーん。嬉しいけれど、やはりあーんは照れてしまう。

 何個くらい食べれば手が黄色くなるんだろう? と。七海は白いスジを取りながら蜜柑を頬張って。由真は100個くらいじゃね? と答えつつ、蜜柑食いすぎだと彼女にツッこむ。そしてさむさむと七海は自分のバニラアイスと由真のストロベリーを取ってきて。炬燵で究極なのはアイスか鍋か語りながら、一口ずつアイスを交換こ。

「どうしてこたつにミカンはセット……なの?」
 そうローザに聞かれ、紅霞は理由は俺もよく知らないやと首を捻ったが。あったかい炬燵の魔力に負け、うとうとまどろむローザに気付いて。彼女が風邪を引かぬよう、紅霞はそっと炬燵布団を掛けてあげた。

 クリスマスは大切な人と過ごすもの。そう聞いた真幸は蒼と炬燵でぬくぬく。広がる満天の星はムードもあり、とても綺麗だ。それから真幸は蒼の胸板に身を預けてアイスを食べて。ふたりで互いのアイスをあーんと交換し合った。一緒に過ごすこんなまったりした日々がこれからも続くといいなと、そう思いながら。

 縁は女性があまり得意ではないと言っていたが、自分と一緒でよかったんだろうか、と。カリュアは彼といろいろな星を観ながらふとそう思って。緊張せずに寛いで欲しいなと思いつつ、彼に誘ってくれた礼を言った。縁は、応じてくれて有難うとお礼を返して。一緒に彼女と寝転び、カリュアなら大丈夫だよと呟く。言えないけど……大好きな人だから。
 
 去年は寒空の下過ごしたから、今年は暖かく過ごそうと。そうこころに提案したものの。和真は、寒さでくっつくのも良かったのではと思い返すが。炬燵に心地良く突っ伏し満喫している彼女。だが、そんなこころに急に寄りかかられて。驚くも、和真は眠る彼女の温もりをじっくりと堪能する。来年もこうして過ごせれば、それが一番だと思いながら。

 何だかクリスマスっぽくはないが、陽太と霧咲・ジャックはのんびり炬燵でみかん。陽太は、来年もこうして居られるかなぁと言う彼に、来年も再来年もまた一緒にいれますよと微笑んで。ジャック憧れのクリスマスデートの誘いに頷いた。そして、雪が降っていると良いぁというジャックの願いが通じてか。いつの間にか窓の外には、ふわりと舞う白い雪が。

 家族とクリスマスは独り者の基本です。
 そう炬燵で一家団欒する、【蒼夜寮】の愉快な仲間達。
 寧ろオレ炬燵と結婚したいと若干投遣りになりつつ、炬燵に埋もれ星を眺めるのは功貴。
 逸刀はお茶の入った大き目ポットを持ち込み、お母さんは今日はもう働かない! と炬燵でゴロゴロ。そして冷凍蜜柑を弄りながら、炬燵と家族の温もりを感じて優しい気持ちになる。
 晴天は功貴の投げた変化球冷凍蜜柑をキャッチして剥きつつ、何故明来が父上で逸刀が母上とかそういうことになっているのか、今までの疑問を訊いてみるも。明来は蜜柑を剥こうとした手を止めて、プラネタリウムの彼方に目を逸らした。かわりに椎名が、それは父上と母上が父上であり母上だからだと真顔で言って。世良も、私らの中でも老け……大人っぽくて頼れるからだよと答え、功貴もそれに横槍を入れる。
 そして何だかんだと言いつつ。皆は炬燵の魔力に表情を緩めて寛ぎながら星を眺めて。こうやって過ごす賑やかであたたかい時間に、それぞれが笑顔を宿すのだった。

 冬ってどうしてこう暖まりながらアイスを食べたくなるんだろうねと。【枕投げ部】の皆に言いながら李鳥が食べるのはチョコアイス。遥日のアイスは苺のカップアイス、氷雨はのラムレーズン。互いの違う味を少しずつ交換し合って、いろんな味を楽しむ。笑弥も持参したチョコや抹茶アイスを弓矢や皆に配って。晴臣は抹茶アイスを口に運ぶも、彼はアイスよりも蜜柑派のようだ。
 それから皆は頭上に輝くプラネタリウムの美しさに感嘆して。弓矢は、願いを叶えてくれるかなと、満天の星空を見上げて流れ星を探した。
 ――そして。
 薄暗さと炬燵魔力に負けた晴臣が、夢の世界へ。
 笑弥はそんな彼と蜜柑とを交互に見つめてから。晴臣の頭の上に、おもむろに蜜柑を積み上げていく。李鳥はいくつ詰めるんだろうと笑み、氷雨は何だか去年も似たようなものを見た気がすると呟いて。遥日は何してるの? と蜜柑タワーを見つめる。そして高々と詰まれた蜜柑を写真に収めた瞬間、崩れ落ちて。蜜柑に埋もれた晴臣は驚いたように飛び起きた。
 
 大きな炬燵も、沢山の天使達でちょっぴりぎゅうぎゅう。
 そんな炬燵と皆の温もりの中、まったり星を観しながら。【†…箱庭天使…†】の皆はアイスを食べ始める。
 ルナはバニラアイスにハチミツをかけて、詩杏にも勧めて。余り炬燵に入ったことがないえり子もそのあたたかさを感じながらアイスを食べる幸せに笑み、流れる星に瞳を細めた。
「こうしてコタツでアイスを食べるのはちょっと贅沢な気分ですわ♪」
 そう言ってベリーを添えたストロベリーサンデーを口に運ぶシャルロッテ。アイリスは綺麗な星にほわほわした気持ちになりながら、ルナにアイスをあ〜ん。えり子には、紅茶を渡した。
「あったかいのと冷たいのを一緒にって、新鮮♪」 
 菫もそう笑んでから星空を見上げて。理科の授業で懸命に覚えた星座の知識を、ちょっぴり披露。
 トミィはまだ固いアイスを少し放置している間に。
「詩杏ねーちゃん、これとって」
 あやとりで川を作り、詩杏に差し出した。壊滅的不器用な詩杏ではあるがこういう遊びは得意なようで、特に事件も起こらず普通に取っていく。
 アリスは妃奈に蜜柑を渡してから、右京に美味しいものが食べたいなぁとおねだり。右京はちょうどこの後参加するイベント用に多めに焼いたクッキーを皆へお裾分けして。それをひとくち口に運んだ美夢は、おいしい、料理上手なのねと彼に言葉を掛けた。
 そしてアイスやお菓子を食べ終わった皆は。ぽかぽかした炬燵に、目がとろんとしてきて。えり子の子守唄が心地良く耳に響き、妃奈も一緒に口ずさむ。そして夢心地な天使達を、シャルロッテは微笑んで優しく介抱するように抱き寄せてあげたのだった。

 今日は、ホワイトクリスマスイブ。
 愛し合う恋人同士は勿論、かけがえのない友人や家族と過ごす、そんな特別な日を。
 ぬくぬくと炬燵に入ってプラネタリウムの星空を眺める。
 そんな少し変わった過ごし方をするのも、きっとなかなか乙である。


マスター:志稲愛海 紹介ページ
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参加者:136人
作成日:2009/12/24
得票数:楽しい16  笑える4  ハートフル13 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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