聖なる懺悔祭 09


<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、様々なパーティーが開かれているようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。

 光有るところには必ず影が有り、表が有れば裏が有る。
 華やかで楽しいクリスマスパーティが催される一方で、何が哀しくてイブにそんな事を? みたいなパーティも催される。
「聖なる懺悔祭」と呼ばれるそのパーティも、そんな裏のパーティのひとつ。
 年の瀬も近づく聖なる日に我が身を振り返り、犯してきた罪を懺悔し自らを罰する。そして参加者同士で許し合うことにより、清い魂で新年を迎える――と言うのがこのパーティの理念である。

 まず、参加者は1人ずつ「自らの罪」を皆の前で告白する。
 それを聞いた一同は罪の重さによって受けるべき罰を定め、懺悔者は罰を受け入れる。
 もし逃げようとしたり、素直に罰を受けようとしなかった場合は、強制的に執行される事もある様だ。
 代表的な罰ゲームは以下の通り。

 ・懺悔祭に古くから伝わるスペシャルドリンク一気飲み
 ・水着で熱湯風呂入浴(生着替えではない)
 ・熱々おでんを「あーん」して食べさせて貰う

「私は若手芸人でもなければ、リアクション芸人を志してる訳でもないの!」
「そーですかぁ、一年通じて何一つ罪を犯さずに聖人の様に過ごしてきたと言う事ですかぁ。それはそれはぁ」
「くっ……何かしらこの既視感。解ったわよ、行けば良いんでしょ、その懺悔祭に」
 懺悔祭のチラシを片手に、そんな遣り取りを交わしているのはめぐると涼子。
「わたし? ええ、行くわよ」
 莉緒に至っては、既に諦観の境地に達している様だ。
「あなたも一緒にどう? べ、別に他意はないわよ。皆で行った方が楽しいでしょ?」
「ですねぇ、アナタも一年の間にさぞかし悪事を重ねた筈ですぅ」
「うん、行きましょ行きましょ」
 3人は、貴方も道連れにする気らしく熱心な勧誘。

 パーティは誰でも参加出来るが、見学だけと言うのは不可。
 会場に入ると言う事はすなわち、懺悔し罰を受ける覚悟を決めたと言う事なのだから。
 3人の誘いに乗って裁きを受けるか、断って平穏なイブを過ごすかは貴方次第である。

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参加者
NPC:柳瀬・莉緒(中学生運命予報士・bn0025)




<リプレイ>


 クリスマス。
 銀誓館の能力者達もこの日ばかりは、恋人と、友達と、パーティを楽しむのが慣例となっていた。
 だが、そんな日であっても己の身を危地に置く勇者達が居た。
 即ち「聖なる懺悔祭」の参加者達である。

「懺悔することは無い! 勢いで来てしまった。今は少し後悔している」
 陣の様に懺悔する事のない、清い(?)人間であっても、一度この部屋に足を踏み入れた以上は裁きを受けねばならない。
「良い所に来たわね相崎さん」
「丁度おでんが煮え立ったわ」
 裁きの執行人も参加者が持ち回りで行う。
「何がきてもお兄さん頑張るよ。頑張るよ」
「陣、あーんして」
 めぐるが陣に近づけるのは、湯気立つ大根。
「あー……んぐっ!? あがあぁーっ!」
 温度も丁度良い様子。かくて祭りは始まった。

「自分の不摂生が原因なのに、少し腹が出てきた時、彼女が作る御飯が美味しすぎるから悪いなんて人のせいにしてすいませんでした!」
 ――ざわ……。
 恵太の懺悔に、会場がざわめく。
 恋人が居るだけでも大罪だというのに、のろけ発言までも。
「裁きを!」「そうだ裁きを!」
 観衆の声に応えて涼子が取り出したのは、汁滴る巾着。
 数あるおでんだねの中でも、殺傷力の高い一品である。
「眼鏡に集中だ、眼鏡に集中すれば乗り切れる!」
「湯気で曇るから取りますぅ」
「えっ」
 拠り所を無くした恵太に、容赦なく巾着が押し付けられた。
 薄れゆく意識の中、彼の脳裏に浮かんだのはやはり恋人の笑顔だったのだろうか。

「デブで雌馬で、しかもイケメンを狙ってくるという恐ろしいゴーストに……仲間を売ってしまいました」
 仲間をゴーストに差し出すという重罪を告白した龍麻。
 莉緒の手で裁きが行われる。
「可愛い子に食べさせてもらえるなんて、なんて良い罰なんだろう」
「な、何言ってるのよ! ちゃんと反省しなさいよねっ!」
「あちっ! これマジしゃれにならない熱さなんですけど、こら柳瀬、無理に押し込むなギャーッ!」
 そっぽを向いたままの莉緒にはんぺんをおしつけられ、あわれ龍麻の唇は真っ赤に腫れ上がってしまった。

「ちょっとHな攻撃をしてくる地縛霊に心の中で応戦したり、襲われている女の子を助ける前に心のフィルムに艶姿を焼け付けたり」
 出るわ出るわ、斎の罪状。
「本当に済まないという気持ちがあるなら、どこであれ反省出来るですぅ。例えそれが沸騰し、煮え立つ湯の中でもっ!」
 水着に着替えさせられた斎は、男らしく自ら湯の中へ。
「燃え尽きたぜ……真っ白によ……」
 完全燃焼した彼は、灰になったのでした。合掌。

「学園祭に大遅刻しちゃったよぉ〜。それで、お友達に会えなかったよぉ〜。しかも、お金、無駄遣いしてしまったし」
 約束の時間を守れなかった桃香。
 その過ちを償うには、熱湯の中で心頭滅却するより無さそうだ。
「もう、やりたくないよぉ〜」
 水着に着替えた桃香は、嫌々ながら熱湯風呂へ。
「熱すぎるよぉ〜〜あう〜もう、やだよぉ〜」
 必死に熱さに耐える桃香。
 今のアイドルには、こういう仕事は付き物。ある意味では良い予行演習になったかも知れない。

「中3の妹の夏休みのドリルを高3用に擦り替えちゃいました。夏休み間際の追い込みでそれが分かって、もう妹の顔が真っ青になってたわ」
 宿題は計画的に進めるべき、と悪びれずに言う摩那。
「一理あるけど、罪は罪ね」
 猫舌な摩那の為に莉緒がチョイスしたのは、湯気立ち上るこんにゃく。
「はい、あーん」
「あーん……あつっ!!」
 クールな摩那も思わず飛び上がる熱さ。
 来年も姉妹仲良く過ごせる様、祈るとしよう。

「去年今年とゴーストタウンに同行してくれた女生徒諸君に、ナース服やらメイド服をこっそり送ってた訳だが……今年は進学したせいか、全然送れなかったぜ!」
 イロモノ衣装を無差別配布していた是清だが、今年は多忙で思うように配れなかった様だ。
「そんな物配ってる時点で全然硬派じゃないですぅ!」
 涼子から手渡されるのは、大ジョッキに入ったスペシャルドリンク。
「皆、滅莉威苦莉守魔巣だ!」
 男らしく一気に飲み干す是清。
「へへ……表舞台は俺には似合わないぜ」
 そして、颯爽と踵を返す。
 顔で笑って背中で泣いて、それはまさに漢の去り様であった。

「うーむ……ああ、そうだ 柳瀬の誕生日をすっかり忘れてた。プレゼントも」
 円の懺悔は、莉緒の誕生日を忘れた事。
「別に良いのよそんな、祝ってくれる気持ちだけで嬉しいわ」
 笑顔で言う莉緒だが、ドリンクにワサビを追加投入している。
「去年のリベンジだ……」
 ぐっと嚥下する円。
「……」
 円はドリンクを飲み干し、仁王立ち。
 リベンジ成るか――と思いきや、そのまま前のめりに崩れ落ちた。

「胸の大小で争いが起きるのを見て、なんでそんなことで争うんだと思っています」
 胸に貴賤なしを唱える昇。
「僕はどちらかといえば小さい方が好きです」
 ありのままに起ったことを話すぜ。いい話を聞いてると思ったら、いつの間にか単に好みを聞いていた。
 何を言ってるか解らないと思うが――。
「裁きを!」
「胸なんて大きくても良い事ないですぅ」
「ドッジボールでも当たる面積が増えるしね」
 上から目線で同意しつつ卵を押し付ける涼子と、同じく卵を押し付けるめぐる。
 拳を硬く握り締めながら、昇は乳神様が下した試練にじっと耐えるのだった。

「今年は、ナンパをあまり出来ませんでした。まだ見ぬ可愛い子猫ちゃんを悲しませるとか僕つみつくりなんで、三人は僕にふーふーあーんするといいよ!!」
 鼻息も荒く懺悔(?)するカイト。無茶しやがって……。
「カイトくらい不死身だと、遠慮無くやれて気楽だわ」
「そうね、手当てとかも要らないし」
「ですぅ」
 ちくわ、きんちゃく、はんぺんが一斉にカイトの口へ押し込まれる。
「あつっ! いあ、もう! はふ! 口に! はいらなっ!?」
 口内重傷確定のダメージだが、カイトなら、それでもカイトなら何とかしてくれる。

「き、聞いて下さいです。実は6月終わりに、ケーキの頂き物があったのです」
 ましろの懺悔は、兄の分のケーキを食べてしまったと言う可愛らしい物。
 傷まないうちにと言う事で悪気もなかったのだが、罪は罪。
 スペシャルドリンクが振る舞われる。
「うっ……」
 口を両手で抑えながら、床をのたうち回るましろ。
 釣り上げられた魚のように苦しむ彼女の姿を見れば、兄もきっと許してくれる事だろう。

「テスト前にとある先輩に勉強を教えて頂いたのですが……逆に成績が下がってしまい傷付ける結果になってしまったのです」
 涙ながらに勉強不足を懺悔するサーシャだが……デジャビュだろうか、手には目薬。
「嘘泣きじゃない。反省しなさいっ!」
 めぐるに促され、サーシャは熱湯風呂へ。
 ――ざばっ。
 暫く我慢していたが、勢いよく飛び出すとめぐるへ飛びつく。
「ちょっ! 熱い熱い!!」
「今年も苦楽を分かち合うのです」
 巻き添えを食っためぐるだが、点数や試験勉強の頑張りを考えれば、自業自得とも言える。

「柳瀬さんの誕生日に、提案時に実在の病気名を出してしまい……」
「そんな細かい事は気にしなくても良いから! ほらこれでも飲んで」
 反省する克乙に、笑顔でドリンクを差し出す莉緒。
「以前飲んだブ○インウォッシャーよりはましな味ですね……」
 血の涙を流しながら飲み干した克乙だが、彼の罰ゲームはまだ終わりではないと言う。
「では、寒中水泳に行ってきます」
 彼の背中に、一同は敬礼を送るのだった。

「今年の運動会での事です〜……私はうっかり、とある先生の、主に頭頂部におけるトップシークレットを暴いてしまったのです〜。先生、ごめんなさい〜。そして、強く……生きてください〜」
 睦月は、1人の教師の人生を狂わせてしまった様だ。
 罪の重さに比例し、大ジョッキに入ったドリンクが手渡される。
「あれ……意外と私、平気かもですよ〜」
 ジョッキを空けた睦月。一瞬何事も無かったかのように辺りを見回すが……直後に卒倒。
 これが神の――髪の怒りだ。

「邪教団の教祖デありなガら、クリスマスと言ウ凶事を阻止出来マせんデした。ゼぇ……ゼェ……御赦シ下サいアザトもがもが」
「気持ちは痛いほど解りますぅ」
 ベルハーライトの懺悔に、嫉妬からクリスマス終了を願う者達が同意を示す。
 ――がらがらっ。
 と、唐突に開く扉。
「メリークリスマース! あれ? 違くない?」
「教室間違えてるって、まったくハニーったらドジっ娘だな」
「てへっ。早くいこ、ダーリン」
 どうやら会場を間違えたカップル。
「ぎャあぁァァぁ! 神気がッ、かみケがァっ!?」
「うわあぁーっ!!」
 クリスマスの聖なる光に当てられ苦しむベルハーライトと、ラブラブオーラに焼かれる一同。
 会場は死屍累々の光景を展開するのだった。

「結社に入団して、結構経つのに……未だに、一部の人の性別を間違える事」
 桜花の懺悔には、思わず共感を覚えた者も少なくない。
 美形揃いの銀誓館では、性別が解りにくい生徒も多い。
 だからといって、罰を逃れることは出来ないのだが。
「さっさと入って、すぐに出れば良いのよ……ね?」
 そう言いながらも、中々湯船に入れずにいる桜花。背後からじわじわと執行人達が迫る。
「や、ちょっと……わぁっ!?」
 ――ざばーん!
 大きな水柱を上げて熱湯風呂に落ちた桜花。
 今後は慎重に見分けて頂きたい。

「ルームメイト(フラれたばかりの独り身)が外出している間に部屋をクリスマス一色にデコレートしてやったのだ。奴め……あまりに嬉しいのか涙を流していたぞ!」
 ミキノの告白に、会場がざわめく。
 参加者達は、色恋沙汰に敏感なのだ。
「それから、クリスマスプレゼントにルームメイトが飼っているグッピーの水槽にザリガニを入れ――」
「裁きを!」
 もはや自業自得。
「ふむ。やはり清く正しく生きている私に対し神から直々にご褒美があるに違いないな! な……熱湯風呂?! ま、まて、話を聞こう。私が何をしたというのだー!」
「ミキノ、それは自分の胸に聞くしかないわ」
 かくして正義は遂行された。

「はいはーい。テスト全部ヤマ勘でしたーっ! まったく勉強してませーん!」
 全く悪びれる様子もないデューテの告白。
「これは裁きを受けるしかないわね。デューテ、覚悟は良い?」
 つくね串を手に取り、デューテの口へ押し込むめぐる。
「熱ーっ!?」
 熱々のつくねを何とか食べ終えたデューテは、鍋からロールキャベツを取り出す。
「さ、次はめぐるちゃんの番だよー。あ〜〜〜ん」
「え? や、それはいくら何でも」
「お兄さん思うんだ。学生、やっぱり勉学は努力しないと、ってな」
 めぐるを捕まえ、デューテの前へ差し出す煌輝。
「ま、待ってぎゃあぁぁー!!」
 2人の点数を比較すれば、各々妥当な罰と言えそうだ。

「自分の短慮的な言動で大切な人をはじめとしてたくさんの人を傷付けてきてしまった。そんな自分を戒めるためここにきたんだ」
 昨年に続き、自らの罪を清めるためにやってきた煌輝。
 ピッチャーサイズのドリンクを手に、一気に飲み干す。
「自分の言動は良く考えて、な」
 前のめりに倒れる煌輝だが、自省を経て、彼は一層大きく成長する事だろう。

「一年前のクリスマスの時期は、おもちゃ売り場に来ている親子連れから財布をもごご」
 凛音の口を慌てて塞ぐ莉緒。
 本人も深く反省し心を入れ替えているが、浄罪の必要はありそうだ。
「えっ! 目の前にある熱湯風呂は……何!」
「上月さん、肩までゆっくり浸かってね」
「待って皆、今はそんな事してないし、その親子も良い社会勉強になったと……これは時効なのよ……お願い見逃してイヤァァ〜」
 往生際悪く言う凛音だが、無事湯船へ入れられた。
 心も体も清められた彼女は、二度と過ちを犯すことはないだろう。

「祐くんといちゃいちゃしすぎたってことがあげられますね」
「明日香といちゃいちゃした揚げ句にとんでもない萌えを追求しすぎた罪、ということにしておこう」
 ――ざわ……。
 2人の告白に、会場中の空気が張り詰める。
 ラブラブな懺悔など、祭りに対する挑戦と言って良い。
「裁きを!」「裁きだ!」
 かくて、水着に着替えて一緒に湯船へ入る2人。
「大丈夫か? 無理はするな」
「まだ……大丈夫です」
 この程度の熱さ、2人の愛の炎に比べればぬるま湯に過ぎない。そう言わんばかりに励まし合う2人。
「もう勘弁して下さい!」
 数人の独り身達が、涙を流しながら土下座。この光景を見ていることに耐えられなくなった様だ。
 こうして仲良く湯船を出る2人。
 末永くお幸せに。全然悔しくはないですよ。

「さて始まりました『餡かけ』対決! 実況は私、クラレット。解説は志筑涼子さんです」
「宜しくですぅ」
 唐突に始まった第1回チキチキ餡かけ対決。リング中央に置かれた炒飯に、餡を先に掛けた方が勝者となる。
 成績が伸びない罪のめぐると、美幼女好きの罪を負う勇人による一騎打ちだ。
「掛けるだけでしょ、こんなの楽勝よ」
 先手を取っためぐる。一気に中央の炒飯へ迫る。
「っ!?」
 が、寸前の所で足が止まり、その隙に悠々と炒飯へ歩み寄る勇人。
「涼子さん、これは?」
「虫ですねぇ」
「あっ、炒飯の横にムカデの模型が!」
 めぐるの虫嫌いを利用した姑息な戦法だ。
「今だ勇人君!」
「あの人達……そう言う事ね」
 大チャンスに沸く勇人側セコンドと、それを観察するめぐる側セコンドの莉緒。
「あー、あんな所で美幼女が転んで泣いてるわ」
「「なんだってー!!?」」
 莉緒の言葉に、勇人とセコンドが餡そっちのけで幼女の姿を探し始める。
「この隙にめぐるが……今餡をかけました!」
「まさかの逆転勝利ですねぇ」
 悠々と餡かけ炒飯を完成させためぐる。
「正義は勝つのよ」
「「ア〜ッ!」」
 こうして勝負に敗れた勇人とセコンドは、熱々卵をたっぷりと口に詰め込まれたのだった。

「天国のお父さんお母さん! 今年も彼氏作れないでごめんなさいっ!」
 今は亡き両親に向けて謝罪するポルテ。
「死んでないけど天国とか言ってごめんなさい!」
 って死んでないんかい!
 会場中からのツッコミを他所に、ポルテは自らドリンクを手にし、一気に飲み干す。
「げろくさまずッ! 伝統的にまずッ」
 言いながら水着姿になり、熱湯風呂へダイブ。
「でもそんなの関係ね……いやあちーって、古いとか言うな!」
 そして湯船から上がると、自ら投入した豆腐を一気に口の中へ。
「豆腐は友達だ! だから熱くn……あつぶふふッ!!」
 荒行に耐える僧の様なポルテだが、ついに力尽きる。
 こうして彼女の勇姿は、今年も懺悔祭のハイライトを飾った。


 無事、全員の懺悔と浄罪が終了。
 まともに立っている者は数えるほどしか居ないが、清い心で新年を迎えることが出来るだろう。
 全ての懺悔者にメリークリスマス!


マスター:小茄 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:25人
作成日:2009/12/24
得票数:楽しい4  笑える17 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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