≪BWAT≫南の島に連れてって


<オープニング>


「常夏の島へようこそ☆」
 春休みのある日、興那城・ミキノ(ストリェラ・b66476)から『BWAT』団員に届いた招待状には、そう記されていた。
 誰もが4月からの新生活に期待と不安を膨らませているこの時期、修学旅行と卒業記念旅行を兼ね、南の島でパーっと騒ごうと言うのが趣旨らしい。

 島は遠浅の海とサンゴ焦に囲まれ、熱帯雨林気候に位置し、熱帯多雨林の生い茂る多様な動物相を持つ……要するにトロピカルアイランド!
 砂浜で遊ぶのは勿論、海に入れば珊瑚礁や色とりどりの魚たちが歓迎してくれる事だろう。ただ、気性の荒いサメが出没すると言う噂もあるので、その点は注意が必要だ。
 また、島はさほど大きくないので、動植物との出会いを求めて散策すると言う手もある。
 食事は、各々好きな食材を持ち寄ってかなり盛大なバーベキューパーティが出来そうだ。
 夜になれば満天の星空を見上げつつ、恋バナや学校生活の思い出話に花を咲かせるのも良いだろう。
 何をして遊ぶも、メンバー次第だ。

 ――そして当日。
「それにしても良い天気だねー」
「良すぎて暑い……」
「早く海に入りたいわ」
「ねぇ、あれじゃないの?」
 太平洋上を行く「BWAT」一行の眼前に、小さな島が見えてきた。
 様々な遊具やキャンプ用品を手に、上陸の準備を始める一同。
「何それ、サバイバルキット?」
「あくまで念のためだぞ? 念のため」
 万が一と言いながら、サバイバル用具一式を背負うミキノ。
 何かあれば衛星電話で迎えを呼ぶ事も出来るし、何ら危険は無い筈。誰もがそう信じて疑わなかった。
 そう、この時点ではミキノを含め、島に接近する小型台風の存在を知る由も無かったのだから……。
 こうして、やや波乱の予感を秘めつつも、無人島における「BWAT」一行の記念パーティは幕を開けたのであった。

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参加者
市之瀬・連(緋色の剣閃・b01329)
カノンベルト・スヴィア(残飯マン・b02102)
伊神・鈴之介(ねじまき式・b02181)
鳳城院・桜(白帝・b03619)
刑部・紀乃(虚仮の一心・b05875)
神楽坂・舞姫(情無用の舞姫・b17599)
華都・巴(サンダーバード一号・b19541)
テラ・マキャフリー(雷毒蛇使い・b23387)
八神・弥勒(もっきゅもきゅ・b24345)
十六夜・冷菜(フリージングスフィア・b45501)
安須来・柚架(朝霧エアライダー・b45503)
クロリス・フーベルタ(戯れの蝙蝠・b49141)
琴吹・紗枝(青空駆ける春一番・b49528)
雛月・朔(月夜に薫るは白梅の香・b50957)
央寺・セツナ(自由な子・b51243)
ラプラス・ノマ(高校生ラプラスの悪魔・b53414)
霧島・湶乃(エレクトリックマジック・b63800)
興那城・ミキノ(リーサルドーズ・b66476)
結城・薫(陽の下に立つ者・b67932)
大塚・タカアラシ(牌狂・b69603)
NPC:速坂・めぐる(烈風少女・bn0197)




<リプレイ>


「テラ、大丈夫?」
「大丈夫じゃ」
 桟橋に降り立ち、ようやく落ち着いた様子のテラ。揺れる船の甲板は、彼女にとって居心地が悪かった様だ。
「べ、別に楽しみで前日眠れなかったなんてことは全然ないんだからな!」
 逆に船でウトウトしていた鈴之介は、興奮しすぎて寝られなかった様子。
「この結社の皆とお出かけ……絶対普通に遊んで終わるとは思えないのは何故だろう」
 白い砂浜に青い海。見渡す限りを独占しているにも関わらず、クロリスの胸には一抹の不安がよぎる。
「海ー! うーみー!」
「よーし、遊ぶぞー!」
 早々と砂浜に駆けだす弥勒と紗枝。
「きゃっほー♪ 無人島ー! 海ー!!」
 冷菜に至っては、服の下に水着を着用しており早々と波打ち際で水しぶきを上げている。
「(思えばここ2、3年はドタバタして、こういうふうに旅行なんて行ってなかったね)」
 湶乃は、楽しそうにはしゃぐ仲間達を見て思わず感慨に耽る。
「湶乃殿、どうしたのだ?」
「ううん、めいっぱい遊ぶぞ! 私達も早く着替えよう!」
 ミキノの問い掛けに元気よく応え、水着の入ったバッグを手に取る。
 しかし観光に利用されてるとはいえ、更衣所等は設けられて居ないのが現実。
「男子は覗かないように」
「そ、そんな事するわけないじゃないか! なぁみんな」
「お、おう。ガキじゃあるまいし、なぁ」
 釘を刺す女子と、ぎこちなく答える男子。
 女子は散々脅し文句を口にしてから、林の中へ。
「夏ならもっと派手なのも手に入ったんですが残念……」
 際どいデザインの黒ビキニを持参した紀乃。男性陣の目を釘付けにするには十分だろう。
「それ以上派手だったらとんでもないわよ」
「わ、紀乃ねーさんやっぱり凄い! めぐるちゃんはまだまだかな」
 セツナは大声で、お約束とも言える成長報告。
「あ、めぐるさん。もし忘れたならお貸ししますよ?」
 突っ込みを入れるめぐるにもどこ吹く風と、似たようなデザインのビキニを提示してみせる。
「良い……あるから」
「……」
 聞こえてくるキャピキャピとしたやり取りに耳を澄ましつつ、無言で視線を交錯させる男性陣。
「おい、まさか……覗こうって言うんじゃねぇだろな」
 恐る恐る尋ねる連。
 彼も健全な男子として、興味が無いワケではない。けれど、水着姿で眼を保養するだけで十分と考えて居たのだ。
「あぁ、怪しまれない程度に怪しく堪能するのがコツってもんだ」
 卒業生の巴も現実的な意見。
「覗き? まさか」
「そ、そうだよな」
「覗きはしないが、皆の成長を把握する必要はあると思うんだ」
「オレ様ちゃんも、この島での団員の活動を記録する義務があるんだぜぃ!」
 こうして、無謀にも数人の決死隊が林の方へ匍匐前進。
「よし、この木の間から――っ!?」
「どうした、何が見えた?」
「細く……白い脚が」
「なんだと!? 他には何が見えるんだ」
「大きくて……なだらかな曲線の」
「大きくてなだらか!?」
「大鎌が」
 ――がさっ。
 身を潜めていた茂みが唐突になぎ払われ、目の前に居たのはセツナのスカルロード。頭上には朔の藤姫までもが。
 どうやら、女子達は覗きに対し万全の構えを取っていたようだ。
「「ギャアァァァー……」」
「無茶しやがって……」
 連や巴、タカアラシは犠牲者を悼み、朔はやれやれと肩をすくめる。
 

「それにしても……皆さんとてもかわいらしいですね」
「皆……皆素敵やでぇ……」
 まさに夏先取り。ビーチには水着姿の美少女達がまさに百花繚乱といった様相だ。
「めぐるちゃん、こっちこっち」
 ――ばしゃっ!
「ぶっ!? 良くもやったわねー!」
「きゃー!」
「わらわも混ぜろ」
 冷菜、めぐる、テラの3人は波打ち際で水の掛け合い。
 その近くでは、鈴之介も浮き輪に乗って、ゆったりと波に揺られている。
「2人とも、もっと沖に行こうぜ!」
 連はそんなテラと鈴之介を、強引に沖へと引っ張る。
「おい!」
「こんな物に頼ってるから泳げねぇんだよ。ほら」
 ――ぷしゅー。
 足が着かない場所まで引っ張ると、連は浮き輪の空気を抜く。
「やめろ、子供みたいなマネをがぼっ……ごぼごぼ……」
 沈み行く鈴之介。
「慌てなければ……わらわは、普通に泳げるのじゃ」
 一方、辛うじて水面から顔を出して耐えているテラ。
「ぷはっ! テラちゃん、プレゼント」
 そんなテラの傍に浮上して綺麗な貝を差し出したのは弥勒。桜と共に水中を散歩していた様だ。
「良いのか? 毒は無さそうじゃな……ぶわっ!?」
 テラが貝を調べようとした刹那、蓋が開いて勢いよく海水が噴き出された。意表を突かれバランスを崩したのか、結局テラも水の中へ沈んでいってしまった。

「それじゃ、いくよっ!」
 砂浜と言えばビーチバレー。薫のサービスでボールが宙を舞う。
「ふぎゃっ」
 余り運動が得意でない紀乃は、顔面レシーブ。
「ふふ、ソフトボール大会で鳴らした神秘の魔球、とくとご覧あれ!」
 ――ばちーん。
 フォローに入った桜がアンダーハンドでボールを上げるが、あさっての方向へ。
 ――ぐしゃっ。
「あ!?」
 湶乃が砂で作っていた城に直撃。
 力作が跡形も無く崩れてしまった。
「こうなったら湶乃も参加するよ。いくぜ! らいとにんぐしゅーと」
 しかし当人はがっかりする様子も無く、そのままビーチバレーに参戦。
 背の低さがネックになり、豪快に空振りをしてるのもご愛嬌。
「お前ら、見てるか……この光景」
「お前達の代わりに、心のフィルムにしっかり焼き付けるぜ!」
 散っていった仲間を偲びながら、存分に眩い水着姿を鑑賞する連やタカアラシ。巴に至っては自身も参戦している。
「めぐるちゃん、後ろ後ろ!」
「そんな手には掛からないわよ!」
 相変わらず波打ち際で水かけっこをしていた冷菜とめぐるだったが、めぐるの背後に黒い影。
「いや、ほんとに!」
「……え?」
 それは、水面から覗く黒い背びれ。
「「で、でたー!!」」
 この海域に生息すると言う凶暴なサメか。一目散で逃げる2人。
 ――ザバッ!
「ハッハー! たべちゃうぞ! たべちゃうぞ!」
 しかしてその正体は、鮫スーツを纏ったカノンベルト。どうやら生きていた様だ。
「照りつける太陽。白い砂浜。そして水着! この一瞬もオレ様ちゃんは記録する義務があるんだぜぃ!」
 のみならず、その後ろにはカメラを手にしたラプラスの姿も。
「頂きまーっす!」
 鮫スーツを身に付けているにも関わらず、女性陣目掛け空高く跳躍するカノンベルト。
 ――バッ!
 しかし、めぐるもこれを迎え撃つ様にジャンプする。
「げぇーっ!?」
「出たーっ! めぐるんドライバーっ!」
 ――ドォガァン!
 48のロリコン殺し技の1つを決められ、沈むカノンベルト。
「攻撃対象が増えればオレ様ちゃんの被弾率が下がる。これがBWATセクハラの計!」
 一方ラプラスはこの間に、ローアングルから女子にズームしてシャッターを切りまくる。
 ……が。
「──で、さっきからそんな所に這いつくばって何してるんですか?」
 腕組みをしながら、威圧的に見おろす薫と紗枝。

「もうちょい右、みぎー!」
 プラスチックバットを手に、目隠しをして砂浜を誘導されるめぐる。
「めぐる殿たちが可憐に遊ぶ姿を『しっかりと』目に焼き付けておくのだな。冥土の土産なのだからな!」
「す……スイカ割りのスイカ役なんて勘弁じゃぁぁあ!!」
 哀れなカノンベルトとラプラス、視線が嫌らしいと言う理由で連帯責任を取らされた連とタカアラシの4人は、砂浜に生き埋めにされてスイカの代わりにされていた。
「……あっ、スイカ割りっていうよりモグラ叩きみたい」
 ――バキャッ。
 恐怖のスイカ(?)割りは、砂浜が朱に染まるまで続いた。


「ふむ、この実は食えるな……。このキノコも問題なしと」
 島の内陸部を散策していた舞姫は、食料になりそうな植物を目で追うが、こんな時でも緊急時に備えてしまう自分に気付いて思わず苦笑い。
「舞姫センパイ。あっちにいい谷ハッケーン、れっつごー!」
 樹の上から舞い降りてきたのは柚架。
「あぁ、せっかくのバカンスなんだから思い切り楽しまないとな」
 2人は崖から身を躍らせると、木々の間を飛ぶように移動する。
 やがて、島の全景が見渡せるような大木の上へ辿り着く2人。
「絶景だな。こんな景色は日本ではお目にかかれないぞ」
「ねぇ、アレって温泉じゃないかな? ほら、湯気が出てる」
「ん? どこだ?」
「ほら、アレ……あれ?」
 2人の視線の先には、どす黒い雲の塊。
 海上をジリジリと、島目掛けてにじり寄ってきている。
「皆に報せないと!」
「よし、戻ろう」
 こうして、2人は再びエアライドで一路、砂浜へと向かう。


「低気圧がこの島に向かってる」
「低気圧ってつまり……」
「小さい台風みたいなものだな」
「え、ちょ、何でこのタイミングで台風来るのぉぉ!!?」
「台風なんて嘘だ! もっと遊びたい!」
 砂浜では、突然の知らせに一同は大わらわ。先ほどまで真っ青だった空も、みるみるうちに薄暗くなってきた。
「あれ、皆何してるの?」
 と、モーラットとむーたんを連れてクロリスが戻ってきた。
「台風が近づいてきてるから、避難の準備だよ。別に今日来なくたっていいのに」
「どこか避難出来る洞窟などを見付けませんと」
「洞窟ならあっちにあるよ。美味しい蝙蝠が一杯居る所」
 若干難色を示すメンバーも居たが、背に腹は代えられない。一同はクロリスの案内で洞窟へ避難。
「皆避難できたか? 人数足りないけど、ま、いいか」

「この台風はまさに好機! 極限状態のなか生まれるラブ&肌の密着!」
「おお、吊り橋の法則という奴だな」
 嵐の接近にも、ラプラスとカノンベルトはチャンスを見いだしていた。
「そういうイベントが待ってるんだから誰か出してー!」
 しかし、2人は砂浜に埋まったまま身動きも取れない。

「荒天だ! 嵐だー!」
「台風ってテンション上がるよな?」
「嵐来た! すげぇ! 俺ら確実に運無さ過ぎだろ! 無駄にテンション上がるぜ! ひゃっほぅ!」
 鈴之介や連、巴は、身を寄せ合いつつ何故かウキウキと飛び跳ねている。
 ――ドドーン!!
「「きゃあっ!?」」
 雷が洞窟近くの大木に落ち、思わず抱き合うミキノとめぐる。
 ――バシーン!
「「ひゃあっ!!」」
 今度は2人の足下で稲妻がスパーク。なぜ洞窟内に雷が、更に混乱する2人だったが、これは弥勒のサンダージャベリン。
 響く悲鳴と怒声、それを物ともせずに熟睡し続ける桜。そしてそんな一同を撮影する朔と、洞窟内はすっかり混沌。
 島を洗い流す様な激しい嵐は、その後も暫く続くのだった。


 先ほどまでの嵐が幻だった様に、晴天を取り戻した島。
「これは食べられるな。うん」
「実際に少しかじったりしてみれば判るよね!」
「ココナッツのようなものがあるけど、食べれるのかなぁ」
 バナナや木の実を齧りつつ、食料を探すセツナと紗枝。湶乃は嵐で落ちたココナッツを大量に確保。
「これはそれっぽいから大丈夫だよね」
 冷菜に至っては、もはや勘で集めている。
 嵐によって食料や道具が流されてしまった為、にわかに無人島サバイバル生活が始まったのだ。
「備えあれば憂いなし。……だが、素直に喜べんのは何故だ?」
 舞姫が先ほど見付けた植物は多いに役立ったが、想定していた最悪の事態が現実の物になってしまった以上、心境は複雑。
「あれ? そういえばラプラス団長達は?」
「あ……」
 弥勒の一言で、思わず顔を見合わせる一同。
 慌てて砂浜へ向かってみると……。
「流されちゃったみたいだね」
 彼らの姿は完全に消えていた。沖へ流されてしまったのだろう。
 一同は尊い犠牲に黙祷を捧げつつ、自然の恐るべき力を改めて思い知ったのであった。

 燃えるような夕日が水平線に沈み、島に夜がやって来た。
 遊んで騒いだ一同は、すっかり腹ぺこ状態。
 何とか流されずに済んだ食料と、現地調達した食材をバーベキューにして食べることに。
「むぅ……蝙蝠はダメ? 美味しいのに。残念」
 クロリスは捕まえた大量の蝙蝠を焼こうとするが、猛烈な反対に遭い断念。
「火を通せばきっと食べられますよね」
 桜は海底から拾ってきた貝を火にくべる。
「とりあえずお肉はボクが貰ったぁー!」
「あ、それはボクが食べようとしてた奴だよぅ♪」
 紗枝と冷菜は、壮絶な肉の奪い合い。
「女子供には肉は危険すぎるぜ、俺が処理を……あっ!」
「これも大きくなるためなのだ! 目指せ300メートル!」
 巴が妙な理屈をつけて肉を口にしようとした刹那、鈴之介は兄との見事な連携でそれを強奪。
「これでも肉が足りないとは、猪に似た動物が居て良かったな……あ!」
 一方ミキノの食べようとした肉も、頭の上で寝ていた筈の猫弥勒によって掠め取られる。どうやら本能的な動きらしい。
「よーし、ボクも肉を奪い取っちゃうぞ」
「って、カノンさん無事だったの?」
「あぁ、アケチ君の勘で恥ずかしながら帰ってきたよ」
「それは良かった。祝いも兼ねてわらわのお勧めじゃよ」
 無事生還したカノンベルトだが、テラによってカラフルな毒キノコを口に放り込まれる。しかし彼なら、多分大丈夫だろう。
「皆さんあんな事があった後なのに、元気ですね」
 紀乃は仁義なき戦いを繰り広げる皆の様子をにこやかに眺めつつ、野菜やキノコを口へ運ぶ。
 その後も、タカアラシの「生焼け偽装作戦」や柚架の「蛇肉すり替え作戦」など、生き馬の眼を抜くような熾烈な肉の奪い合いが行われたが「食べられない人が出ないように」との連の計らいで、幸い肉を食べそびれる者は出ずに済んだ。


 食欲を満たし、キャンプファイヤーを囲む一同。
 慌ただしい一日ではあったが、こうしてみるとあっと言う間。明日に成れば迎えの船もやってくるだろう。
「せっかくみんなで来たんだし、歌ったりとかしたいなぁ」
「キャンプファイヤーと言えばやっぱ歌だな」
 そんなセツナとタカアラシの提案で、歌い出す一同。
「はい、じゃあこっち向いてー。撮るよー」
 薫の声に応えて皆カメラ目線、思い思いのポーズで記念撮影をする。
「遊んだし食ったし歌ったし……お風呂イベントは無いんですか!?」
「あ、そう言えば昼に舞姫センパイとみつけた温泉が……」
 柚架の言葉に過剰な反応を示す数人。
「混浴の予感!?」
「お風呂イベントきたー!」
「待てよ、皆が温泉に行っている間にオレ様ちゃんと女性陣のテントを一緒にすれば……!」
 性懲りもなく盛り上がる数人の男子。
 この後、彼らが女子のテントから遠く離れた崖っぷちに追いやられたのは言うまでもない。
「結局、何処に来ても仲良く賑やかな人達ですねぇ……」
 やれやれと、果物を食べつつ感心半分の朔。
「また来よう、みんな」
 ミキノの言葉に頷き、いつの日か再訪を誓う「BWAT」の面々。
 こうして、無人島の夜は静かに(?)更けてゆくのだった。


マスター:小茄 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:20人
作成日:2010/04/17
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