お仕置き巫女さん


<オープニング>


「へへっ、やったやった、作戦通り……」
「上手く盗めたね、アニキ」
 真っ暗な闇に紛れ、二人の男が朽ちた神社に逃げるように転がり込んできた。
 どうやらどこぞで盗みを働いてきたらしい。追って来る者の姿もなく、どうやら上手くいったと、安堵の息を零す二人。
 朽ち果てたとは言え、神聖な神社ですら悪人達には身を隠すにはもってこいの場所のようだ。
「ところで、分け前は等分ですよね?」
「いや、俺が8割でお前2割な?」
 さっそく分け前を分けようとするのだが、どうやら兄貴分が多めに取るか取らないかで揉め始めそうな雰囲気である。
 もちろん必死に分け前を少しでも多く貰おうと食い下がる弟分ではあるが……。
「俺に逆らうとか、殴られたいか?」
 とか言うと同時にぼかりと一撃。
「アニキ、もう殴ってます!」
 これ以上殴られてはたまらないと、弟分は渋々と上前をはねられることを了承したらしい。
『神聖な神社で、悪事を働くとは……』
 不意に彼等に聞こえる声。
 悪人二人組は慌てて互いの顔を見合わせ、周囲を見渡すが人の影はなかった。気がつけば、不気味な雰囲気が神社に漂っている。
「ア、アニキが俺を殴るからだぜ、チクショウ!」
 あまりの不気味さに恐怖心を覚えたのか、弟分がそそくさと神社から逃げるように走り去っていく。
 一方の兄貴分はというと、これで儲けは全部俺のモノだと逃げようともしないでいた。
『神聖な神社を汚すこと、その身をもって償うが良い!』
「え?」
 だが不気味な声がそう言った瞬間、兄貴分の胸に深々と突き刺さる鋭い矢。
 悪事を働いた男が最期の瞬間に見たのは、射抜いた矢の主――巫女さんだった。
 
「神聖な神社を穢す者を許さない巫女さん、っていうところかしらね」
 裁かれるだけの理由はあるだろうな、と軽く琴崎・結歌(高校生運命予報士・bn0261)は頷いていた。
「……とにかく。悪人は法によって裁かれて然るべきよね」
 しかし地縛霊に人を裁く権利はない。犠牲者となる兄貴分が襲われるまでまだ少しの猶予があるため、それまでに倒して兄貴分を追い払う必要があるだろう。
 場所は町外れにある朽ち果てた神社だと、地図を広げながら結歌は説明を続けていく。
 地縛霊の出現条件はこの神社で悪事を働くこと。そうすれば、本殿の入り口辺りに巫女の地縛霊が現れるだろう。
 あまり多くの人が近くにいると現れない可能性があるため、本殿や周辺20m以内には悪事を働く役をする者以外はそれなりの距離を離れる必要がある。
 全員で演技をすれば隠れる必要もなさそうだが、三人以上だと出現しないかもしれない、と結歌は言った。
「基本は弓矢での攻撃を行うようね。やたら凛々しい感じがするわ」
 巫女さん地縛霊はどうやら弓の名手らしく、その射は回避するのがとても難しいようだ。毒などは塗られていない分、一回の攻撃が非常に強力である。
 狙いを定めない代わりに雨のように矢を降らせる攻撃で、眼前の敵を一斉に攻撃することもあるらしい。
 また、非常に真面目な性格らしく、抱きつこうものなら顔を真っ赤にして怒り始めるだろう。
「他に少女型の巫女と、侍の地縛霊が現れるみたいね」
 少女の巫女は治癒の符と、眠りの符を投げてくる。常に弓の巫女の後ろに立っているため、攻撃は届きにくい可能性もある。
 侍の地縛霊はこの巫女達を守るように動き、敵の攻撃を阻害するように動く。また耐久力が非常に高いため、少女巫女の治癒符との相性が非常に良い。

 ここまでの説明を終え、結歌は軽く息をついた。

「状態異常攻撃をしない分、弓の巫女と侍の地縛霊は攻撃力が高いわ。囮をする人は十分気をつけて頂戴」
 一息をついた後、最後にそういい残して結歌は教室を後にした。

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参加者
アラストール・セブンセントラル(高貴なる義務・b05350)
八坂・茴香(穿ツ終ノ雷咆・b16991)
姫神・くくり(掬花・b36996)
冴樹・戒璃(蒼銀の断罪者・b50973)
水神楽・斬音(歪曲鏡・b52490)
メイベル・ウェルズ(幼くも気高き銀の月・b54806)
ウルリケ・シュヴァルツ(蝙蝠円舞曲・b69278)
風霧・來那(目指す先は今何処に・b71827)
悠木・狩矢(うさんくさい呪言士・b72563)
白波瀬・式伽(蜘蛛糸ノ遊舞・b73697)



<リプレイ>

●穢れを知らぬ神社
 月明かりに照らされる神社は、朽ち果てているとは言っても、どこか神聖で荘厳な雰囲気を持っていた。
 多少の薄気味悪さもあるが、それも神聖さをより一層感じさせる一因なのだろう。
 そんな神社の境内に、一組の男女が立っている。境内から少し離れた場所には、その二人を見守る八つの人影。彼等の視線の先には、神社の本殿が見える。
「ゴーストを倒すのはいいのですが、今回被害にあう人というのが悪人というのは……複雑ですね」
 身を隠す八人のうちの一人、水神楽・斬音(歪曲鏡・b52490)は地縛霊が現れる条件を反芻し、複雑そうな表情を浮かべていた。
「命を奪うのは些かやり過ぎだが、神の座で悪事を行うというなら死人とはいえ巫女の怒りは最もだ」
 その隣では、アラストール・セブンセントラル(高貴なる義務・b05350)が、罰が下るのは当然だと言う。
 彼等が待つのは、悪事を働く者の命を奪い去る地縛霊。
 神聖な場所を穢した者に裁きを与える、この点においては能力者達も同意見であるようだ。だが、命を奪うという行為は行き過ぎでもある。
「だが犯罪者とはいえ、一般人の犠牲を出すわけにはいかないな」
「人を殺す……だめ」
 悪人は法によって裁かれるべきであり、地縛霊の犠牲にしてはいけない。メイベル・ウェルズ(幼くも気高き銀の月・b54806)と姫神・くくり(掬花・b36996)のその言葉に、誰もが頷いた。
 気持ちはわかるが、悪人はまっとうな手段で裁かれるべきだ――と。
「彼らには、できれば安らかに眠ってもらいたいですしね」
 その手を汚す前にと悠木・狩矢(うさんくさい呪言士・b72563)が言う丁度その頃、境内に立つ二人の声が彼等の耳に届いてくる。
「さ、例の物渡してもらおうか……?」
 二人のうちの一方、冴樹・戒璃(蒼銀の断罪者・b50973)が静かに眼前に立つ女性に迫った。彼の迫力に押されるように、女性は一つの封筒を差し出す。
「……おい、これだけかよ?」
 封筒の中身を確認すると、戒璃の声は低く、相手を脅すような口調へと変化していく。しかし、声のトーンを下げながらも彼の視線は彼女ではなく、本殿の方へと向けられていた。
「お、お金……それだけしか……」
 戒璃の迫力に押されて涙目になっている八坂・茴香(穿ツ終ノ雷咆・b16991)も、視線は彼と同じく本殿を見ていた。
 そう、二人は地縛霊を呼び出すための演技の真っ最中なのである。戒璃が悪役で、茴香は彼に脅される役。上手くいけば、地縛霊は姿を現すはずだ。
「……出し惜しんでるんじゃねぇだろうな?」
「うぅ……、ぐすっ……か、堪忍……してください……」
 内心、怖がらせて御免と思いつつも戒璃は役に徹していく。当の茴香は気弱なせいか、本当に泣いてしまっているらしい。
 しかしその涙が、演技を迫真のものにさせているのも、また事実。
『神聖な神社で、悪事を働くこと……許しません!』
 二人の迫真の演技に触発されるように静かに響き渡る、声。それは間違いなく、地縛霊のモノだった。
 前もって決めていた作戦の通り、涙で視界を掠めさせながらも茴香が懐中電灯を照らして、離れて待機している仲間達へと合図を送る。
「合図だっ!」
 その光は、しっかりと待機している仲間達へと届いていた。白波瀬・式伽(蜘蛛糸ノ遊舞・b73697)が音頭を取り、アラストールと同時に境内へと突入していく。
 可能ならば本殿まで辿り着きたいところではあるが、時間的には囮役の二人に近寄る間に、彼等が一度は攻撃を受けてしまうだろう。
 ならば少しでも早く援護が出来る態勢に入るしかない。
「ちょっと今回はいい気分で戦えないかもだけど……」
 地縛霊達の気持ちもわかっているため、少し戦いにくい気分ではあるが、風霧・來那(目指す先は今何処に・b71827)も先に走った二人に続き、狩矢と共に駆ける。
 さらにメイベルの使役するサキュバス『モルガン』がその後を追うと、悪役を演じていた戒璃に放たれる一本の矢。
「気乗りしないけれど……さて、行きますか」
 そして最後にウルリケ・シュヴァルツ(蝙蝠円舞曲・b69278)を先頭に斬音、メイベル、くくりの四人が境内に入ると、侍が戒璃に斬りこんでいる瞬間に出くわす。
 どうやら、悪役を演じていた彼を悪人だと思い込み、集中して攻撃を仕掛けているようだ。
「私も……巫女……ですし……『神聖な神社を穢す者を許さない』と……いうのは……同意出来ます……けど……」
 何とか戒璃への集中攻撃を分散させようと、侍に攻撃を仕掛ける茴香。その隣では先制攻撃を受けた戒璃が、ライカンスロープで傷を癒していく。
『ひぃ、ふぅ……十人……?』
 新たに境内へと姿を現した八人を見て、弓を構えた巫女が怪訝そうな表情を浮かべる。悪人は目の前に立つ戒璃、一人だけのはずだ。
 しかし襲われていた茴香が侍へと攻撃を仕掛け、残る者達も武器を携え、かつ数名が自己強化を施し、明らかな臨戦態勢を取っている。
『お、お姉ちゃん、この人達……』
 彼女の後ろから、符を構えた巫女が少し不安そうな表情を浮かべながらそう言うと、姉と呼ばれた弓の巫女はその不安をかき消すように、そして眼前の敵に聞こえるように、言った。
『我が神社で悪事を働く狼藉者! たとえ何人いようが関係ない、悪は討つ!』

●悪を討ち取る、ただそのためだけに
 境内に集結した能力者達と、彼等に対峙する三体の地縛霊。すでに戒璃が攻撃を受け、茴香が侍に斬り込んではいるが、これは地縛霊の出現条件と位置を考えれば予想範囲内の出来事だった。
 符の巫女が投げた眠りの符をすんでのところで戒璃が回避すれば、最初は囮役の二人が押される戦況も、仲間が駆けつけた事ですぐに盛り返していくことが出来る。
(「まずは一番後ろの、あの巫女から――だな」)
 アラストールの視線が、地縛霊達の最後尾に控える気弱そうな符の巫女へと向けられると同時に、本殿にたどり着くためのルートが眼前にある階段以外にはないかと周囲の環境にも向けられていく。
 しかし階段を通る以外に本殿に辿り着けそうなルートは、なさそうだった。そうなると、囮役に接近している侍、そして階段の先に立つ弓の巫女を超えて一気に階段を駆け上がるしかない。
 ふいに、視線が隣に立つ式伽へと移る。その視線を受け、式伽が頷くと同時に二人は動いた。
 侍の地縛霊が前に出てきているおかげで、本殿までの道はしっかりと開いている。ならば、当初の作戦通りにすれば良い、と。
 自身の隣をすり抜けるように通り抜けたアラストールの姿を、目で追う侍の地縛霊ではあったが、そちらには式伽がしっかりと張り付いていく。
「アッハ! こっちにもいるんだよぉ、お侍さん……!!」
 先ほど施したインフィニティエアの風を纏う、式伽の強烈なクレセントファングが叩き込まれると、本殿の方まで駆け抜けたアラストールは符の巫女に対して黒影剣で斬り込んでいた。
 後は侍の地縛霊が巫女を守ろうと下がる前に入り口前に誰かが辿り着ければ、アラストールが孤立することもない。
 そして能力者達の作戦は見事に的中する。
「神聖な神社を守るのに、自分の手を穢しちゃうなんて意味がないよ!」
 つい先ほど黒影剣による一撃を受けた符の巫女を、來那の雷の魔弾が掠めていく。彼の投げかけた言葉に、少し戸惑いを見せる弓の巫女。と同時に、その隙を突くように一つの影が弓の巫女へとがっちり抱きついた。
「柔らかいですねぇ。いい抱き心地ですよ?」
 感想を述べながら、弓の巫女をしっかり抱きしめ、感触を楽しむ狩矢。地縛霊ではあっても抱き心地は抜群らしい。
『……』
 しばらくの沈黙。
 攻撃されて涙目になっている符の巫女も、前に出て戦っている侍すらも一瞬そっちに気を取られたとかなんとか。
 能力者達も少しその様子を観察しているらしく、数秒しか経過していないはずなのにやたら長く感じる時間。
 來那の言葉に返答する前に抱きつかれ、呆気に取られた弓の巫女の顔が、みるみる内に真っ赤になっていく。
『ふっ……ふっ……不埒者がっ……! かような破廉恥な行い、絶対に……絶対に許さぬぞ!』
「死して尚戦う貴方の姿より、そうやって顔を真っ赤にしたりする日常の貴方の、生前の姿が見たかった」
 顔を真っ赤にして怒り狂う巫女から離れつつ、まるでナンパをするかのように狩矢は言う。
 その言葉に反論しようにも、あまりの事に動転していたのだろうか。何か言うよりも先に打ち出された矢が、弓の巫女の心情を表すかのように降り注いでいく。
(「照れてますね……あれは」)
 雨のように降り注ぐ矢を時には弾き、時には回避しつつ斬音はそう感じていた。弓の巫女が冷静さを欠いているせいか、周囲の仲間達もさほどのダメージを受けている様子はない。
 ――攻め倒すなら、今だ。
「行け、モルガン。存分に喰らってやれ」
 境内突入時に、コスチュームプレイで巫女装束を纏っていたモルガンを符の巫女へと突っ込ませ、メイベル自身はブラッドスティールでその体力を奪いにかかる。
 回復を担う符の巫女を先に倒そうとする能力者達に対し、地縛霊側は陣形を乱される形となり上手く連携を取ることが出来ずにいた。
『護ると決めた以上、この身を盾にしてでも……護る!』
 後ろに控える巫女達を助けるべく、接近戦を仕掛けてきている式伽を放置して侍の地縛霊が走る。とりあえず抱きついた報いを受けておけと狩矢に斬り込むも、盾になるには一人では不十分すぎた。
「……ん、くくり……回復……する……ね」
 さらには狩矢に与えたダメージすらもくくりのヤドリギの祝福で癒されてしまえば、陣形を乱された地縛霊側になす術はない。
「さぁ、押し切るで!」
「……畳み掛けましょう……」
 戒璃のクロストリガーが符の巫女を直撃し、茴香のインパクトが侍を穿つ。『巫女らしい』格好であり、とんでもない改造を施されている彼女の巫女装束が、近くにいた弓の巫女の視線を釘付けにした。
『そ、そのような破廉恥な格好、巫女をなんと心得るかっ!』
「……そ、そう言われましても……」
 凛とした正統派の巫女であると自負する弓の巫女にとって、茴香の改造巫女装束も見逃せるものではない。
 しかし今は戦いの真っ最中。説教をしようにも、この状態では説教などする時間などはないのだ。
「かわいそうだけど、消えてもらいます!」
 それを実感させるかのように、後方からウルリケの放った雷の魔弾が弓の巫女の脇を通り、符の巫女に着弾する。地縛霊側で最も体力的に劣る符の巫女は、これまでの集中攻撃に耐えるほどの体力を持ち合わせてはいなかった。
『お姉ちゃん、ごめん、ね……』
 そう言い残し、天へと召される彼女が最後に零した涙が、境内に一粒の雫となって落ちる。
 護るべき者を護りきれなかった侍の、後悔の彷徨が境内に木霊するが、彼の剣も突如として発生した霧によってその切れ味を失っていく。
「もう、その刃で人を斬らせはしません」
 侍の刀を封じたのは、斬音の魔蝕の霧だった。切れ味を失った刀は、しばらくの間は使い物にならないシロモノとなる。
 地縛霊の前後を能力者達が囲み、さらに侍の武器を封じる事が出来た今、能力者達が地縛霊を討ち果たすのは時間の問題であった。

●裁かれる悪
「貴女のような真面目で正義感の在る人に罪は似合わないよ、せめて来世で幸せに……」
 最後まで残り、討たれ消え行く弓の巫女に、來那が静かに言葉を送る。
 完全なる勝利、そして戦いが終わって静けさを取り戻した境内。
 だが勝利した彼等には、もう一つの仕事が残っていた。物陰に隠れ、じっとその仕事を行うチャンスが訪れるのを待つ。
 しばらくの後、逃げるように神社に飛び込む二つの人影。
「へへっ、やったやった、作戦通り……」
「上手く盗めたね、アニキ……って、あれ?」
 さっそく分け前を分けようとした矢先、弟分が異変に気付く。物陰に隠れていた能力者達が一斉に姿を現し、彼等を囲んでいたのだ。
「そんなに急くと暗いさかい危ないと思うが、如何したんや?」
 軽く一歩前に踏み出し、戒璃がわざとらしく言う。良い笑顔で何食わぬ顔ではあるが、彼等が犯罪を犯した悪人であることはすでに聞き及んでいた。
「お、お前等、一体……!」
 その言葉を言い切らせる前に、斬音の当身が兄貴分を直撃し気絶させると、弟分の方は來那が同じように当身を食らわせていた。
 気絶した二人を近くの木に縛り付けると、残ったもう一つの仕事は終わりを迎える。
「これで一件落着、だな」
 匿名で通報したらしいメイベルが、静かにそう言った。
 縛られた二人は地縛霊の犠牲にはならなかったが、逃がすわけにはいかない。彼等にはこの後、法の裁きが待っている。
「やれることはやった、後は……」
「さっさと退散すること、ね」
 アラストールとウルリケの言うとおり、何時までもここにいては通報を受けた警察と鉢合わせるだろう。
 そうなる前に、さっさと帰らなければならない。
「善は急げ……ってね?」
 式伽の言葉に茴香とくくりが頷き、先頭を切って帰路についていく。
 残る能力者達も、彼女達の後を追うように境内を後にする中、狩矢だけが境内に残った。
「これからは安らかに眠って下さい。そして次の生では、どうか幸せになって下さい。これで終わりなんて、悲しいですから」
 神社を守るために悪を討つ、その気持ちは痛いほど良くわかる。
 わかるからこそ、来世では――。
 月明かりに照らされた本殿を一度だけ振り返った彼の一言は、地縛霊達に届いているだろうか。
 いや、きっと届いている。
 少し遅れて仲間達の後を追う彼の表情は、それを確信しているかのような自信に満ちていた――。


マスター:真神流星 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2010/03/08
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