修学旅行2010〜遊び倒せ、美ら海水族館!


<オープニング>


 毎年6月に行われる、銀誓館学園の修学旅行。
 今年の日程は、6月14日から6月17日までの4日間。小学6年生、中学2年生、高校2年生の生徒達が一斉に旅立ちます!

 気になる今年の旅先は、南国沖縄!
 沖縄そばを食べたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなどなど、沖縄ならではの楽しみが満載!

 さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!

 6月15日、修学旅行2日目。
 この日は朝から美ら海水族館を観光します。

 美ら海水族館は、沖縄でも人気の観光スポット。一番の見どころは、何と言ってもジンベエザメとマンタの複数飼育が見られる、世界最大級の巨大水槽、『黒潮の海』。そして、子供達を中心に人気なのが、サンゴ礁の浅瀬を再現したタッチプール、『イノーの生き物たち』。ここでは、カラフルなヒトデやナマコに直接タッチできちゃいます!
 それから、人気のイルカショー、『オキちゃん劇場』。イルカ達の愛らしい表情や、ダイナミックなジャンプを楽しんじゃいましょう!


「俺、沖縄も初めてですけど、じつは水族館って行ったことないんですよ。だから、今回の美ら海水族館、すごく楽しみなんです」
 少し、嬉しそうに修学旅行のしおりを眺めていた、五條・梅之介(高校生真魔弾術士・bn0233)は、ふと顔を上げてにこりと笑う。
「もし良かったら、皆で一緒に回りませんか?」
 巨大水槽に、タッチプール、ダイナミックなイルカショー。みんなでワイワイ回れば、とっても楽しいに違いない。
「海の生き物に会えるの、楽しみですね。美ら海水族館、思いっきり楽しんじゃいましょう」

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参加者
NPC:五條・梅之介(高校生真魔弾術士・bn0233)




<リプレイ>

●迫力満点! 黒潮の海!

「皆、はぐれないようにな……まぁ、この辺りなら大丈夫だろうが」
「はぁい、気をつけるわ♪」
 気遣うマコトに明るく返し、ミハエルは水槽へと急ぎ足。
「お魚ちゃんたちがいっぱいいるわぁ、かわいいー♪」
「あ、マンタだ。可愛いなぁ……」
 ミハエルと麗も思わず魅入るその横で、戦夜はパンフレットを片手に、ぶつぶつと説明文を音読してみるが。
「……ようわからんけど、つまりは凄いってことやな!」
 難しい顔から一転、戦夜が明るく笑ったその時、大きなジンベエザメが目の前を横切っていく。
「ちょっ、おっきい、おっきいやん、めっちゃ凄いなっ……いやん、びっくり、笑わんといてな」
 子供みたいなはしゃぎよう。我に返って照れ隠しに笑ってみせた智恵理に、皆、思わず笑ってしまう。
「ところでマコト? ジンベエって何の事ですの?」
「ジンベエザメ……確か、和装の甚平に模様が似ているところから来たのだったか」
 なるほどと頷いて、レティシャは上を見上げた。確かに、ジンベエザメの体には、綺麗な斑点模様。悠々と泳ぐその姿に魅入っていた麗がぽつりと。
「……なんだか、海の中を漂ってるような気分になってきちゃった」
「見とれてるのはええんやけど、放ってかれるで?」
 いつの間にか、移動を始めていたクラスメイト達。笑い混じりに掛けられた戦夜の声に、麗は慌てて皆の後を追う。
 今年で最後の修学旅行。思い出作りはまだまだこれから。

 仲良く手を繋いで、大きな水槽へと向かう女の子達を微笑ましく見守って、翼はふと笑みを漏らす。
「みんな仲良しで少し羨ましいね」
「ですね」
 こくりと頷いたルカも、早速水槽に近づいて。
「これだけ巨大な水槽……どれほどの水圧があるんだろう? アクリルパネルの厚さも相当なものだろうなぁ」
 巨大な水槽に興味津々。
「わぁ、大きいなあ……」
「凄いですねぇ〜」
「本当に海の中にいるみたいね」
 花は、ぽかんと口を開けて。優希那は目をキラキラ。莉世ははしゃぎたいのを堪えつつ。見上げた水槽の中は、本当に海の中のよう。
「ジンベエザメ様おっきいですねぇ……同じものを食べたら、私もおっきくなれますかねぇ?」
 意気込む優希那に、思わず翼は苦笑する。
「今のままの方が、かわいいと思うけどね」
「女の子は内面で勝負よっ!」
 続けてフォローを入れる莉世。その後、ジンベエザメの主食はオキアミと聞いて、しょんぼりする優希那。そんな彼女の肩を花は、ぽんと叩き。
「今度は、盟臨館のみんなで来れたらいいね」
 にこりと笑ってみせる。
 それができたら、もっと楽しいかもしれない。

 歩きながら、蒼衣はこっそりリューシャを見上げる。
「実は水族館に来るの、初めてなの」
「そうなの? それじゃ、今日はいっぱい楽しみましょ」
 色々話して歩いていけば、目の前に巨大な水槽が見えてくる。
「うっわ、でっかいな〜……」
「こんなに大きいとは……」
 思わず、桟敷と杜生は感嘆の声を漏らした。
「おや、解説もあるのですね」
 タイミングよく始まった解説に、メアリーが振り返る。が。
「うわぁー、うわぁ! 可愛いっ! ジンベエちゃん、こっちおいでー!」
 堰が外れたようにはしゃぎ出したリューシャの声が、館内に響き渡る。
「せっかくの説明中です。お静かに願いますね」
 苦笑するメアリーに、リューシャは、ごめん! と慌てて口を噤む。
 そうしてようやく解説に耳を傾けて。
「マンタってエイなんですか、へー」
 杜生は、ぽかんと口を開け、横切っていくマンタを目で追った。
「サメがかじらなきゃ、つかまって泳いでみたいね」
「確かに、皆で乗ったら楽しいかもね」
 頭上を泳ぐジンベエザメを見上げ、桟敷と蒼衣はそんな事を言って笑う。
 あれこれ想像するのも楽しい、黒潮の海でした。

「凄く綺麗な水槽ね〜♪」
 ほのかに青く光る巨大水槽に、真璃愛は声を弾ませた。
「舞ちゃん、あっちにジンベエザメいるよ。一緒に見に行こうよ〜♪」
「羊夢お姉ちゃん、まってよ〜」
「羊夢さん、舞、あまりはしゃぎ過ぎないようにね」
 ジンベエザメを追いかけ始めた小さな背中を見送りつつ、霊はくるりと振り返って手を差し伸べる。
「真璃愛お嬢様、私たちも参りましょうか」
 振り返った顔は、どこか恍惚としていて。
「霊、さっきから顔が赤いけど大丈夫?」
 差し伸べられた手を取りつつも、ちょっと心配になった真璃愛でした。

 この修学旅行中に、せめてキスぐらいは……と意気込んでいた麗夜なのだが。
「でぇ、なんで星雪が一緒にいるのよ」
「世路さんに麗夜も一緒だから一緒に回らないかって誘われたの。だめだった?」
 きょとん、と首を傾げるカプリコーンに、別に良いけど……と口を尖らせる。
 出鼻はくじかれたけど、まだまだこれから! と麗夜は世路の腕を取り。
「お兄ちゃんあれ何?」
 泳いでいるエイを指す。
「あれはオニイトマキエイ、別名マンタとも言いますね。
「世路さんて物知りなんですね」
 さらりと答えるその背に、カプリコーンが小さく笑い掛ける。
 微妙に揺れるこの関係。進展はまだ先……か?

 三人仲良く手を繋いで。水槽にぺったりとくっついて。
「すごく……かわいいのですよ」
 見とれる陽太。ふと振り返れば、横の二人も同じ顔。
「どうしたんだよ?」
 視線に振り向いた空音。
「えへへ、幸せかみ締めてました」
 照れたように笑った陽太に、空音とシリルディアも思わず笑顔。
「あ、シリルの方からジンベエザメが来たんだよ!」
「え? ジンベエザメ? ってわぁあ!?」
 突然やってきたジンベエザメに、シリルディアはひっくり返る。
「ふぇ〜、びっくりして腰が抜けちゃったよ〜」
 尻餅をついたままのシリルディアに慌てて手を貸す陽太と空音。
 何だか可笑しくて、皆で一緒に笑い合った。

「あれサメかなー? でっけーなぁ……」
「ほんとだ、でかいなあ。なんかもう、魚じゃないみたいだ」
 頭の上を過ぎていく魚影を指さして。
「名前なんていうんだろう……」
「それがジンベエザメだ」
 パンフレット片手に答える怜。透也と皓紀は揃って、へぇーと感心した声を出す。
「ここって他にはどんな魚がいるんだろ? ちょっと向こうも行ってみよー」
「ほかにもどんな魚がいるのかとか、確かに気になる」
 透也の提案に、うんうん、と頷く皓紀。チョロチョロし始めた二人の首根っこをぐっと掴み。
「……一之瀬、三枝、逸れるなよ?」
 怜がしっかりと念を押す。
 でもまあ、たまにはこういうのも悪くない。

 楽しい旅も、一人ではちょっと寂しい。
「キミ、一人なん?」
「あ、はい、皆とはぐれちゃって……」
「ボクも」
 同じ境遇。苦笑まじりに笑い合って、お互い軽く自己紹介。
「一緒に回ろか。香世子ちゃん、こっちやー」
「あ、薬研君……」
 柊一郎に手を引かれ、何だか気恥ずかしくて顔を赤らめる香世子。
 新しい出会い。黒潮の海を巡る旅に道連れです。

 大きな水槽の中で悠々と泳ぐジンベエザメ。
「……あのように存在感溢れるようになりたいものだ」
「誠嗣クンならなれるよ……ううん、もう、なってるかも」
 お互い水槽の中を覗き込んだまま、独り言のようにぽつりと漏らす。
「来て、良かった。そう心から思う」
「ん、一緒に来てくれてありがと、誠嗣クン」
 ふと顔を合わせ、誠嗣とまりかは笑い合う。
 流れる静かな時間は有意義。

 目の前に広がる青の世界。その美しさに吸い込まれてしまいそうな感覚。まるで、果てしなく広がる海の中に置き去りにされたようで、少し、恐怖さえも覚える。
「あの、このままで宜しいかしら……?」
 思わず引いてしまった服の裾。
「いいよ、掴んでて」
 不安そうなその表情に微笑めば、ふわりと照れたような笑みが返ってきた。
 またいつか、一緒に。
 心の中で願いつつ、樹と藤雪は青い世界を見つめた。

 こっちに向かって飛んでくるマンタ。
「ね、ね……エルちゃん、こっちに来たよ!」
「わわ、こんなに近くまで寄ってくるんだねー! ど、どうしよう?」
 あまりの近さに手を取り合った、若葉とエルフリーデ。マンタも水槽にお腹をぴったりくっつけて大サービス。そして頭上にはジンベエザメまで!
 ジンベエザメは大人しいとか、二人であれこれ話して気分はすっかり海の中。
 また一緒に来れたらいいね。

 出てくるのはただただ簡単の声。見上げるほど大きな水槽の中では、ちょうど魚達がお食事中。
「豪快な食事だ。こちらもお腹が空いてきそうだ」
 少し苦笑して言うファルクの視線の先には、大きな口を開けて泳ぐジンベエザメ。
「……俺達、人間の都合で滅びてしまわぬように努めていかなければな」
 そっと、ヴィランは呟いた。
 悠々と泳ぐジンベエザメの姿に、二人は自然の大切さを垣間見た。

 見た事もないくらい大きな水槽。見た事もないくらい大きな魚。ちょっと緊張気味に手を繋いで上を見上げれば、悠々と泳ぐ魚たち。
「結奈さん、いましたよ!! すごーい! ジンベエザメってとっても大きいんですね〜! うわぁ、でも可愛い♪」
「……ここまで大きいとは思ってませんでした」
 繋いだ手をぎゅっとして。古杜と結奈は目を輝かせる。
 ここはまるで海の国。空にはお魚が飛んでいます。

「ふぉぉー! あれがジンベエザメですか! まりこちゃんに顔似てますね〜」
「え、私ですか? 似てますか?」
 言われて鞠子は自分の顔をむにむに。
「冗談ですよ! 冗談! 半分くらい!!」
「む〜? じゃあ杏ちゃんはあのお魚に似てますよ! 目が大きくて、ひらひらかわいいやつ!」
 お互いに似ているお魚を探して、楽しいひと時。
 もっとよく探してみよう。もっとそっくりさんがいるかもしれない。

「あれ……あまり驚いてないですね?」
 大きな水槽にも、ジンベエザメにも。じっと見つめてくるヴィセオに、ジグは、にっと笑った。
「そうか? ま……いろんなもの見てきたからな……」
「そうなんですか……でしたら、今度はジグさんに色んなところに連れて行ってもらいたいです」
「……了解」
 ジグは擦り寄ってくるヴィセオの頭を軽く撫でる。
 次は、もっとすごいものが見られますように。

「うわー、でっかい水槽!」
 全体を眺めるように距離を置いて。空は思わず声を上げた。
 素敵なマンタに、まったりジンベエザメ。
「次は誰かと一緒に来てみたいなー」
 言いながら、一人でも十分満喫。
「へぇ〜、あれがジンベエザメですか! とても大きいですね!!」
「わ、ボクよりずっとずっと大きい!」
 水槽の近くでは、嵬と結衣がジンベエザメの大きさに驚きの声を上げている。
「わわ……本当、すごくおっきい。もっとこっちに来てくれないかな」
 シャッターチャンスを逃すまいと、晶もカメラを片手に水槽へと近づいていく。
 外でこんなに注目を集めているのを知ってか知らずか、ジンベエザメ達は、ゆったりと行ったり来たり。
「わぁ、すごいですね……こんな間近で見るの初めてです……」
「本当に、すごいですね……」
 ジンベエザメの迫力に、美桜も梅之介も思わず溜め息を零す。それほど、この光景は圧巻だった。
「……おや、小さな魚も沢山いるんですね」
 雄一が目線で追うその先には、群れを成して泳ぎ回る小さな魚たち。
「一つの水槽に大きなお魚さんが一緒に入ってますけど、ケンカしたりしないのですかね? ちょっとした不思議なのです……」
「ジンベエさん、サメだからって怖いイメージがあったけど、優しいんだね♪」
 大きなジンベエザメは、体の割には大人しい生き物らしい。首を傾げる美華に、結衣はにっこりと笑ってみせた。
「海って凄いですねぇ……こんなに魚や生き物がたくさんいて」
「こんなにゆっくり泳げたら、さぞかし気持ちいいだろうな……しかし、この独特な顔、妙に癒される」
 飽きることなく水槽を見上げている嵬に星龍。視線に応えるように、どこかのんびりとした表情のジンベエザメも、ゆーら、ゆーらとその姿を余すことなく見せてくれる。
「また来たいものだ」
「うん、こんな綺麗なところ、またいつか絶対に来たいね」
 水槽を見つめたまま呟いた星龍に、晶も笑って同意。
 今限られた時間を惜しむように、伊良子も巨大水槽を眺めながらゆったりとした時間を過ごす。
 またいつか来てみたいと願う人はきっと多いに違いない。

●イノーの生き物たちにタッチ!

 色とりどりのナマコやヒトデに、遠慮なくペタペタ、ペタペタ。
「おお、ナマコから何か出てきたよ!?」
「強く握りすぎですよ。もっと優しく触れませんと」
 ケラケラと楽しそうにナマコを触りまくる昼楕。注意を促す螢の手にも、カラフルなヒトデ。二人とも楽しそうだ。
「……イノーは沖縄の方言で浅い海の事なんですね」
 言いながらそっと手を伸ばす香澄。その横で、螢と西洋毛長鼬が悪戯っぽく笑い。
「ご一緒にいかがです?」
「グロ可愛いですよ?」
 ナマコとヒトデを、もすん、と乗せてやる。
 ひゃあ、と声を上げた香澄は一目散に四葉の後ろへ。
「……っ、び、びっくりしていませんから」
 咄嗟に強がってみせるも後の祭り。大丈夫だよ、とくすくす笑う四葉も続いてナマコをそっと触る。
「あっ、な、なんかブニョっとしてる! ブニョっと!」
「そうそう、大丈夫、大丈夫! くすぐった〜い♪」
 昼楕にも促されて、もう一度チャレンジ!
 楽しいですね、と香澄もようやく笑顔になる。
 みんなで笑い合いながら、ペタペタ、ペタペタ。
 楽しいとびっくりな思い出ができました。

 プールに横たわる黒いナマコ。
「何なのだろうかこれは……」
「ソレ何!? すっげェカッコイイなー! ウマいのかな!?」
 ドロンが持ち上げたそれに、ゾランは大はしゃぎ。
「お兄ちゃん、コレ、うちでも飼おーぜ! ちゃんと面倒見るから〜!」
 まるっとしたカワテブクロがお気に入りのゾラン。ドロンの袖をぐいぐい引っ張っておねだり。
「ヒトデか……意外と硬い」
 お兄ちゃんも案外興味津々です。

 つんつん。うにうに。
「お……、おぉ……」
 つんつん! うにうにっ!
「海の生物と戯れる巫女も悪くないけど程々にね?」
「……スマン、つい夢中になっていたぞ」
 突かれ過ぎて、そこはかとなくナマコはぐったり。見かねて言った霧冶に謝るたつは。それでも二人はまだまだ興味津々。
「予想よりも結構かわいいなぁ、もっと気持ち悪いかと思ってたよ」
 ナマコのつんつん、うにうに。癖になりそうです。

「います……たくさんいます……!」
 あっちにごろごろ、こっちにごろごろ転がっているナマコにヒトデ。エルデはおそるおそる黒いナマコをつんつんしてみる。
「う、動いてますね、生きてるんですよね」
「……あ、意外とさわり心地いいのです〜♪」
 何だか楽しくなってきたクゥが、ナマコをにぎにぎしていると。
「ほぇ!? ナマコさんから何か出てきたのです〜!? はぅはぅはぅ!?」
 何だかちょっと可哀そうな状態になってるナマコをじっと見つめる広樹。
「(最初にコレを食べようと思って実行に移したヤツは、勇者っていうよりはもっと別なアレで、むしろ真の勇者は2番目にナマコを食べたヤツだと思うんさ〜)」
 何だか、思案顔である。
「(ナマコ……ヌメヌメ……触手……インスピレーション……)……いけるっ」
 同じくナマコを見つめ、ぐっと拳を握った灯萌。
 何かの神が降臨したのか、ナマコをカメラでバッシャバッシャ撮り始める。
 イノーの生き物たちでは、楽しさとちょっとしたハプニングを満喫しました。

●オキちゃん劇場!

「みんな、こっち空いてるよー」
 屋外の特設プール。デューテはしっかりと前の方の席をキープ。
「イルカショーかぁ……そういえば、見たこと無かったなぁ?」
「ボクも初めてなんで楽しみだよ」
「ダンスってどんなのかにゃ?」
「ね。イルカが芸をするって、どんなのなんだろう?」
 皆でパンフレットを囲みながらわくわく。
 イルカショーはおろか、水族館すら初めてという面子も加えて、いよいよオキちゃん劇場のスタート!
 ザッパーン、と水しぶきを上げる高いジャンプ!
「すごい、すごい!」
「本当! よくあんなに高く跳べるねー!」
 アリシアとデューテは目をキラキラさせて大はしゃぎ。
 音楽に合わせて、リズム良くダンスを踊れば。
「イルカさんは賢いにゃね、その上可愛いにゃ♪」
「頭が良くて運動神経も良いなんて普通に羨ましいよね」
「いやぁ〜イルカって凄いなぁ! どうやったら、あんなんできる様になるんかなぁ♪」
 クロと覚とユウキが、感心の眼差しをイルカ達へと送る。
 修学旅行2日目。これからまだまだ増える思い出の1ページに、イルカ達の可愛くて賢い姿を追加です。

 準備は完璧! 気合も十分!
「ここは一番前に行きましょう!」
「ちょっとぬれちゃうかもだけど、沙耶ちゃん大丈夫?」
「あ、少しくらいなら大丈夫です。私も傍で見たいですし」
 いつもよりキリっとした表情のりおんに、雪白と沙耶もついて行く。
 そしていよいよショータイム。三人の目はキラキラ。
「わぁ本物! 凄い! 可愛い!」
「イルカさん、とっても可愛いですね……! って、きゃー!」
「大丈夫? カメラも防水カバー持ってきて正解だった」
 仲良くずぶ濡れ。雪白は沙耶にタオルを貸しつつ、大はしゃぎなりおんをカメラでぱちり!
 皆を笑顔にしてくれるイルカ。間違いなく幸せの象徴だ。

 最前列で見るイルカのジャンプは大迫力!
「見て見て!」
「な、七歌さん、ずぶ濡れですよ」
「うん、芸が凄いのは分かるから、もう少し離れたところで見ても十分だと思うんだー……」
 やっぱり最前列の迫力は一味違う!
「ノクターンもここに来たら喜んでたのに残念だね……ん?」
 夏南美がふと横を振り返ると、ついさっきタオルを手渡してくれた流我が、すーすーと健やかな寝息を立てていて。
「流我さん、寝ちゃった? 起きるまで付き合おっか♪」
「そうだね……移動時間が来たら否が応でも起こすけど」
 夏南美と斎から、思わず笑みが零れ落ちた。
 そう、これがいつも通りです。

 ビニール傘も準備完了。これで死角はなし、と斎は始まったショーに目を輝かせる
「すごい、人乗せて泳いでるよ。ジャンプもすごい高くて……きゃっ」
 大きく上がった水しぶきは、正面からも容赦なく。結局ずぶ濡れ。
「うん。今、私のこと、描いたりしたら怒る、からね」
「……ああ、心配すんな」
 斎の後ろでショーの様子をスケッチしていた純平。掛けられた声に、消しゴムをこっそり握った。

 狙うはやっぱり前の席。水しぶきもかかった方が絶対楽しい!
 間近で見るイルカ達に、二人とも大興奮!
「わー! 可愛いですわっ!」
「すごい! かわいい! 逆立ちがエビフライみたい!」
 プールサイドのイルカ達に、パチパチ拍手。
「わわっ! 今飛びましたわよねっ!?」
「きゃー、冷たーい!」
 水をかぶって、イルカと一緒にジャンプの気分。
 ショーにすっかり魅せられた、シベリアと花火でした。

 イルカ達による、今日一番の大ジャンプ!
「コラコラ、あんまり近づくと水掛かるぞ」
 拓斗の静止もなんのその。フェンスに近づき、思いっきり水しぶきを浴びたまひるは大はしゃぎ。
「冷たくて気持ち良い♪ あ! パパ、今あの子達手を振ったよっ!」
 楽しかったショーもそろそろお終い。拓斗はまひるの頭をタオルで拭いてやり、軽々と肩車。
「イルカショー楽しかったな」
 さあ、次はどこへ行こう?

 まだまだ、修学旅行は2日目です。


マスター:海あゆめ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:84人
作成日:2010/06/15
得票数:楽しい30 
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