マッシュルームハンティング・スプレマシー


<オープニング>


「あったあった! マツタケあったよ!」
「こっちにもありました!」
 山の斜面にひっそりと生えているのは、今や高級食材の代名詞となったマツタケ。
 ローカルテレビ局のカメラマン、レポーターら3人は、例年より遥かに多く発生したマツタケを見付けて大騒ぎ。
 今年は天候や気温の関係から、大豊作なのだと言う。
「どうやら、今年はマツタケが身近に感じられる秋になりそ……」
 カメラ目線でコメントを発しかけたリポーターが凍り付いたのは、カメラマンの向こう側に黒い影を認めた為。
 それは、冬眠に備えて脂肪を蓄えようとする熊――らしき動物。と言うのも、その背には鷲が持つような、逞しい羽が生えていたのだ。
「に、逃げ――ひっ?!」
 危険を感じたリポーターが逃げださんと踵を返した先には、同様の生き物が更に数匹。
「か、囲まれてる……」
 羽がある割に飛べないらしく、ワシグマはゆっくりと3人に歩み寄る。
 やがて秋の山には、哀れなテレビクルー達の断末魔が響き渡ったのだった。

「秋と言えば? そう、食欲の秋よね」
 柳瀬・莉緒(中学生運命予報士・bn0025)は能力者達へ軽く挨拶すると、さっそく本題を切り出した。
「今回はね、個人の所有する山に複数の妖獣が出没したの。放置すれば近い将来、犠牲者が出ることになるわ」
 失われようとする命を救うことが出来るのは、能力者達をおいて他に居ない。

「妖獣は子熊の様な見た目をしているんだけど、背中には大きな羽があるわ。飛ぶ事はないんだけど……」
 羽を手裏剣の様に飛ばしたり、腕力を活かし殴りかかってくる等の攻撃方法を持つ。
 数は4体程の様だ。
「彼らは群れで行動していて、山に人間が立ち入ると寄ってくるわね。だから、探す手間は要らないと思うわ」

「さて……季節も季節だし、この山ではキノコが旬の時期なのよね。山の持ち主のご厚意で、山のキノコは食べ放題よ。それに『びく』に入る程度の量なら、お土産として持って帰っても良いそうよ」
「そうこなくっちゃですぅ!」
 急にテンションが上がったのは、志筑・涼子(残念な子とは呼ばせない・bn0055)。
「調理器具なんかも借りられるみたいだから、採り立てのキノコを調理して食べたら美味しいでしょうね。ただしくれぐれも、毒キノコは食べちゃだめよ。絶対に食べちゃだめだからね?」
 幾度も念を押す莉緒。フリではないと思いたい。

「それじゃ、行ってらっしゃい。っと……一応これを持っていくと良いわ」
 キノコ図鑑を手渡し、莉緒は能力者達を送り出すのだった。

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参加者
黒木・摩那(深遠なる碧き鏡の剣士・b12406)
火手部・阿倍司(まさに外道・b24049)
マリス・フェイネス(猫娘・b24392)
橘花・リッタ(秋朔・b31991)
出雲崎・夏野(ステキ魔弾術士・b32906)
赤壁・静香(黒薔薇の花嫁・b43853)
若生・めぐみ(キノコの国のめぐみ姫・b47076)
今倉・愛(澄んだ琥珀色・b61534)
NPC:志筑・涼子(残念な子とは呼ばせない・bn0055)




<リプレイ>

●あくまで妖獣退治
 秋。
 それは切なく物悲しい、別れの季節――とされるが、実りの時期。大いなる恵みの季節でもある。
 今回能力者たちが向かう先には、そんな山の幸が大量に待っているのだ。
「キノコ……! 被害者が出る前に……そして、キノコのためにも速やかに倒しましょう。キノコ……!!」
 山の幸の代表格と言えば、やはりキノコ。赤壁・静香(黒薔薇の花嫁・b43853)は能力者としての任務を忘れまいとしながらも、意識は大分キノコに傾いてしまっている様子。
「楽しくキノコ狩りです。あ、ついでに妖獣くまさんも退治します」
「じゃなくて……まずは妖獣退治ですね。倒しますよ! 待っていて下さい! キノコたち!」
 自他共に認めるキノコ好き、若生・めぐみ(キノコの国のめぐみ姫・b47076)や今倉・愛(澄んだ琥珀色・b61534)にとっては尚更のこと。
 逸る心を必死で抑える……と言うか、抑えられてないと言うか。
(「俺が銀誓館に転校してきて最初の依頼がキノコだった……。なんか毒っぽいキノコ食べたり毒っぽいキノコ食べたり」)
 感慨に浸る出雲崎・夏野(ステキ魔弾術士・b32906)。
 彼は3年前、やはり秋山に出没するゴーストを倒す任務に就いた。
 その際には奇妙なキノコのごった煮を食べる等、やんちゃもしたものだが、そんな彼も、今では高校を卒業し恋人も出来た。
(「銀誓館に来て初めて受けた依頼とか言ってたような。あの頃の夏野は可愛かったね……時の流れって残酷」)
 感慨深げにしている夏野を横目に、ふっと溜息を零す橘花・リッタ(秋朔・b31991)。
 クールな彼女と、夏野の温度差が対照的なカップルだ。
「どんなキノコ? 食べたらでっかくなれる? それとも火の球を出せるようになるとか……」
「そうですねぇ、一説には最大で99の命を得ることが出来るともぉ……」
 マリス・フェイネス(猫娘・b24392)と志筑・涼子(残念な子とは呼ばせない・bn0055)はと言えば、まだ見ぬミラクルマッシュルームに期待を膨らませている。
「そんな素敵なキノコを見つけたら、せっかく涼子さんがいるんだから味見をしてもらいたいわね」
「え゛っ」
 ニコリと黒い笑みを浮かべるのは黒木・摩那(深遠なる碧き鏡の剣士・b12406)。
「わざわざこんな所まで来たんだ、しっかり一稼ぎしねぇとな」
 そしてもう1人、邪な笑みを浮かべているのは火手部・阿倍司(まさに外道・b24049)。
 マツタケを大量に持ち帰り、ひと稼ぎしようと目論んでいるらしい。
 一行の様々な思惑を乗せ、任務は開始する。

●ワシグマハンティング
 山の中に分け入る一行。落ち葉が積もる足下は、少し探せばすぐにでもキノコが見つかりそうな雰囲気に満ちている。
「ひぃふぅ……個人所有の山と言っても、結構なもんですねぇ。もっとも、それだけ大量のキノコが期待出来そうですけどぉ」
 運動不足が祟ってか、肩で息する涼子。
「ええ、登山靴で来たのは正解でしたわね」
「キノコは傾斜の激しい所にも生えてますし……はっ! 妖獣退治に来たんでしたっけ、えへへ♪」
 静香と愛は、談笑しながら登山靴で地面を踏みしめる。
 気付くとキノコに意識が行ってしまいそうになるが、油断や気の緩みというよりは、実力に裏打ちされた余裕と言った所だろう。
 ――がさがさっ。
 早くキノコ狩りを始めたいと言う空気を読んだ訳でもあるまいが、怪しげな物音。
 身構えた能力者達の前に、1匹のワシグマ妖獣が姿を見せた。
「小熊と言っても、こうしてみると結構大きいな」
 羽を大きく広げたワシグマは、それなりに迫力がある。
 しかも、能力者達を取り囲むようにぞろぞろと姿を現わしたではないか。
「超速攻で退治してやるぜー!」
 安全装置である枷を外し、膨大なエネルギー風を纏うマリス。
「キノコさんが待ってるんですから、さっさと居なくなってください」
 後方からの敵に備えて身構えるめぐみ。
「九尾の力、今ここに……」
 ――シャッ!
 彼女の背後から伸びた金色に輝く尾が、荒れ狂いながらワシグマへ襲いかかる。暴走する妖力の権化は、致命傷を与えるに十分な力を有していた。
「サクサクと倒してしまいましょう」
「必殺のコンビネーションアタックですぅ!」
 こちらも正面の敵のみを見据え、突破を図る摩那。涼子もこれに便乗し、ワシグマへのラッシュを掛ける。
 ――ばきゃっ!
「ぐわおおおぉーん!」
 断罪の闘気を纏った摩那の拳は、ワシグマの鼻っ柱を正確に打ち据えた。
 側面に回り込んだ涼子も、クレセントファングを脇腹へと叩き込む。
「キノコのために早く倒れてくださいませ!」
 さて、こちらも初手から全力全開の静香。
 無数に召喚された原罪の刃が、猛然とワシグマに襲いかかる。
「獣如きが手間かけさすんじゃねぇよ」
 猛然たる能力者達の攻撃に、怯むワシグマの裏を取ったのは阿倍司。その場で跳躍すると、目にも止まらぬ回転攻撃を見舞う。
「ぐぉぉーっ!」
 だが、ワシグマ達も一方的にやられてばかりでは無い。
 羽を大きく羽ばたかせると、無数の羽手裏剣を能力者達へ浴びせかける。
「止まれぇぇぇぇ!」
 ――バッ!
 蛇鞭を振るって羽を打ち落とした愛は、お返しとばかりにファンガスで構築された投網を投げつける。
「ぐるるるぉぉ……!」
 次々に絡め取られ、その動きを封じられて行くワシグマ達。
「これがキノコの力です!」
 そんな中、しきりにリッタへ視線を向け、アイコンタクトを試みている夏野。
 格好良い所を見せたい場面だ。
(「夏野君で遊ぶ、もとい夏野君達と遊ぶためにも手間は掛けられないな」)
 さて一方のリッタはと言うと、極めてドライ。
 夏野の視線を受け流すと、黒燐蟲らを花旋に纏わせる。
「ノロマな熊さん、手の鳴る方へ♪」
 風を巻いて妖獣の懐へ飛び込んだマリス。その動きについてゆけず、ワシグマの腕は虚しく空振りする。
 ――バキャッ!!
 鋭利な弧状の蹴りは、熊の脇腹へクリーンヒット。致命的なダメージを与える。
 残るは1体。
 コンビネーションを決めるべく、再び夏野はリッタに視線を送る。
「愛の共同さgy……ッ」
 ――ザシュッ。
「ぐおぉーん……」
 しかし結局、リッタは自らのダークハンドであっさりと引導を渡してしまった。
「……」
 出雲崎夏野18歳。
 無償の愛の厳しさを知る秋であった。

●マッシュルームハンティング
 妖獣の退治を終え、早速キノコ狩りを始める一行。
「この派手なキノコなんて綺麗でいいんじゃない? きっとおいしいわよ」
「わぁ本当ですぅ。ルビーみたい……っていやいや、ちゃんと図鑑を見て採って下さいよぅ! 危険なキノコだったらどうするんですかぁ」
「でもほら、フグも危ないところがおいしいと言うし。通に言わせると、舌にピリピリくる感じがいいって話よ」
「絶対安全なキノコしか食わないですぅ! 今回ばかりは絶対ですぅ!」
 摩那は足下に生えている派手なキノコを勧めるが、涼子は慎重に図鑑と見比べながら安全なキノコだけを採取してゆく。
「図鑑に載ってないような不思議キノコを探すぜー♪」
 マリスはと言うと、図鑑を見ながら図鑑に載っていないキノコを探すと言う斬新な作業。
(「がんばってキノコ探すんだッ!」)
 料理で役に立つ自信がない夏野も、その分食材探しで貢献しようと奮闘――している様だが、真の目的は「愛のめろりんキノコ」。
(「これさえあればリッタちゃんが今以上に俺にめろめろに!」)
 キノコの力に頼るのは邪道だが、それだけ必死と言う事なのだろう。
「(夏野君は純情キノコとか紳士キノコとか、恥じらいキノコとか食べればいいんじゃないかな……)」
 一方のリッタは椎茸・松茸などを中心に探しつつも、夏野の下心を知ってか知らずかそんな事を呟く。
「あ、これも美味しそうですね、綺麗な赤い色してますし」
 ファンガス共生者である愛にとって、重要なのは味。毒が有ろうと無かろうと、関係無く採取出来るのが強みだ。
「キノコさん、どこですかぁ」
 めぐみもファンガス共生者。皆で食べる用と、持ち帰り用に分けて採取する。彼女にとってはどちらも食用だが。
「ファンガスさんとお別れしなければよかったですわ……」
 そんな2人を横目に、図鑑と首っ引きでキノコを探す静香。しかし土産用には何故か、珍妙な色や形をしたキノコを中心に集めている様子。
 一体何に使うつもりなのだろう。
「わざわざこんな所まで来たんだ、しっかり一稼ぎしねぇとな」
 さて、周囲の目を気にしながら、発見した食用キノコを懐へ隠しているのは阿倍司。
 どうやら持ち帰って売りさばく気満々だ。

●波乱と狂乱のキノコ祭り
 ともかくも、大量のキノコをゲットした一同。山を下り、川沿いのキャンプ場でキノコを調理する運びとなった。
「赤いお皿に入ってるのはグルメ持ち専用なので、それ以外の人はつままないでくださいね」
 めぐみは解りやすく、色分けしてキノコを保管。これなら誤食の危険はないだろう。
「で、どうやって食べるんですかぁ?」
「松茸ご飯に、土瓶蒸し、あと丸焼きなんてのもあるわね」
 調理器具や調味料を確認しつつ答える摩那。
「お料理はさっぱりなので女の子にお任せ」
「あぁ、料理なんざ女にやらせときゃ良いじゃねぇか」
 夏野のちょっとした一言は、それだけなら特に問題無い物だった。だが、阿倍司が直後に発した言葉と合わさる形で、やや不穏な空気が流れる。
「今どき男の人だって料理のひとつくらい出来なきゃダメだと思いますぅ!」
「あれ、あなた料理出来たっけ……」
「百歩譲って、手伝いくらいは出来る筈ですぅ! 手伝おうと言う意志があるならどこであれ……例え肉焼き骨焦がす鉄板の上でもっ!」
「も、もちろん手伝いはやるよ。さぁ水を汲みに行こうか火手部君!」
 きな臭い空気を読んで、さっさと離脱する男子達。
「まったく、近頃の殿方には困ったものですぅ……その点、今倉さんは素晴らしいですねぇ」
「料理に関しては少しばかり腕を振るっちゃいますよ!」
 愛は、バター蒸しや山菜鍋の準備を着々と進めつつ、安全な鍋とチャレンジャー向けの鍋を用意する事も忘れない。
「私も何かお手伝いを……あら?」
 食材のキノコを運ぼうとした静香は、木の陰に大きなバッグが隠されているのに気付く。
 土産用にしては余りに量が多い。
「それ、こっちに持って来ちゃって下さい」
 めぐみはキノコが隠されていた意図をあっさり看破すると、笑顔で手招き。
 阿倍司のキノコで一攫千金計画は、ここに潰えたのだった。

 さて、その後も男女力を合わせた一同。
 調理は着々と進行し――
「おお、すっげー!」
「これだけキノコ料理が並ぶと壮観ですね」
 テーブルの上に所狭しと並べられたキノコ料理の数々。
「それでは、早速頂きましょうか」
「「頂きまーす!」」
 松茸やしいたけ、クリタケと言った食用キノコに舌鼓を打つ一同。
「やまおかはん……なんて物を作ってくれたんじゃーですぅ」
「美味しいですわねー♪」
 取れたて、調理したて、しかも空腹となれば美味しくない訳が無い。
「それでは、そろそろこっちも……」
「こっちも食べごろですね」
 愛とめぐみは、ファンガス向け――要するに毒がある為、食用に向かないキノコの方へ箸を向ける。
「ヒャッハッハッ飯だーっ!!」
 丁度良く焼け上がった緑色のキノコを、目にも留まらぬ速度で掠め取るのは阿倍司。
「あっ、それは……!」
「ん〜、人から奪ったもんは一段とウメェぜ」
 味は良いらしい。
「欲に駆られて毒キノコを食べるとは、哀れな奴ですぅ……」
「涼子さん、味はどう?」
「美味しいですよぅ、これは何タケでしたっけぇ?」
「さぁ、図鑑には載ってなかったから」
「えっ……」
 阿倍司が毒キノコを食べる様を余裕で眺めていた涼子だったが、気づけば得体の知れないキノコにすりかえられていた。
「は、謀ったなですぅ……ただ、味は良いですねぇ」
 毒のあるキノコの中には、美味なものも数在ると言う……が、良い子は決して真似しないように。
「出雲崎、これも食べてみてくれよ」
「え?」
 そんな流れで、マリスが差し出すのは虹色のいかにも奇妙なキノコ。
「明らかに非実在的茸だ!」
「それを見つける為に歩き回ったから、ほら見てくれよ。足がこんなに」
「!?」
 スカートの裾を持ち上げ、惜しげもなく白い太ももを見せるマリス。
「食べてくれるよな?」
「た、食べるぜ」
 好青年の夏野は、勧められたキノコを素直に口へ放り込む。
「勇者だ……ついでにこれも、はいあーん」
「あーん」
 それを見ていたリッタも、チャレンジャー鍋から取り出した人面キノコを夏野の口へ。
「リッタちゃんも、あーん」
 お返しとばかりに「愛のめろりんキノコ」を差し出す夏野。
「……」
 見るからに妖しげなキノコに対し、リッタは口を開かない。
「せっかくの松茸なのに、食べないんですかぁ? だったら私があーん」
 横から掠め取るようにそれを食べたのは涼子。どうやら、既に幻覚症状が起きており、めろりんキノコとマツタケの区別がついていない様だ。
「マツタケだと? ヒャハハ! 俺様が頂くぜーっ!」
「そうはいかんですぅ! アタタターッ!」
「リッタちゃん……あーん」
 多量のチャレンジャー向けキノコを食べた阿倍司も正常な判断力を失っているらしく、奪い合いに参戦。
 ほのぼのとキノコを食べる者達と、トリップしかけながらキノコを貪り合う者達。
 山ほど採取されたキノコだったが、小一時間もすると綺麗さっぱり片付いてしまった。

●後は野となれ……
「大統領は本気だな……仕方ないさ。我々は我々の仕事をするだけだ……うっ! あぁ、問題ない。左腕に封印した魔神が暴れただけでな」
 携帯電話を逆さに持ちながら、延々と独り言を呟いている涼子。
「あ、ありゃ? ……か、体が!? 足が勝手に! うわらば!」
 こちらはどういう訳か、先ほどからずっと後ろ向きに歩いている阿倍司。
「リッタちゃん、ちゅっちゅ!」
 そして電信柱に抱きつき、熱い口付けを交わす夏野。
「橘花さん。彼、良いの?」
「良い。面白いから」
 摩那の問いかけにも、あくまでクールな反応のリッタ。
 やはり食用でないキノコを食べるのは、ファンガス共生者でもない限りやめておいた方が良さそうだ。
「それじゃ帰りましょうか。お土産も、早く同好会の皆さんに届けたいですし」
「あちらの3人の様になってしまわなければ良いですけれど……」
「そこは、皆グルメ持ちですから大丈夫です」
 秋の日はつるべ落とし。
 一行は辺りが暗くなってしまうその前に、帰途に着くのであった。

 キノコの毒に当てられた3人は……まぁ、その後どうにかして事なきを得たのだろう。きっと。


マスター:小茄 紹介ページ
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参加者:8人
作成日:2010/10/31
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