≪学生寮 ◆風月華◆≫素敵なクリスマスの日に♪


   



<オープニング>


 もうすぐ、楽しいクリスマス!
 風霧・來那(風と踊る魔法使い・b71827)は、仲間を誘って、パーティを開くことにした。
 それは、あの人の感謝を込めた、パーティでもあって。

「パーティをするにも準備が必要。会場セッティングに料理の準備、色々必要だよね。まずは思い切り楽しむための準備から、お祭りごとは準備から楽しむものです」
 そう仲間達に話し始めるのは、來那。
「準備が終わったらここからが本番。皆でワイワイ騒ぎながら楽しもうという試み。年上年下、普段あまり関わらないとか関係なし。今回は無礼講だよっ!」
 そして、パーティの内容を告げる。もちろん。
「片付けまでがパーティです。皆で協力してちゃんと片付けちゃおう。思い切り楽しんだ後だから疲れちゃってるかもだけど、そこはちゃんとやりきって、成功って気持ちで乗り切るように」
 片付けのことも忘れていない。
「というわけで……」
 楽しいパーティが、今、始まる!

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参加者
華神・御守(石段の先の微笑み・b00282)
コーネリア・ミスティレイン(弾幕使い・b03983)
天瀬・一子(雪華媛・b05184)
多々羅・瞳(蹈鞴姫・b05660)
四月朔日・悠夏(闇を纏いし光を手にせし者・b38230)
相馬・亮介(高校生青龍拳士・b43357)
若生・めぐみ(キノコの国のめぐみ姫・b47076)
葵・陽虎(厳し羆・b48150)
草薙・憐(ダメダメ三つ編みマン・b54120)
アビス・フリーダム(ヘタレワンコ次期舞秋流当主・b58937)
九条・勇(メメントモリ・b59732)
海月・水母(悲しみのジェリーフィッシュ・b60460)
南・優利(月トカサナレ・b61464)
天川・そら(ダンスウィズミルキーウェイ・b71485)
山吹・慧(想浄奏黒・b71495)
風霧・來那(風と踊る魔法使い・b71827)
一橋・智巳(月光橋の守護者・b72282)
舞浜・美月(ウィリーブレード・b73028)
七陵・将軍(漂泊の仙狐・b73807)
稀島・唯奈(自由を追い求める者・b75449)



<リプレイ>

●さあ、始めよう
 キッチンでは、美味しそうな匂いがいっぱいに広がっていた。
「これだけの人数が集まるという事は……どこぞの神将と決戦というわけですね」
「いやそれ、違うから」
 ボケた山吹・慧(想浄奏黒・b71495)に、料理を運んでいた草薙・憐(ダメダメ三つ編みマン・b54120)は、思わず突っ込みを入れた。
 そう、今日はクリスマス。まずはその準備が行われている。
「ん、いい感じに焼けてきましたね」
 豪勢にチキンの丸焼きを作っているのは、葵・陽虎(厳し羆・b48150)。
 チキンが上手く焼けているのに、満足そうな笑みを浮かべた。
 その隣では。
「これなら、皆も手軽に食べれるよね」
 稀島・唯奈(自由を追い求める者・b75449)がサンドイッチを作っていた。
「人数も多いですし、大きめに作らなくてはなりませんね」
 若生・めぐみ(キノコの国のめぐみ姫・b47076)は、大きめのブッシュドノエルを2本作っている。
 同じく、ケーキを作っているのは、多々羅・瞳(蹈鞴姫・b05660)。
 ただ、その様子が……。
「さて、これにはこれを入れておきましょうかぁ〜?」
 にやにやと楽しげに、ケーキに謎の何かを入れ込んでいる。
 ちなみにこれ、今回のパーティゲームに使うもの。
「御守姉さん、喜んでくれるかな?」
 このパーティの主催者、風霧・來那(風と踊る魔法使い・b71827)も、同じくケーキを作っている。その側では、その様子を見物している天川・そら(ダンスウィズミルキーウェイ・b71485)の姿も。
「きっと大丈夫、ですよ」
 ホスト側ですから頑張りましょうと、そらは來那を元気付ける。
 と、そのとき。
 勢い良く部屋の扉が開いた。
「來那、企画ありがとっ!」
 來那の姿を見つけて、飛び込むように入ってきたのは、学生寮『風月華』の寮母、華神・御守(石段の先の微笑み・b00282)。
「今日はいっぱい、楽しんじゃうよ♪」
 御守の嬉しそうな反応に、そらはよかったねと言わんばかりの笑顔を見せる。それに來那は嬉しそうに頷いた。
「というわけで!」
 どういうわけか分からないが。
「料理が終わったら、みんな着ちゃって♪ あたしの栄養っ♪」
 御守が取り出したのは、サンタドレス。しかもなんだか……。女子全員にそのドレスを預けて、御守は部屋を出て行った。他の場所でも配るらしく。
 それを暖かく見守るように、コーネリア・ミスティレイン(弾幕使い・b03983)は、御守を見送っていた。
(「思えば私が風月華に顔を出すようになって随分経つ。たまに手伝う事はあっても、面と向かって御守に感謝をした事はなかったな」)
 サンタドレスを手にコーネリアは呟いた。
「いい機会だ、その辺を伝えつつ楽しむとしよう」

 パーティ会場でも、準備は進められている。
「いえーっ♪ クリスマスパーティだよ♪」
 嬉しそうに手にしていたバイオリンを掲げるのは、天瀬・一子(雪華媛・b05184)。
 今日のパーティでは、このバイオリンで盛り上げるつもりだ。
「お〜い、こいつはどこ持ってきゃいいんだ?」
 大きなテーブルを担いで、一橋・智巳(月光橋の守護者・b72282)は、部屋で人一倍働いている九条・勇(メメントモリ・b59732)に声をかけた。智巳の後ろには、椅子を運ぶ南・優利(月トカサナレ・b61464)も。
「ああ、テーブルと椅子ですね。こっちに持ってきてください」
 勇に促されるまま、智巳と優利はテーブルを所定の位置へと運んでいく。
「こんな感じかな?」
 壁につけた飾りを見上げながら、相馬・亮介(高校生青龍拳士・b43357)は、うんと頷いている。
「では、わたくし、この星をツリーに飾りますわね」
 目の前のツリーに、星の飾りをつけようとする四月朔日・悠夏(闇を纏いし光を手にせし者・b38230)の姿が。
 がさがさ。
「きゃっ!?」
 ツリーが動き出した! いや違う。
「あれ? 何しているの?」
 七陵・将軍(漂泊の仙狐・b73807)の着ているツリー型着ぐるみだ。それに悠夏は、まだ驚きを隠せずにいた。
「よし、これで準備完了っと!」
 その隣では、舞浜・美月(ウィリーブレード・b73028)が、ミニスカサンタ服を着て、ないしょのプレゼントを用意している。
 さあ、準備は整った。待ちに待ったパーティが始まる!

●メリークリスマス!
「めりめりめりくりすますー!!」
 始まったとたんに大きく叫んだのは、いつものパーカーに鹿の角のカチューシャを付けた優利と。
「メリーックリスマース!」
 ザシャァと砂煙を出す勢いで、美月はツリーから華麗に降りてくる。
 その姿に御守はというと。
「きゃー! 可愛いー!」
 大満足している様子。いや、周りの可愛いサンタ服女子に萌え萌えなようだ。
 さっそく一子が、楽しんでといわんばかりの様子で、バイオリンでクリスマスソングを奏で始める。
「最近ギターを弾く様になったから、披露しようかな」
 唯奈も加わり、一層、賑やかに。

 そんな中、始まったのは、瞳発案のブッシュドノエル大食い選手権。
 ロシアン形式で、中には激辛や激甘なものが入っているようだ。
 また罰ゲーム用のコーネリアの『謎ジュース』もスタンバイ済み。もちろん、これ以外の罰ゲーム、『自分の秘密をばらす』もある。どちらを取るかは、罰ゲームになった者が選択できる。とはいえ、どっちにしてもえらいことになりそうだ。
「いっちゃんは負けないのです♪」
 一子は気合充分。一子の他にも唯奈、将軍、美月、智巳、優利、勇、陽虎、めぐみ、悠夏が参加表明を出し、さっそく、ゲームスタート!
「う゛っ……こ、これ以上は食べられませんわ」
 胸がぱんぱんのサンタドレスの悠夏が、顔を真っ青にさせて、もうギブアップ。
 めぐみはファンガスのお陰か、ぱくぱくと順調な様子。ビッグサンタ服の陽虎は、虫が入っていないかと内心不安だったが、そんなことなく、美味しくいただいている。
「ぶっ!」
 勇は残念ながら酸っぱいのが当たったらしく。
「ぶほぉ! 前にもこんなのあったぞー!」
 とトイレに駆け込むのは、優利。ちなみに当たったのは苦いやつ。
「……ダメだ、口の中で混ざって気持ち悪い……」
 甘さと辛さが広がるケーキの前に、智巳も撃沈。
 けぷっおぷっと、辛いケーキの美月は。
「……さ、参加することに異議がある!」
 びしっと人差し指を突き出して、リタイアした。
 将軍には、普通に辛いケーキが当たったが、食べる速度は変わらない。
「……!」
 鼻を押さえて悶えてるのは、唯奈。こちらは山葵味のようだ。
 一子はというと、彼女も無難なものが当たったらしく、かなりのペースで食べ進めている。
 結局、棄権者続出ということで、このゲームの罰ゲームは免除となった。

「クリスマスぐらい、もうちょっと、いちゃついたらどや?」
 ケーキ選手権後、アビス・フリーダム(ヘタレワンコ次期舞秋流当主・b58937)は、隣にいた憐を小突いた。
「な、そ、そんなことできるわけないだろっ! サンタドレスの御守は逃す手はないけどな」
「お前なぁ……そんなんじゃ、進展は無理やなぁ〜」
 憐の様子にニマニマしつつ、アビスの視線が止まる。
 その先には、空腹な上に、なかなか皆の輪の中に入れない海月・水母(悲しみのジェリーフィッシュ・b60460)の姿が。
「ケーキ、盛りますか? それとも、料理ですか?」
 料理を手にアビスは、そう水母を輪の中に招いた。

 次に行われたのは、水母発案のじゃんけんゲーム。
「じゃあ、ルールは5回戦。負けた人が3人になったところで終わりね」
 負けた人は、今度こそ罰ゲームになりますと、御守が説明する。
 参加者は御守、コーネリア、一子、瞳、めぐみ、陽虎、勇、優利、そら、慧、來那、智巳、美月、将軍、水母。最初の対戦者はあみだくじで決めることに。奇数な為、。ペアにならなかった者は自動的に勝利となった。
「あっ!」
 あみだくじでいち早く勝利を得たのは、一子。最初の宣言通り、負け知らずらしい。
 1回戦は、水母と御守。2回あいこの後、水母がパーを出して勝利した。
 2回戦は、コーネリアと智巳。5回あいこで勝負がつかず、女性の着物姿の智巳がパーを出して勝利を収めた。コーネリアは終始グーを出し、勝負には負けたが、心では負けなかった……そんな名勝負となった。
 3回戦は、瞳と來那。1回あいこで、へそ出しサンタドレスの瞳がグーで勝利した。
 4回戦は、めぐみとそら。出したとたんにめぐみがチーで勝利。あっという間の勝負であった。
 5回戦は、陽虎と将軍。陽虎が2回目のグーで勝利をもぎ取った。
 6回戦は、勇と慧。
「これで行きます。この拳で敗北の運命を打ち砕きます」
 と、黒いチャイナドレスに黒いニーソの慧は、拳を突き出して心理戦を図るも、結局出したのはチー。グーを出したトナカイの着ぐるみ、勇の勝利だった。
 7回戦は、優利と美月。こちらはすぐさま、美月がパーを出して勝利していた。

 次からは、3人が残るまでのサドンデス勝負となった。
 最初は勝負がつかず、2回目でグーを出したコーネリアが勝利。そして、次の勝負で……将軍、御守、そらがグーを出して、負けてしまった。
「うっしゃあ! さすが俺。負けるな俺!」
 優利は勝利して、幸せそうである。
「……あたし?」
 信じられないといった表情で御守は呟いていた。
 そらは、恋人である來那の方を見て赤面した後、謎ジュースを見て、冷や汗をかいている。
 将軍は、秘密暴露を選択。そらも御守も後ほど、罰ゲームを受けることとなった。
 じゃんけん勝負が終わった後、慧は。
(「ここに来て1年が過ぎたのですね。あの頃は自分の為に強くなる事しか考えていませんでした。ですが……今はこの場所の笑顔を守る為に強くなりたいと思うようになりました」)
 そう物思いに耽るのであった。

 じゃんけんを見物していた唯奈は、いつの間にか眠っていた。
 それに気づいた勇は、寝冷えしないようにとそっと毛布をかけてやる。
 唯奈がようやく目を覚ました頃、パーティは、いよいよ大詰めを迎えた。

●内緒のサプライズ
 みんなが目配せして、にこにこと御守を取り囲んだ。
「え? なになに?」
 せーのと、來那が音頭を取って。
「「御守さん、ありがとうっ!!」」
 そう、今日のパーティは、御守に感謝することも目的の一つ。
「よい子の御守先輩にプレゼントだよ☆」
 美月は背負っていた袋から、髪留めを取り出し。
「今後ともよろしく♪」
 慧は、風月華の一年間のイベントを撮り集めたアルバムを手渡した。何故かミス風月華の女装写真が多いのは気のせいか?
 瞳がプレゼントしたのは、特製チューンドママチャリ。
「これでたくさん買い出しして、これからもおいしいご飯をお願いしますね」
 その言葉に思わず、御守は笑みを浮かべた。
「手紙は後で見てくださいませね?」
 悠夏が手渡したのは、8cmサイズのワンホールサイズのチョコケーキに、御守への手紙が添えられていた。
「華神さん、いつもいろいろとありがとうございます。でも、華神さんもあんまり無理しないでくださいね?」
 そういって亮介が手渡したのは、ストラップ型のお守り。
「いつもありがとうございます。これプレゼントです。あ、去年の写真で作ったので、あまり似てないかも……」
 めぐみからのプレゼントは、8分の1ミニスカサンタドレスの御守ぬいぐるみ。とっても愛らしい。
 勇からのプレゼントは、皆から一言ずつ書いてもらった色紙。
「みんなで華神先輩にしようって……。えっと、あたしからはこれ……」
 水母が差し出したのは、クラゲ型スタンドランプ。バイトで稼いだギリギリの生活費から捻出したもの。
「いつもお世話になりすぎてます。草薙を振る時は呼んでください。回収にくるんで!」 そうサムズアップする優利に。
「うわ、何言ってるんだ!」
 ちなみに優利からのプレゼントは、手作りのバケツプリン。
 智巳が用意したプレゼントは、アルバム。中には一枚も写真が入っていない、まっさらなページだった。
「このアルバムは、御守さんに感謝アルバム。これ一杯になる位、楽しい思い出をこれからも作って行こうぜ」
 さっそくぱちりと智巳は写真を撮った。きっとこの写真は、アルバムの最初を飾るのだろう。
「御守さん、いつも寮母さんとして、僕達を見守ってくれてありがとうございます!」
 将軍からは、シルバーフォックスのフェイクファーマフラー。
 そらと來那からは、花片と月をあしらった髪留めを手渡された。
「いつも使える物を、と思って。どうぞ、です」
 そらから渡されたプレゼントをしっかりと御守は受け取った。
「これもメインイベントの一つ、楽しんで貰えたかな?」
 最後のプレゼントは……。
「ライくん作詞、いっちゃん作曲の『あべみもりん♪』だよ♪」
「歌うのは自信無いんだけど、頑張るよ」
 感謝の気持ちが込められた演奏に歌。優しく静かな旋律は、ゆっくりと御守に伝わっていく。
「……みんな大好きっ……涙出ちゃったじゃない」
 笑顔で涙を拭きながら、御守はそう、礼を述べたのであった。

「こんなクリスマスも何か、ええですね」
 ぱちりと、にこにこなアビスも写真を撮っている。
「うん、そうだね……」
 その言葉に亮介は、幸せそうに瞳を細めて、頷いた。

●後片付けも
 楽しいパーティは、あっという間に幕を閉じる。
 今は、皆で力を合わせて、後片付けを行っていた。
 めぐみはさっそく、テーブルの上に無造作に置かれた食器を、積極的に集めて運んでいく。
「イベントってのは、終わらせてから初めて想い出になるんだぜ」
「うん、後片付けまでがパーティだよね」
 準備と同じく、大きなテーブルを運ぶ智巳と、その補助をしている将軍。
 その横で、陽虎も次々と椅子を運んでいた。
 パーティで疲れてしまった水母。いつの間にか寝てしまっている。
 少し揺するものの、すっかり寝ている様子に、勇はそっと彼女を抱いて、ソファーへ運んでいく。
 唯奈も仲間と一緒に散乱したゴミを片していく。

 静かなキッチン。そこで、そらと來那は並んで食器を洗っていた。
 そらはふと手を止め、來那を見た。
「今日はおつかれさま……来年も、みんなで、きっと」
 その言葉を受けて、來那も嬉しそうに微笑んだ。

 外では雪が降り始めていた。
 片付けの手を休めて、亮介はふと、窓の外を眺める。
「メリークリスマス、みんな」
 聞こえていないかもしれない、その言葉。
 けれど、この部屋の何処かにそっと、残るように響いた。


マスター:相原きさ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:20人
作成日:2010/12/24
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
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