残暑の夏は部屋で涼んで


<オープニング>


「今日もあちいなぁ。母ちゃん、アイスあるー?」
「あるよ。勝手に取っていいから。今何時? あらやだー、もうじきお父さん、帰ってきちゃうじゃない」
 台所で夕飯支度に忙しい母、川島・土岐子(45歳)の言葉を背中に聞いて川島・一郎太(19歳、浪人生)は冷凍室の引き出しに手を伸ばす。
 ガタン。
 彼が開けたのか勝手に開いたのか、彼が覗きこむよりも早く引き出しから長い腕が伸びるとがしっと、彼の顔面を掴み冷凍室の中に引きずり込む。
 ガタン、ゴトゴト、ガコンガコン。
 冷蔵庫の中から大きな音がする
「なぁに、冷蔵庫、乱暴しないでよ。壊れでもしたら……」
 注意しようと振り返った土岐子は息を呑んだ。
 彼女が見たのはリビングデッドとなった息子の姿。
 それが彼女の普通の人間としての最後の記憶だった。

 そして彼らにとって見せかけの日常が始まった。
 ところでこの家で新商品の快適エアコンが導入されてるのは居間だけだった。
 節電ブームの折でもあり、いきおい家族三人は居間に集合する事になる。
「家で勉強すれば、別に予備校行かなくてもいいよなー」
「働きたくないでござる。働きたくないでござる。会社行きたくないでござる」
(「皆、ご飯ご飯騒がないから楽だわー」)
 三者三様の思いを抱えながら居間の絨毯の上に寝転がり、ごろごろ。
 と、一郎太の携帯が鳴る。
「おー、んー、まあいいかなーって……え、ノートなんていいよ。本当にいらないって……」
「一郎太ー、電話の声女の子じゃなかったか……もしかしてガールフレンドかー」
 転がった格好のまま父、川島・太郎(48歳)が冷やかすように一郎太に話しかける。
 少々頬を赤くし彼は答える。
「ちげーよ。ただの友達だって」
 と、また。携帯の音。今度は土岐子にだ。
「あら、杉本さん。そう、一寸風邪引いちゃって……お見舞い? やだー、いいわよ。顔出すだけ? 果物のおすそ分け、そんな悪いわよー……」
「母さん。今の電話は……」
「手芸教室のお友達の杉本さんよ。心配しなくても大丈夫」
「べ、別に心配なんてしていない!」
 場をごまかすように太郎はごろごろと絨毯の上を転がった。

「何と言うか、ここだけ切り取れば、人としては駄目だけど味わいのある家族風景なんだけどな……」
 運命予報士は言いにくそうに頭を掻きつつも能力者達に告げる。
「竜宮の玉手箱のメガリスゴーストがこの家に出現した。つまり彼らは皆、リビングデッドになってしまっている、ゴーストの能力を説明しよう」

 メガリスは家庭用のごく普通の冷蔵庫に宿っている。僅かに浮遊し移動することが出来る冷蔵庫のドアが開くとそれぞれから無数の手が伸びる。
 緑色の手は周囲の物を捕らえ強く締め付ける。
 黒い手は触れた物を切り裂く。
 それぞれ有効範囲は20mで戦闘場所は居間、オープンキッチンで特に目立った障害物は無い空間だから、範囲外に逃げる事は無理だと思う。
 それと手にいくら攻撃してもダメージはなく、冷蔵庫本体にしか利かないから注意してほしい。
 冷蔵庫本体に近寄ると体当たりを食らわせてくる。油断してると吹き飛ばされる事もあるから気をつけるように。

 リビングデッドは一郎太と父親はバットとゴルフクラブで攻撃する程度。母親は声を上げる事で周囲のゴーストを回復する能力を持っている。 

 あと、伝えておかなきゃいけないのは、一郎太君の女の子の友達が予備校のノートを持って、土岐子さんの手芸仲間がお見舞いを持って、彼らの家に向かっているという事だ。
 それぞれ大雑把に言って一郎太君の友人は家から見て北の方角から、土岐子さんの友人は南の方から、それで大体午後2時頃、同時刻に彼らの家に着くタイミングのようだ。
 勿論、示し合わせたわけではなくてたまたまだけどな。
 ちなみにお父さんの来客はないので気にしないでくれ。

 到着まではある程度時間がかかるから、それまでに速攻でゴーストを始末する、あるいは友人を何らかの方法で足止めする、あるいはそれ以外の方法があるならそれでもいい。方法は君達に任せる。

 彼らの家の周辺は一応住宅地だが、その時間帯では仕事などで出払っている人も多いし、あまりの暑さで人通りもまばらなようだ。一郎太のような若い人も少ないので、人目に関しては、気にし過ぎないでも大丈夫だろう。
 
 君達も知ってるように、これ以上被害を広げないためにはゴーストらを倒すしかない。
 つらいことかもしれないけれど……君達に託す。

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参加者
佐川・鴻之介(蔵竜・b20654)
立見・鑑三郎(電光影裏斬春風・b21872)
竜桜院・エレナ(幸運の金色兎・b32417)
草壁・那由他(ダークレボリューション・b46072)
ウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・b57572)
福井・義充(悲歌の守護者・b70106)
瀬河・苺子(中学生ゾンビハンター・b77693)
斉藤・縁(多分浪花の風水少女・b81259)
白藤・暁里(銀紫の東雲・b81365)

NPC:矢来・藤香(ひたすら前へ・bn0151)




<リプレイ>

●進入
 照りつける日は今日も強く、アスファルトを灼いていた。
 能力者達はゴーストたちのいる家から少し離れた位置にそれぞれ目立たぬように散らばる。
 福井・義充(悲歌の守護者・b70106)は通行人を装い家を見上げ思う
(「玉手箱のメガゴか……。無辜の家族が犠牲になったのはやりきれねぇ」)
 よくあるごく普通の一軒家。
「今回の相手は、かなり難しいわね……」
 様子を伺いつつ呟いた草壁・那由他(ダークレボリューション・b46072)に瀬河・苺子(中学生ゾンビハンター・b77693)が悲しげに言う。
「この家の人達を救うことは出来ないんですね……」
 依頼に不慣れなのに加え、相手はついこの間まで普通の人として暮らしていたものたちだ。
 抵抗があって当然。それでも、これ以上の犠牲を出さないために……悩みを抱え込んだままで、それでも彼女はここに来る事を選んだ。
 那由他はそっと苺子の肩に手を置き。
「何だかんだ言って……業の深い仕事よね」
 なかば自分自身に向けての言葉。
「どないする、こじ開けて入ろか?」
「いや、大丈夫じゃろ」
 斉藤・縁(多分浪花の風水少女・b81259)の問いに佐川・鴻之介(蔵竜・b20654)はポンと傍らの電柱を叩いた。
「ここから行ってみるかのう」
 彼が目配せすると立見・鑑三郎(電光影裏斬春風・b21872)は頷き、闇纏いを発動し、件の家の玄関で耳を澄まし、待つ。
 コンコン。玄関のドアが内側からノックされる音、電送成功のしるしだ。
「皆、行くぞ」
 鑑三郎の合図に能力者らは一斉に駆け寄り、速やかに進入した。
 白藤・暁里(銀紫の東雲・b81365)が最後に入り、玄関の鍵もチェーンもしっかりかける。
 リビングへ続くドアの向こう側から家族の声が聞こえてきた。
「何かがたがた音がしていないか?」
「あら、やだ。杉本さんはもう少し後に来るはずだけど」
「俺の方も予定は2時頃だし」
 怪しまれ、警戒されるより先に行動を。一同は居間へとなだれ込んだ。

●戦闘
「何だ」
「だ、誰だね、君達は」
「どうしたの?」
 一郎太と父の声に台所で用事をしていた母が顔を出す。
「母さんは下がってなさい」
「でも、お父さん……」
 彼女は居間へと向かう。いずれにせよメガリスゴーストの力には逆らえない。
 ゴーッ。
 急に人口密度が増えたせいだろうか、エアコンが音を立て始めた。
 横目で竜桜院・エレナ(幸運の金色兎・b32417)がそちらをみやる。
「今日みたいに暑い日はこんなふうにエアコンを効かせた部屋に一日中いたくもなりますよね」
 だが、いずれ夏は終わり季節はうつろう。このままでは悲劇は深く広がっていくばかり。
 だからエレナは彼らに告げる。
「私達はご家族皆様を御案内にきました。涼しい所へ一家揃ってお引越しは如何かと」
「それはどういう……」
 青年の言葉を遮り。
「……天国は暑くも寒くもない良い所ですよ多分。送って差し上げます」
 彼女はカイザーXを飲み、能力を上げる。
「皆さん、配置は……」
 那由他は居間と廊下を繋ぐドアを背にし、室内を確認する。
 彼女は前方のゴーストらへの戦闘体勢をとりつつも、玄関の気配を感じる事の出来る位置についた。
 今回の依頼で考慮しなければいけない一般人のゴーストとの接触を防ぐための策だ。
 ウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・b57572)はダッシュで母親の前に。
 回復役をまずは倒すのが常套手段というのもあるが、今回は特に戦闘を長引かせたくないか。
(「タイムリミットもあるし手加減なんてせーへん、全力速攻で落としたるっ!」)
 全身をバネに、四肢を存分に使い、彼女は踊る。ヒロイックフィーバー。
 ラッシュの連打が決まれば武器封じを受ける。それを不安に思うよりもスピード重視。
「やめて!」
 母親は自身の叫びで僅かに体を癒す。
 その怯えた様子に更に攻撃を加える事に躊躇がないと言ったら嘘になる。 
 ウルスラは、ごめん、と心の中だけで呟いた。
(「ゴーストとなってしまっても、家族みんなが一緒なら、そんなに悲しくはないのだろうか」)
 暁里は緊迫した空気の中、先程の垣間見えた家族の日常を思い出す。予報士が語っていた家族の 会話が浮かぶ。彼女にはとても幸せそうな家族に思えた。
 家族。それが実際にどんなものか今の自分には知りようもない。
 でも、それでも彼らはゴーストで、今の彼女はそれを倒す立場の銀誓館の者なのだから。 
 彼女は後衛の位置から支援の幻影兵を飛ばす。
 縁も前方に寄り、傷つく母親に対峙する。
 縁が斬りつけるより早く、
「死にたくなんか、ないのに! 一郎太もお父さんも……」
 ギリッ。母親が縁の左腕を強く掴む。その執念めいた力、眼力を受けても、なお縁は古銭に覆われて剣の形をとる解理尺を振り上げ、躊躇いなく振り下ろす。
 その一撃は致命傷となり母親はくぐもった呻きを上げ、くずおれ、動きを止めた。
「堪忍してや……」
 銀誓館に来ての三ヶ月。修行し成長してきたのは技だけではない、その精神もきっと鍛えられてきた。
 いくら心揺らいでも、剣を持った手は下ろさない。けりをつけるまでは。
「まだいくで! 八卦! 浄銭剣!」
(「あなた方の日常を終わらせなければならなくなった……すまん。本当にすまん」)
 彼らを本当の眠りにつかせるために鴻之介は葬の文字を書く。
「ぐ……何だ急に痛みが」
 途端に青年が苦しげに胸元を押さえた。毒が彼の体内を巡る。
(「なぜじゃ」)
 今ここで苦しんでいるのは、なんの罪も覚悟もない普通の人だったのに。
 人を救おうと動いたはずなのに、その結果が人に仇なす事となる。
 鴻之介は後方に控えるメガリスゴーストを睨む。
 出来るのなら、まず奴を倒したかった。そうすればこの一家にもせめて説明し、侘びる間もあったかもしれないが。
 だが、この依頼を失敗すれば確実に犠牲者が更に増える。手順が悪ければ他の一般人にまで危険が及ぶ。
「母さん! 一郎太、大丈夫か!」
 叫ぶ父親は能力者達を嫌悪の目で見る。
「わしらを、うんと恨んでくれて構わん。本当にすまなんだ」
 しかし。
「このままでは、お前さん方は自分の大事な人、好いた娘、親しい友人、その人達をも手に掛ける化け物になる。何も守ってやれなんだが、それだけは止めさせてくれ」
 この言葉だけで全て通じるはずもない事をわかっている。だから彼は後は口をつぐみ、次なる戦文字の準備をする。
(「お前さん方が、せめて人として終われるように」) 
 そしてエレナは中空に画を描く。スピードスケッチでの攻撃だ。
 迷ってしまった魂が今度は正しく天に召されますように、祈りをこめて。
 横合いから冷蔵庫の黒い手が無造作にウルスラを切り裂く。
「つっ。やりよったな」 
「ロザーノ先輩、治療を」
 暁里が白燐奏甲でウルスラを癒す。
 ふと、暁里は思う。皆、リビングデッドたちとの対峙を恐れない。翻り、自分はどうか。
 戦闘補助と治癒をかって出たのも人型に対する攻撃に抵抗があったからだ。
 これは、卑怯者の行動なのではないだろうか……。
「ヘイ、アカリ!」
 沈み込みそうな彼女にウルスラが陽気に声を掛ける。
「は、はい!」
 ウルスラは前を向いたまま、手を振るようにシャランとタンバリンを鳴らし。
「おおきに! な」 
「……」
 その言葉に暁里は今の自分を許されたような気がして、無言のままウルスラに小さく頭を下げた。
 ゴーストたちにはすでに回復手段はない。後、出来る事は自身の敵の排除。つまり、能力者達の排除。とにかく眼前の敵を襲おうとする青年を那由他は離れた位置から雷の魔弾で攻撃する。
 ダメージの蓄積に足をふらつかせる青年。
 そこへ苺子の全力のロケットスマッシュが決まり、吹き飛んだ青年は壁にぶち当たるとそのまま完全に息絶えた。
 残されたリビングデッドは一体。かつて父親だったもの。
「トウッ!」
 黒影剣で父にダメージを与えた鑑三郎。しかし、その父を影にし、メガリスゴーストが攻撃を加える。
 それは緑の手。即座に彼を掴むと全身を締め上げる。
「不覚……くっ」
「援護します!」
「これを!」
 藤香とエレナのドリンクを受け取った。
 苦しさの内にも彼はメガリスゴーストを見据える。
(「メガリス、入手したいものだ……いや、入手しなければならぬものだ」)
 そうでなければこのメガリスゴーストの事件は続くのだ。
「よくも、よくもっ!」
「終わりにしてやる……来いよ」
 怒りのままにかかってくる父親に義充は挑発ともとれる言葉で応じる。
「うわーーっ!」
 父親が声を上げめちゃくちゃに振り回すゴルフクラブを義充はすんででよけ切る。
 その風圧をこめかみに感じながら、長剣の切っ先を父親に向け貫いた。
「く……」
 父親は悔しげに呟くと、その場に倒れ伏した。 
 如何に感情をむき出しにこようとも相手はすでに元の人間ではない。
(「なら……さっさと終わりにしてやった方が、親切」)
 義充は自身に言い聞かせる。そうでもしなければ耐えられない。
「ごめんなさい、あなた達に何も出来なくて……」
 彼の隣で苺子もそう呟いていた。
 そして残るは張本人、メガリスゴースト。
「あんたは特別や……」
 ウルスラが宙に浮く冷蔵庫に飛び掛かり、ヒロイックフィーバーを放つ。
「みんなやったろ! 粗大ゴミ程度じゃ済まさへん、粉々にしたろやないか……!」
 無論、とばかりに鴻之介は『葬』を飛ばし、大きなダメージを与える。
 ここでしくじれば、家の者が救われぬ。
 義充もメガリスゴーストに向かっていく。
「……てめぇに容赦は必要ねぇな。とっとと消えやがれ!」
 チェーンソー剣を構え、苺子が叫ぶ。
「あなたは何のために、何が楽しくて! くっ痛っ……」
 黒い手に怪我を負わせられながらも苺子はきっと睨みつけ。
「お前は……絶対に許さない!」
(「私には機械的にこなす事は出来ないわね……それなら、この気持ちを大切にするわ!」)
 自身の、そしてメガリスゴーストに乗っ取られた一家の無念の思いを乗せるように那由他は渾身の雷の魔弾を放つ。
 ガクン。バランスを崩すようにメガリスゴーストが揺らぐ。
 メガリスゴーストの前に立つ鑑三郎が纏うのは断罪のオーラ。刀、剣を構え。 
「我が剣閃、全てを断罪する殺意の斬撃、迅雷風烈!」
 その罪に一撃、二撃ではまだ足りぬ。彼の怒りは追撃となり。
「一閃、二閃、三、四、五……でりゃあ!」
 その追撃に遂にメガリスゴーストは地に落ち、そうしてただのガラクタとなった。
 メガリスゴーストはもはや動く事はないだろう、それは皆の目にも明らかだった。だが。
「てやあっ! てやあっ!」
 鑑三郎は更に連撃を加える。ただの冷蔵庫に戻ったそれはたやすく、彼の手によって粉砕されていく。
 彼がやっと手を止め、肩で息をしながら見下ろすそれは、すでにスクラップすら通り過ぎた姿となっていた。

●戦いの後
「もうゴーストはいないようです」
 苺子の死人嗅ぎに反応する物はなかった。
 何かを守れたという手ごたえも実感も今はまだ彼らにはなく、一瞬場は静まる、が。
「……なはは、みんなお疲れさまや」
 ウルスラは笑顔で皆の方を向いた。どこか無理した笑顔だが。
「もう、手ぇつけへんでええよな、撤収すんで?」
 彼女は外に人の気配がないのを確認し、家から出て、そして走り出す。
 まだヘコめない……せめて、この依頼が完遂するまで。
 部屋に残った能力者達も、
「なるべくばらばらに出た方がいいですよね」
 暁里の言葉に皆も頷く。
「今回は、時間最優先で退散するしかないかー、切ないけど、しゃあないな……」
「わしはもう一度電送を使おう」
「俺も闇纏いも使って出る事にしよう」
 それぞれが慎重にされどすばやく行動に移す。
「ご冥福を」
 エレナは短く、しかし心をこめた祈りを捧げ裏口からでる。
 やがて人の気配、そしてドアホン。友人が着いてしまったようだ。
 那由他が苺子と義充に言う。
「時間稼ぎをして、それから隙を突いて抜け出すから、二人は裏口から」
 そうして猫の姿となって玄関に向かう。
 苺子は裏口へ。
 今は住人が全て死に絶えてしまった一軒家。
(「これは銀誓館の生んだ罪ですよね……せめて、メガリスが復活したら必ず封印する、それがわたし達に出来ることでしょうか?」)
 彼女は胸の痛みを抱え込む、それがたやすく晴れる物ではない事を自覚しつつ。
 居間を出ようとし、義充は振り返り父親の遺体に目を止めた。 
 彼はうつ伏せに倒れていた。右手は家族の方へ伸ばされ。まるで死んでなお、家族の絆を守ろうとするように。
(「生まれ変わりなんざ信じちゃいねーが」)
「……もし、次にあんたらが巡りあうようなことがあったら、幸せな家族として全うすることができることを願うよ」
 そう語りかけた。


マスター:八雲秋 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:9人
作成日:2011/09/11
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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