<運動会2011>高校生ペア競技 おんぶにだっこレース


   



<オープニング>


 2011年10月10日は体育の日!
 待ちに待った銀誓館学園の運動会が開催されます!

 キャンパスと学年の枠をすっ飛ばして集められたのは9つのチーム!
 正々堂々のスポーツバトルが、今ここに……!


●高校生ペア競技 おんぶにだっこレース
 パートナーとの愛の力が試されるおんぶにだっこレース!
 基本は100メートルの徒競走。ただし、このレースはペアで走ります!

 まず前半の50メートルはおんぶゾーン。ペアの相手をおんぶして走って下さい!
 そして後半50メートルはだっこゾーン。おんぶからだっこスタイルに変えてゴールを目指そう!

 おんぶされる人とだっこされる人は交代してもOK! しなくてもOK!

 おんぶの定義は、担がれる人が後ろにいること。
 だっこの定義は、担がれる人が前、もしくは横にいること。

 そして、このレースの特別ルール!
 二人の愛が最も深いと思わせるおんぶスタイル、だっこスタイルを披露してくれたペアには『ベストカップル賞』として追加点が加算されます!
 男女ペアはもちろん、男子同士、女子同士のペアも大歓迎!

 ちなみに参加時の衣装は自由!
 ぜひぜひお二人の魅力が最大限に輝く勝負服でご参加下さい!

 二人の愛の力で……目指せ優勝!!


「おおお……ロマンだね、ロマン!」
「はぁ、そうですか。よく分かりませんけど……」
 廊下に張り出されていたチラシを、月島・生樹(高校生運命予報士・bn0202)と、五條・梅之介(高校生真魔弾術士・bn0233)が眺めていた。
「うーん、これは作戦も重要だよね。梅之介君は背があるから担ぐ方だと思うけど……」
「え、何ですか、もう参加するの決定なんですか」
「あたし個人的には誰かに担がれる梅之介君っていうのも見てみたい」
「ええ〜……」
「あたしも、あたしより小さい子なら担げるよ! ねっ、キミもこれ参加してみない?」
 ふと振り返った生樹が、二人と同じようにチラシを眺めていた君に笑いかける。

 それじゃあ、出てみようかな、と君は小さく頷いた。

 このレースに参加するにあたっては、まずペアを組まなければいけない。
 知り合いと参加するのもいいし、同じレースに出る予定の人の中からまだペアが決まっていない人を誘うのもいいだろう。

 そして、おんぶとだっこの定義。
 おんぶは後ろに担げばいいわけで、普通のおんぶの他にも、肩車なんかもこれに分類されるはず。
 だっこは、前か横。俗に言うお姫様抱っこや、横抱きに抱えて走るのも問題ない。

 走り易い方法をあれこれ考えるのも良いし、追加点目指してロマン重視に走るのも作戦のひとつかもしれない。

 あとは、服装。自由とあるので、走り易さ重視にジャージのままでも構わないだろうし、ペアの相手とテーマを決めて合わせてみるのも楽しそうだ。

 レースの本番は10月10日、体育の日!
 スポーツ競技に汗を流つつ、思いっきり青春しよう!!

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参加者
久留宮・沙希(紅の詠を紡ぐ者・b55661)
渚砂・実流(いつだって全力全開の魔砲少女・b57743)
阿里谷・舞皇(夢見る電気金翅雀・b64111)
天川・そら(ダンスウィズミルキーウェイ・b71485)
風霧・來那(石段の先の護り人・b71827)
一橋・智巳(月光橋の守護者・b72282)
九原・終(ナインライヴス・b73832)
篠原・千秋(光霧の茶道家元継承者・b78170)
NPC:月島・生樹(高校生運命予報士・bn0202)




<リプレイ>


 本日は銀誓館学園の運動会。様々な競技が行われる中、この競技も、今からスタートを切ろうとしている。
「えへへ、思いつきとはいえ、ちょっと恥ずかしいよね」
「大丈夫。沙希ちゃんのチアガール姿とても似合ってるよ〜」
「本当? ありがとー、鈴先輩! 先輩もとっても似合ってる! 可愛い!」
 お揃いのチアユニフォームに身を包んだ、久留宮・沙希(紅の詠を紡ぐ者・b55661)と、浅神・鈴(水墨使い・b54869)は、きゃあきゃあとスタート位置へ。
 そして顔を見合わせて頷き、観客席に向かって両手にしたポンポンを振り始め……。
「「V・I・C・T・O・R・Y Victory!」」
 息のぴったり合ったチアダンスを披露! 観客席が、ワァっと沸いた!
「生樹ちゃん! みのる達も練習したアレを……!」
「うん! アレだね! それじゃー……せーの!」
「悪党達を魔法で成敗! マジカルチェリーピンク実流!」
「そしてたまには物理的に成敗! マジカルアップルグリーン生樹!」
「「2人は! 仲良し! マジカルガールズ ただいま参上!!」」
 続いて、ピンクのフリフリと黄緑のフリフリな衣装でビシッとポーズを決めたのは、渚砂・実流(いつだって全力全開の魔砲少女・b57743)と、月島・生樹(高校生運命予報士・bn0202)。
 ノリノリの魔法少女的パフォーマンスに、観客席も更に盛り上がる!
「何か皆すごいですね」
「ああ、皆気合いが入っているな……くふ、お前も似合っているぞ、梅之介」
 カジュアルさを残したスマートなスーツスタイルの、五條・梅之介(高校生真魔弾術士・bn0233)を、赤いロングドレスを着こなした九原・終(ナインライヴス・b73832)は、にまりと笑って見上げる。
「さぁて、勝ちに行こうか!」
「はい!」
「いつもは仲良しさんでも今日はみんなライバルだね。俺たちも負けないよっ! ね、グラーレアも……」
 トラッド系のスーツに、ゴシックな小物やアクセサリーを飾って。気合十分、お気に入りの勝負服でしっかり決めた、阿里谷・舞皇(夢見る電気金翅雀・b64111)は、宣戦布告しながら振り返る。が、そこにいた相棒、グラーレア・ケラスス(水月のギタリスト・b71017)は、ジャージの上下という姿でにこにこと笑っていた。
「グラーレア……お気に入りのジャージ着てきたの?」
「うん。だってこっちのが動きやすいし……」
「うう、そうだね……良いんじゃない、動きやすそうで……」
 てっきり、自分と同じく勝負服で来てくれると思っていたのに、何、この仕打ち。
 がっかりと肩を落とす舞皇の想いもなんのその。
「えへへ、そう言ってくれると思ってた♪」
 純粋に褒められたと思ったらしい。グラーレアは健康的なジャージ姿で、にへらと笑う。
 統一感の全くない選手達が集まるこの競技。
 そう、これは高校生ペア競技、おんぶにだっこレースである!
 先着順位はもちろん、このレースでは組んでいるペアとの愛や友情をしらしめると、ベストカップル賞の追加点が加算されるとあって、選手は皆思い思いの衣装やスタイルでレースに臨んでいるのだ。
 そんな自由な選手達が揃ったところで、審判の、位置について、の声が響く。
「メル、しっかり捕まっていてね」
「ん、りょうかい、だよ」
 ペアで揃えた服でレースに臨むのは、風霧・來那(石段の先の護り人・b71827)と天川・そら(ダンスウィズミルキーウェイ・b71485)。
 スタート地点に立ち、身を屈めてくれた來那のうなじにもたれるようにして、そらはしっかりとその背にしがみつく。
「……ねぇ、何でこれなの?」
「結婚式は洋風もやりたいと言っていただろう? どうせなら派手にいかないと……なっ!」
 タキシードとウェディングドレスという格好の、篠原・千秋(光霧の茶道家元継承者・b78170)と巌・智速(藍染羽織の呪言娘・b77502)。まるで憧れのチャペルウェディングの様だが、動きやすさを重視してか、千秋のタキシードはジャケットもなく余裕のあるサイズ。智速のドレスはミニ丈で、二人とも運動靴だ。
「まぁ……いいわ。手加減したら承知しないから」
「ああ。わかってる」
 間違いない。二人は順位も追加点も本気で取りにきてる……!
「確かに、背中に乗ってるからおんぶなんだろうが……」
 ジャージ姿に、狼さんのお耳と尻尾。おまけに首輪にリードもつけられて四つん這いになってスタートを待つ、一橋・智巳(月光橋の守護者・b72282)。その背中の上で、リードを握り締めるのは、織原・雪紗(目覚めた眠り姫・b73159)だ。
 雪紗は、さらりと聞えない振りをしつつ、上機嫌に背筋を伸ばし、掛けている眼鏡を、くい、と押し上げた。
 準備は万端。スタート地点で各ペアのスタンバイが完了したその瞬間。
 レースのスタートを知らせるホイッスルが、高く鳴り響いた!
 おんぶにだっこレース前半戦。まずはおんぶゾーンのスタートだ!
「ゴー、駄犬」
「誰が駄犬だ、コラ」
 ちなみに、四つん這いの上に乗るのも、ルール上おんぶの定義である。


 パートナーをおんぶして、一斉にスタートから飛び出した選手一同。
 まずトップに躍り出たのは、千秋・千速ペアだ!
「最初は飛ばすぞ、しっかり掴まってろ!」
「言われなくても……っ!」
「よし、上等!」
 気の強そうな返事に満足そうに笑ってみせて、千秋は、ぐん、とスピードを上げる。
「いくよっ、生樹ちゃん! 2人の友情パワーを見せたげようっ!」
「うんっ、実流ちゃん! 全力でいくよー!」
 そのすぐ後を、実流・生樹ペア。
「よし、こっちも……! 鈴先輩、全力で行くから落ちないようにね!」
「うん、わかった! 沙希ちゃん、ファイトっ!」
 そして、沙希・鈴ペアがほぼ差もなく追い詰める!
「少し、揺れるかもしれないけど、頑張って!」
「う、ん……!」
「ゴー! 梅之介ゴー!」
「が、頑張ります……!」
 少し遅れて、後ろでしがみついているそらを気遣いながら走る來那のペアと、精一杯走る梅之介の背から実を乗り出して、前方を指さし声援を送る終のペアが続く!
 一方、大きく出遅れてしまったのは……。
「しっ、身長差は……気合いでっ……!」
「ねえ、舞皇……やっぱ無理だって」
 背負ったグラーレアをほとんどズルズルと引きずって歩く舞皇。
「ねぇって……ほらぁ」
「もう、何笑ってんのー」
 生まれたての小鹿のようにプルプル震えるその姿がちょっと可笑しくなったのか、後ろでクスクスと笑い声を立てるグラーレアに舞皇は抗議の声を上げたが、やがて限界がやってきたらしく。
「……うう、やっぱ無理ー!」
 途中でバターンと倒れ込む!
「ごめん、やっぱ交代しよ?」
「はい、おんぶ了解です!」
 にっと笑って、グラーレアはコースに突っ伏した舞皇を、ひょいと背負って走り出した!
 今までの遅れを取り戻すようにスピードに乗る、舞皇・グラーレアペアが、少し前を必死に走っていた四つん這いの智巳を捕らえ、追い越していく!
「……駄犬さん」
「……っ、んだよ」
 苦しそうに息をする智巳。無理もない。四つん這いで走っているのだ。
 若干、気の毒になったのか、雪沙はふとそんな智巳の耳元へ口を近づけ、応援の言葉を……。
「……去年、聖と一緒に競技出た時と、今と……」
「あん?」
「……どっちが頑張ってる?」
 何か、違った。応援とかじゃなかった。しかもそれっきり後はなく、無言の圧力を掛けられてる気がする。
「……いいぜ、やるからには最高の犬になってやらぁ!」
 色んなものを割り切って、全力疾走する智巳!
 レースはそろそろ中間地点。勝負の場は、おんぶゾーンから代わってだっこゾーンへ……!


 レースは50メートル地点に差し掛かる。
 ここで、おんぶだったスタイルをだっこのスタイルにフォームチェンジしなくてはいけない!
「よっ……と。おお、これが世にいう花嫁だっこという奴か」
「ちょっ、どこ触ってるのよ、千秋のえっち!」
「これは不可抗力だ。仕方ない、おまえだって負けたくないだろ?」
「……ばかっ」
 左腕で脚を抱え上げるようにして智速をだっこする千秋。手がちょうどごこかに当たってしまっているらしく、智速にバシバシと突っ込まれながらも、千秋はペース配分を考えつつ走る。
 ここは温存の一手と、千秋・智速ペアがスピードを緩めたところに、次々と後続のペアが迫る!
「よしっ、あとは鈴先輩の運動能力に期待するね!」
「任せて! 行くよ! 沙希ちゃん!」
 背中から飛び降りた鈴が、素早く沙希をだっこして走り出し、トップへ抜ける!
「終さん、もうすぐ体勢を変えないと……」
「くふ、信じているからな」
「え?」
「しっかり受け止めろよ!」
 走っていた梅之介が足を止める前に、背負われていた終が梅之介の背中を踏み台に勢いよく飛び出した!
「うわっ、わわわ……っと!!」
「ナイスキャッチだ!」
 間一髪、上空から落ちてきた終を受け止める梅之介。
「……くふ、実は誰かにこうしてもらうのに憧れていたのだ」
「はぁ……でもその相手、俺で良かったんですか?」
「……」
「……」
「……さあ、このままゴールまで突っ走るぞ!」
「あ、はい」
 何だかちぐはぐな二人だが、いわゆるお姫様だっこのスタイルで終・梅之介ペアがスムーズに2位へとつける。
「実流ちゃんっ、交代っ!」
「んっ! 任せて!」
 小柄さを活かし、素早くフォームを変えると同時に走る番も変えてきた、実流・生樹ペアだったが……。
「ふわっ、ごめん実流ちゃん! これ顔めっちゃ近くなる!」
「あはっ、女同士でもちょっと照れくさいね、この距離」
 だっこした時の顔の近さにお互いはにかんで、さっきよりもちょっぴり遅れを取ってしまう。
「ね、そろそろ、だよ」
「うん、わかった。気をつけて」
 切り替え地点で合図を出して、無駄な動きを極力省く作戦に出る來那・そらペア。このフォームチェンジが勝敗の鍵を握っていることに着目した良い作戦だ。
 が! 素早く背中から降りたそらが、來那の首に手を回して抱きついたその時、予期せぬアクシデントが!
「……っ、あっ!」
「!?」
 頬に感じた柔らかい感触。チュッ、と鳴った可愛らしい音。
「あっ! 今あの人達チューした! ほっぺにチューしたよ!!」
「こらっ、指さしちゃいけません!」
 やや前方から聞えてきた生樹と梅之介の声に、はっと我に返る來那とそら。
「さすがギタリストの腕力! 安定感ハンパないよ!」
「ありがとー……でも本当は腕は酷使したくないんだけどな……ギタリストだもん」
「がんばってー! グラーレア!!」
 気がつけば、遅れを取っていたはずの、舞皇・グラーレアペアが横に並び。
「……どう? 元気でた?」
「っしゃぁ! こっからは全力で行くぜ、雪沙!!」
「ん」
 ジャージの下に着込んでいたらしい、メイド服姿に変身した雪沙を小脇に抱えた、執事服姿の智巳がもの凄い勢いで順位を追い上げ、駆け抜けていく。
「メっ、メル! 一気に走り抜けるよ!」
「ううう、うん……!」
 ようやく動き出すことができた、來那・そらペアも急いで走り出した!


 勝負はいよいよラストスパート!
「いくぞ、落とされるなよ!」
「えっ、ちょっと……!?」
 中盤から温存しつつ、様子を窺っていた、千秋・智速ペア。今が頃合と踏んだ千秋が、突然走るスピードを上げ、一番前を走っていた、沙希・鈴ペアに迫る!
「わっ……鈴先輩っ! 後ろ、来てるよ!」
「ううぅ〜っ、もう少し……っ!」
「頑張って鈴先輩! ガンバレーーっ!」
 沙希をだっこしながら必死に逃げ切ろうとする鈴! しかし、体力を温存していた千秋のかけるラストスパートには、僅かに一歩及ばず……!
 一着、千秋・智速ペア!
 二着、沙希・鈴ペア!

「生樹ちゃん! しっかりつかまっててよ?」
「うんー!」
 生樹をお姫様抱っこの形で抱えながら猛ダッシュで走り込んでくる実流! そのすぐ後ろには、もの凄い速さで追い上げをかけてくる、智巳・雪沙ペアが!
「行くぜーっ、雪沙! 落ちんなよーっ!」
「ん……!」
 まさにデッドヒート! 小脇にメイド服の雪沙を軽々と抱えた智巳が先か! 自分よりやや背がある生樹を抱えて走る実流が先か……!
「……っ! やったねっ、生樹ちゃん! 3着なのっ!」
「わあぁっ! 実流ちゃんありがとーっ!」
 本当に僅かな差でなんとか逃げ切った実流は、思わず生樹に抱きついた!
 三着、実流・生樹ペア!
 四着、智巳・雪沙ペア!

「……っ、なんとか……!」
「うむ、いい思い出になったぞ。梅之介、感謝だ!」
 ラストスパートの波に押し出され、ようやくゴールに到着した梅之介。相手はどうあれ、憧れだったお姫様だっこを満喫して上機嫌な終は、肩で息をする梅之介の背中を、ポンポンと軽く叩いてやる。
 五着、終・梅之介ペア!

「グラーレアー! がんばれえぇー!!」
「うん、頑張ってるよ! ほら、着いたー!」
「ん! お疲れ様ー!」
 一際よく通る大きな声で声援を送っていた舞皇に、にこにこマイペースで走るグラーレア。
 最初の遅れを若干引きずってしまったようだけど、ゴールした後は仲良くハイタッチ!
 六着、舞皇・グラーレアペア!

 少し遅れて最後に走り抜けてきたのは、そらをしっかりと抱えた來那。
「ごっ、ごめんね! 掴まるのにそのくらいのつもりでって思ってたら、ほんとになっちゃったの……!」
「いいんだよ、メル気にしないで?」
 顔を真っ赤にしてうつむくそらを、來那は少し名残惜しそうにゆっくりと降ろしてやる。
「メル、付き合ってくれてありがとう」
 そう言って、優しく頭を撫でてくれる來那を、そらはそっと見上げ、そして……。
「今年も、ありがと、ね?」
「うん。ありがと、メル」
 今度は偶然なんかじゃなく、感謝の気持ちを込めたキス。
 七着、來那・そらペア!
 見つめ合い、照れ隠しに笑ってみせる二人のもとへ、七着の旗と同時に大きなハートマークのついた旗も贈られる。

 ベストカップル賞、來那・そらペア!


 レースを終えた戦友達は、健闘を称え合う。
「あーっ、最後惜しかった! でも、いい勝負だったね!」
「ああ、互いに良い勝負だったな。智速も、おつかれさま」
「もう、本当、掴まるの大変だったんだから」
「ははっ、でもちゃんと掴まってたじゃないか……惚れ直した」
「……ばか」
「ふふっ、お疲れ様! ね、みんな! 記念写真撮ろうー?」
 耳を赤くした智速に小突かれる千秋。そんな二人を見て思わずくすぐったそうに笑った沙希が、カメラを片手に皆を呼び集める。
「おや、梅之介、ネクタイがずれているぞ……ん、これで良しと」
「ああ、すみません。ありがとうございます」
 それぞれのパートナーを隣に、それぞれの勝負服で。
 レースを終えた後の晴れやかな一枚。
 よく晴れた秋空の下、シャッターの音が鳴る。


マスター:海あゆめ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2011/10/10
得票数:楽しい7  ハートフル8 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
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