年末だから魅了バトルし……げふんげふんしっかりリリス退治だぜ!


<オープニング>


「リーリースー♪ なぜ可愛いのー♪ この世のなーかーにー♪」
 ショートカットに可愛いリボンの女の子が、美声を張り上げる。
 音程は若干残念な感じだった。
 ついでに自分からリリスって言ってるのも若干残念な感じだった。
「おーいしーいー美少年と美少女と美女と熟女とダンディとロマンスグレーがあーるーかーらーよー♪」
 ライブハウスの扉をばーんっと開ける。
 途端に飛んできたのは、画びょう入りのダンスシューズ。
 睨み付けるのは髪ふり乱した元アイドル。
『あなた何なのちょっと売れてるからって調子に乗ってサイテ』
「そこに跪いて!」
『あ、はい御姉様ー!』
 即落ちパフューム。
 地縛霊はリリスのファンになった!
「さーて。これからどうしようかなっ……まずは美味しいファンがいっぱい必要だよね!」
『その通りですお姉様ぁ』
「OK、それじゃじゃんじゃん宣伝活動しちゃうよ!」
『はぁい』
「パフュームで!」
 それって手を抜いてるんじゃないかって思った人は――。

「ツッコミに行ってくれってことだよ!」
 穂村・勇史(高校生運命予報士・bn0292)がシェイカーを引っ掴んで現れた。
 サトウキビジュースにグレナデンシロップにレモンジュースをシェイクして、トニックウォーターを注いだ爽やかな『チャーミング・ローズ』。
「もう使われていないライブハウスに、地縛霊が住み着いていたんだ。しかし、そいつはパフュームリリスに魅了されて手下にされている」
 みんなおなじみパフュームリリス。
 抗体兵器とパフュームと呼ばれる魅了の力を持つ凶悪なリリスである。
 地縛霊まで手なずけちゃったとか。
「しかもパフュームの影響で、数週間に一回くらいは入ったまま出てこない人がいる。おそらくはリリスと地縛霊に喰われてしまったということだ」
 パフュームは戦闘時でも、威力を発揮する。
 通常の戦闘とは別に、戦場内の敵全体を魅了に染めるパフューム攻撃を仕掛け、リリスを回復する行動を取ってしまうのだ。
「他に、このリリスは自らの手番でも魅了を使って来る。パフュームと基本的には変わらないが、精度が高いのと味方への攻撃も厭わない」
 ちなみに彼女の武器(?)は歌。
 このちょっと音程が吹っ飛んでる感じがまた萌えるとか。燃えるとか。
「あと、地縛霊なんだが……こっちも魅了の能力を持っている」
 これは、一人を狙ってダメージと強い魅了を与える技。ダンスパフォーマンスだそうである。
「まーあれだ。他の攻撃方法は見当たらなかったので、とりあえず魅了に備えてくれ魅了。くれぐれも下僕にしてもらうためリリスに飛び込んだりするなよ。するなよ!」
 そう言い切って、勇史は大きく息を吸って更に。
「あとリリスが能力者の来襲を予知できるのは忘れないでくれ。奇襲とか魅了とか魅了とか飛んでくるかもしれん」
 つまり魅了なんですね。
「同士討ちには気を付けろ! 自分の武器は手放すな! あとラブラブパウワーである程度防げるかもしれんが油断は禁物だ! 頑張れ!」
 そうエールを送って勇史は能力者達を送り出した。

マスターからのコメントを見る

参加者
紫堂・小夜(小学生真水練忍者・b26122)
ルーファス・ジーヴェン(在りし日の夢を抱く者・b35718)
葛葉・明(もっこりハンター・b45169)
水原・風戯(禍福の風・b64135)
岩倉・基久(番犬・b76216)
貴見・一成(闇夢断つ紫瞳の守護者・b77323)
ロゼッタ・オリヴィエ(ブランエトワール・b79472)
草薙・龍也(最強の弟子・b80761)
安城・翔(黒光に包まれし魔剣士・b81135)
御狩・宙(紅白月・b82559)



<リプレイ>

「クリスマスにこーんな不埒なゴーストが現れるなんて健全なお子様たちの毒じゃないか!」
 草薙・龍也(最強の弟子・b80761)が机を叩く隣で、安城・翔(黒光に包まれし魔剣士・b81135)が呟いた。
「前もこんな依頼を受けて暴走したの思い出した。何故だろう。依頼のはずなのに」
 すっと顔を上げ、剣を握る拳に力を込める。
「なんか凄くわくわくしてきた」
 ……え?
「さぁてと頑張っていくぞ!」
 あ、はい。よろしくお願いします。
「あいどる……ルーファがこれ着て対抗できるの……?」
 決意に燃える翔の隣で、ルーファス・ジーヴェン(在りし日の夢を抱く者・b35718)が無邪気に首を傾げる。隣で恋人の岩倉・基久(番犬・b76216)が思いっきり鼻血を撒き散らした。
 ルーファスの服装がワインレッドのふりふりミニスカートメイド服だとか基久が着替え以来鼻血出しっぱなしとかルーファス男だとかツッコまない。
「ルーファが可愛いから俺が魅了にかかることは有り得ないな。アイドルだかリリスだか知らんがルーファ以上に可愛いはずはない」
 基久がルーファスの肩を抱いてきっぱり言うのを、みんな生暖かく見つめた。
 一部カップル爆発しろっていう目かもしれない。
「ともあれリリスに地縛霊退治、だよな。すげー面白そうで大変そうだけどよ」
 そう言って、御狩・宙(紅白月・b82559)はニヤリと笑う。
「ここは思いっきり暴れてやっつけちまおーぜ!」
 ああ駄目だこれは魅了依頼の恐ろしさをわかっていない顔だー!
 わかって言ってるとしたら重症だー!
「美女のいるところ俺様現る! ってどこだどこだ!?」
 そんなこんなしている間に葛葉・明(もっこりハンター・b45169)がライブハウスのドアを蹴り開けた!
 ところで、ドア開けたらすぐ前にリリスと地縛霊がいたら全員20m全周範囲に入っちゃうよね。うん。
「……。色々と残念なロリっ子リリスは置いといて」
「ろろろロリじゃないです!」
「アイドルのおねぇさーん! 俺と一晩のアバンチュールを!」
「うわぁぁん!」
「早速出てきたか」
 喧騒を見つめて翔が冷静な声で言い、くるりと長剣を回す。
 まだ、冷静である。まだ。
 ちなみに明は地縛霊に襲い掛かりつつ近くの貴見・一成(闇夢断つ紫瞳の守護者・b77323)を黒影剣でぶん殴っている。どう見ても魅了済みである。
「魅了だらけのリリスと地縛霊……放っておく訳にいかないね」
 取りあえず投げ枕でガードしつつ、一成がシリアスな顔で呟く。
「まあ、私は女の子超好きよ? けど相手ゴーストだし大丈夫、絶対魅了なんかかかったりしないわ」
 ロゼッタ・オリヴィエ(ブランエトワール・b79472)が地縛霊と(主に胸部の)攻防戦を繰り広げる明を横目に、キリッと引き締まった顔で頷く。
「妄想症……何故かそんな単語が浮かんだ」
 水原・風戯(禍福の風・b64135)がぼそりと呟く。真サキュバス・ドールの綾が肩を竦める。
 後方からは、紫堂・小夜(小学生真水練忍者・b26122)がにまりと笑っていた。
「ふ……かつてマヨイガの中の視肉さんやベンスケさん達を歌とダンスで魅了し一流の視肉リストと呼ばれた私を、里での幼少時代お遊戯会では常にセンターポジションを争っていたこの私を、歌とダンスで魅了するとおっしゃるのですか……?」
 里にあったんだお遊戯会。
「やれるものならやってみるが良いのです。私の前に跪くが良いのです」
 小夜は栄養ドリンクを手に取った!
 腰に手を当てる!
 目をつぶって一気に飲み干す!
 服装は西洋甲冑だ!
「ぷはっ!」
 大きく肩で息をついて、瓶をちゃんと傍にあったゴミ箱に捨ててから(捨てなくても消えます)。
「素直無邪気真面目ようじょ萌えを舐めるななのでひゅ!?」
 一気に空中に吊り上げられる小夜。
 その先では蜘蛛の糸の先端を握ったロゼッタが、淫靡な笑みを浮かべていた。
「見なさい私の緊縛術! 良い感じにコーディネートしてあげるから!」
「ロゼッタさん私味方です! 確かに可愛いですが違います!」
 なんとなく今回暴走気味の小夜である。
 え、ロゼッタ? いつも暴走中じゃなかったんですか?
「よし……! 芸術的だわ! 芸術だからセーフ!」
 小夜を綺麗な鉄砲縛りに仕上げ、ロゼッタは満足げな顔をした。
 突き出されたまだ未成熟な胸のラインと、反らされた背中の描く曲線がおおっとこれ以上はダメダメ!
 男達も何人か縛られているが明らかに適当である。
 そんな混沌の中、龍也は必死に魅了に耐えていた。
 煩悩を断ち切る様に片手の術扇を開く。
 もう片手の術扇を、強く手の甲に打ち付ける。
「武道の道に、色恋沙汰は必要ないんだぁぁぁーっ!」
 雄叫びと共に虎紋覚醒。
 虎の文様をまとわせて、全力でリリスへと突撃!
「もうやってられるか!」
 龍也、粉砕。
 粉砕を果たしたのはもちろん敵ではなく翔だった。
 そして蜘蛛の網の片隅では、緊縛されたルーファスと逃れた基久がラブラブを繰り広げていた。
「こんなルーファの愛らしい縛られ方を見たらリリスのパフュームなんぞトイレの芳香剤だ」
「ひさ兄ぃ……」
 縛られたまま身じろぎし、頬を染めるルーファス。
「むしろルーファがパフュームを持っていると言われても俺は驚かないぞ」
 さりげなく寄ってきた地縛霊をぽいっと捨てながら、さらに愛の言葉を紡ぐ基久。
 唇が、近づく――その瞬間。
「リア充爆発しろー!」
 後ろから風戯が黒く染まった思考……いやいやオーラで斬りかかる。
 パフュームが香る。味があると言ったら褒めているように聞こえるくらいの歌が響く。同志討ちが展開する。
 そんな中、一成は新鮮な空気を求めるように息を吸い込んだ。
「俺のアイドルはちか子……おまえだけだ! 小柄で可愛い彼女じゃない女に魅了されてたまるか……っ!」
 愛を語る叫びが皆のバリアとなり、身を護る盾となる。
 そう、これさえあれば、もう何も怖くな……!
「クリスマスとか祭とか、カップル多かったしよーあれが巷で流行ってるリア充って言うんだろ?」
 背後からの衝撃に倒れた一成の後ろに、血に染まった鬼棍棒を持ってハイライトのない目で笑う宙が立っていた。
「いーよなぁ、リアじゅ……って、べ、別に羨ましくなんかないんだぜ!?」
「そうだそうだ非リア充で何が悪い! 好きでやってるんじゃないんだ!」
「ごふ!?」
 翔から追い打ちを喰らって沈みかける一成。
 その血に染まった手を、そっと誰かが掴んだ。
「大丈夫?」
 赤いリボンを揺らしてにっこり笑うのはそう、リリス。
 愛する少女の面影を脳裏に宿したまま、一成の思考は赤く侵食されていく。
「浮気じゃない……ただアイドルに惹かれただけなんだ……」
 立ち上がる。
「頼む、どっちでもいい、俺の彼女になって年末年始をきゃっきゃうふふで過ごさせてくれぐふっ!」
 すっ飛んでくる宙を蹴り飛ばす。
「はっ、俺は何を……ごふっ!?」
 今更正気に戻った翔を容赦なく地面に沈める。
「俺が守ってやる、ふたりとも!」
 叫びと共に夢のバリアを展開する一成。
「ぶいっ!」
 得意げなリリスの頭を、ロゼッタがばしりとドつく。
 魅了は解けているが縛られた小夜ちゃんは可愛いのでそのまんまだそうである。
「パフュームは甘え! リリスなら自分の魅力で勝負してみなさいよ! せっかくそんなに可愛……いやそうじゃなくて」
「……だめ、かな?」
 ちょっと前かがみになって悲しげに上目遣いするリリス。
 その巻き起こる香気に、ロゼッタの脳もくらり。
 香気をシャットダウンすべく、ロゼッタは目を閉じ精神を集中させる。
(「ちょっと気になるあの娘のことを……あ、ダメだこれ脳みそピンク色に偏って来たー!?」)
 ざんねん!
 煩悩では煩悩に抵抗できなかった!
「こうなったら気合で……」
 リリスが包容力たっぷり……にはちょっと足りない手を広げにっこり笑う。
「ここに、おいでっ?」
「あぁん、お姉様ラヴー!」
 全身全霊の白燐奏甲つきでロゼッタはリリスの胸に飛び込んだ。

「血ぃくれ……にゃ……」
 ふらふらと基久に近づいて行ったルーファスが、がぶりと彼の首筋にかぶりつく。そんなルーファスを、基久はイイ笑顔で受け止めた。
「こうして抱き締めておけば周りに被害はいかないだろう? 決してこのまま独占していたいからじゃないぞ」
 二人の世界の隣を臆することなく走り抜け。
「おねぇさーん、俺の愛を受け取って〜♪」
 明の必殺技・フェイント揉み倒しが炸裂する!
「これは逆手で相手の胸に触り意表を突いた隙に聞き手の一撃を叩き込む高等エロテクニッきゅー!?」
「しまった魅了されたー」
 横からさくっと風戯が地縛霊を奪っていった。
 ついでにこけた明を踏んでいった。
 というわけで後腐れなく……もみ。
「ん、綾の方が大きいかな?」
 次の瞬間腕が極まっていた。
 前からは地縛霊にグーで殴られていた。
「いだいいだいいだいギブギブぎゃー!」
 にっこり。
 生命力の二分の一ダメージを受けたら折れそうな感じで力を籠めまくる綾。されるがままに殴られる風戯。
「はぁ……はぁ……仲間に削り殺されるかと思いました……」
 何とか鉄砲縛りから解放された小夜が、泣きそうな顔で地面に飛び降りる。
 涙をためた彼女の肩を、龍也がぽんと叩いた。
「小夜さん、同時に行きますよ!」
「あ……は、はい!」
 涙をぎゅっと拭って頷き、小夜が手の中に水の力を生み出して駆け出す。
 龍也がその後を追い、術扇をぱっと開く。
「「覚悟――!」」
「げふご!?」
 あれーすっ飛んだのは宙だったー。
 冷たい床に叩きつけられ、意識が遠のく。
 けれどその時浮かんだのは――リリスの、温かな歌声と笑顔。
「お……」
「「お?」」
「俺に地球での夢を見させてくれぇぇぇ!」
 魂が……否。煩悩が肉体を凌駕した瞬間だった。
「俺のリア充計画を邪魔する奴は相手になるぜ! くらえ、ラブゲッチュに向けた俺の一撃をぉぉぉ!」
「落ち着いてソラ! 今凌駕したばっかりだからBS全部解けてるわよ!」
「なんだと!?」
 ロゼッタがツッコミを入れるがもう遅い。殴り倒した後だった。
「煩悩はげに、恐ろしい。……それにしても結構俺好みの姿だなぁ」
 倒れたまま翔がうんうんと頷く。
 それにしても倒れたままってことはもしかしてリリスのスカートの中が……?
「きゃーやめてよエッチー!?」
 あ、気付いた。
「と見せかけてスパッツ履いてました☆」
「騙されたぁぁぁ!?」
 いや決して騙してはいないんだが。
「こいつをくらえ!」
「きゃああ!?」
 豹変した翔によって斬られながらも。
「怖い夢が痛くて甘いわぁ♪」
 恍惚とした表情で歌い、自らの血を舐めてにやりと笑うリリス。
「あー、聞こえない、聞こえない、聞こえないよー」
 龍也が耳を塞ぐ。代わりに思い出すのは師匠の怖い怖い怒鳴り声。
「はっ、危なかった。師匠、ありがとう!」
 おいやっぱりかかりかけてるじゃないか。
「変な効果がなきゃ結構好きな歌声なんだけどなあ!」
 ロゼッタがぴゅんぴゅん土蜘蛛緊縛陣を飛ばしながら呟く。
「覚悟! ……しまった、全身が滑ったー!」
 その隣では風戯が剣を落としたまま綾にダイブしてぎゅむってして全力で頬をつねられていた。
「……可愛……」
「ああひさ兄ぃが魅了されかかっている!? ここはレク兄ぃがくれた秘密兵器のメモを……」
 ルーファスが慌ててポケットからメモを取り出す。
 固まる。
「レク兄ぃのばか!」
 三秒後、ルーファスはメモを全力でぐっしゃぐ」しゃにして投げ捨てて踏み踏みした。
「くっ……そんな、ルーファスに攻撃なんて……」
 けれどリボルバーガントレットを嵌めた両手をかざしながら近づいてくる基久に、ルーファスはついに覚悟を決める。
「……ひさ兄ぃが魅了されないため……仕方ないこと……」
 全力で、自己暗示を決めて。
「銀誓館の種馬とも呼ばれる、俺様のタフさを舐めるなよふ!?」
 画面後方を横切った明に思いっきりそこら辺にあったアンプを投げつけて。
 さっと目の横に手をかざす。
「キラッ☆」
「ルーファああー!」
 その瞬間さっと基久の顔が愛に染まる。
「ひさ兄ぃ……」
「「「はいリア充爆発ぅ!」」」
 風戯と翔と宙の三連撃で二人は飛んで行った。
「……て、リア充じゃなかったらクリスマス以降の年末年始にかけての正月イベントでも寂しい思いをするのかよ……っ! こうなったらリリスや地縛霊のねーちゃん達に俺の彼女になってデートしてくれって頼むしかないんじゃないか、俺……!」
 宙がはっとした顔になって必死に少女達へと駆けて行く。
 そして彼がいた場所を通り抜けて翔の顔面にフルヒットする枕。
「だっ誰だ! 今枕投げたやつは!」
「痛いはずはない、これはただの枕で神秘属性だ」
 いや痛いから。神秘属性の地点で攻撃だから。
「というか枕を見ながらちか子のことを考えるなんて……破廉恥な! そして俺が身長高すぎるだけなんだ許してくれ!」
「結局惚気じゃないかー!」
 ぼこすかと殴り合いになる翔と一成。
 その頃リア充爆発しろトリオ最後の風戯は、綾が魅了されて修羅場だった。
「おい……! 綾は俺の……だ! 流石に他人に魅了されるのは愉快じゃないな……!」
 今までの自分が魅了された分は棚に上げた。
「すまん綾! こうなったら非常手段を……」
 まとわりつく綾を受け止め、ぎゅっと抱きしめる。
 ついでにちょっといけない所とか触ってみる。
 どげし。
「ごふ!?」
 ちょっと本気の正拳突きが鳩尾に入って、風戯の体がくの字に折れる。
 そこにさらに肘鉄。
 沈んだところで頭を踏む。
「ふっ……我が人生に悔いなし……」
 妙に清々しくやりとげた顔で呟く風戯を、綾は顔を真っ赤にしてぼこり続けたという。

「だーっ! もう魅了されないから! 二度も魅了されたりなん……ラヴーン!」
 ああロゼッタさん言ったそばから。
「お姉様の命令だから抗えないわー。とても抗えないわー」
「ロゼッタしゃーんボクのことも癒してーん♪」
「男はいらん!」
「あーれー」
 目をハートマークにした龍也を吹っ飛ばした弾みにか、はっとロゼッタが正気に戻る。
「うわーん! 燃えろー! 全力で燃えろー!」
 乱発☆紅蓮撃!
 途中から小夜のギンギンパワーZもかかってそりゃもうギンギンである。
 地縛霊を消し飛ばしちゃうくらいギンギンである。
「俺には好きな人がいるんだ」
「「「え!?」」」
 唐突に翔が死亡フラグを立てた!?
「そのためにもここで倒れるわけには……パフュームリリス、お前のことがごふっ!」
「そんなオチだと思いました」
 小夜が小学五年生にして全てを悟ったような顔で微笑む。
「冗談だってば。とにかく……」
「え、あの、私やっぱ見逃してもらえな」
「これで終わらせる!」
「やーんっ!」
 逃げようとしていたリリスは翔のフロストファングで消えて行った。

 後のラブや修羅場がどうなったかは――皆さんの心の中に☆


マスター:旅望かなた 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2012/01/01
得票数:笑える16 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。