≪+紅百合十字団+≫尾道リターンズ! 今度こそ尾道ラーメン食べような!


<オープニング>


 コンクリートの塀に囲まれた大きな屋敷の屋根裏。
 冬の寒さはようやくその厳しさを和らげ。穏やかな春風が吹く部屋で、紅月・秋都(紅妖華・b02496)と霧雨・慊人(夜舞閃星・b04803)は来るべき新年度に備え、昨年度の活動内容の記録を整頓をしていた。
「やっと今年の記録に入ったか。大方片付いてきたかな」
 大量な資料や写真と格闘していた秋都が一息つき、背伸びをした。
「少し休憩を取る……か」
 その様子に微笑を浮かべた慊人が、給湯室に行くために席を立つ。暫くしてカップを二つ乗せたトレイを手にして部屋に戻ってきた慊人は、顎に手をやり何かを考え込んでいる姿を見て首を傾げた。
「どうした……?」
「ん? おう、ありがとう。……ちょっと気になるもの見つけてな。これどう思う?」
 コーヒーを受け取った秋都は、指に挟んだ一枚の写真をひらひらと揺らした。
「これは……今年行った尾道防衛の時の写真、か?」
 写真に映っていたのは、尾道防衛時に迎撃ルートの下調べをした際に、尾道大橋を写したものだった。
「ああ。それで見てもらいたいのはここだ」
「……軍服の集団、か。地縛霊の類で間違いなさそう、だな」
 示されたその写真の隅には、旧日本海軍の軍服を身に纏い、軍刀を手にした集団が映っていた。ゴーストだと確信した二人は、これからどうするかを話し合う。
「とりあえず放って置く事も出来ないし、皆に声かけるか」
 団員達を雑談部屋に呼んだ秋都が、皆に集まってもらった流れを説明する。
「という訳で、もう一度尾道に行ってゴースト退治ですよっと。ついでに前回食い損なったから、今度こそラーメン食いに行こうぜ」
「……要約すると、そうなるか」
 なにせ前回行った時は学園に急いで取って返したせいで、ゆっくり食事を取る時間など無かったのだ。
 是非とも今回はリベンジしたいと言う言葉に、一部の団員が力強く頷いた。
「ま、やる事きっちりやって尾道ラーメン味わうとするかね」
「犠牲者が出るかも知れない以上……退治もしっかり、とな」
 こうして『+紅百合十字団+』の面々は、再び坂の町へと繰り出すのだった。

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参加者
来栖・聖音(来栖製薬株式会社代表取締役・b00034)
紅月・秋都(紅妖華・b02496)
霧雨・慊人(夜舞閃星・b04803)
御陵・敬介(大輪の向日葵・b06020)
岡田・正(真昼の月・b16747)
砂岡・星児(夏の星・b21575)
臣・拓也(妄想愛好家・b33221)
志方・綾(月華ノ白雪・b71775)
NPC:風鞍・雅騎(爽風青嵐・bn0286)




<リプレイ>

●食べる前にする事は
 時は夕刻、逢魔が時。
 沈む夕日が瀬戸内海と山桜を朱に染め、夜の帳が静かに降りる光景を仲間と眺めていた霧雨・慊人(夜舞閃星・b04803)が、この旅のきっかけとなった写真を取り出して場所を確認する。
(「思わぬ所でゴーストを発見、だな……。前回は何する余裕も無かった故、此度は思い出の一つ位は欲しいよな」)
 再びこの地を踏む奇縁に小さく笑みを浮かべ、イグニッションカードを取り出した。
「おっ、新尾道大橋の明かりが点いたな。人も途切れたし頃合かね。臣、よろしくな」
 薄闇を照らす明かりの中、風鞍・雅騎(爽風青嵐・bn0286)がカードを取り出して詠唱兵器で身を包み友人に声をかけた。
「詠唱銀まくでするよ。準備が出来たらお声かけてくださいなー♪」
 弾むような元気な声で臣・拓也(妄想愛好家・b33221)が応え、
「その前に自己強化出来る奴はやっとけ」
 事前にと紅月・秋都(紅妖華・b02496)が強化を促し、自らは岡田・正(真昼の月・b16747)を黄金色の月光で照らす。
「あ! 正ちゃギンギン飲みまするか? 良かったらどーぞ」
「オレの為に……ありがとう……っ」
 二人から強化を受けた正の目にキラリと涙が光り、二振りの刀を構えて叫んだ。
「オレ頑張る!! 早く終らせてラーメン屋に! 行くぞーー!」
 心を無にして息吹を行っていた御陵・敬介(大輪の向日葵・b06020)が、チラチラとそんな騒がしいもとい、気合の入った面子に視線を向けていた。
(「えっ……秋都が正に相愛満月……だと……」)
 そんな仲間の心の声等は勿論聞こえず、来栖・聖音(来栖製薬株式会社代表取締役・b00034)はライトアップに照らされる尾道水道を見て思う。
(「ちょっと前に来たばっかだけど、あの時護れてよかったなぁ」)
 照らされる明かりの元にある人々の営みに目を細め、その瞳に高速演算プログラムが浮かび、魔杖を構える。だからこそと。
(「今日も頑張るよ!」)
 決意と共に、敵が現れるその時に備え集中を始めた。
(「軍服……兵隊さん方、だったのでしょうか?」)
 志方・綾(月華ノ白雪・b71775)が、この地に縛られているゴーストへと思いを馳せる。
(「こんな所にたむろっていらっしゃるのは良くないのです。しっかり倒させて頂きますです」)
 紺藍の布を強く握り、力強く宣言する。
「そしてラーメンを食べるのですっ」
「そう! ラーメン! ラーメン!! ラーメンていいよね! 寒い冬には体温めてくれるし夏バテの時でも冷やし中華に大変身! しかも日本全国ご当地ラーメンまであるとかね、食べ歩きが趣味のやつからしてみたらラーメンて神様みたいな食べ物なんだよ。いいよね、ラーメン!語らせたら止まんないよ!! つーかなんのためにオロチから広島を守ったと!!」
 ……その宣言に力強く同意するのは、もう頭の中がラーメンで一杯になっている砂岡・星児(夏の星・b21575)。ここまで欲望が溢れていると、いっそ清清しいものがある。
 まさか自分達が食前の運動のように扱われているとは露知らず。
 詠唱銀に反応した軍服姿のゴーストが次々と現れて隊列を組み、一斉に銃弾が放たれた。

●軍靴の音は潮騒に消えて
「直撃しなければどうという事は……無いさ」
 降り注ぐ銃弾をかわした慊人が掌を地面に当て、
「気合注入、期待してるぜ相棒」
 銃弾を念動剣で防いだ秋都の作り出した月が金色の光を注ぎ、光に包まれた慊人が微笑みを返して地脈の邪気を捉える。
「――気合は十分、足を止めるぞ」
 突如生み出された巨大な植物群が尾道大橋を覆い尽くし、邪気を吹き飛ばすと同時にゴーストの気を乱し、移動を封じた。
「今だ、綾」
「はい!」
 守られた背中越しにかけられた言葉に綾が応え、周囲を氷雪の吹雪で染め上げていく。
「春めいた時節になってまいりましたが……」
 白の地獄と化した世界に声が響き、世界にヒビが入り。
「氷雪地獄で冬に逆戻し、なのです!」
 声と共に世界が砕け、体の一部を凍らせたゴースト達が残った。
「寒いだろ! 今暖めてやるぜ!」
 敬介が大きく獣爪を振るって虚空に炎を纏った無数の銃弾を現す。地縛霊達を貫くと同時に炎が巻き起こり。
「ところで秋都!! 正や慊人だけじゃなく俺にも愛を!!」
 思い切り振り返ると愛が欲しいと叫んだ。
「俺らだって(俺の妄想で)繋がった愛があるじゃん!!」
「……え? 敬介? 欲しいの? 欲しいなら縋り付け」
「ええ喜んで!! 隊列? 関係ねぇよ秋都の相愛満月なんてレアすぎ!!」
 前衛を放棄して駆け出そうとした敬介を掠めるようにして高速の何かが通り過ぎ、一筋の血が頬を伝う。
「隊列を、崩すんじゃ、ねぇ」
 浴びせられる絶対零度の声に対し、何故かありがとうございますと喜んだ敬介に思わず雅騎がビシッとエア突っ込みを入れた。
「って喜ぶのかよ!? 御陵先輩、ふざけるのはこいつ等終わらせてからにしね?」
「いやいや俺いつだって全力で大真面目だぜ!?」
「うんごめんそっちのが問題だと思う」
 破壊をもたらす電光を敵の中心を貫きながら笑って返し、
「まあさっさと倒してラーメン食いに行こうぜ!」
 星児の召還した禍々しい形状の小さな刃が敵の中心で荒れ狂い、切り刻む。
「そこの海兵さん、臣ったん狙わない!」
 銃口を向けていたゴーストに聖音が掌を翳し、生体電流が集うように凝縮されていく。
「まずは海兵さんの数を減らしますがなー!」
 放たれた電光の蛇は獲物に襲い掛かるように宙を奔り、一直線に並ぶ海兵を次々とその牙にかけていく。
 次々と消える部下に業を煮やしたか、階級章をつけたゴーストが前に出て号令をかけ。それを見た拓也が目をキラッキラに輝かせた。
「いいよね、ウチ、叫んでいいよね!」
 もはや宣言の言葉を口にし、大きく息を吸い込むと溢れる思いのままに叫んだ。
「軍服とか萌えなんですけどぉぉおお!! ストイックな感じとかたまらんでするよね! その軍服剥ぎ取ってやろうかごるぁぁあ!!」
 地獄の如き叫びが、皇天后土に届けとばかりに響き渡る。
 静寂に包まれた戦場を瀬戸内の潮騒が優しく包む中、我に返った手拓也は自分の頭を軽く小突くと可愛らしく舌を出した。
「……はっ。興奮しすぎましたてへ」
「……軍服に萌えたぎってる子がいるけど、あの子……オレの彼女なんだぜ……」
 黒燐蟲の群れを固まっている敵の中心で爆発させた正が、ぽつりと呟いた。
「岡田先輩……」
 思わず同情してしまった雅騎が優しく肩を叩こうとし、
「……かわいいだろ?」
「そっかー」
 振り返りながらの笑顔で惚気られ、何かやりきれなくなった気持ちを叩き込むべくゴーストに向き直った。
「風鞍、大尉が前に出て足止めされてるぞ」
「あいよ了解! ロマン一丁入りました!」
 秋都に笑いながら促され、その意図を悟って笑みを浮かべた雅騎が暴風に身を包む。
「合わせるぞ。3、2、1、行け!」
 溶かし尽くす赤い月光に照らされた大尉に向け、風の力を借りて突撃をかける。超音速の斬撃は左腕を斬り飛ばすと同時に、余波による風が真空の刃となって切り刻み。
「っつ!? 霧雨先輩!」
 返礼とばかりに突撃を受け、軍刀に肩を貫かれながら背後で構える慊人に呼びかける。
「ああ。――在るべき所へ、還るとイイ」
 慊人が頷きながら外した詠唱眼鏡を古銭で覆い、その胸を貫いた。
「させないってね! 纏めてヴァイパーぶっぱしてやりますがなー!」
 聖音が助けに入ろうとした部下ごと大尉を電撃の蛇で飲み込み、
「やっぱり軍服いいですな! ……ウチの前でエンチャントとか自殺行為なのでするようへへ」
「……ん、でもまぁ、たしかに軍服は萌だよな!! わかるぜ! その気持ち!」
 拓也の凝縮された恨みの念を込めたナイフが近づく海兵を串刺しにして石化と共に砕き、その横で正が頷きながら凝縮した黒燐蟲の弾丸を放って残りの海兵を纏めて消し去る。
「残りは貴方だけ、なのです!」
 最後に残った大尉に綾が虚空へと葬の戦文字を描いて飛ばし、込められた力が毒と共に傷を負わせ。
「でも本当はちょっと感謝してんだぜー」
 周りの連中を纏めて吹き飛ばす斬撃を星児が身を反らしながら避け、
「こいつら見つけらんなかったらラーメン食いに行こうぜーなんて話になってなかったと思うしな!」
 昇りゆく太陽のごとき強烈な頭突きが、大尉の顔面を捉えて態勢を崩す。
「やっぱりあっという間だったな!」
 星児の肩に手を置いて飛びあがった敬介が、獣のオーラを獣爪に宿し。
「さっさとぶっ倒して、皆でラーメン食いに行こうぜっ!」
 振り下ろされた爪が、この地に縛る地縛霊の鎖を断ち切った。

●さあ食べに行こう!
「今度こそゆっくり休んでくださいですがなー」
 姿を消す地縛霊へと、聖音が敬礼をして見送り。
「ありがとう軍服諸君! お陰でウマイラーメン食えるぜー」
 その横で、星児がぶんぶんと手を振って感謝の言葉を投げかけた。
「よっし終り! んで、どこ行こうか?」
 皆の傷が癒えたのを見て、雅騎が記憶を掘り起こす。最も彼自身、尾道でラーメン食べるのは久しぶりなので、味が変わったり移転していたりする危険性があったりするのだが。
「風鞍。この店はどうだ?」
 そこに助け舟を出したのは慊人だ。彼は事前にネットで下調べをしていたらしく、その細かい心遣いに雅騎は頭が下がるばかりだ。
(「引率してくれる慊人は同い年なのになんだか学校の先生みたいだなー」)
 正がその姿に思わず笑い、
(「気分はまるで引率の先生……だな」)
 そんな慊人自身も、仲間を引き連れる自分の姿を振り返って笑みを浮かべていた。
「尾道ラーメン! ラーメン! あの時は撃退でいっぱいいっぱいでしたからぬー。えへえへ、いっぱい食べるでするよー♪」
 拓也はにこにこと笑いながらそんな事を口にし、ふとある事に気付いた。
「……はっ!? でもあれかしら、彼氏の前では少食なかわゆい感じを演出したほうがいいのでするかね!? 綾せんぱいどうなんでしょう同じおにゃのことして何かアドバイスください!」
「はい? えっと何がです?」
 こうして一仕事終えた後に皆さんでご飯というのは、何だか楽しいですと考えていた綾が、突然の質問に目を瞬かせる。
 波の音と時折走る車の音の中を、そんな事や談笑を交えて話しながら『+紅百合十字団+』の面々は商店街に向けて歩き、とある一軒のラーメン屋に入った。

●実食!
「尾道ラーメンー! 席は正ちゃのお隣がいいな! えへっ!」
「ほら拓也っ! オレの隣に来なさい〜。ラーメン熱くて食べられないならオレがふーふーしてやんよ!」
 自重等知らない、寧ろこれはデートに入るのかと考える拓也の視線の先にいる正は、自分の隣をぽんぽと叩いてテンションを上げていた。
「オレ尾道ラーメンって初めて食べるんだ! とりあえず初めてだから、スタンダードに普通盛りでネギ、チャーシュー、メンマがのってるやつ食べる!」
 この前は食べそびれたから凄い楽しみだと言う横で、聖音が高らかに注文する。
「俺普通盛りのチャーシューメン、チャーシューメーン!」
「あ、俺はネギ抜きで量は大盛り。チャーシューも多めに頼むわ大将!! 餃子も誰か食べねぇ? 俺持ちで頼むからさー」
 敬介がそんな事言って周りを見渡し、
「俺大盛り半チャーハン餃子もセット。敬介、それならなんか先輩風ふかしてラーメンおごってやろうなんて言ってる奴らいるみたいだし、俺らは餃子プレゼントするか。……にんにく臭くなって帰るといいよ、リア充どもめー」
 星児がそれに頷き、餃子を人数分頼む。後半の言葉は勿論小声だが、彼女居ないメンバーの一部がこっそりと親指を立てていたり。
「これが尾道ラーメン、なのですね。食べるのは自分も初めてなのです」
 綾が煮玉子を一緒に浮かべた尾道ラーメンを前にして心を浮き立たせ、こくんと喉を鳴らして一口食べる。
「尾道ラーメンは実は初めて食す訳だが、シンプルながらも深みがあるというか……。結構気に入ったかも、だ」
 その横で慊人がラーメンをすすり、そんな感想を口にする。
「綾はどうだ……、美味いか?」
「……とっても美味しいのです……♪」
 流石、名のあるラーメンなのですと慊人に微笑みを返し、自分も気に入っちゃったのですと告げた。
 そんな二人から視線を外すと、正は拓也のラーメンを小さな器に取ってあげて、冷ましながら仲睦まじく食べていたり。
「……なんか世界が違う。ラーメン美味いけど。マジ美味いけど」
「見ない方がいいぞ風鞍。俺はリア充の方は絶対見ない。絶対見ないぞ俺は。って聖音、ネギを俺の器に移そうとするな。全力で殴るぞってもう殴ったが」
「ぎゃぼー、痛い! あっきー殴らないで! ……他にネギ押し付けれそうな人は……」
「つーかお前ら! 苦手な食材があるからってラーメン残すなよー!」
「聖音さん、ネギ、苦手でしたらどうぞ自分の器へ」
 キョロキョロする聖音を気遣って綾が自分の器をそっと差し出し、聖音がお礼を言っていそいそとネギを移す。
「ありがとーっ。これで食べれるーっ……って、一口食べようとして気付いたけど、僕猫舌でしたがなー」
 小さく舌を出し、ふーふーと冷ましながら麺をすする。それにしてもこの冷ます行為があると更に美味しく見えるのはなんでだろ。
「如何でもいいけどラーメン食うとチャーハンも欲しいな。欲しくなんね? 米」
「半チャンも美味いぞ。今からでも頼むか? 俺も替え玉あったら頼もう」
「星児は良く食うな。大盛りも厳しいんで止めといたが頼むかな」
「秋都! 余ったら俺食うぞ全力で!」
「んじゃ頼もう。……それにしてもラーメン屋とか懐かしいね。学生時代によくダチとラーメン食いに行ったわー。休日に何処のラーメンが一番美味いか食い比べに行ったりとかな」
「俺まさにそれしてる学生ですけど。つか学園近くでどっか美味い店知らない先輩方?」
「雅騎には今度学校近くのウマイラーメン屋紹介してやるよー。にしても腹八分目って言うよなぁ。どうしよう、もう一杯おかわりー……。大盛りおかわり……。やめとくか。誰か広島焼き、付き合わね?」
「砂岡先輩、是非頼んます! あと広島焼き行くなら勿論付き合う!」
「ははっ。こうやって皆でワイワイご飯食べるのはやっぱいいな! 今度は皆で広島焼き食べに行くか!」
「……広島焼きもいいなぁ。じゅるり」
「広島焼き、は、お腹と要相談、ですね」
「賑やかしい食事の場もたまにはイイな……。広島焼きはまた別の機会を希望したい」
「そですなー。また皆で遊びに行きましょー♪」
「だなっ。またこうやって銀誓館の……いや、紅百合の仲間で遊びにきてーなぁ……」
「ああ。またこうして皆で遠出もいいかも、な」
 食べ終えた秋都が、賑やかに話す皆を眺めて笑う。
 皆と共に守り抜いたこの町で。
 心から笑い合う、かけがえの無いこの時を楽しみながら。
 


マスター:月形士狼 紹介ページ
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知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2012/04/19
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冒険結果:成功!
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