置く露の消えぬまに 〜朝顔市〜


<オープニング>


「ハルちゃん、ハルちゃん! 朝起きは苦手ですか?」
 銀誓館学園も日に日に暑さが増してくるこの頃、汗をかきつつ走ってきた上に素っ頓狂な質問を浴びせる人間はさほど多くはない。だが、雛森・イスカ(高校生魔剣士・bn0012)は、そんなはためいわ……もとい貴重な人材の1人であった。
「……普通ですけど?」
 今岡・治子(高校生運命予報士・bn0054)はさらりと受け流す。この程度のことに動じるくらいではこの学園にはいられない。それにイスカにしてみればこれでも精一杯わかりやすく話を切り出しているつもりなのだろうし……。
「じゃあ、早起きをしてみませんか?」
「……何のために?」
 忍耐強くなった治子は呼吸を整えて質問する。まあ、早起きでこの時期と来たならば……予想がつかないということはないのだけれど。
「朝顔を買いにいきましょう!」
「あら、やっぱり……」
 破顔する治子をイスカはじっと見つめる。
「知ってたんですか?」
「……そのお祭り、夏の風物詩みたいなものだもの」
 銀誓館学園に入学する前は治子自身何度となく出かけていったことのある祭りだった。ちょうど七夕の期間にあわせて朝顔を売る市が開かれ、大変な賑わいになるのである。


「で、朝一番の朝顔を見たいのね?」
 そうなんです、とイスカはパンフレットを広げた。朝顔市は早朝から夜を徹して行われるらしいが、やはり花を見るなら朝が一番なのだろう。
「2万鉢なんですって……」
 朝顔の観察ならたいていの人は小学校でしているだろうが、2万鉢が一堂に会するとなれば規模が全く違う。
「色や種類も豊富ですよ。見るだけでもかなり楽しめるし……」
 ききょう咲き、八重咲きの朝顔はもちろん、中国あさがお、枝垂れ朝顔といったものも中にはある。最近はオーソドックスな形の朝顔が好まれてはいるが、稀には変化朝顔を呼ばれる改良品も見られるらしい。
「それに、花だけじゃありませんしね……」
 近くのお寺さんの縁日もかねてますから……と治子も笑った。広い道路の片側はずらりと並ぶ朝顔の市、反対側は縁日の屋台。中央のお寺さんの境内にも朝顔の鉢は所狭しと並べてある。市の人達は昔ながらの住人達で威勢がいいし、ねじり鉢巻にそろいの浴衣というのもいっそう興を添えることだろう。
「浴衣? 着ていってもいいんですか?」
 ええ、と治子は頷く。
「夏の一日を朝顔で始めるのも風情があるかもしれませんね」
 ふと見れば目を輝かせたままイスカの心はすでに飛んでいってしまっている。
「全くもう。皆さんをお誘いするのは引き受けてあげましょう」
 治子はそう呟くと、そっと席を立った。

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参加者
NPC:今岡・治子(高校生運命予報士・bn0054)




<リプレイ>

●暁の露
 朝は若い人には眠いものと言ったのは誰だったか。春眠も海棠の眠りも今は遠い季節の事。世間は清冽な空気を伴って夏の朝を迎え様としていた。夜の海に沈む無機質なビルの街もこの時だけは文句なく美しい。蟠った夜気は白い陽のさした瞬間に打払われ、光と闇は一瞬でその立場を入替える。
「……眠気も覚めたよ」
 ミヤは大きく伸びをするとビルの谷間から昇る朝日を振り返った。未だ熱を帯びないかの様に見えるその光が照らすのは2万鉢の朝顔の花。あるかなきかに吹く風にとりどりの花が揺れている。
「朝顔って、夏の風物詩って感じがしていいなぁ」
 浴衣も着てみたかったけど、ジウは思う。けれどこんな朝の散歩も贅沢で。本当に朝顔の種類は目移りする程に沢山で。「団十郎、初霜、瀞……」覚えのある朝顔をてふ子は丹念に見て歩く。この目で見てこの手で触れる幸せに時の移ろう事など一向に気にならない。
「団十郎、だって!」
 早苗が取上げたのは薄茶色の朝顔。お名前も渋いですのん、と鞠も目を輝かす。2人のお出かけが楽しみで、今朝の早起きは朝顔のお株も奪う程。花を選びあおうねと約束しあえば探す瞳にも熱がこもる。
 朝顔市は伝統の名に恥じず、早朝から大変な人出だった。ふいに湊は浴衣の袖がきゅっと引張られたのを感じ、振返ってみれば不安げな晶の姿。
(「……可愛すぎ!」)
 水色に金魚模様の浴衣は少女をいつも以上に可憐に見せる。心臓の響きが伝わってしまわないだろうか。湊は想いが通じたばかりの彼女の手をとった。湊先輩の手は大きくて安心できる。晶はそっと彼だけに聞こえる声で呟いた。朝の涼しい風が2人の頬に心地いい。

「朝しか見れないのは勿体無いけど、その分貴重ネー!」
 リボン結びの帯も愛らしく市を回る骸は、左にはハクヤ左には忍、両手に花、あるいは親子と大満足。
「すっげーねみかったけど、確かにこれはすげーなぁ」
 ハクヤが言うのも尤もで、並んだ鉢には朝露もきらきら恣意花が盛りだ。それにも負けない浴衣姿は忍の自信作。3人の足どりは羽が生えた様に軽く朝の市を通り抜けていく。
 ピンク色の薔薇模様は朝の喧騒に際立つ様に美しい。沙羅が人波にもまれない様柾世はさりげなく己の位置を変えている。そんな気遣いが格好いいと沙羅の心は温かくなる。
「沙羅はどんな色が好き?」
 昔観察した朝顔は夏の空に似て真っ青だった。よく忘れて大変でしたと沙羅も笑い返す。露のついた赤紫の花にそっと指で触れながら。爽やかな気分は朝の空気と彼女の笑みとどちらが齎したものだろう。

 初めての日本の夏、初めての浴衣。似合っていると言ってくれた事が嬉しくて、アリエノールは龍一と歩む。
「この青綺麗……牡丹みたい!」
 巡り巡ってアリエノールが手にしたのは宵の明星の様な星咲きの花。くっきりとした星模様は夕方までしおれることのない不思議な朝顔。彼女が選んだ花に龍一に否やのあろう筈もなく。
「花なんて上手く育てられねぇがアリエノールなら来年も綺麗に咲かせてくれんだろ」
 結上げた銀の髪が陽光を反射する。緑の瞳には朝が苦手なのに付合ってくれた優しい人が映っている。この人は来年の夏もきっと一緒に花を見てくれるのだろう。

●天の蒼
「女の子っぽい玲綺ちゃんて、なんだか新鮮」
 そういう千鶴はかなりシックな浴衣で大人の雰囲気を醸し出す。漸く合流した統も眠気がいっぺんに覚めた模様で。黒地に桔梗柄の浴衣に楝色の帯、紫の絞りのリボンという格好で今岡・治子(高校生運命予報士・bn0054)が現れると目は更に見開かれ。勿論隣にいる龍麻など全く目に入れる気はないらしい。
「……俺と一緒にお茶でも!」
 刹那2人の少女の袖がばしっと彼の頬を叩き、
「朝顔の花を見ていると、何だか清々しい気分になりますね」
 龍麻は何事もなかったかの様に話を切替える。
「お勧めの品種はありますか?」
 治子は微笑んだ。イスカちゃんがお手伝い中のお店に行ってみましょうか。きっと教えてくれますよ、と。

 早朝にも関らず朝顔市は大変な人出だった。そんな中で小さな少女の手を注意深く引いて歩く青年の姿は大層微笑ましく人々の目に映った。
「あら、紗々さん」
 雛森・イスカ(高校生魔剣士・bn0012)は紗々の藍色の瞳を覗き込む。
「あのぅ、青い朝顔、見かけませんでしたか……?」
 写真で見た空色の花がどうも見当たらないという。ちょっと待って下さいね、とイスカは店の女性に一言二言話しかける。
「これかな?」
 紗々の顔がぱっと輝いた。その色の名は天上の青。西洋朝顔は今の時期咲くものではないから数多くは出せないんでね、と女性は笑う。花期も11月頃迄と長いらしい。
「うん、いい顔!」
 軽いシャッター音はかぐらのカメラ。漸く目が覚めてきたよと言う彼女は先程からあちこちで花や人をカメラに収めてはお喋りをしてきたのだ。
「ん? 雛森も手伝いか、精が出るな」
 植木鉢を4つも抱えてやってきたのは円だった。百年も前から手伝っていたかのような馴染みっぷりが素晴らしい。大通り迄はトラックで運ばれる朝顔も店に運び込むのは人力に頼らざるを得ない。彼の様な人材は実に重宝されているのだ。尤も夜中のランニング中におじさんにナンパされ、いつのまにか手伝わされている小綾の様な者も実は結構多い。朝顔市の立つ間は本当に猫の手も借りたい忙しさなのだ。
「焼きそばとラムネ、ね」
 せめてこれ位はねと笑う小綾に、粋な法被のおじさんは笑って請け負う。その後ろではやはり手伝いを志願して大歓迎された芯朗太が絞りの花をせっせと並べている。そして朝顔は並べる傍から飛ぶように売れていくのだ。
「いい所へお嫁に行って下さいね」
 みのりはそう囁いてお客に鉢を手渡す。鉢を丁寧に包み声をかける少女に客達の顔も自然と綻んで。傍らで手伝う千手も自らの手で縫った浴衣の袖をきりりと襷がけし、買いに来る人々の相手をしていた。運ばれてくる花は其々に個性があり見ているだけでも楽しかったし、人々が大切そうに受け取ってくれれば尚嬉しかった。
「雛森さんっ、この子なんて如何でしょうか?」
 丁度休憩を貰った者同士、竜也とイスカは神威が手伝う店棚に立寄った。浴衣の花菖蒲の色に合せた朝顔は咲いたばかりの初々しさを未だ保っている。綺麗な色、とイスカが呟けば竜也も確りと頷いた。
「この子の友達かい?」
 ええ、本日1日のお手伝いですが、と礼儀正しく優雅に頭を下げた竜也の上に明るい声が降ってくる。
「いやあ、今年の手伝い衆は花があるねえ」
 朝顔市50年という御馴染みさんが感心した様に誉めてくれる中、売り子さん達からわっと拍手が上がった。
「あの、よかったらどうぞ?」
 朱緒がお握りのお重と冷たい飲み物を差出したのだ。余りの大歓声に思わず逃げ出しそうになった朱緒だったが、
「仕事の後の一杯は最高だなぁ」
 康一が早速手をつけてくれたのに勇気づけられ、細く笑った。冷たい麦茶は何よりの褒美だと康一は思う。法被姿の売り子達も思わぬ差入れに舌鼓を打ち、賑やかな騒ぎは尽きる事を知らなかった。

●空の藍
「朝だけの美女達に……」
 陽子は爽やかな風の中を緩やかに歩いていた。呼込みの声や裏方さん達の威勢のいい怒鳴り声で辺りは喧騒といってもいい筈なのに少しも耳障りでないのが不思議でさえある。手に提げた鉢には白と青の西洋朝顔。鉢は決して軽くはなかったけれど、これには人情と友情が詰まっていると思えば持って帰るのもまた風流で。
「一瞬、変顔朝顔に見えちゃったよね?」
 風音はくつくつと笑う。変化朝顔という看板を見て先日の変な顔の地縛霊を思い出すのは市広しといえども彼だけであろう。妙な朝顔があるのならと沙生を誘ってきたものの彼女は朝にめちゃくちゃ弱かった。浴衣を着るとか何とか言っていた気もするが、彼女はまだ眠そうだ。無論風音の方も髪の収まりが少々尋常ではないのだからお互い様なのだけれど。
 変化朝顔は毎年すぐに売れてしまうという事だったが、彼らも彼ら以外の者も何とか見物に間に合ったらしい。
「あの、初心者向けのってあります?」
 この夏は変化朝顔の観察日記をつけようと苑生が声をかけると、にやりと笑った店の者の前には1つの鉢。「青斑入蜻蛉葉茶爪覆輪丸咲小輪」と麗々しい札が付いてはいる、が。読み方は?
「アオフイリトンボバチャツメフクリンマルザキショウリン」
「……もう1度言って下さい」
 店の者は何度も言えるかと再び笑い、安くしとくよと付加えた。未都はやり取りに噴き出しつつも変り種の花を写真に留めていく。
「……まあ、流石に黒や黄色はないようですけどね」
 成章も呟いた。江戸時代には黄色の花もあったというけどね、と未都も返す。今はもう黄色らしい黄色はできないのだと店の者が話してくれた。黒に近いのはまあなくもないといったところか。
「何だか全然別の花みたいねー」
 馴染み深い筈の朝顔なのにね、と絶佳が言えば久遠もこくこくと頷いて。実際にこの目で見れば花の鮮やかさも形も想像以上。時を経るに従って色の変わる物もあると聞けば好奇心は更に増した。本当に様々な種類があるのだと萌は感心せずにはいられない。綺麗で鮮やかな上に1つ1つの説明を聞いているだけで時の過ぎるのも忘れそうで。一体どれを譲って貰おうか。それは何と贅沢な悩みである事だろう。

「特に気をつける事はある?」
 叶は手にした鉢を眺めながら聞いた。世話には余り自信がないしここの朝顔は皆立派でと言えば、おばさんは肩を叩いてくれる。気楽に育ててやっておくれ。花には花の強さがあるもんだ、と。
「お部屋に飾る朝顔、どうしようかな?」
 雫はレイルの方をそっと見遣った。綺麗な花が一杯でどれにするかなかなか決められないのだ。くすくすと笑いながらレイルはピンク色の花を選び出す。白地の浴衣にはこの色が合うわねと言われれば決まったも同然。
「じゃあ、今度はレイルお姉ちゃんのお部屋のをね……」
 選ぶ花はまだまだ沢山。あんなに飛ぶように売れているのに本当に凄い数が売られているのだと実感せずにはいられない。
「誠に壮観じゃな」
 さらさらと和紙に走る筆は爽やかな音と共に朝顔を写し取っていく。尚人の腕前にほおっと溜息をつくのも1人2人の話ではない。
「なあ、薄赤っぽい、可愛い奴探してんだけどない?」
 通りすがりに鞠也が声をかければ、尚人は笑ってあちらだと筆で指し示す。そちらでは子猫と小鳩が本当にじゃれ合う様に花を選んでいた。
「子猫さんは、朝顔好きですデス?」
「お花はとっても大好きだよ♪ 勿論朝顔もね♪」
 こんなに沢山の朝顔を1度に見られるなんて感激デス、とたどたどしい言葉遣いながらも質問も答えも何度となく往復し……。浴衣も朝顔も縁日も今日は沢山の楽しいが詰まっている1日。

 気づけば陽の光は高くなり始めており、眩しい夏の光がさなえの白い肌を輝かせている。漆黒の髪が艶やかに微風に揺れるのを騰蛇はじっと見つめた。
「何?」
 さりげなく聞くのが苦しい程に彼女の内には想いが満ちる。低血圧な上に人込みが苦手な彼が付合ってくれるから。更には自分を見つめてくれるから。それだけがこんなにも嬉しい。
「……」
 黙って騰蛇は首を振った。言葉にしようとすれば抱きしめてしまいそうだったから。そっと手をとるだけに留められたのは幼馴染としての長い付合い故。彼女だけは守っていきたいという想いが彼の中で育まれ始めていた。

●朝顔に星ひとつ
 道の片側は朝顔の店棚が延々と続くが、反対側は縁日の屋台だった。昼を過ぎて学校帰りの子供達が遊びに来る頃ともなると朝顔市の通りは更に混雑してくる。屋台の食べ歩きは若者の特権。紫空が食べるかとチョコバナナを差出せば宮紀はちょびっとねと受け取った。
「綿飴も買うたから、どや?」
 ふわふわですっごく美味しいと珠璃が笑顔を見せる。ティアにも少し勧めれば彼女自身はベビーカステラの大袋を買ってくる。
「ほっぺにつけないように気をつけてね?」
 日輝がハンカチを差し出すとティアは慌てて口元を確認して。皆可愛いなあと彼は笑む。すぐ近くではソースだらけの宮紀に千奏もハンカチを差出していた。
「……って先輩! し、舌ーっ!」
 のみならず青林檎飴で舌を緑色に染めている海斗もいて。けれどやっぱり縁日の主役といえば金魚掬いであるらしい。
「あの出目金かわいいな」
 千奏の一言が引き金になって、【ハルタマ】の面々は金魚掬いの一角を独占する。
「四隅に追い詰めていっきだよなーん」
「精神統一してGO!」
 海斗と千奏が甚平や浴衣の袖をたくし上げれば、戦況(?)は一気にヒートする。紙が破れたの逃げただのと大騒ぎの中、1人涼しい顔をして何匹もモノにしているのは毬藻である。
「あーらよっと」
 掛け声も飄々と掬っていく彼を見て、その場の香具師も苦笑い。実は紙に油を仕込んでいるのは本人だけの秘密。
「わ、まりも……上手い……」
「楽しそう……。笑顔が素敵」
 珠璃がそう評した様に、楽しい遊びは果てる事がない。

 イスカが漸く治子を探し当てた時、彼女はシャルローネとの勝負が始めるところだった。八雲の説明によると最初の挑戦者は暈人だったそうだが、その彼は奇妙な程さっぱりした表情でヨーヨーを弄んでいる。
「止まってる的なら、外しません」
 まあ怖いとイスカは笑うが、実際は彼女だって向かう所に敵はない。
「君ホント、やばいって……」
 彼女の背後にはそのポーチの中身に沈められた銀狼が青い顔で立ち尽くしている。手に持つリットル単位のミネラルウォーターのペットボトルを見れば何が起きたかは火を見るよりも明らかだ。
「あちこち、回ってきたのか?」
 八雲の質問を幸せ一杯で肯定するイスカ。
「よし、そこで見つけた激辛カレーたこ焼きをやろう!」
 鉄哉が謎な食べ物を提供し、更にイスカがポーチを取り出したのを見るに及んで八雲と暈人は揃って暮れかけた天を仰いだ。辛い物食ってる時の雛森は本当にいい顔しているなあ、とトンガリグラサンを鉄哉は掛け直す。
「そろそろ休憩終わりだぞ……」
 円が呼びに来た。台車には蕾のままの朝顔が山と積まれている。
「あれ、勝負は?」
 ふふふと笑う2人から勝負の行方は聞き出せそうになかったが、心持ち顔色の悪いダーツ屋の兄さんの様子が物語っていた。

 市は夜を徹して行われる。これから来る人も多いだろうし、明日の夜明けと共に開花を愛でようという人もきっといるのだろう。花は今日だけではない。連綿と朝顔市が続いてきた様に、この国の人々が朝顔を愛で続けてきた様にこれからも伝統は受継がれていくのだろう。
「奈良時代からの歴史だからな……」
 彼らの行く先には穏やかな明かりが灯され始めていた。その下には明日咲く花の色が静かに眠っている。
 この世界に朝が訪れる度に、それは小さな幸せとなって弾けるかの様に皆には思えた。


マスター:矢野梓 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:63人
作成日:2007/07/20
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