巫女とメイドと…マッスル・ダンディ


<オープニング>


「噂に聞いたのですが……とある街に、自称『正義の味方』と名乗る人物が現れたのです」
 開口一番、鷹取・月乃(小学生運命予報士・bn0058)がそう告げる。
「その人は自分の事を『マッスル・ダンディ』と名乗り、ナンパされている女性を助けるらしいのです」
 ……行動はともかく、如何にも怪しそうな名前である。怪訝な顔をする参加者達。
 
「ダンディと名乗る通り、男性なのです。怪しいプロレスラーのようなマスクに、上半身裸。ムキムキなのです。警察に見付かったら、それこそ危ない人なのです」
 女性を助けることから、悪い人間ではないようだ。だが、それこそそんな人間を説得するのに、能力者は必要ないのでは? そんな質問が出るが、月乃は黙って話を続ける。
「……確かに、普通の人間なら皆さんの出る幕は無いのです。ですが……もし、その人が覚醒したばかりの能力者なら、どうするですか?」
「……!」
 皆の間に緊張が走る。いかに覚醒したての能力者とは言え、その力は普通の人間を遥かに凌駕する。万が一、一般人を傷つける事態になったりしたら――。
「幸い、まだ怪我人なんかは出てないのです。ですから手遅れになる前に、何とかして欲しいのです」
 月乃の言葉に、頷く参加者達。能力者が相手なら、確かに自分達の仕事であろう。

「そのマッスルさん、女性がナンパされていたら、何処からともなく現れて威嚇で壁を殴ったり、鉄パイプを曲げたりするらしいのです。どうも『そっち』系の人みたいで、ナンパされてるのが巫女服とかメイド服の女性だったりすると、出現率がグンとアップ、更に倍率ドン、みたいなのです」
「………」
 開いた口が塞がらないとはこの事か。呆れる一同。
「……という訳で、細かい事は皆さんにお任せするのです。暑苦しい筋肉さんを、何とかして下さいなのです」
 遂に丸投げしてしまう月乃。小学5年のお子様には、少々刺激が強い世界らしい。

「この筋肉さん、妄想に耽って人の話をなかなか聞こうとはしないのです。ひょっとしたら、皆さんを敵と見なして襲ってくるかもなのです。相手も能力者、応戦も結構ですが、くれぐれも大怪我させたりしないで下さいなのです」
 怪我させたらちゃんと治療してくださいね、と付け加える月乃。何はともあれ、悪意がない以上、説得は有効であろう。
「手遅れになる前に、どうかその人を説得して、危険な真似を止めさせて欲しいのです。もしくは能力者であるなら、ここ、銀誓館学園にお誘いするのも手なのです」
 銀誓館なら、能力者を受け容れるキャパシティは十分だろう。月乃の言葉に、頷く一同。
「……ゴーストなんかは出て来ない依頼ですが。くれぐれも怪我したりしないよう、気をつけて下さいなのです」
 そう言って、月乃はぺこりと頭を下げるのだった。

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参加者
鏡・流刃(野良猫・b00137)
風見・玲樹(スーパー痛快ぼっちゃま・b00256)
七尾・那緒(蒼哭の獅子・b01129)
アキシロ・スチュワート(碧眼の従者・b01500)
百鬼・祐平(ジョーカー・b02260)
風華・八重(小学生霊媒士・b02664)
グレード・サスケ(覆面二十八面相・b03036)
黒郷・來夢(無知な猫っ子・b14654)
斑目・桔梗(絶えぬ微笑の謀狐・b20531)
神舞・儚(プライウェン・b21609)
相上・鳴瑠(雷鳴術師・b22667)
鈴鷹・彩翔(リィンホークの再生士・b22676)



<リプレイ>

●覆面デスマッチ?
「巫女とメイド、か……趣味・嗜好は人それぞれなんだけど、また濃いなぁ」
 夕暮れの街角にて、鏡・流刃(野良猫・b00137)が呆れたように呟く。遠くでその言葉に反応するかのように、カラスがカァカァと鳴いている。
 運命予報士の少女から依頼された今回の仕事に、ゴーストなどは出て来ない。
 いや、ある意味ゴーストよりも強敵かも知れない。そう、ビジュアル的に。
 ナンパされる女性を助ける、正義の味方。
 上半身裸にムキムキな身体、そして身に付けた怪しげなマスク……。自らを『マッスル・ダンディ』と名乗る辺り、ここがリングの上なら、プロレスラーとして通るかも知れないが、生憎ここは公道の上。一般ピーポーが歩く道の上で、その姿は誰がどう見ても、正義の味方と言うより変質者である。巫女とメイド服の女性を好む辺り、その可能性は極高だろう。
「変態マスクの事なんかどーでもええわー。つーか、寧ろ来んじゃねぇ、っていいたくなるわ」
 流刃の言葉に、あからさまに不快な表情をする百鬼・祐平(ジョーカー・b02260)。その言葉は口に出さずとも、この場の数名の理解は確実に得ているだろう。
「確かに、色々と……深くは理解したいと思わないけど。能力者なら、そうも言ってられないね」
 中性的な雰囲気を纏った神舞・儚(プライウェン・b21609)も、祐平の言葉に同意を示す。能力者であるなら扱いを間違えれば、それは悲劇を生む事を指し示す。放置する訳にはいかないのだ。
「力に目覚めたばかりだと、やはり混乱してしまうのですね……被害が大きくなる前に、彼の為にも止めてさしあげないとですね」
「だんでぃ……さん? おんなじ能力者さん……一緒に学園に帰れたらいいのです」
 相上・鳴瑠(雷鳴術師・b22667)や、黒郷・來夢(無知な猫っ子・b14654)も頷く。能力者であるなら、銀誓館学園へ向かえる事で、新たな力となるかも知れない。そうなれば彼も、町の片隅で暗躍する必要もなくなるのだ。
 と。ここまでは比較的、真面目に考えている面々、といえるかも知れない。
「よし、こんな感じかな……この僕の魅力でマッチョだってメロメロさ!」
「お見事です、格好は完璧ですね。次はメイドとしての心得を……」
 半分趣味ではなかろーか、と言った様相で、メイドへの変装を楽しむ風見・玲樹(スーパー痛快ぼっちゃま・b00256)。その姿に満足げに頷き、甲斐甲斐しく化粧を施したり、懇々とメイドとしての知識を叩き込むアキシロ・スチュワート(碧眼の従者・b01500)。メイドの心得などは全く不必要とも言えるのだが、そこはアキシロの趣味らしい。
「巫女さん巫女さん〜♪ ねえねえ、似合う?」
 赤と白の巫女装束に身を包み、きゃぴきゃぴとはしゃぐのは風華・八重(小学生霊媒士・b02664)。巫女服は良いのだが、八重はれっきとした男の子。将来が幾分不安にならなくも無いのだが、今は敢えて語るまい。
「メイドさんが必要そうなので来てみましたが……私マッチョさんあんまり好きじゃないのですよね……」
 古風なメイド服の着こなしは流石である。斑目・桔梗(絶えぬ微笑の謀狐・b20531)が少しばかり暗い顔で、そんな事を呟く。いかに好きではなかろうと、君がそんな姿をしている限り、マッスル・ダンディにはストライクであろう、と言っておく。
「ドキドキしますね……ナンパなんてした事ないですけど、頑張ってみるのです!」
 これが初々しさなのだよ。気合を入れる鈴鷹・彩翔(リィンホークの再生士・b22676)の今回の役割は、囮となる巫女やメイドのナンパ役。かなり重要な役どころではあるが、そのやる気があれば必ず上手く行くだろう。
「よし、そろそろ人気も無くなる頃だし……行こうか」
 七尾・那緒(蒼哭の獅子・b01129)が時計をちらりと見、皆に促す。流石にイグニッションや戦闘を一般人に見られる訳には行かない。それ故、人通りが少ないガード下を選び、作戦に及ぼうと言う計画なのだ。全員が大きく頷く。
「いざ……マッスル・ダンディの覆面を剥がしに行くでござる!」
「「目的が違うっ!」」
 メイド姿に扮したグレード・サスケ(覆面二十八面相・b03036)の気合を込めた叫びに、一斉に飛ぶツッコミ。
 前途は多難なようである。

●メイドと巫女さん
 一同はそのまま、3班に分かれる事となる。
 囮A班はメイド姿のグレードと玲樹、そして連絡役の那緒と來夢。
 囮B班は巫女の八重とメイドの桔梗、連絡役の鳴瑠と儚。
 そして出会った囮をナンパする、流刃、アキシロ、祐平、彩翔の4人。
 肝心のダンディがどこに現れるかも不明なため、囮を2班に分けたのだ。果たして吉と出るか凶と出るか。

 こちらA班。
「買い物をして早く帰らなければん♪ ご主人様をお待たせしてはいませんの♪」
「……」
 ノリノリで楽しそうにスキップをする玲樹に対し、気のせいか、かなりだぶだぶのメイド服を纏い、目立たぬよう無言で共に歩くグレード。メイド服が街角でもよく見られるようになった昨今の日本、この街でもこんな光景は珍しくは無いのかも知れない。ただし、こちらの囮は二人とも男と言うオマケ付きなのだが。
 そして二人から離れ、尾行するように歩く影。
「……こちらアルファ1、異常なし」
 携帯電話を手に、那緒が何故かコードネームで連絡を取る。尾行といえばスパイ、スパイと言えばコードネーム。そんな発想なのか、かなりこちらもノリノリのようである。
「だんでぃさんて、どんな人なんでしょう? 優しそうな人だといいのですよ」
 そんな那緒の裾をぎゅっと掴み、てくてくと後ろを付いて行く來夢。傍から見たら、こちらの方が違和感があるかも知れないのは、気のせいである。きっと。

 そしてB班。
「お姉さん、今日は何買いに行くの?」
「そうですね……お夕飯のおかずを買わないと。あとトイレットペーパー」
「……一貫性が無いよね」
 まるで仲の良い姉妹……失礼、姉弟のように歩く桔梗と八重。こちらはメイドと巫女と言う不思議な取り合わせなのだが、特に不審がられると言う事も無い。桔梗も八重も普段から着慣れているのか、違和感が全く無い。
「……アロー。こちらジュリエット・ワン……アルファ・ワンへ。素直に名前で呼ばないというのは、野暮な突っ込みなんだろうね。とにかく、異常なしよ」
「……皆様、張り切ってらっしゃいますね」
 やはり携帯でコードネームを呼び、連絡を取り合う儚に対し、鳴瑠がじとりとした視線を向ける。確かに皆さん、ノリが良すぎです。
「さて、どちらに現れますか……」
 鳴瑠が空を仰ぐ。夕暮れのオレンジ色が、空を覆っていた。

●残暑倍増
「よっしゃ、このまま夜の街に繰り出そか」
「それもいいな。仮面の変態相手にするよかマシだしな」
「何を仰るのですか。玲樹様が囮として頑張っているのですよ?」
「ええと……その前にナンパのコツを教えて欲しいんですけど」
 ナンパ役は賑やかである。アキシロや彩翔は慣れてはいないが、祐平と流刃は場慣れした感がある。
「まずはどっちと遭遇するか、そしてマッスル・ダンディが現れるか、やな」
 祐平が呟く。そう、囮役と出会いナンパをしたとしても、ダンディが現れるとは限らないのだ。ひょっとすれば、長い夜となるかも知れない。長期戦の覚悟は必要だろう。
「あ、あれ……ほら、あそこ」
 ふと、彩翔が指差す。その先にいたのは、二人のメイド。玲樹とグレードだろう。玲樹の姿を確認した事で、アキシロが胸をほっと撫で下ろす。
「ふぅ……どうやら悪い虫は食いついていないみたいですね」
「かえって声をかけ辛いのかもな。よし、作戦開始と行くか」
 流刃の言葉に、4人がメイド達の元へと急ぐ。まずは1回目のナンパ。果たして上手く行くだろうか。

「よっす、ちょっと時間はあるかなー? 暇なら俺らと遊びに行かない?」
「あ、そこのお姉さん綺麗ですね! 僕と今夜一緒に過ごしませんか?」
 お約束の文句の流刃に対し、祐平はストレートな誘い文句。いきなり一晩と出す辺り、手練れである。しかも何故か歯がキラリと光る。
「い、いけませんわ、私、早く屋敷に戻らないといけませんのに!」
「おや、恥ずかしがっておいでですか? 仕事に励む女性は美しいと思いますよ、ええ、貴方の様に」
 演技する玲樹に対し、アキシロがその手を取り甲に口付ける。これが女性相手なら、フラグも立つだろう。
「ああ、大丈夫ですよー、僕たち怪しい者じゃないし、絶対楽しいですからー♪」
「……」
 内心ドキドキしながら声をかける彩翔に対し、無言で嫌がる仕草をするグレード。と、その時。
「そこまでだっ!」
 突然響く声。その声に全員が振り返る。そして、彼らが見た物は――。

 裸でもちょっと暑いのよ、と言わんばかりの、汗でてらてら光る裸身。
 更に暑苦しさを倍増させる、筋骨隆々のムキムキな身体。
 トドメは暑苦しさ更に倍率ドン、の派手なマスク。

「はっはっは! 私こそは正義のヒーロー……マッスル・ダンディ! 可愛らしいメイドのため、今ここに推参!」
 一瞬、沈黙が訪れる。
(「……現れるの、はやっ!?」)
 その光景を目撃した全員が、全く同時に同じ事を考える。
「ふぇっ!? こ、怖いのです!?」
「こちらアルファ1、ヤツが現れた! ブラボー1に接近中。ジュリエット1、至急応援を頼む!場所は……」
 皆からやや離れた場所には、ダンディの姿に怯える來夢と、ノリノリで応援を呼ぶ那緒。
 素直に名前で呼んだ方が早いと思います。

●その名もギンギンパワーZ
「さぁ、そこの可愛いメイドさん達を離したまえっ!」
 びしっとナンパ組を指差すダンディ。ポーズは決まっているが、やはり暑苦しい。
「覆面様、助けてくださいませ! あの方達が無理やり……」
 か弱げにグレードが、目元を押さえながらダンディに駆け寄り、その腕を掴む。
「うむ、もう安心したまえ!」
 巫女とメイド至高主義のダンディ、抱きつかれて思わず表情が緩む。しかし、次の瞬間。
「HAHAHA、残念でござったな!」
 突如後ろに回りこみ、ダンディを羽交い絞めする。完全に不意を付かれるダンディ。
「……イグニッション!」
 素早くカードを取り出し起動を行う。そこに現れたのは、可憐なメイド姿から一転、ダンディに負けず劣らず『濃い』姿となったグレードの姿!
「な、なんとぉー!? 私のメイドちゃんがーっ!?」
 何気にメイド所有物宣言をして慌てるダンディ。その間に全員がイグニッションを行い、ダンディを取り囲む。
「ぬぅ、これは罠か! 謀ったなブラックジェントル団!」
「……なんですかその団体名は」
 彩翔が冷静に突っ込む。周囲は完全に包囲され、最早逃げ場は無い。そう誰もが考えた瞬間。
「私は悪には屈せぬ! 今はひとまず……戦略的後退!」
 渾身の力で拘束を振りほどき、不意を付かれたアキシロに体当たりを食らわせ、ダッシュするダンディ。
「やれやれ……それは『逃げる』って言うんだよ」
 流刃が呆れたように呟き、ナイフを構える。瞬時に放たれた雷の魔弾は、ダンディの背中に直撃! ダンディはそのまま前のめりに倒れる。
「……やりすぎちゃうか?」
 祐平の額を汗が伝う。殺しては、元も子も無いのだ。
 しかし、ダンディは死んではいなかった。辛うじて起き上がると、突然宙に手を伸ばす。
「……!?」
 ダンディが掴んだ宙から、何かが姿を現す。それは――。
「……栄養ドリンク?」
 ダンディはドリンクを呆然とする皆の前で、一気に飲み干す。次の瞬間。
「ふははははっ、ふっかぁーつ! そして諸君、さらばだっ!」
 みるみるうちに元気を取り戻したダンディは、にやりと笑うと一気に走り出す。
「ああ〜……だんでぃさんが逃げちゃうのです……!」
 來夢が叫ぶが、呆然と見送るナンパ組と囮A班。このまま逃げれる。ダンディがそう考えた瞬間。
「うぼわぁっ!」
 突如吹き飛ぶダンディ。その逃亡ルートの先に現れた、4つの影――。
「……私より男性2人組に惹かれるなんて……ショックですわね」
「全くだね。品位の欠片も無い」
「これがマッチョさんかぁ〜。確かに筋肉さんだね」
「……見た目だけなのですね」
 むー、と膨れっ顔の桔梗と、優雅に髪をかきあげる儚。物珍しそうに眺める八重と、不機嫌最高潮の鳴瑠。
 B組の皆が連絡を受けて駆けつけたのだ。完全に包囲され、がくりと項垂れるダンディ。
 捕獲完了、である。

●不純な動機?
 しばらく後。雑居ビルの影で、正座するダンディの姿があった。女性としてのプライドを傷つけられた桔梗が、無理矢理させたのだが。
「――今の君は覆面をかぶり、己が筋肉を誇示するのみ。言うなればマスクド・マッスルだ!」
 懇々と説教をする那緒。言っている事は判るのだが、付け髭をつけた君に言われると、説得力が余り無いと思うのだが。
「……まるで、拷問のようですね」
「確かに……かれこれ1時間は続いてるますわね」
 何故か微笑む鳴瑠と桔梗がひそひそと話す。
「まぁ、そこまでにしとこうか」
 そろそろ限界と見たか、儚が那緒を止めるとダンディに歩み寄り、その肩に手を置く。
「正義の味方なんだよね? なら、力を貸して、ぼくたちに。報酬は、これから助ける乙女の笑顔。正義の味方に、これ以上の報酬は必要?」
 乙女の笑顔。その言葉に、ダンディが思わず顔を上げる。そう、彼に必要な事。
 それは力を振るう、場所を与える事。
「私が……乙女の笑顔を守れるのか……?」
 その言葉に、無言で頷く儚。八重と來夢が後を押す。
「銀誓館学園に入ったら、いつでも好きな時に戦うことが出来るよー」
「あ、あの……一緒に学校、行きましょうです」
 その後ろから更に説得するように、玲樹とアキシロが進み出る。
「人の心を掴むのなら、まずは相手を受け入れる事から始めなきゃ、本当のヒーローにはなれないよ」
「銀誓学園に入れば、もっと沢山の女性を救うことが出来るのです。沢山の巫女やメイドがダンディ様の助けを待っているのですよ」
 巫女やメイドの部分を強調した言葉に、ダンディの心が揺れまくる。そして。
「世の中には、巫女やメイドはたまた(ぴー)まで、普通に登校している夢のような学園もあるでござるぞ。そして、めくるめく浪漫酢の嵐! そんな学園に今なら何と入学のチャンスが!」
 グレードのこの一言が決め手となった。
「……行くぞ。私も銀誓館学園に! そして少女達を護るのだ!」
 余計なスイッチが入ってしまったかも知れない。彩翔や鳴瑠がそんな事を考える。
「あ〜、どうせなら仕事なしで可愛い子に声かけたいもんだねぇ」
 流刃が背伸びして呟く。一体どんな相手が好みなのだろうか。
「そうだね〜。僕男の子だしね」
「な、なんとぉ〜!? 夢が! 夢がぁ〜!?」
 八重のさりげない告白に、絶叫するダンディ。それくらいで驚いてはいけない。

 銀誓館には、女装少年が大勢いるのだから!


マスター:嵩科 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:12人
作成日:2007/09/02
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