<運動会2007>運動おんちーずの集い


<オープニング>


 10月8日、体育の日。
 そう、今日は銀誓館学園運動会。
 普段はテストで赤点続出でも、一等賞になれば一躍脚光を浴びる日。

 だが、あまりにも強い光は、同時に濃い陰をも生む。
 今回は、運動会という強い光によって生まれた、その濃い陰の方に焦点を当てよう。
 
●運動会として軸がぶれている
「憂鬱だ……」
 運動会で学園中が盛り上がる中。運動場の隅で溜め息を付く門倉・志津奈(高校生運命予報士・bn0038)の姿に気付いた能力者達が、何事かと集まる。
「どうしたんだよ、元気無いな。折角の運動会なのに」
「運動会『なのに』元気が無いのではない。運動会『だから』元気が無いのだ」
 心配そうに声を掛けた一人の生徒に向かい、キッと顔を上げる志津奈。
「大体、学校内のコミュニティというものは、運動の出来ぬ者に冷たすぎる。運動の出来る者はヒーロー扱いされて憧れられるのに、勉強の出来る者は逆にガリ勉扱いされ蔑まれる。と思ったら、勉強が出来なくても少々愛嬌で済まされる所があるが、運動の出来ない者は体育の授業や球技大会で足手纏い扱いしかされぬ。そして今日の運動会だ!」
 そう言って、『銀誓館学園運動会』と書かれた垂れ幕へ向けて、『ずびしっ』という効果音が聞こえてきそうな位、鋭く指を差す。
「テストの点が悪くても公表される事は無く、本人の胸の中だけに締まっておけば良い。だが、運動会の競技で最下位になれば、全校生徒の晒し者となり、場合によっては『最後尾の人、頑張って下さい』とかアナウンスで言われて皆から哀れみの拍手さえも受ける事がある。そう、運動会の競技とは、運動音痴の者にとって苦痛でしかない。ガッカリした! 体育会系ばかりが優遇される運動会にガッカリした!」
 何かトラウマでもあるのか、近くの木にゴンゴンと頭をぶつけつつ志津奈は叫ぶ。普段、教室でクールに運命予報をしている彼女の姿はそこには無い。まるで、物事をネガティブにしか捉えられない人物の生霊が憑依したかのようだ。
 志津奈の言葉に、多くの能力者は「はぁ」としかリアクション出来ないが、中には志津奈の言葉に「ウンウン」と頷く者達も少なからず居るようである。
「あー……、コホン、すまぬ、取り乱してしまった。とにかく、私のような想いを抱く者は学園内に少なからず居るのではないかと思う。そこで、この運動会開催中、そんな者達同士お互いに傷を舐め合う……もとい、温かく励まし合う為の会を開こうかと思うのだ。題して『運動おんちーずの集い』!」
 場所は体育館裏の一角。広々とした場所で、体育館が作った日陰でのんびりと休む事も出来る。まさにエスケープの穴場といった場所だ。
「『運動おんちーずの集い』の参加条件は『運動音痴で、運動会や体育の授業が苦手である』という、この一点のみ。学年や性別は一切問わぬ。皆で運動会や体育の授業に纏わる思い出を語り合い、共に運動おんちーずとしての杯を交わそうではないか。とは言っても、未成年の為、烏龍茶の杯だがな。更には、運動音痴だらけの100m走も企画している。誰も足の速い者は居ない筈だから、気負わず、のびのびと走っていいぞ。是非とも、競技の合間をぬってでもいいので、我こそはと思う者は来て欲しい。どうか頼んだぞ」

 10月8日の運動会。
 運動が得意な者にとっては、心の底から楽しい日。
 でも、運動音痴の者にだって、楽しむ権利はある筈だ。ねぇ?

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参加者
天鳴・遊司(凍て蝶の歌屑・b01110)
霧生・颯(双子の妖草使い〜兄〜・b01352)
宇佐見・ぱん(半裸の帝王・b01835)
綾之瀬・キッカ(エンジェルマヌーヴァ・b05633)
関・銀麗(天華青龍・b08780)
三笠・輪音(華蝶が紡ぐは輪廻の音・b10867)
庚・斗祓(燃え散り逝く徒花・b17678)
白麗・壬雲(白雨の蜘蛛・b23508)
十衛・慧託(小さな巫者・b25642)
フィユ・リュミヌーズ(散策する者・b29093)



<リプレイ>

●歓声を遠くに聞きながら
 遠くに聞こえるのは、運動会の歓声。
 日陰差す銀製館学園体育館裏では、秋の風が、さわさわと木々を揺らしていた。
 『運動おんちーずの集い』を企画した志津奈は、独り、参加者が座る為のブルーシートを広げる。いまだ、誰も来る気配が無い。
「誰も来ぬな……。やはり私は、異端であったのかな」
 そう独りごちた所で、
「門倉さ〜ん♪」
 という、聞き慣れた少年の元気な声に志津奈は振り向く。
「お、颯じゃないか。お前も運動会は苦手なのか?」
「そうでもないですけど、門倉さんが大好きなので来ちゃいました♪」
 声の主、霧生・颯(双子の妖草使い〜兄〜・b01352)は、そう答えてから、満面の笑みで志津奈に抱きつく。
「いやぁ、運動会の最中、こんな癒しスポットにめぐり合えるなんてらっきーだねぇ♪ ……と、お邪魔だったかな?」
「あ、いやいや、そんな事は無い」
 と、そこへゆらりとやって来た庚・斗祓(燃え散り逝く徒花・b17678)に、志津奈は慌てて手をぶんぶんと振る。だが、颯は全く意に介さない様子で、志津奈にしがみついていた。
 颯と斗祓に続き、続々と8名の生徒達が集まってきた。
「皆……」
 感激した様子で、志津奈は颯をぎゅむっと抱き締める。そりゃもう、けしからん谷間に顔を挟まれ、窒息する颯にも気付かない位に。

●みんな仲間
 こうして集まった、志津奈含め合計11名の参加者は、ブルーシートの上で車座になる。

「今日は集まってくれて有難う。では、これより『運動おんちーずの集い』を始める。乾杯!」
「「「「「「「「「「かんぱ〜い!」」」」」」」」」」

 志津奈の音頭により、紙コップに注がれた烏龍茶で全員が乾杯をし、『運動おんちーずの集い』は和やかなムードで幕を開けた。
 まずは、皆で自己紹介がてら、体育や運動会の思い出を語り合う。
「小学校一年生の時、初めてとび箱の授業があった時に、僕だけ3段でも上に座っちゃって。結局、一年間で一回も跳べなかったよ」
 天鳴・遊司(凍て蝶の歌屑・b01110)は、ぽつりぽつりと、体育の思い出を語る。
「それと、運動会の時だけ、忙しいのに仕事抜け出して、お父さん毎年来てくれてたんだ。でも、リレーに出たら必ず一回転ぶし、障害物があったら絶対途中でひっかかるし。どんな競技に出ても、ビリか、ビリから二番目で。終わった後に皆が褒めてくれたんだけど、何か、嬉しくなかったなぁ」
 そう言って、はにかんだような苦笑を浮かべる。
「そういうの、かえって辛いのだよな。しかし、天鳴先輩はいいお父さんを持ったじゃないか」
 志津奈の言葉に、遊司は嬉しそうにコクンと頷く。
「僕は、鬼ごっことかケイドロとかで走るのは好きだけど……競争で走るのはキライ。だって、負けた人は悲しい気持ちになるでしょ?」
「ええ、なるわね、とっても」
 胡坐を掻き、落ち着かない様子で身体を前後に揺すって喋る宇佐見・ぱん(半裸の帝王・b01835)の言葉に、横座りをしていた三笠・輪音(華蝶が紡ぐは輪廻の音・b10867)がウンウンと頷く。体操服の服をぎゅっと掴んで引っ張っているのは、久しぶりの男装(?)が恥ずかしいからだろうか。
「それに。勝つために、皆怖い雰囲気になるのが嫌なんだよー」
「でも、そんな中で『運動会苦手で嫌い』なんて、大きな声じゃ言えないのよね。何か頑張ってる人達のテンション下げるような気持ちになるし、実際戦力になるどころか足を引っ張ることが多いし……」
「うん。運動会は個人競技だと見世物状態になったり、団体競技だと足引っ張ったりで居場所とかないんだよね」
 頬に手を当て溜め息をつく輪音を見て、縮こまるように正座していた十衛・慧託(小さな巫者・b25642)も、オドオドと口を開く。
「運動出来ないと、体育でも命の危険があるから、なるべくしたくないんだよね。水泳で泳げなくて溺れたり、長距離走で息が切れて倒れそうになったりで、先生達はこの気持ちを分かっているのかな」
「大丈夫……。誰にだって、苦手なものはある……。少なくとも……此処にいる人達は、理解してる。……だって、仲間だもの……」
 彼の隣に座っていた白麗・壬雲(白雨の蜘蛛・b23508)は、そう言って、優しく慧託の背中を撫で、励ます。
「そうそう。でも、命の危険は流石に大袈裟ではないのか?」
 と、志津奈はぽそりと呟く。
「ぅ……」
 本人にとっては切実だったのか、しゅんとして、泣きそうな顔になる慧託。「空気読めよ」とばかりに周りは志津奈をジト目で睨み、無言の抗議を浴びせる。
「す……すまん」
 その刺すような視線に負け、決まり悪そうに謝罪する志津奈であった。
 
●一番優しい競走
 そうして暫く皆で親睦を深めた後、運動音痴だらけの100m走が始まった。
 コースは、皆が座っていた場所の少し後方から、体育館の端までの直線。正確に100mというわけではないが、正式な競技ではないので、気にする必要は無いだろう。
 志津奈と関・銀麗(天華青龍・b08780)は、参加者が準備運動をしている間、コース上に散らばっている、躓きそうな小石を取り除いていた。
「すまぬな。わざわざ手伝いに来てくれて」
「そんな、水臭い。あたし達、友達じゃない」
 すまなそうに頭を下げた志津奈に、銀麗はにっこり微笑んで志津奈の肩をぽんぽんと叩く。
「有難う。その義理堅さは、ご先祖様譲りといった所かな」
「まあね。あ、そうだ、折角だから、これ使いなよ」
 と、銀麗は、ポケットからスタート用のピストルを取り出し、志津奈に手渡す。
「おいおい、盗んで来たのか?」
「人聞きの悪い。ちょっと借りてきただけだよ」
 そう言って、銀麗はウィンクをする。
「そうか。ならば後で返せば良いな」
 志津奈もそう答える。二人は顔を見合わせ、クスッと悪戯っぽい笑みを浮かべた。

 コースの準備が終わった頃には、走者達の準備運動も済んでいた。
 地面に木の枝で引いたスタートラインの前に、遊司、ぱん、輪音、慧託、綾之瀬・キッカ(エンジェルマヌーヴァ・b05633)、そしてフィユ・リュミヌーズ(散策する者・b29093)が並ぶ。颯と壬雲は走らず、側で応援することにした。
「忘れるところだった。『みんな一緒にゴールできるように』って思って作ったの。頑張ってね」
 そう言い、銀麗は走者の一人一人にお手製のお守りを手渡して、ゴール地点へと向かった。
 そこでは、斗祓がゴールテープを持って待ち構えており、銀麗にその一端を手渡す。
「やぁ、久しぶりだねぇ。ハンバーガーの一件以来かな?」
「あれ、ハンバーガーフェスティバルの時、居たっけ?」
「いやいや、それじゃなくて。バーガーショップでの地縛霊退治の一件だよ」
「あ、そっか。つい最近のだね」
 二人は軽口を交わしつつ、ゴールで走者達の到着を待つ。
 なお、このゴールテープも、銀麗が「借りて」きたものであった。

「位置について、ヨーイ……」

 パァン!

 志津奈のピストルで、一斉に駆け出す走者達。 
(「100メートルってなんて長いんでしょう……ゴールが霞んで見えます……」)
 20mほど走った所で、キッカの息は早くも上がっていた。ゴールテープの白線はまだ遠い。
(「やはり、身体を動かすのは苦手ですわ……」)
 フィユも、マイペースに走っていたつもりだったが、すぐにぜぇはぁと荒い息を吐く。喉の奥から苦いものが込み上げ、長ズボンを穿いた足も、何度かもつれそうになってしまう。
 皆の足は、お世辞にも速いとは言えない。普通の競走ならば、最下位は確実だ。
 でも、これはそんな『普通の競走ならば最下位は確実』な者達の為の100m走。
 足が遅いからといって、笑う者も、囃し立てる者も、哀れむ者も居ない。
 皆、自分なりの力で、ゴールを目指し、精一杯走っていた。
 そんな時。
「きゃっ!」
 輪音が地面の窪みに躓き、転んでしまった。
 これが通常の徒競走ならば、他の走者達は、彼に目もくれず、走り去って行ったことだろう。
 しかし、今回は違っていた。
「……大丈夫ですか?」
 キッカは引き返して輪音の下へ駆け寄り、彼の脇に腕を回して、肩を貸す。
「ゴールまで、あとちょっとです。一緒に、走りきりましょう?」
 そう言って、輪音を立ち上がらせる。
「もうちょっとだから、頑張れー」
 ぱんも、後ろに回り込んで輪音の背中を押す。
 その間、遊司と慧託とフィユも足を止め、ゴールから10mほど手前で輪音達を待った。
 やがて三人も追いつき、六人が、横一列に並ぶ。
「皆で、手を繋ご?」
「うん、これだったら悲しい気持ちになる人居ないよねっ」
「ええ、ゴールインは一緒に……ですよね?」
 そう言い合い、手を繋ぐ六人。栄光の白線へ向け、再び走り出す。

 そして、全員が、同時にゴールテープを切った。

「みんな頑張ったね! カッコ良かったよ!!」
「おめでとー」
 銀麗は拍手で健闘を讃え、斗祓はポケットに仕込んでいた紙吹雪を撒き、祝福する。
「真っ白いテープを一番最初に切れるって、なんだか気持ちいいんだよねー」
「ゴールテープなんて切ったの、初めてです……」
 満足げに背伸びをするぱんの隣で、慧託は、合わせた両手を胸に当てて息を整えつつ、興奮した様子で呟く。
「助けてくれて有難う。わたし、泣いちゃうかも」
 輪音の膝は、転んだ時に擦りむいて血が滲んでいたが、皆の優しさに、痛みなど感じていない様子だった。フィユも、少し恥ずかしいような、くすぐったいような微笑を浮かべている。
 キッカは、疲れと満足感に火照った顔で、ゴールテープ係の二人にぺこりとお辞儀をする。
「本当に楽しかったです♪ こんな、順位のない運動会だったらこれからも楽しいのに……ね」
「それはそれで、運動の得意な人達が寂しく思いそうだけどねぇ」
 斗祓の言葉で、一同にドッと笑いが巻き起こる。

 殆どが生まれて初めて体験する、ゴールテープを切っての一着。
 皆が勝者。これまで、前の走者達の背中を追いかけていただけの彼等の姿は、そこには無い。
 この運動音痴だらけの100m走は、本日の運動会で行われた競技の中で、おそらく、最も優しい競走と言えるものだった。

●明るい秋の日差し
 ゴールの後は、皆で再びブルーシートに座り、お弁当を食べる事にした。走者達の肩には、銀麗が用意した、汗拭きのタオルが掛けられている。
 颯と壬雲が用意した弁当を中央に広げ、皆で摘む。また、銀麗もお茶やジュースを用意していた。
 颯の弁当は重箱。一段目は様々な具を詰めたおにぎり。二段目は揚げ物や厚焼き玉子などのおかず、三弾目はサラダとデザートだ。
「何だか、凄く豪華だな」
「ええ、門倉さんに喜んで貰いたくて♪」
 志津奈の言葉に、颯は「にぱっ」と笑って抱きつく。
 壬雲の弁当も、玉子焼きに唐揚げ、おにぎりにサンドイッチと、豪華さにかけては颯に引けを取るものではない。
 それだけでなく、壬雲は、
「お疲れ様……。皆、輝いてたよ……」
 と、一人一人に特性のアンパンを手渡した。
「こんなのだったら、また運動会来てもいいなー。美味しいものも食べられるしね!」
 ぱんは、早速それらのおかずを手に取り、ぱくつく。
「走った後のお弁当って、美味しいなぁ」 
 そうしみじみと呟き、遊司は小さな口を明け、もそもそと玉子焼きを食べている。
 輪音は、膝の傷を水で洗った後、フィユが用意していた救急箱から傷薬を塗り、絆創膏を貼る。
「有難うフィユちゃん、お陰で助かったわ」
「いえ、お互い様ですわ。こういうのを日本の諺で『情けは人のためならず』とか言うのでしたかしら?」
 と、フィユはフィユで、日傘を広げ、輪音が用意したクッキーを上品に食べ、持参した紅茶を飲む。
「これが、門倉先輩が言っていた『杯を交わす』ってやつなのかな。さっきは実感が無かったけど」
 最初の緊張した姿とは違い、すっかり皆と打ち解けてリラックスした様子の慧託が、お茶をこくりと飲み、うさぎ形に切られた林檎を口に運ぶ。
「今日は皆にとって、一生ものの記念日だね♪」
 と、斗祓がそんな楽しげな彼等の様子を、デジカメで収めていた。

「皆、今日の出来事を心の糧に、これからも強く生きて行こう! 離れ離れになっても、私達、運動おんちーずの心は一つだ!」
 皆で弁当を食べた後は、次のような志津奈のスピーチと共に、散会となった。
 銀麗は「疲れてるし、体力には自身あるから」と、率先して片付けを行っている。縁の下の力持ちである彼女の力無くして、この会の無事な成功には有り得なかったと言っていいだろう。
「さて、元気と勇気もつきましたし、他の競技も頑張ってみましょうかしら……」
 フィユは日傘を畳み、優雅に立ち上がって礼をし、体育館裏を後にする。遊司達も、そそくさと運動会へと向かっていった。ただ、斗祓だけは、手近な樹の木陰に座り、昼寝を始めている。
「志津奈……」
「ん?」
 そんな時、ちょいちょいと壬雲が志津奈に手招きをする。志津奈が顔を近付けた次の瞬間、右頬に感じたのは、壬雲の柔らかな唇の感触。
「なっ!?」
 志津奈は突然の事に思わず飛びのき、呆然とした様子で壬雲を見つめる。
「志津奈も……、自分に自信を持って……ね?」
「……ああ、そうする」
 首を傾げ、僅かに微笑む壬雲に、志津奈も微笑み返した。
「志津奈は相変わらずモテモテだね」
「そっ、そういうのではない!」
 からかう銀麗に、必死で否定する志津奈だったが、
「門倉さん、だ〜い好き♪」
 と、なおも抱きついている颯の前では、説得力も0であった。

 運動おんちーず達は、再び、運動会へと向かう。
 相変わらず、彼等にとって、体育や運動会が辛い時間なのは変わらない。
 だが、同じ境遇の仲間達や、それを温かく支えてくれた仲間達と語り合い、励まし合い、一緒にゴールテープを切った今日の出来事は、ずっと彼等の心に残り続けることだろう。

 午前中には日陰だった体育館裏には、明るく優しげな秋の日差しが満ちていた。


マスター:柾木みなと 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2007/10/08
得票数:楽しい6  泣ける1  ハートフル20  えっち1 
冒険結果:成功!
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