イカは私の前でスミを吐かない、吐くのは弱音だけだ!


<オープニング>


 8月26日に行なわれた竜宮城決戦で、銀誓館の能力者達は、竜宮城を崩壊させメガリス「竜宮の玉手箱」を奪取する事に成功しました。
 しかし、竜宮城の中に沈んでおり多数のゴーストが棲息していた沈没船を攻略するまでには至らなかったのです。

 そして遂に、この竜宮城の沈没船が姿を現しました。
 この沈没船……海上に現れた現在は幽霊船というべきでしょうか……は、現在、三重県の志摩半島付近に漂着しようとしています。
 漂着する英虞湾の海岸からは海の妖獣の群れが市街に向かう他、幽霊船と共にやってきた地縛霊やリビングデッドが市内に出現する事が予測されています。

 このままでは、この付近の一般の人々に多数の犠牲が出てしまうでしょう。
 この危機を救えるのは、能力者だけなのです。
「皆、良く来てくれた」
 王子・団十郎(高校生運命予報士・bn0019)は、三重県志摩半島付近に現れた幽霊船の情報を聞いて集まった能力者達を、そう出迎えた。
 竜宮城で取り逃がした沈没船が、海底を渡り遂に海岸へと漂着しようとしているというのだ。

「数百体以上の妖獣やリビングデッドが上陸すれば、町の1つくらい簡単に潰してしまうだろう。既に、市街地には地縛霊とリビングデッドが姿を現しているらしく、早急な対処が必要だ」
 団十郎は、志摩半島の英虞湾周辺の地図をテーブルに広げて説明を続けた。

「幽霊船が漂着する場所はここだ。ここから海岸沿いに妖獣の上陸が始まっている。まずは、この妖獣の撃破と、市街に現れている地縛霊を撃破する事が重要な任務となるだろう」
 既に多数のゴーストが地上へと向かっており、被害を全く出さないで解決する事は不可能な状況だ。
 だが、放置すれば町1つがゴーストタウンのようになってしまうかもしれない。
 それを阻止するには、能力者達の活躍が不可欠なのだ。

「上陸したゴーストを撃破した後は、幽霊船そのものへの攻撃も行う予定だ。だが、まず、一般の人々の被害を食い止めるべく全力を尽くして欲しい。上陸したゴーストの詳しい情報については、担当の運命予報士から話を聞いて欲しい」
 団十郎は、そう言うと、能力者達に軽く頭を下げた。

●イカ達の進軍、そして電気砂ウナギ再び
「お前達には、夜間、海岸に上陸する妖獣の群れを退けて欲しい」
 門倉・志津奈(高校生運命予報士・bn0038)は、集まった能力者達に、そう切り出した。
「場所は砂浜。敵は、ホワイトランスという名の巨大なイカ型妖獣をリーダーに、ダブルディーラーという名の巨大なヒラメ型妖獣と、グリーンコロナタスという名の巨大なタツノオトシゴ型妖獣が5体ずつ、それと電気砂ウナギという名のウナギ型妖獣が多数といった構成だ。奴等が市街地に現れれば、大きな人的被害が出る事は想像に難くない。お前達には、その前に奴等を迎撃して貰いたいのだ」
 妖獣達の作戦は、まず電気砂ウナギを露払いとして先行させ、その後方から、ダブルディーラーとグリーンコロナタスを護衛に付けたホワイトランスが進軍するというものらしい。
「奴等は、ホワイトランスの指揮の下、非常に統率の取れた動きを取る。お前達の姿を見れば着実に排除しようとするだろうし、ホワイトランスに直接攻撃しようとすれば、護衛の妖獣達が庇う事も有り得る。妖獣だからと油断し、無策で突っ込めば、敗北は必至だろう」
「むー、イカの癖に生意気な。ここはひとつ、私がイカ焼きにしてやろっかな」
 隣で胡坐を掻いて志津奈の説明を聞いていた新城・メイ(不可拘束・bn0114)は、そう言って立ち上がり、大きな背伸びをする。
「妖獣達の蹂躙を防ぎ、新たな悲劇を食い止められるのは、お前達だけだ。手強い相手だが、どうか頼んだぞ」
「よっし、頼まれた! 志津ちゃん、心配しないで。妖獣達なんて、私達がもっこもこにしてやんよ!」
 険しい表情で能力者達を送り出す志津奈に、メイは元気良く親指を立て、必勝を誓うのであった。

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参加者
天城・舞夜(蒼龍に仕えし心清らかな巫女・b00761)
月篠・皓(月下冴氷・b07097)
アンジェリカ・ソアーウィンド(堕天の銀・b10646)
天星・龍(双龍銃闘士・b15173)
江見氏・鵺突(抉る憐憫・b16992)
セイオリス・ネクローム(シリウスハート・b19402)
本田・修司(焔の王・b22359)
出雲・那美(梓弓の巫女・b24518)
NPC:新城・メイ(不可拘束・bn0114)




<リプレイ>

●開戦
 雲が月を隠し、暗黒に染まる砂浜。
 聞こえるは、漣の音ばかり。
 青く発光するウナギの群れが、蛇の様に砂の上を這い、一糸乱れず進む。
 その後方には、空中を浮遊する巨大ナタツノオトシゴと巨大なヒラメに囲まれた、見上げるような大きさのイカ。
 突如響き渡る、爆竹の如き連続的な銃声。ウナギの群れ目掛けて降った弾丸の雨は、数匹のウナギを打ち抜き、砂を飛び散らせる。
「こっから先は通行手形が必要だぜ? ……無いなら、とっとと消えちまいな!」
 そう告げる、両手にチェーンソー剣を構えた天星・龍(双龍銃闘士・b15173)と、バス亭を背負い不敵な笑みを浮かべる本田・修司(焔の王・b22359)を先頭に、9名の能力者達が、まるで彼らを誘うかのように、江見氏・鵺突(抉る憐憫・b16992)を中央に据えたV字型に陣取っていた。所謂、鶴翼の陣と呼ばれるものである。
 巨大なイカ――ホワイトランスは、能力者達の姿を認めると、鳴き声を上げる代わりに、何本もの足を振り上げ、身体を赤く染めて、剥き出しの敵意を露にする。その姿に触発されるように、彼の『部下』達も、能力者達の方を向き、戦闘体勢を取る。
 かくして、地上を蹂躙せんとする妖獣達と、それを迎撃する能力者達の戦いの火蓋が切って落とされた。

●不測
「あれが、私達が討ち洩らした幽霊船から上陸してきたゴースト……」
 そのゴースト達が、今まさに脅威となっている現実。右翼後衛に立つ天城・舞夜(蒼龍に仕えし心清らかな巫女・b00761)は、柳眉を顰め、眼鏡のレンズ越しに、進軍する妖獣達を見据える。
「何としても退治し、人々の平和を守らなければ!」
 左翼後衛の出雲・那美(梓弓の巫女・b24518)も、強い決意の言葉と共に、朱の梓弓に矢を番え、ヘッドライトで目標の妖獣達の群れを照らす。同じ想いを抱いていた二人の巫女は、互いの顔を見合わせ、小さく頷いた。
「はいは〜い、早速行っちゃうわよ。中央の射線空けて! 3・2・1!」
 左翼中衛にて、ギター『SRPTENTRION』を構えるアンジェリカ・ソアーウィンド(堕天の銀・b10646)の音頭により、舞夜、那美、アンジェリカの背後から、一斉に眩いばかりの十字架が生まれ、悪しきゴースト達を浄化してゆく。
「前衛はぶっ放したタイミングで、両サイドから切り崩す。OK!?」
 銀髪の歌い手は、コトダマの力を込めた檄を飛ばし、仲間達の士気を高める。
「最近少し体なまってたしね、気合入れて行かないと」
 月篠・皓(月下冴氷・b07097)は、その声に勇気付けられるように、胸に手を当て、目を瞑って大きく深呼吸した後、
「よし……私は強い」
 と大きく頷き、旋剣の構えを取って身構える。
 右翼先頭の修司も負けじと、足に絡み付こうとするウナギは蹴り飛ばし、そうでないウナギもバス亭でぶっ飛ばす奮闘ぶりを見せる。
「頑張んなきゃな、可愛い女の子たちの為にも!」
「ん〜、私の為? 照れるな〜♪」
 前方の修司の言葉を勝手に解釈しつつ、新城・メイ(不可拘束・bn0114)は、ウナギを詠唱ガトリングガンで蜂の巣にしていく。
 攻撃しているのはウナギだけではない。後方からは、ホワイトランスに随行している巨大なタツノオトシゴ――グリーンコロナタスが、一斉に口から水を噴射する。
「おっと!」
「残念。こんな季節に、濡れるわけにはいかないのよ」
 放水車の如き強い衝撃。だが、濡れぬようにとレインコートを着ていたアンジェリカと皓にとっては大した脅威ではなく、そのダメージを最小限に抑える。
「照準良し、牙道砲発射」
 大自然の息吹を取り込み、その身体能力を高めたセイオリス・ネクローム(シリウスハート・b19402)は、大仰な構えから、コロナタス目掛け衝撃波を放つ。その狙い済ました強力な一撃は、コロナタスの頭部を吹き飛ばした。
 猛攻を受けつつも、愚直な行進を続け、やがて中央最深部へと至る電気砂ウナギ達。
「うっ……!」
 水撃を受け、怯んだ那美に一匹のウナギが飛び掛った。濡れた身体を電流が駆け巡る。
「大丈夫ですかー? 今助けますよー」
 それを見ていた鵺突が、中空に浮かぶ二刀の念動剣『侵食スル暗黒ノ園』『再生告ゲル一条ノ光』と共にくるくると舞い、那美の麻痺を癒す。しかし、そんな彼にも、容赦無く水撃と電撃が襲う。
 V字型というのは、敵を容易包囲出来る為、確かに攻めやすい陣形だと言えた。
 しかし、この陣形の欠点は、攻めやすいという点では、敵も同様である事だ。とりわけ、中央部――本来後衛であるべき場所――に居た鵺突達に攻撃が集中している。
 更に都合が悪い事に、範囲攻撃を行っていた者達のうち、鵺突と那美は妖獣からの集中攻撃を受けている上、仲間の回復も兼任していた為、どうしても攻撃が鈍っていた。前衛の龍もバレットレインを用意してはいたが、その回数は少ない。比較的被害も少なく、範囲攻撃に専念していたアンジェリカが居た事が、せめてもの救いだった。
(「思ったよりも、時間が掛かっているな……」)
 龍は、外面では冷静さを装いつつも、焦りから、背中に冷たい汗が伝うのを感じていた。不安を拭い去るように、チェーンソー剣『DeathParade』で、妖獣を切り刻む。
 臨海学校の時戦ったような闇雲さとはまるで違う、明確な『目的』を持った、秩序ある動き。自らの命を顧みず作戦を遂行しようとする姿は、まるで忠実な兵士のようだ。
 だが、結局は前座。想定外の被害に梃子摺りつつも、その数を着実に減らしていくのであった。
 
●蹂躙
 ホワイトランスとその護衛達は、既に、能力者達の間近に迫っていた。
「ウナギは全部やっつけちゃったわよ〜」
「よし、接敵陣形に変更だ」
 龍の声で、能力者達は隊列を組み替えようとする。理想は、龍、皓、修司を前衛に置き、セイオリス、メイを中衛に、アンジェリカ、那美、鵺突、舞夜を後衛に置いた三列の形。
 だが、電気砂ウナギ退治に思いの外手間取った事と、段取りを全員が完全に把握していなかった事で、その陣形はお世辞にも完璧とは言い難い。それでも、能力者達は、目の前の妖獣達を攻撃する他無かった。
 前方に立つ皓達の動きを止めようと、舞を踊ろうとするコロナタス。だが、突然絡みついた炎の蔦が、その動きを止める。
「へっ、バレバレなんだよ」
 修司が拘束した妖獣に、セイオリスの牙道砲とメイのフレイムキャノンが炸裂する。
「ここで止めるよ。絶対に、抜かせはしない」
 握り締めた『茨薔薇』の刃を夜の闇より深く染め、皓は別のコロナタスの腹部を切り裂く。後衛からも、那美が矢を飛ばし、舞夜も雑霊弾を飛ばす。
 次々と倒れるコロナタス。しかし、ヒラメのダブルディーラー達は今なお無傷であった。ホワイトランスの前方に集結し、その体色を砂と同じ色に変える。
 ホワイトランス自身も、前衛陣への攻撃を始める。力任せの攻撃を立て続けに受けた龍は白燐奏甲を自身に施すも、完全に癒せるほどのダメージではない。
「きゃぁっ!」
 アンジェリカが悲鳴を上げる。ダブルディーラーが二体、囲みの薄い箇所を狙って、突破してきたのだ。一体はアンジェリカを攻撃し、もう一体は、狙いを那美へと定める。
「光よ、我を守り給え!」
 リフレクトコアを召還し、前面へと展開させる那美。しかし、妖獣はそれをも突き破り、そのノコギリのような鰭で那美を切り裂いた。
 土蜘蛛の糸で紡いだとされる巫女服が、袴と同じ緋に染まってゆく。
「土蜘蛛、様……」
(「力、を……」)
 那美の言葉は、最後まで発せられる事は無かった。膝を付き、弓を握り締めて項垂れるような姿勢のまま、土蜘蛛の巫女の意識は途絶える。
「んー、マズいですねー」
 鵺突は、尚も那美に取り付いていたダブルディーラー向けて念動剣を飛ばす。危機の中でも、そののんびりとした調子は崩そうとはしないようである。
「ふむ、止むを得んか」
 これまで、後方からの攻撃に徹していたセイオリスだったが、前衛がホワイトランスに苦戦しているのを見て、自ら矢面に立つ。
 回復する暇を与えぬよう、ダブルディーラーは集中攻撃して倒す。一人がホワイトランスからの攻撃を防御の姿勢で受け止めれば、他の仲間達がその隙に一斉攻撃をする。傷付いた者が居れば庇い、無事な者は声を掛け合う。
 一時も予断を許さぬ状況。しかし、そんな中でも、能力者達は、仲間達を信じて戦い続けた。

●矜持
 戦いの始まりから、五分か、十分か。それとも三十分か、一時間か。
 どれ程続いたかも判らない激闘の末、あれ程沢山居た妖獣達は、磯の香りも残さず、夜の空気へと霧散していった。
 後は、彼等を統べていた、巨大なイカの妖獣、ただ一体。
「見せてやるぜ、俺の道をなっ!」
 砂の上を走っているとは思えぬ、軽やかな足取りで飛び上がり、修司は不死鳥のオーラを宿したエアシューズでの蹴りを、ホワイトランスへと見舞う。
「負けないよ。あんたは、私がイカ焼きにするって決めてんだから」
 それに乗じて、メイも日本刀を握り締め、フェニックスブロウで燃え盛る身体に追い討ちを掛ける。
 しかし、その攻撃に合わせるように振り上げられた、胸を抉る強烈な一撃。
 メキッ、という骨の折れるような音と共に口から血を吐き、メイの身体は崩れ落ちる。
「メイさんっ!」
 すかさず、治癒符を取り出す舞夜。だが、仰向けに倒れたメイの、だらりと弛緩した四肢と、僅かに開いた目から覗く白目を見て、その手がはたと止まる。
「(……ごめんなさい)」
 黒髪の巫女は小さく呟き、唇を噛み締め、癒しの符を、前に立つ仲間へと飛ばす。
 回復は、もう動けなくなった者よりも、まだ動ける者へ。彼女なりの、非情の決断だった。

 能力者達には、既に余裕は無い。皆、満身創痍の状態である。
 しかし、それはホワイトランスも同じ事であった。全身から焼け焦げたような臭いを発し、何本かの足は切られ、片目も潰れている。既にその歩みは止まっているが、残った足を振り回し、近付く者全てを排除しようとしている。
 最早地上へ向かおうとするよりも、この砂浜で一人でも多くの敵を道連れにしようとしているかのようであった。
「その飽くなき執念、ゲソながら天晴れ。だが、害なす存在を葬るのが、我等に果せられた使命。そろそろ音を上げさせてやろう」
 セイオリスは静かに言い、もう何度目か判らぬ、牙道砲の構えを取る。傷だらけでありながらも、その闘志は些かも減じていないように見えた。
「さてと、イカ様の年貢の納め時だ」
 そう言う龍も、もうまともに戦える状態ではなく、最後の力を振り絞り、白燐を纏った二本のチェーンソー剣を構える。

 夜の闇の中、一体の大きな影に、幾つもの影が一斉に飛び掛る。
 そして巻き起こる、光と衝撃。
 暫くした後、何事も無かったかのように、夜の海岸には、静寂が戻るのであった。

●静かな夜
「ん……。終わった?」
「ああ、何とかな。俺がトドメを刺してやったぜ」 
 修司にお姫様抱っこされた状態で、メイは目を覚ました。そんな修司も血と砂に塗れ、怪我の程度は深い様子である。
「折角ここで会ったんだ、今度は依頼じゃなくて、どっか二人で会わないか?」
「んー、いいけど。でも、今は疲れたから寝るー……」
 そう言い残し、メイは再び眠りに落ちた。
「もう、イカは懲り懲りですねー」
「ホントね。暫く魚介類は見たくないわ」
 鵺突に抱き起こされ、アンジェリカは溜め息をつく。ダブルディーラーから受けた傷は、思ったよりも深かったようである。
「でも、勝てて良かったね。皆、早く帰ろ?」
「そうですね、皆さん、学園で待っていますし」
 皓は、んーっ、と一つ大きな背伸びをし、舞夜は雪辱を晴らせた事で、ホッと胸を撫で下ろす。
 能力者達は互いに肩を貸し合って傷を労りつつ、脅威の去った浜辺を後にしたのであった。


マスター:柾木みなと 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2007/11/08
得票数:カッコいい8  怖すぎ1  ハートフル1  せつない9  えっち1 
冒険結果:成功!
重傷者:アンジェリカ・ソアーウィンド(堕天の銀・b10646)  天星・龍(双龍銃闘士・b15173)  セイオリス・ネクローム(シリウスハート・b19402)  本田・修司(焔の王・b22359)  出雲・那美(梓弓の巫女・b24518)  新城・メイ(不可拘束・bn0114)(NPC) 
死亡者:なし
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