アイスケーキでクリスマス!


<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、振替休日という事もあり、本当に様々なパーティーが開かれるようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。


●手作りアイスケーキで……
 クリスマスパーティーにケーキは付き物。
 定番の、ふんわりスポンジにホイップクリームのケーキもいいけれど……
 今年は手作りのアイスケーキで、一味違うクリスマスはいかが?

「『冬なのにアイス?』って言う人もいるけど、美味しいわよね! 暖かい部屋で、こたつに入って食べるアイス!」
 冬だけの贅沢って感じよね、と庶民的な幸せを語る尾花沢・水夏(高校生運命予報士・bn0088)の手には、主催の生徒団体から貰ってきたチラシの束。
 それを見ると、あるキャンパスの調理室を借り、自分達で手作りしたアイスケーキを囲んでお茶会を、というのがこのパーティーの主旨らしい。

 『一味違ったケーキ』だからといって、作り方はさほど難しいものではない。
 工程はざっと、このような感じになる。
 ヘラで混ぜてやわらかくしたアイスを、ラップを敷き詰めて冷やしておいたケーキの型に入れ、
 フルーツやシロップを塗したスポンジケーキ、牛乳に浸してやわらかくしたビスケットなどを敷いて、ラップで表面を覆い、冷凍庫で冷やし固める。
 固まったらラップを剥がして、一緒に冷やしておいた皿にあけ、美味しそうにデコレーションすれば、完成!
 アイスに砕いたビスケット菓子やフルーツを混ぜ込んでも食感が変わっていいし、味もバニラだけでなくチョコレートやストロベリー、違う種類を重ねれば、切り分けた時に断面が綺麗な層になる。
 他にもアイデアがあるのなら、自由にアレンジを加えて、君だけのクリスマス・アイスケーキを作って欲しい。
 なお、アイスクリームが溶けるといけないので、調理中は暖房を入れない決まりになっている。
 あまり着膨れても作業の妨げになるが、ある程度の防寒対策はしておくことをお奨めする。

 完成したら、お待ちかね。暖かい部屋(こたつは用意されていないけれど)で、甘くとろけるアイスケーキをみんなで楽しもう。
 紅茶やコーヒー、ココアなどのホットドリンクは用意されている。温かい飲み物と一緒に食べるのも、冬ならではのアイスクリームの楽しみ方だ。
 箸休めに他のお菓子を持参しても喜ばれるだろう。

「みんなも一緒に参加しない? あたしもアイスケーキなんて作ったことないから、こんな風に作れるかわからないけど……」
 水夏が指したチラシの片隅には、可愛らしいサンタクロースとスノーマンのマジパンで飾られたアイスケーキの写真。
 でも、料理の得意な人が教えてくれるそうだからやってみよう、と頷いて
「あ、そうだ。虫歯の人は、クリスマスまでに治しときなさいよ?」
 冗談めかして唇を引くと、チラシの一枚を差し出した。
 パーティーの子細と共に書かれていた注意事項は、『飲酒喫煙は禁止』と、『食べ過ぎでお腹を壊さないように』という食いしん坊向けの一文。

 さあ、手作りアイスケーキで、冷たいけれど暖かなクリスマスを、みんなで……。

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参加者
NPC:尾花沢・水夏(高校生運命予報士・bn0088)




<リプレイ>

●つめたくて、賑やかな
 ひんやりした空気の調理室は、集まった学生達のお陰で肌寒くはあったものの活気に満ちていた。
 寒い寒いと口々に言いながら冷たいアイスクリームに向かう者が多い中、寒さをまったく苦に感じていないどころか何処となく嬉しそうにすら見えるのは梅華。
「ひんやりとした場所ですね、とっても落ち着きます」
 寒いのが好きで一年を通してアイスを嗜んでいる彼女にとって、この冷え冷えした調理室は楽園のような場所であるらしい。年中食べても飽きがこないほど大好きなチョコミントアイスをヘラで混ぜながら、梅華はにっこりと微笑む。
「皆で、どこにも負けないぐらいの大きなアイスを作るよ!」
 『町外れの古屋敷』のメンバーは、ウェディングケーキのような大きなアイスを作ろうと、料理の得意な玲樹の号令に従って手分けして調理にとりかかる。
 大きなアイスケーキには大量のアイスクリームが必要。やわらかくしたアイスに細かく削った氷を混ぜ込む作業を手掛けながら、一真が結社の仲間達に笑いかける。
「せっかくやるんだから気合入れて、でっかいの作ってやろうぜ」
「ええ。私、一度ウェディングケーキサイズのケーキを食べてみたかったのよ。食いしん坊に見えるかしら?」
 弟に手順を習いながら、フルーツをカットしたりビスケットを砕いたりと簡単な作業を請け負っていた莱花が、くすっと笑いながら小首を傾げる。食いしん坊! なんて笑う者はいない。やっぱりみんな、食べ切れないほど大きなケーキに多少なりとも憧れを抱いているようだ。
 最初は紅茶の準備をして待っているつもりだったアキシロも、巨大ケーキには人手が要るため手伝いに駆り出されていた。
「料理は得意ではありませんが、このくらいなら、子供の頃に作った覚えがございますよ」
 卵をボウルに割り入れ、作るのはなめらかなカスタードクリーム。牛乳に浸したビスケットに挟み、ケーキの一部にするのだ。
 果物もお菓子も沢山の美味しいケーキになりそう。アイスを型に入れながら伝は瞳を輝かせ、それからふと頭に浮かんだ素朴な疑問を口にする。
「そういえば、高級アイスって普通のと味が違うのかな?」
 そりゃやっぱり高いだけのことはある、に違いない。はずだ。

「お持ち帰り出来ないのが少し残念ですけど、仕方ありませんわね」
 刻んだ苺をアイスに混ぜ込みながら彩華が呟く。彼女の作業台には、すでに様々なフルーツを刻んでアイスに混ぜたものが何種類も並んでいる。スポンジも三種類、アイスに至っては五種類も用意しており、これを幾重にも重ねていくというのだから完成品はどれほど豪華なものになるか、想像もつかない。
「冬でもアイスを楽しめるのは、若いうちの特権だよね♪」
 照の作業を程々に邪……応援しながら、翔が言う。ケーキ作りに彼女は一切手を出していないが、曰く手伝ったらケーキが異界に繋がりかねないそうなので仕方ない。
 冷凍庫から取り出したアイスを型から外し、カットフルーツを沢山載せて豪華にデコレーション。
 初めてだけどなかなか美味しそうに出来たケーキを見て、「わ、早く食べたいな……!」とにっこりする照の横で、翔はチラシに目を落としている。そこには、例の食いしん坊向けの一文が。
 だが、翔に自重する気などさらさら無く
「……。節制など知ったことか! 食べまくるですよっ」
 ぐっと拳を固めて意気込んだ。 翔が腹痛を起こして照に助けを求めるまで、あと数十分。

「やっぱりケーキはイチゴですよねー」
 綺麗なマーブル模様のケーキに苺を飾りながら、作るのも食べるのも初めてのアイスケーキ、伊孔はとっても楽しそう。
 『独り飯の会』から参加した彼らも今日は初めてみんなでとりかかる料理、お互い分け合って食べるのを楽しみにしているようだった。
 二色のアイスを生クリームで覆い、苺とチョコレートソースで表面を飾った霖のケーキは、馴れているだけあってなかなかの見た目。
 作業も順調だし誰かに茶々でも入れてやろうかと霖は悪戯っぽく笑み、仲間の作業風景を覗き込む。 目に止まったのは美香保のケーキ。
 幼少期に食べたアイスケーキにあまり良い思い出の無い彼女、今回の話を聞いてなるほどそうか自分で作ればいいのだと気付き目から鱗。作業台の上には色とりどりの果物にクリーム、チョコレートやクッキー……出来上がりはどうも、ケーキというより大食いチャレンジの巨大パフェのようになりそうだった。
 隆也も仲間のケーキの様子を気にしながら、お菓子作りは得意ではないものの楽しそうに作業している。紅茶アイスにスポンジ生地を貼りつけて、ココア風味のクリームを塗ったケーキはブッシュ・ド・ノエルをイメージ。仕上げに粉砂糖の雪を降らせれば、クリスマスらしさが演出されるだろう。

「美少女二人を眺めてると心が暖まるね!」
 ブルブルと震えて寒そうなのばらだが、親父臭い発言を聞くに結構余裕っぽくも見える。
 仲良しの先輩後輩同士で参加した三人は、恋バナでからかったりからかわれたりと女の子らしい会話を楽しみながらケーキの飾り付けをしていた。
 丁寧に成型したアイスケーキの上に、早苗の用意した小さなマジパンの薔薇が花咲く。その傍にのばらが淡い苺色の花弁を添えて、沙羅が宝石のような銀のアラザンをキラキラと散らし、白いハートのチョコプレートを飾れば、ケーキの上に広がる愛らしい薔薇の花園。
「こういう飾り付けもクリスマスの醍醐味ですねっ」
「なんだか食べるのがちょっともったいないなぁ」
 でも、三人で仲良く心を篭めて作ったケーキだからこそ、味もきっと格別なはず。暖かい部屋でケーキを囲んでする乙女談義を楽しみに、三人は完成目指して飾り付けを続ける。
 ケーキを作らず頼人は人探し。目当ての人物を見付けると声をかけ、応援団に所属しているため敬愛の念を抱いていたのだと告げて
「フレー、フレー、尾花沢〜! フレッ、フレッ、尾花沢っ! フレッ、フレッ、尾花沢っ! それ〜〜〜!!」
 突然始まった頼人の威勢の良い声援に周囲の視線も瞬時に集まり、水夏は大慌て。でも応援に応えられるよう美味しいケーキを作ります、と最敬礼。なんだかこの二人の周りだけ温度が上がって感じた。

 ロコランシェの料理には本人も勝子もいい思い出はないようだが、クリスマスイブは奇跡が起きるかも! ということで。
 メインのアイスケーキはレシピ通り作成。こだわりはデコレーションで見せようと、二人はマジパンの生地を捏ねる。
 「がぉ〜完成なの!」と勝子が見せた可愛いサンタさんのつもりのそれに、ロコランシェは「可愛いライオンさんね♪」とにっこり。頬を膨らませて抗議する勝子に慌てて謝り、お詫びに自分の力作・サンタの相棒トナカイさんを見せると「なにそれ、クワガタムシ?」と大笑いされ。
「「形を作るのって、難しいねぇ……」」
 二人がっくりと肩を落とし、ちょっとだけ……――ちょっとだけ変わった形のマジパンを、ケーキの上に仲良く並べた。
 すんなりと調理が進まないのはこちらの二人も。ケーキ型に抹茶アイスを敷いていた姫菊は、アイスのパックに伸びたスプーンを見咎め「後で食べるのなくなっちゃうよ?」とクオンのつまみ食いを注意する。が、クオンはどうせ後で食べるのだから同じだとばかりに「ちーせいことでがたがた言うな」と言い返す。
 分担作業はクオンの順番に。ラムレーズンとチョコクッキーをそれぞれ混ぜたアイスを敷き詰めていたクオンは、ふとアイスが微妙に減っていることに気付き。
「おい! 自分で注意してつまみ食いするなんて……それでも上級生かっ?」
「え〜……だってクオンちゃん食べてたら食べたくなっちゃって〜」
 食いしん坊はお互いさまのようだった。

 バニラの白と抹茶の緑を組み合わせ、雪の降り積もった草原を表したテオドール。草原にヒイラギの葉、雪原に雪だるまのマジパンを飾り冬の風景をアイスケーキの上に完成させると、満足げに顔を上げる。
 見れば、多くの参加者がケーキを完成させたようだ。出来上がったケーキを前にパーティーを待ちわびる彼らに、テオドールは母国の言葉で「メリークリスマス」を呼びかける。
「みんな、Frohe Weihnachten!」

●あたたかで、幸福な
 冷えた体に待っていたのは、暖房の利いた部屋とほんわか湯気を上げるホットドリンク達。完成したケーキを手に会場へと足を踏み入れた参加者達は一様に顔をほころばせ
「メリークリスマス!」
 温かい飲み物を注いだカップを掲げて乾杯し、お茶会スタート。
 こたつを持ち込み、周囲の羨望の眼差しを受けながらぬくぬくとアイスケーキを楽しんでいるのは『夏部』の少女達。
 半袖サンタ服を着込んだるえるのケーキは、林檎の型に林檎ジャムを仕込んだ林檎アイスケーキ。ついつい沢山頬張り過ぎて、冷たさに頭がキーンと痛む。こめかみを叩いてじたばたするるえるになつきが温かい紅茶を差し出す。
 皆が食べ過ぎでお腹を冷やさないよう気遣うなつきを余所に、愛理は特製『ストロベリー味とか(略)アイスケーキスペシャル』、略して(?)『甘いものっていいよねアイス』を「うー、たまらん夏気分ー♪」と幸せそうに悶えながら頬張っていた。
 苺のデザートをふんだんに使ったアイスケーキを等分に切り分けながら、茜はぽつりと
「……えーと、その、なんだ、交換。良いか?」
 なんだか子供っぽいことを申し出ているような気がして照れ臭そうに小声で言った茜に、食べ切れない気がしていた愛理は喜んで切り分けたアイスを差し出す。
「アイスを食べながらこたつ。まさに夏部の冬なるねー」
 ブッシュ・ド・ノエル風のチョコレートアイスケーキを飲み込み、紅茶で一息入れながら水輪がまったり呟く。
 暖かい部屋で、甘くとろけるアイスケーキを大切なみんなと楽しむ、この一時。
「これってなんだか、最高の贅沢かも」
 幸せそうに微笑んだなつきに、皆の様子をのんびりと眺めていた茜も同意するように眦を緩ませた。

 苺味のハートをスプーンですくい、恋花はにこにこ笑顔で椋に差し出す。
「えへへ♪ ムクあーんなのですよ〜♪」
 美味しそうにアイスを頬張り、お返しに今度は恋花に食べさせてあげる椋。照れ臭そうにぱくっとアイスを頬張った彼女の口元に目を止め、顔を寄せてぺろりとそれを舐めとってやると、恋花の頬は苺のように真っ赤に染まって。
 そんな様子を、やっぱり可愛いなと思いながら椋は笑って
「大好きやで?」
 アイスケーキの上のプレートに書かれた数字を、これからも二人で重ねていけるように。仲良く並んだ砂糖菓子のように寄り添い、幸福そうに笑い合った。

 ふわりと甘い香りの湯気がカップから立ち昇る。有花にねだられ作った苺とホワイトチョコで飾ったケーキを切り分け、丁寧に淹れたココアのカップの横に置く。
 そのまま後ろに控えようとした真斗だったが、「真斗! ここ座って!! 一緒に食べてなのー!!」と子供のようにせがまれ、しばし困惑。だが、すぐに笑顔に戻って
「はい、わかりました。一緒に食べましょうか」
 席についた彼を見て、有花も嬉しそう。あれこれ注文をつけて作って貰った真斗お手製のアイスケーキを一口頬張ると、その顔に笑みが浮かぶ。
「美味しいよぅ、真斗っ! 有花のために作ってくれてありがとなのー!」
 無邪気な賛辞と感謝の言葉に、真斗は微笑んで恭しく頭を垂れた。

 普段より紳士的なジャトの振る舞いに、引かれた椅子に腰掛けながらユキはちょっぴりドキドキ。
「しっかし、今日もヘソが出てんだな!」
「ヘソ出しなのはいつも通りだけどねっ! ……これでも一応、いつもよりお洒落してきたんだよ」
 ちゃんと可愛いけどよ、とジャトが言えば、ユキも嬉しそうに笑みを零し。
 テーブルに並ぶのは、いかにもアメリカンスタイルな目にも眩しい原色のと、反対にシンプルなアイスケーキ。
 ちょっとは女の子らしいところを見せようとお茶を用意しようとするが、ティーポットはすでにジャトの元に。
 たまには素直に甘えるのも悪くないかな、とユキは少し照れ臭そうに居住まいを正し、温かいお茶で満たされたカップを手のひらで包んだ。

「はい、あーん……」
「やめて、多いから、おなか壊すって!」
 クロの差し出したスプーンの上には、よくぞバランスを保っていると言いたいくらいの山盛りアイス。月下の顔の半分が隠れてしまっている。
 口ではそう言いながら、月下は素直にアイスを咀嚼する。彼女の無邪気な悪戯(?)にもすっかり順応したらしい。
 山盛りアイスを食べ切ると、月下は「オレのも、あーん」と一口すくってクロの口元へ。お返しにフェイントなんて、多分しないだろう。

 手ずから焼いてきたキャロットケーキの差し入れは冷えた舌の口直しに喜ばれ、礼に分けて貰ったアイスケーキを食べながら暈人は水夏に話しかける。
「俺はモナカが好きなんだが、尾花沢は何が好きなんだ?」
 アイスを口に含んでいた水夏は、それを飲み込むまでの間しばし悩んで。少しの間の後「今の季節は……大福の」と、例の商品名を告げた。

 作ったアイスケーキを交換し合う誡矛と桃弥。心を篭めて作ったのは間違い無いけれど、お互い相手の反応が心配で。
「…………しあわせ……」
 切り株風のアイスを少しだけスプーンにすくって口に運び、ほんわか顔で呟く桃弥に、誡矛もほっと一安心。不安な見た目などうまく出来ているか訊ねると、気にすることねェのに、と微笑まれ。
 自分の作ったほうはどうだろう。ちらちらと様子を窺っていると、誡矛はフルーツたっぷりのアイスを口に運んで
「ん。やっぱ桃弥が作るモンは美味いよな」
 浮かべた満面の笑みで、桃弥の小さな不安を打ち消してくれた。
 美味しいのはあたりまえ。――大好きなひとの作ってくれたものが、幸せを運んでこないはずがないんだから。

「どのアイスもとっても美味しいな♪」
 龍麻は皆から少しずつ分けてもらったアイスケーキを美味しそうに頬張りにっこりと微笑む。
 調理中カイロを配り歩くなどしていた彼の細やかな気遣いに感謝の言葉を述べながら、水夏も自分の作ったミルクアイスと缶詰のフルーツを混ぜた素朴なアイスケーキを贈る。
「へへへ〜っ、メリークリスマス、団長っ♪ 押〜忍っ!!」
 結那が水夏に手渡したのは、一風変わったクリスマスツリー。カクテルグラスに抹茶アイスを詰め、砂糖菓子の星や金箔・銀箔などで煌びやかに飾り付けたアイスクリームのツリーだった。
 『スイカツリー』なんて命名されたそれに水夏は瞬時に眉を吊り上げて、でも結那の笑顔があんまり眩しかったから、「……メリークリスマス!」と、ちょっぴりふくれたような声音で返した。

 それぞれが思いを篭めて作ったアイスケーキ。
 冷たいクリスマスケーキは、皆の胸にあったかい思い出を刻み込んでくれた。


マスター:にしうり 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:43人
作成日:2007/12/24
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
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