Have a special banquet!


<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、振替休日という事もあり、本当に様々なパーティーが開かれるようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。

 ――さて。
 そういうことで……此処にも一つ、当日のパーティーに関する告知がある。
 用意されているのはケーキを始めとする、様々なクリスマス御用達の料理たち。
 宴を盛り上げる為に、ツイスターゲームやウノと言った簡単なゲームも揃っていて……。
 美味しい料理が彩る楽しい時間の後半には、お楽しみのパーティーゲームもあるという。

 しかし……。
 ただ一つ、告知文の中で個性が立っているのが――『闇鍋パーティー』なる一文だった。

 ――闇鍋パーティー。
 実は会場の一角――わざわざ仕切りで区切られたそこではストーブがガンガンに稼動し、高性能なコタツも完備されている――には、当日、超激辛のスープが自慢の激辛闇鍋が設置されている。
 そして鍋の中には凄まじく多彩な食材が入っており、しかもスープが赤いせいで、箸で食材を引き上げるまでは何を食べるのか分からないという荒々しい具合になっており……クリスマスに浪漫と激闘を求めるなら、この区画に来れば良いそうだ。
 ……勿論、普通のパーティー料理と激辛の闇鍋、どちらを選ぶかは参加者の自由だ。
 ……また、闇鍋から普通のパーティー会場に避難して来る事も許される。

 そして、食後に用意されているパーティーゲームは豪華なビンゴゲームで。
 様々な品が山と積まれ、ビンゴを完成させた人の手に渡るのを待っている――。
 
 それは、少々風変わりなパーティーかもしれないけれど。
 仲間達と過ごすその時間は、きっと楽しい思い出になることだろう……。

「……そんなわけで、一緒にパーティーに参加しないかい?」
 と、その日。
 パーティーの説明を見た瀬之口・フィオン(高校生運命予報士・bn0092)は、微笑を浮かべながら、そんな言葉を紡いでいた。
 確かに……クリスマスは一年に一度の、特別な聖夜。
 パーティーに参加して皆と素敵な夜を過ごすのも、悪くないかもしれない。
「注意事項は、飲酒喫煙が禁止……って、その辺りは当然に守るべきルールだね。あとは当日、料理を持ってこられる人は、何か持ってきてもいいみたい――ふふ、僕も何か作ってこようかな?」
 楽しみだね、と。
 本当に嬉しそうに笑って、フィオンは、ゆっくりと首を傾げたのであった。

 さあ、楽しいクリスマスはもう、すぐそこにまで来ている。
 一人で。
 友人と。
 大切な、人と。
 どんな風に、どんな人と参加しても良い。
 きっと、学園の仲間達と過ごす一夜は、忘れられない思い出になるだろうから……。

 ――あなたも、参加してみてはどうだろう?

マスターからのコメントを見る

参加者
NPC:瀬之口・フィオン(高校生運命予報士・bn0092)




<リプレイ>

●Start!
 さて……銀誓館学園のクリスマスも、いよいよ夜に移り。

 ――このパーティー会場でも、楽しい宴が始まった。

 ぐつぐつぐつ……。
 会場内の一角では、そんな鍋の煮える音がする……。
「日滝! 何か面白そうなのやってる!」
 血湧き肉踊る戦場へ嬉しそうに突撃するのは時雨と、相棒の日滝だ。
(「目標は、時雨より先にダウンせんことや……!」)
 ぐ、と拳を握り、二人は戦場へいざ!

 結果は――二人とも凄く頑張った、とだけ言っておこう……。

「わぁ、ぐつぐつと美味しそうなのですぅ〜」
 対して、そんな声が上がるのは【銀誓館考古学部】の囲む机だ。
 ――宴の醍醐味たる闇鍋を前に、闇鍋を良く知らないサブリエールが微笑んでいる。
 彼女は、嬉しそうにぱくりと一口。
「か、辛いですぅ〜!」
 そして戦死した。
 被害者、速攻で一名!
「……ただ辛いだけだろ? こう見えても耐性はあるんだぁあぁう!?」
 いや、二名!
 彼女に水を渡しながら鍋を食べた誠一郎が痙攣している!
「ん、割とこの組み合わせもイケるわね。今度うちでもやってみようかしら」
 そんな二人を横目に、平然と食べるのは縁だ。
 他の面々がドン引きする中、彼女はペースを上げ……
「劇辛に対抗するにはぁ、劇甘にすればいいんですよぉ〜♪」
「あ」
 ――星麗の投入した水飴に、仲間と硬直した。
「「あー!?」」

 さぁ――銀誓館考古学部の戦いはこれからだ!

 その隣では、【リーフボックス】の面々が激闘中である。
「これを入れさせてもらう。今日の為に新鮮なやつを持ってきた」
「わ、わー! ま、真っ赤です、し、辛そう!」
 ぼちゃん、と早速マグロの目玉を入れるのは優斗である。傍らに居る弓姫が喝采を上げ、皆が戦慄する……!
「うわ辛ぁ!」
「……うぅ、た、食べるよっ!」
 まずは果敢に攻撃に奔った玲樹が戦死!
 そして汁を吸って赤くなったハンペンを見て、いくえが泣いた!
「うぅ……」
 めそめそしながら食べる彼女を尻目に――。
「思いっきり辛くしちゃえー! あ、ケーキも入れていいよねぇ?」
 つかさがハバネロを入れて、更にケーキまで入れた!
「……あたしはパーティー会場からお料理もらってこよーっと」
「葉里さーん!?」
 一方で、トンデモない外見のナマコを入れた葉里が戦線離脱……。
 賢かった。
「さ……好き嫌いは駄目ですよ?」
 皆に小鉢を配りながら、一息ついて鍋を食べるのはアリーセだ。
「っ!?」
 だが食材を口に含んだ彼女の眼は、即座に険しくなる。
 どうやら、一気にヤバい領域へ突っ込んだらしい。
 
 そして、そんな地獄へ――。
「フィオン先輩、どうぞどうぞ」
「ん……お誘いかな?」
 生贄のフィオンが、美味しそうに鍋を食べている一夜と、イナゴを齧るヴァージニアに招かれた。
「ふむ」
 フィオンは、即座に鍋の凄まじい状態を確認。
「うん、僕は用事が在るから――」
「主催として、とりあえず一杯は食べるべきだと思うの」

 残念、にげられない!

「はい、よく煮えて食べごろよ?」
「う……」
「どうぞ?」
 二人に捕獲され、更に皆の世話をしていた藍に、優しく小鉢を渡される。
「ちゃんと食べなくちゃ駄目ですよ?」
 と、彼を励ますように詩歌が率先して一口食べ――。
「はぅっ」
「詩歌君!?」
 笑顔で倒れた。
「こんなに暑いんだし、皆で水着にならない?」
 しかも倒れた仲間に、笑顔で玲樹が水着を薦めている……!
 ……リーフボックス、恐るべしである。

 と――処変わって、此処は【夜光ノ珠】。
「か、辛い……!」
 順当に辛い鍋を前に、選ばれし六名の勇者達が戦闘中だ。
 味自体は良いらしく、グラディス等は嬉しそう……だが!
「ふふ、明君……貴方の視線で溶けちゃいそう」
「脱ぐなー!?」
 ぶっちゃけ、何故かカナルが脱ぎ出した。
「でも全部は駄目よっ」
「グラも脱ぐですっ。ほら、明くんも太陽再生ですよっ」
 更にグラディスも脱ぎ出して、サービスタイムが止まりません。
「ふぅ……皆脱いでるし、僕も脱ごうかな」
 と、どこか美少年らしさを含ませる白護も続いたぁぁ!
「白護は脱いじゃダメだー!」
「ナツルォさん、暑くなったら僕も脱いだ方が良いのでしょうか……?」
「いや。それよりノーチェス、向こうから皆の為に氷水を頼むよ」
 桃色空間を前に、ノーチェスを優しくナツルォが避難させる。
 ……そして、
「――拳で黙らせようか?」
「!」
 彼女も、『参戦』した。
 凄まじい乱戦状態のソコは、喧しくて、熱くて……。
 とても、楽しそうだった。

●Zeal!
 さて……実はこの会場、闇鍋以外にも色々と趣向は用意されている。
「いちゃつく馬鹿ップルには死の制裁を! さあ、今日は遊ぶわよ!」
「みんなで麻雀以外のゲームするのってなんか新鮮かもー」
 結社【牌の音】の面々は、トランプを手に楽しそうで。光の力強い主張に合わせ、軽やかに更紗がカードを配る。
 ……因みに敗者は、闇鍋コーナーへ直行が約束されている。
 二戦目にカードを切るのは白庵……だが、怪しく光る彼女の眼は有希を見る。
「――」
 割とイカサマ上等な二人は、一瞬で素敵合意へ到達。
 闇鍋よ、さようなら。
 勝利よ、こんにちは――!
「……ちょっと、この手は何?」

 ――という処で光にバレた!

「神代さん、眼が怖いですよ……?」
「あはは、ロイヤルストレートフラッシュが出ると思ったんだけどなー」
 白庵と有希は全力で無罪を主張。
「中々拮抗してるなー……っと、俺の勝ちか?」
 因みに勝者は、フィオンを招待して罰ゲームに叩き落したら快感かもなー、と思っていた正人で、敗者は一番頑張っていた更紗だった。
「うう……辛いのはだいじょぶだけど、なんで苺大福が入ってるの〜?」
 ひらひらと正人がハンカチを振る中特攻した彼女は、ちょっと泣いていた……。

「……太郎君、良く食べられるね」
「ん、以外に美味いぞ?」
 さて、会場の一角でフィオンが休んでいると、視線に入ったのは闇鍋を食べる太郎だった。彼は無理はするな、と飲み物を渡してくれる太郎に、礼を言う。
 と――そこで、微笑むキッカに声を掛けられた。
「今日で最後のページですね……本、ちゃんと毎日読んで頂けましたか?」
「勿論、毎日楽しく読ませてもらったよ」
 読書をさぼっていないことを証明しつつ、チョコをキッカから貰って、彼は微笑む。
「フィオン。これ、ボクの気持ちだ。食べてくれ」
「ありがとう、辰子君……でも、何故ショウガが丸ごと?」
「気にするな!」
 更に、辛いものに飢えて会場に来ていた辰子に生姜をお見舞いされて……。
 ……けれど嬉しそうだった。
「瀬之口、一緒に闇鍋に参加しようぜ!」
 と。
「龍麻君?」
「交互に鍋を漁って、ギブアップした方が負けって事で……」
「え!?」
 そこで、うきうきとした龍麻に再び闇鍋ゾーンへ連れ去られてしまう!
 因みに――龍麻が勝った。

「闇鍋体験、楽しみです〜」
 別所でマイペースに鍋を突くのは頼人である。
 相席した人と、楽しく歓談しつつ食事をして……。
「!」
 限界突破。
 無言で立ち上がり、数歩でダウン!
「激辛闇鍋、か。聞くだにチャレンジスピリットを煽る言葉だね」
 そんな彼を横目に、挑戦的に鍋を見るのはテオドールだ。
 手元にミルクティを完備して戦うその様は完璧……!
「ごちそうさまでした!」
 ――実際、最後はうどんまで食べたとか何とか。
「……」
 そんな対照的な二人を見て、飛鳥は己の運命がどちらになるのかと思いつつ鍋を突く。
(「これは……中々……」)
 既に自分が入れた魚の白身は、赤いスープの中だ。
 自分は――生き残ることが出来るのか?

「いざ尋常に勝負なのでござんす!」
「応!」
 お揃いの半纏を着て、高らかに叫ぶ風来と世緒は一騎打ちだ。
 戦うは、勝手盛りに――タバスコ奇襲。
 熱い外道バトルだ!
「あれ、死んだはずのお爺ちゃん……が……」
「世緒殿―!?」
 と、そんな叫びまで聞こえてきて……中々、賑やかな夕飯だった。

「晃くん、無理言ってごめんね?」
「ん、摩那ちゃんも参加する訳だし、頑張ってみるよ」
 激闘の中、仲良く鍋を食べているのは摩那と晃のペアだ。
 辛いものが大好きな摩那に微笑みながら、晃も食事するが……顔は辛そうで。
「晃くん!?」
 故に、ほどなく倒れてしまう。
「ご、ごめんね……」
「ううん……さ、少し横になった方が良いわよ?」
 ……気がつけば、優しく摩那に看病されていて。
 結果オーライかな、と、彼女の優しい感触を感じながら思う晃だった……。

 ――さて、そしてこちらは【神無月】の卓。
「まさかこんな公の場で闇鍋が堪能できるとは……」
 クールに呟く白蓮が鍋に突っ込んでいるのは、麩と蒟蒻。
 凄い量なのだが、それでも彼女はクールだ!
「ピーマンが出たら俺が食おう。キノコが出たら朔が食べてくれ」
「了解です……っ」
 速攻で盟約を結ぶのは剛と朔之助。
 ――生き残る為には、狡猾な位が丁度良いのである。
「それで、かいなさんの視線は……?」
「うん、気にしないで。敢えて言うなら『見守り隊』!」
 他方では、ちゃっかり恋人同士で座る琉架と剛に、かいなが微笑む。
 凄く微笑む!
「……なんですか? コレ」
 ……とやっている内に、琉架の皿には不思議食材が陸揚げされるのだが!
「俺もハズレかね……」
「うぅ、お疲れ様です……!」
 と、白蓮に朔之助の皿もカオスっぷりが急上昇。
 互いに皿を見合わせて、そして同時に口に含む……。
「こ、この鍋って結局美味しいの……!?」
 さて、皆の反応に食べるべきか否かを迷うのは、かいなだ。

 色々失敗な朔之助と、普通に食べる白蓮……どちらが真実なのか?

「あむあむ……」
「レミィちゃん!?」
 更に、隣で食べまくっているレミリアに戦慄です。
「ごはん〜♪」
 一心不乱に口に含む彼女は、可愛いリスのようで……。
「……腹八分目、だぞ?」
 剛が、年長者らしく釘を刺す。
 そして――誰もが、笑っていた。

「こんばんは、フィオン。メリークリスマス」
「うん。優陽君、メリークリスマス」
 対面側の卓では、フィオンが【迷宮倶楽部】の面々に招かれていた。
 知った顔も何人か居る。優陽にメンバーを紹介されながら、彼は微笑する。
「フィオン先輩、闇鍋は古代の中国で皇帝の家来となった人が、皇帝が入れた鍋を目隠しして食べた、という故事に由来しているんですよ?」
「あのね闇鍋っていうのは、昔お侍さんが戦の最中に篝火を焚けず暗闇の中で鍋をしたってのに由来してるんだって――って、結社の誰かがゆってた!」
「いや、闇鍋って言うのは皆が持ち込んだ料理を解らなくしてどきわく感を伝える為に―――ええ、出自は超古代文明の太陽崇拝儀礼だとか……って、僕のも誰かが言ってた!」

「真実は何処にあるんだい……?」
 と、雑談に切り出された闇鍋の起源話に、フィオンが真剣に首を傾げる。
 目の前の三人は笑顔で、邪気は無い……救いを求めるように基青を見ても、
「お前等、そんな逸話どこから……瀬之口、話は半分くらいで聞いておけ」
「……あ、半分は合ってるの?」
 カオスが加速する。
 鍋の方も、チーズや肉類、アップルデニッシュやらチョコ入り餅巾着やらが入っていて……素敵だった。
「ふぉ? ほひひいほうっ!」
「ふ、不味さを知って美味さが分かるってもんだぜ」
 戦闘態勢だった春蒔などは、余りのダメージに上手く喋れて居ない……。
 いや、隣では、太光が妙に格好良かったのだけれど。
「先輩、どう見ても辛いものがお好きそうな顔してますよねー」
「いや、周防君? 別に僕は、」
「さ、沢山どうぞ!」
「くく……周防、あんま苛めんなよ?」
「楽しそうだね優陽君!」
 因みにフィオンは、笑顔の周防にすっごく攻撃されていた。
 悪意は無いらしい。
 容赦も無いが。
「フィオン君、一度くらいは試してみるのもいいとは思いませんか? ね?」
 更に、ラナにヨクワカラナイモノを薦められた。
 しかし彼女の笑顔は善意の発露で――それは嬉しいことだ、と想い、
「ありがとう、ラナ君……頂くね?」
 フィオンは微笑んだ。
 迷宮倶楽部の卓は、そうして賑やかに宴を楽しんでいく……。

「……OK。やっぱ普通の料理にしようぜ」
「はい〜」
 そして……。
 散々な闇鍋会場を体験し、瑠璃家の手を引いて普通の料理へ逃げていくのは昇一郎。
 大正解、である。

●宴の終わり
「みんなー、そろそろビンゴを始めるよー」
 宴が程好く加速してきた頃、聞こえたのはフィオンの声だった。
「ふふ……時間とか、色々なモノが差し迫っているから、スムースに行こうねー?」
「応!」
「おー……」
 正直すぎる彼の言葉に、反応する声の種類は大別して二種。
 前者は、鍋の後も健在な猛者か、或いは鍋を回避した智者。
 後者は、色々無理した素敵な勇者達だ。
「はい、瀬之口さんの分です♪」
 手伝ってくれるキッカに礼を言いつつ、彼もまたカードを持ちながら、ビンゴを開始する……無論いきなりビンゴが揃う筈は無いので、最初は静かなものだった。
 だが……。
「あたるかな、あたるかなっ」
 楽しそうに言う弓姫がリーチになったり。
「珍しくツイてる……怖っ」
 優斗がビンゴに成ったりして、皆のテンションが一気に上がっていく……!
「フィオン、本当かどうか確認を」
「了解だよー」
 手伝いをしてくれている太郎の言葉に頷き、フィオンが優斗のカードを確認。
 問題は無い。
 瞬間、ざわ、と会場が蠢いた……気がした。
「……!」
 なにしろ景品は多様である。
 こけしやら剣のアクセサリ、ベアで出来たツリー、フィオンっぽい人形、レザーの財布、サンタの衣装に液晶TV、お菓子、コタツ、手帳、ひつじの人形、手袋、バニーの衣装、フランケン人形……等々。
「次は、47だよー?」
「リーチ!」
「……くっ!?」
 会場が白熱していく。
 番号が読み上げられる度、歓喜の声と嘆息が聞こえ、雑談しつつ隣の人のカードを覗き込む者や、祈りさえ捧げる参加者も居る。
「景品、沢山あるからね? さぁ……それじゃ次は、8番!」
「「――!」」
 大人数の会場は、いつしか奇妙な連帯感に包まれて。
 ――楽しい時間に、なっていた。

 そして、やがて会場は終焉へと向かっていく……。
「メリークリスマス、これからもよろしくな?」
 そこには、プレゼントを日滝に渡す時雨や、
「みんな、大好きだー!」
 楽しそうに叫んで、皆とケーキを食べるつかさ。
「今日は楽しかったね! ……凌駕10回くらいした気もするけど」
 風来の手を引きながら、嬉しそうに歩いてゆく世緒が居る。
「楽しかったですねぇ〜」
「ああ……」
 宴を振り返り、瑠璃家は昇一郎に微笑んで。
「メリークリスマス♪」
 キスを、した。

「最後に、みんなで歌わないか?」
 そんな提案をするのは基青で……あぁ、それも、良いかもしれない。

 そうして……今宵、一つの場所に集まった彼らは。
 幸せに微笑んで、会場を後にしたのであった。


マスター:緋翊 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:58人
作成日:2007/12/24
得票数:楽しい35  ハートフル2 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。