Foecunditatis


<オープニング>


 青の夜。
 仄淡い薄闇が、空をひたりひたりと占めてゆく……。
 それは、気のつかぬうちにそっと懐へ忍ぶ、冷たく横たわる淋しさのような。
 真昼の喧騒がふぅっとなりを潜める、そんな不思議な時間帯。

 静寂の漆黒の中に、青の照明を受けて浮かびあがる幾多の影がある。
 日中にも輝いている白銀のそれとは異なる、幻想的な姿。
 氷と雪に形作られた自然の芸術品の名は、樹氷。

「雪と炎の祭典、とも言われているようね」
 信楽・六花(中学生運命予報士・bn0128)は、数枚の写真を並べてこう切り出した。
 祭り会場は、東北最大級の某スノーエリア。
 今時期の雪質は抜群、積雪も充分だ。
「これは年始を祝う祭典で、松明滑降や雪上花火が行われるの」
 雪原を染め抜く鮮やかな色彩の華、それは美しいだろう。
 山頂から望めば、手も届かんばかりの迫力だろう。
 日中にはスキー・スノーボードのスクールインストラクターたちによる華麗なデモンストレーションやワンメイクジャンプチームのダイナミックなパフォーマンスも見られるという。
 もちろん、後に解放されるそのコースを堪能することも可能だ。
 コースは起伏の少ない初心者コースから、その角度38度にもなる上級者コースまで様々だ。
 広いスノーエリアの所々で、振舞い餅や玉こんにゃく、甘酒のサービスなどが受けられるのも嬉しい。
「12時を告げる花火もさることながら、ここにはもうひとつの目玉があるのよね」
 机の上に差し出した数枚の写真。
 ファンタジーな世界を思わせる、蒼一色の風景写真だ。
 広大な斜面を覆うのは、どこか奇妙な迫力を感じさせる樹氷たち。
「この広大な樹氷原を、花火の前に行われるミニツアーで滑れるんですって」
 樹氷原を貫くコースが一本。
 澄んだ蒼色の照明にライトアップされたそのコースを、特別に滑走することが出来るのである。
 この樹氷原、上を走るゴンドラから臨むこともできる。
 360度の展望を、ゆったり座って楽しむのもいいだろう。
 もっとゆっくりしたい、というのであれば山頂駅のレストランで休憩してゆくとよいかもしれない。
 一面のガラス窓からは樹氷原が一望できる。
 暖かなレストランで珈琲でも飲みながらくつろぐことも可能だ。
「世界でも有数の樹氷観賞エリアということらしいから、この祭典を機に楽しむのもよいと思うわ」 
「いいねぇ、新年早々趣があって」
「あら。先輩は色気より食い気じゃ……」
「レストランもあるし、こんにゃくとかもタダなんだろ?」
 新しい出会いにも期待できるしな。
 天海・八琉(高校生ゾンビハンター・bn0160)の言葉に、六花はやはりという顔で頷いた。

 全ての音を呑みこむ雪の結晶。
 静寂の中にひらく、鮮やかな炎の華。
 氷の樹木もこの時ばかりは天を仰ぐことだろう。
 息の塞がるような静かな喜びを、心に秘めて。
 よき年を。

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参加者
NPC:信楽・六花(中学生運命予報士・bn0128)




<リプレイ>

●Serenitatis
 燦々と照る温かな陽光。
 銀を纏った斜面。
 昨晩から降り続いた雪でさらに重たくなった、針葉樹の森。
 深い森の中を縫って注ぐ陽光は黄金色。

「いくぞぉっ」
 空を指差した和彦。横には彼の絶賛片思い中の相手、千羽耶の姿。
「白神! 今から滑るから見て……っわ、うわあぁ!!」
 擬音をつけるとするならば「ごろごろごろッ」というよりも「ずばどごずしゃーッ」か。
 千羽耶もまた何とか追いかけ始めるものの、後を追うように転倒してしまったり。
「すまない、悪気はないんだ」
 言いつつ、いつになく楽しそうな表情を見せる千羽耶を見て、和彦もまた嬉しくなって笑った。
 そしてそこから少し離れた場所では。
 未夏が、吹き溜まりに落ちてしまった綾音に手を差し延べていたのだが。
「ぅ、わっ? ちょ、待っ!」
 助けるどころか、悪戯っ子の笑みを浮かべた綾音に逆に引っ張り込まれてしまったり。
「うふふっ、引っかかりましたね? こうして雪まみれになるのが、極意なんですよ〜?」
 冷たく凍えるような雪に埋もれて笑う二人は、それでも充分に楽しそう。

 初級者コースには、多人数で遊びに来ているグループが目立つ。
「玖凪にみとれて転ぶなよー! ……って忍ー!?」
 にやにやと人の悪い笑みを浮かべるハクヤ。
 言われた良将はといえばボード初心者で、恋人の蜜琉に教えてもらってようやく滑れるようになったばかり。
 そんな彼を笑うハクヤもまた、転がっていく忍を追いかけるが、焦りが禍したのか勢いよく転倒して。
「ハクヤ大丈夫かっ?」
 おず、と手を差し出してくる忍。
 その傍ら、自分より先に転んだハクヤをからかう良将だったが、彼もあえなく転倒するのはお約束。
「大丈夫? 良将ちゃん!」
 4人の周りの空気はどこまでも明るく、暖かい。
 そしてその少し下の広場。
「受け身の取り方は、もうばっちりだよ♪」
「酷い結果にはならなくてひと安心だ」
「すぐ滑れるようになるさ」
 温い甘酒の香りに包まれて。赤い指先を温めているのはひなたに戒、十六夜の3人である。
 振る舞い餅の芳ばしい香りに、思わず頬も緩む。
 そうでなくとも「先生」と「生徒」のようにしてゲレンデを滑る妹と親友の姿に、癒されてしまう十六夜。
 まったくの無意識に微笑んでいたらしい。
 はた、と気付けば2人の視線が自分へ集中していて。
「よしっこの後は中級コースだー!」

 そんな彼らを遥か下に臨む白銀の山頂付近。
「いやっほう!! 気持ちいいーなぁ!」
「その余裕が命取りですわ、智成さん!」
 銀色の結晶を散らして、猛然と滑り降りる2人。
 腕に覚えのあるこの2人は今、年初めの真剣勝負に挑んでいた。際どいカーブを寸でのところで体ごと捻ってかわし、高速で降りてゆく。
 ソフィアは白い息を吐いて笑う。
「智成さん、もう一回勝負ですの!」
 すっかり銀世界の魅力にはまってしまった様子。
 さて、「受験生な方々は、縁起とか大丈夫でしょうか」。教室で誰かが言ったその言葉をふと思い出したのは、雷。
「ふっ縁起が悪いって? 漢字を変えれば『滑る』も『統べる』に早変わり。スキーを滑るものは受験も統べるってね♪」
「何故それがしが企画した『和装で滑るスキー』に誰も参加せぬのだ……。日本人たるもの、正月は和装と決まっておる」
 お互い、誰に向けての言葉だったのか。はたと互いを見れば見知らぬ者同士。
 忠勝などは何故か羽織袴でばっちり決めていて。
「さて受験の事は一時忘れて、思いっきり楽しむぞ!」
「にゃはは、38度? 甘いあまーい!」
 目を瞑っていても滑れちゃう! 夏輝もまた、どんな傾斜も余裕で滑り降りていく。
 空は青い。
「さぁ、豪快に行くわよ、忌。わたしに付いて来れる?」
「ふん。あたしを馬鹿にしてもらっちゃ困るよ」
 言いながら、ストックすらほとんど使わず、ストイックにダイナミックに傾斜を降りていくのは斑鳩と忌。
 そんな猛者たちを眼下に、斜面の淵に立つ2人の青年の姿がある。
(「これ、単なる板じゃぁ? スキーにすれば良かったか?」)
(「今更だけど、俺スノボの経験ないじゃん」)
 無言の葛藤。
 夜は弟子の手前、勇人はライバルの手前、不安を口に出すわけにもいかず。
「GO!」
「―は? ……ふっざけんなちくしょおおおッ!!」
 とん、と軽い調子で押された背中。
 轟々と、風を切って落ちてゆく……訂正、滑ってゆく勇人の後姿。
「どはぁあ! いつか殺してやるぅうう!!」
 いつまでもその悲鳴……訂正、呪詛は夜の耳に残ったとか。そしてこの一件が勇人に軽いトラウマを与えたのは、また次のお話。 

 やがて、夕暮れがしんと冷たい夜気を連れてくる。

 吐息がはっきりと白く眼に映る時分、青白いライトがゲレンデを染め抜いた。
 そうして間もなく打ちあがるのは、天上の華。
 それは僅かな瞬きの間の命。
「多祇、気付いたか?」
「ご一緒するのは初めてでしたでしょうか?」
 彬は少し驚いた。言うより先に、多祇がそれを口にしたので。
 そう、こうして花火を共に観るのははじめてのこと。多祇はそんな彬の気持ちを知っているから、袖を掴む彬の白い指をそっと握り返した。
「一緒にいて、嬉しくないはずがないじゃないですか」
「私も、こうして一緒なの嬉しい」
 雪と炎の祭典。
 本来は相容れないものですら、こうして互いを生かしあえるのだ。
 きっと、意見の相違やすれ違いもあるだろう。けれど、これからもそれらを認め合っていきたいと思う気持ちは本物だ。
 それは章人と是空も同じこと。
 肩を寄せ合って小さく笑いあう2人は、迎えた新しい年にもこうして2人でいられることが嬉しくて。
 出会ってからの1年経った今でも、想い合っていられることに感謝して。
「愛してるよ」
 囁かれる言葉が胸に染みてくるようで、是空ははにかんだ。
「マフラー、迷惑じゃなかったですか?」
 と、そっと尋ねるのは宝珠。
 恋人のある智也にプレゼントした水色のマフラー。迷惑だろうと思いながらも、渡さずにいられなかったマフラー。
 智也は、聞いてきたきり俯いてしまった宝珠の頭を撫でてやった。
「よしよし」

 独りきりで見上げる華の命。
 次の華が咲くまでの数瞬、誰もがふとした時に感じる、冷めた孤独にも似た静寂が針葉樹に染みこんでいく。
「やっぱりたまには息抜きもしたいところです♪」
 はっとするほど明るい声。
 言乃は天上から視線を降ろして傍らを見やった。
「そうですね。こうやってしみじみと空を眺めて浸るのも、素敵です」
 しばしの沈黙のあとようやく言葉を返した言乃に、亜理沙は無邪気に笑んだ。

●Frigoris
 眼下に広がる氷の芸術、樹氷原。
 それを風一陣も吹かないゴンドラの中から真下に望むのは、最高の贅沢。
「生で見るのは初めてです」
「自然って不思議……」
 厳しい環境にこそ生まれる絶景に見蕩れる氷魚。家に帰ったら、この感動をどんな風に妹に伝えようかと考えながらもすっかり仄淡い蒼の世界に心を奪われている千歳。
 真剣な様子で窓辺に貼りついているのはアーバインだ。どんな記録も記憶には敵わないと、まるで己の網膜に焼き付けようとでもするようにじっと眼下を見つめていて。
 揺らめくライトを浴びて、時折宝石の輝きを見せる樹氷原。
 雪を見ることすらはじめてである頼人にとっての、未知の領域。
 ゴンドラはそんな彼らを乗せて、満月の下を滑るようにくだっていく。
 後ろから暖かなコートでくるまれて。
「楼心さん、お誕生日おめでとうですよ」
 くすぐったいような嬉しさに、楼心は彼女を抱き締める腕に力をこめる。
 けれど腕の中の愛しい存在は、ほんの少しだけ元気がないから。
「沙羅ちゃんを置いてどこかに行ったりなんて、絶対にしないから」
 2人の想いは一緒。一緒にいて、少しずつ変わっていく自分を驚くほど心安く受け止められるから、これからもずっと一緒にいたいと。
 密やかなキスは誓いにも似て清らかだった。

 悴んだ指先がとけてゆく。
 あたたかな食事と、やわらかく燈る室内灯。
「見て、クリスマスに貰ったネックレス似合う?」
「うん、とても。くすっ喜んでもらえて嬉しいな」
 紅石のネックレスに、真綿でも扱うようにそっと触れる清華。
 それだけでもとても大切にしていることが窺えて、刀真ははにかんだ。
「後々辛いですよ?」
「別腹です〜」
 林檎のシブーストにレモンクリームタルトレット、フレジェにいちじくのコンポート……甘味に囲まれて幸せ一杯の水悠。
 見ていて気持ちのいい食べっぷりを優しく見守る蒼海の姿は、まるで兄のよう。
「改めまして、新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いしますね!」
 夜のお茶会。素敵な非日常。
 テーブルの上には甘酸っぱい香りのラズベリーシフォンに、ちょっとビターで艶やかなザッハトルテ。
 にっこりと笑んで頭をぴょこんと下げる雪兎。
 絶景を臨みながら美味しいものを食べる幸せ。それは、大切な人が傍にいるともっと大きく膨らんで。
「今、とても幸せ。……ありがとう。これからもよろしく」
「いえ。お礼を述べなければならないのは、きっと……私の方、なのです」
 守りたいモノがあり、それを守れる力があることに感謝する有栖と拓人。
 そんな3人を眺めて、琴絵は満たされた気持ちでティーポットを傾ける。
 彼女の最近の一番の楽しみは、有栖お嬢様が素敵に成長してゆく姿を実感として得ること。
(「どうやら恋もしていらっしゃるようですし♪ ……嬉しいやら寂しいやら、ですけれど」)

「は〜圧倒されるね……」
 窓にぴったり寄り添って、深く吐息する舞夢だ。
 外は無音の極致。青空をうんと深くまで潜ったような清廉な色をしていて。
「少し寂しく恐ろしいくらいだな……」
「強烈なまでに美しいものを前にすると、萎縮してしまいますよね……」
 それでも惹かれずにはいられないのが人。
 直貴は広大な樹氷原を心静かに眺め、そうして小さく笑んだ。
 哲平もまた彼らと同じテーブルを囲んでいたが、幸せそうに語り合う人々を目にして、気持ちが安らぐのを感じて。
 けれどそんな風に和んでいる自分を指摘されてそっぽ向いてしまうのは、不器用な彼には致し方ないこと。
「ンなワケねェだろ」
「ふふっ……ねぇ、少し寒いかもしれないけど滑って来ないかな?」
 そう切り出したのは龍麻だ。
 室内から眺める静寂もいいけど、間近で感じるそれはきっともっと綺麗だろうからと。
「アタシ行くー!」
「僕は……でも、ちょっと下手だしなぁ」
 幾人かの手が上がるものの、腕に自信のない子もいたりして。
 そんな子の頭をわしわしと撫で、陽気に笑ったのは永治だ。
「滑れるようになりゃ面白くなると思うぜ? 折角だしちょっとくれー外出てみねーか?」
 そう言う彼も、最初は人一倍滑れなかったりしたのだ。
 ……六花もそんな誘いに乗って外に出たものの、面白いくらい滑れずに斜面で身動きが取れなくなったりしたのはお約束。
「うぅ、寒い……でも帰れない! こ、こうなったら写真だけでもッ」

●Fecunditatis
 透き通った青灰色の樹氷原は、まるで深い水底。
 泳ぐ魚の姿も色とりどりの、深海パーティー。
 手放しでくるりとターンを決めた一匹の魚、もといエルに惜しみない拍手を送るのはアドルフィーネだ。
「来て良かったね♪」
「うん、とーっても楽しい♪」
 ちょっと休憩。
 手を繋いで振り仰ぐ樹氷が、月から注ぐ黄金色を照り返してちらちらと瞬いて。
 ミツルは胸いっぱいに空気を吸い込んで、思い切り叫び出したいような喜びに頬を染めた。
「私、レベッカさんと一緒の時間を過ごせて、凄く嬉しいです!」
「私もだ。一緒にこうして楽しい時間を共有できて……いい一年の始まりだ」
 今年も一年、お互いに素敵な年になりますようにと願って。
「黒澤くん。ゆっくりで、いいかな?じっくり見たい……から」
 頷く夜斗の少し後ろを、おっかなびっくり滑る澄。そんな澄から目を離せないでいる夜斗。
「景色を見ながら滑るのは初めてだ……綺麗だな」
「うん。黒と、白と……青、がきれ……き、きゃっ!?」
「っと!」
「ありが……とう」
「……いや。ああそうだ、今年も宜しく」
 さて。
 四苦八苦しているのは一人や二人ではない。
「〜っ無理って言ったのに」
 ストックに縋りつくようにして座り込んでいるまとい。正月休みは家でのんびりするつもりが……何故かこれ。
 目の前でまといを指差して笑っている秋に連れ出されたのである。そんな秋は思い切り巻き添えを食らった上、むくれたまといの下敷きになって首を絞められていて。
「やべ、すごい楽しいこれ」
 それでも笑顔全開。
 いつものまといはこんな風に感情を露わにしないので。
 折角の機会を楽しもうと思いながらまた、からかうような笑みを浮かべるのだ。
「キラキラしててすげぇなぁ」
 慎也は運動音痴なほのりをからかうことにも飽きたのか、今は樹氷に釘付けだ。
「今度は……慎也お兄ちゃんも好きな人に見せてあげてくださいねぇ〜♪」
 にこにこと笑うほのりに、慎也も笑って返した。
「雪自体さほど珍しくはないけれど……こういうシチュエーションで見ると、特別綺麗」
「本当だよねぇ。写真だけじゃあここまで感動できないよ」
 日中からゲレンデというゲレンデを制覇してきてくたくた。
 少し気だるい身体は、空から樹氷から降りてくる青い気配に心地よく満たされて。

 ぱたんッ。
 スケッチブックを閉じた白蓮は、自分に背中を預けている親友を振り返る。
 清々しい倦怠感が2人を無言にしていたが、まるで苦にはならなくて。が、不意にニヤリと笑みを浮かべる白蓮。 
「葉山さん」
「なにさ蓮ちゃん……っぐは!!」
 近距離からの雪玉攻撃をモロに喰らった真之。
 次の瞬間には反撃していて……やっぱり2人はこうしているのが一番楽しそうだ。
「おっしゃ! クロノ、イキマース!!」
 陽気な掛け声ひとつ。華麗に舞いあがった友人が、消失した。
 カッコイイじゃん! と目を輝かせていた聡一朗は笑顔のまま静止することしばし、慌てて駆け寄ったのだが。
「あれ? ……ここは、どこですか?」
「ぇ、ちょっ……どちらさまで?」
 何故か正座。何故か初対面チック。
 なんでやねん! と突っ込みを入れてくれる親切な人は、いないようだ。
「おー……きれいですねー」
「別世界みてーだな」
 まん丸の目をさらに丸くして、どこか幼い表情で樹氷を見上げるクロニカ。
「冷えたから、帰りはラーメンでも食べていくか」
「うん!」
 常日頃本と向き合ってばかりいるクロニカ。少々危なっかしくはあるものの、エッジを上手く使って滑っていて。
 そんな風に、友人のいつもとは少し違う一面が見れたような気がして嬉しくなるウィル。
 2人はまるで仲の良い兄弟のように顔を見合わせて笑った。

 春待つ高原。
 青帝の足音が聞こえる。


マスター:椿 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:70人
作成日:2008/01/10
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
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