Flower Festival〜花祭りに込められた願い


<オープニング>


 ひろしまフラワーフェスティバル。
 毎年の5月3日から5日にかけて開催される賑やかで華やかな花祭りは、
 ゴールデンウィーク中に行われる祭りの中でも活気溢れる祭りの1つでもある。
 市民色溢れる花祭りは、今年も沢山の花と夢を運び、楽しませてくれる事だろう。
 
「折角のゴールデンウィークだし、1度行ってみたかったんだよな!」
 元気良しに教室に入ってきた眞田・烈人(熱血コミックマスター・bn0142)は、
 手に持っていたパンフレットを机の上に広げると、楽しそうに微笑む。
 
 メイン会場となるのは、歩行者天国となった大通り。
 通りの両脇には香ばしい香りを運ぶ屋台や賑やかなステージが連なっていて、
 昼になれば、新緑眩しい通りの中央では色鮮やかで華やかな総合パレードが行われる。
 華やかな衣装に身を包んだ踊り手が舞い、色鮮やかな花飾りが施された『花ぐるま』、
 50基を超える神輿サイズの折り鶴が幾つも担がれる『折り鶴みこし』は実に壮観だ。
「パレードも凄いけれど、やっぱり祭りといえば屋台巡りだよなっ!」
「……俺も、甘いものを沢山食べたい」
 すでに食い気が先走っていた烈人の目は屋台の写真が並ぶページに釘付けで、
 武羽・和史(小学生運命予報士・bn0099)も食い入るようにパンフレットを眺める。
 焼きそば、うどん、焼き鳥、おやき、ソフトクリーム等の定番の屋台の他にも、
 蕎麦入りお好み焼きや穴子のてんぷら、焼きたての牡蠣等の名産品を食べれる屋台や、
 くじ引きや、金魚掬い等の遊戯の屋台もあって飽きる事は無いだろう。
「これだけで1日が潰れそうだな」
 目を輝かせる2人に椎名・秋良(気高きヘリオン・bn0043)は苦笑するが、
 その瞳が、祭りのシンボルでもある花の塔の写真に止まった。
「花で作られた塔に、灯火か……。夜の方は人も多くなさそうだな」
 パレードの終着点でもある公園内にある花の塔は、夜になるとライトアップされ、
 公園内の所々ではメッセージが巻かれたキャンドルの灯火が静かに揺らめいていて。
「うん、奇麗だなっ!」
 昼間のパレードで見られた『折り鶴みこし』も内側からライトアップされ、
 公園内の敷地内に並べられた光鶴の群には、烈人も感嘆の声をあげた。
 
 沢山の観光客で賑わう場所だからマナーには十分に気をつけて。
 イグニッションや本業能力、飲酒喫煙、迷惑行為は勿論禁止である。

「みんなで一緒にいけば、きっと楽しさも倍になると思うんだ!」
 烈人は顔を上げると、集まってきた仲間達に向けて楽しそうに声を掛けた。

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参加者
NPC:眞田・烈人(熱血コミックマスター・bn0142)




<リプレイ>

●花の祭典
 新緑眩しい通りの中央に心地良い風が吹き、鮮やかで華やかなパレードが始まった。
 花で飾られた花車が通り、踊り手達のパフォーマンスに大きな歓声が沸き上がる。
「すごい……」
 くじ引きで手に入れたお菓子を抱え、人込みを縫うように列の前に出た琉美は、
 目の前の鮮やかで壮麗なパレードに写真を撮る事も忘れて魅入ってしまう。
 手から滑り落ちたお菓子を慌てて拾った琉美が漸くポケットのカメラに気付くと、
 空いてる手でカメラを取り出し、ファインダーから花車の列を覗いた。
「団長、こっちこっち!よく見えそうですよー! あ、あれ? 見えてる、かな?」
「大丈夫見えているわよ。あら、ありあさんあれを見て。とても可愛らしいわよ」
 見晴らしの良い沿道に立ってめいっぱい手を挙げるありあに可燐は穏やかに微笑み、
 ありあも瞳を大きく見開いて華麗な衣装を纏った踊り手と華やかな花車を眺める。
「もうすぐ折り鶴みこしも通るみたいね、楽しみだわ」
「えへへ。ボクもとーっても楽しいのですよ。後で何か奢りますよー」
 何時もより多めの小遣いが入った財布の重みに嬉しそうに笑みを浮かべるありあに、
 可燐は楽しみにしているわねと和やかに瞳を細めた。
「ひろみ、こっちだ」
 コウはひろみが逸れたり転んだりしないように先に立って人込みを掻き分けると、
 パレードが比較的良く見える位置を探し出してひろみに譲った。
「上条さんの身長が羨ましいです」
 人込みに疲れたのか、はたまた自身の背を呪ったのだろうか。
 綿飴に顔を埋めるように、ぷーとむくれるひろみの頭をコウはぽんぽんと撫でるが、
 相変わらずひろみは不機嫌なままで。
「こういう時に生かさないとねっ。ほら、花車も踊り手さん達も、本当に綺麗だよ」
 コウの言葉に顔を上げたひろみの瞳に映るのは、幻想的で華やかな光景。
 歓声をあげたひろみにコウは嬉しそうに微笑むと、その手の綿飴を頬張った。
「やー、綺麗な花だな! ……あ、うまそうな匂い」
 これはデートではない!弁当を作ってもらった御礼だと心の中で言い聞かせるものの、
 チェスターの手にはスムーズに完璧に巡回できるようにパンフレットが握られていて。
「お花…綺麗…」
 イリアスも見失わないように側に寄り沿い、迷惑を掛けないように眺めるが、
 このお誘いはもしかして……と、恥ずかしがりやの彼女もチェスターの顔を見上げて。
 チェスターはイリアスの手を取ると、離れないようにその手をぎゅっと握りしめる。
 繋いだ手から伝わる暖かさに、2人はほんのり頬を赤らめた。
「和史さん、迷子になっていなければ良いのですが……」
 屋台で買い込んだ食べ物を片手に写真を撮りながらパレードを眺めていた孔明は、
 少し思案した後、高くなっている足場を探そうと周囲を見渡して。
 その瞳が、背伸びをしながらパレードを眺めていた和史を捉えると、
 そこから見える?と林檎飴を手渡した。

「龍麻先輩、折り鶴みこしが来たぜ!」
 烈人は共に最前列でカメラを片手にパレードを眺めていた龍麻に声を掛ける。
「本当に折り鶴なんだ…すごく大きいなぁ」
 煌らびやかな行列の後方に続くのは70を超える折り鶴の形をしたみこしの郡。
 龍麻は担ぎ手達に声援を送ると、初めてみる折り鶴みこしにカメラを構えた。
「竜二と日和は場所取りサンキュ、パレードがよく見えそうだよ♪」
「ガタイの良さには自信があるからな!」
 通りに面した見晴らしの良い場所を確保したのは【ストリートバスケ同好会】の面々。
 竜二や仲間達の手には串焼きや焼きそば、おやき等がしっかり用意されていた。
「舞、すっごい素敵! 覚えて帰って今度踊ってみよっと♪」
 目の前に広がる光景に感激したユキは感謝を込めて烈人には七味たっぷりの焼き鳥を、
 和史には甘い林檎飴を渡す。烈人は激辛焼き鳥は大好物だと豪快に齧り付いた。
「団子より花。ここは女の子として外しちゃいけないポイントですよね!」
 そう言いながらも弥生の手はこっそり買い置きした食べ物に伸びるが、
 目の前を通る壮観なパレードの煌らびやかさに、弥生はボーっと見蕩れてしまう。
「うわ、綺麗だね…夢みたい」
 日和が溜息を零すと、はし巻きとたいやきを抱えながら秀元も凄い凄いとはしゃぐ。
 弥生は開けっ放しだった口を抑えると、誰も見てませんよね?と周りを見渡した。
「花車って想像してたより、かなり大きい!」
 目の前を通るものを興味津々に目で追っていた秀元の瞳が、折り鶴みこしに止まる。
 皆で担いだらもっと楽しいかも。威勢良く担ぐ担ぎ手達に、秀元は和やかに目を細めた。
「すっげー! 花車も折り鶴も、凄く綺麗だ!」
 不意に。民族衣装を着込んだ踊り手に見惚れていた和彦の腹の虫がぐぅと鳴る。
 先に食べ物を食べてからパレードを見れば良かったと後悔する和彦に、
 烈人が七味特盛激辛焼き鳥を差し出すが、和彦は丁重に断り、秀元も視線を逸らした。
「あ、コラ!その豚足はあたしの!」
「テンポのいいリズムを聞くとウズウズするけどネー」
 壮麗なパレードに優姫も歓声を上げるが、仲間達は花より食い気の勢いだ。
 アニーも人が多い所でのんびり食べてると誰かにぶつかってしまうかもと、
 買い込んできた食べ物をパレードの合間にさっさと消費していく。
「あたしのおやきがなくなってるんですけどっ!?」
 もしかして落とした?それとも誰かに食べられちゃった!?
「ジンギナキフードファイト、ネー」
 日和は慌てて仲間達に声を掛けるが、アニーは食べていないと首を傾げる。
「何なら後で一緒に買いに行こうぜ、押忍!」
 落ち込む日和に、竜二は屋台は逃げないからなと豪快に笑う。
「俺達も、後で屋台の方も行こうぜ!」
 花より団子。和彦がこっそり烈人に笑い掛けると烈人も笑みを零した。
「今日は食べて食べて、食べまくるぞ〜♪」
 花も団子もあった方がいいと優姫も元気良く頷く。
 気のあった仲間と楽しむ祭りは、素敵なものがあればある程良いのだから。

●食の祭典
 パレードが終わった通りは再び人で埋め尽くされ、屋台からは威勢の良い声が響く。
 ずらっと並ぶ屋台から漂う香ばしい匂いに食欲が沸き、自然と足が向いてしまう。
「さて…まずは屋台巡りからだな」
 視界に所狭しに映る屋台と特産品に、宗は面白くなりそうだと笑みを浮かべる。
 質より量、どれだけ食べ歩けるだろうか。香ばしい匂いに宗の足取りは軽かった。
「譲きゅん、行くぞっ☆」
「ああ、ドンドン遊ぶぞ!」
 祭りの空気にはしゃぐしいなの、純白の花を模った可愛らしいリボンが揺れる。
 譲も明るく元気を振りまいてくれるしいなと一緒に居るだけで面白くて楽しくて。
(「この感情は、何だろうな……」)
 譲にとってしいなは同じ結社の友達であり、食仲間でもあり、少し気になる存在だ。
 しかし、それを確かめる方法が思いつかず、言葉が出ない。
「僕、くじ運はやたら良いんだよ〜♪ 良いもの当たったら譲きゅんにあげるねっ」
 共に屋台を練り歩き、美味しいものを食べ、遊び尽せば答えが出るかもしれない。
 金魚掬いを揃って外してしまった2人は、次こそはとくじ引きに挑んだ。
「和史ちゃん、どれがいい?」
「……俺、苺が沢山入っているのがいいな」
 屋台からクレープを受け取ったルアンと和史は、甘い匂いに思わず口元を綻ばせる。
「そう言えば、背伸びたよね。ぼくも追い越されないようにしないとなぁ」
 男の子で年上なのにと微笑むルアンに、和史はルアンサンならきっと伸びると頷いた。
「ソフトクリームに林檎飴、鯛焼きもいいなぁ。あ、お昼は焼きそばにしよう!」
 花も神輿も奇麗で面白そうだけど、やっぱり食欲には適わないなとれいあは思う。
 軽くなっていく財布は気になるものの、屋台から漂う甘い香りに自然と心が躍る。
 ふと、和史とルアンを見つけたれいあは、一緒に甘い物制覇をしようと声を掛けた。

●勝負の時?
 祭りの活気は時に内なる魂を凌駕させる事があるのだろう。
 屋台の一角では、仁義無き戦いの幕が切って落とされていた。
「出目金いるかなー?」
 金魚掬いの屋台では誰が一番多く金魚を取れるかと琉架、朔之助、剛が競っていて、
 生簀の中の一際大きい金魚に琉架はきらきらと瞳を輝かせた。
「琉架ちゃん、取ってあげようか?」
「いや、出目金は俺が取る!」
 琉架に声を掛けた朔之助に、恋人の剛が慌てた様子で自分が取ると宣言。
 朔之助も僕が取りますっ!とムキになるが、剛も自分が取ると引き下がらない。
 意地になった2人は共に出目金を追い回すが、その気迫に恐れを感じた金魚達は、
 蜘蛛の子を散らすようにエスケープ!
(「嬉しいけど、顔がこわい…!」)
 剛の気迫に琉架は焦りながらも普通の金魚に狙いを定めるが、
 意気揚々と掬い上げようとした所でびりっと紙が破れてしまう。
「1匹ゲット! 悔しいけどここまでかな……ん?」
 亀裂が走った紙に朔之助は肩を落とすが、その瞳が1匹も取れずに落ち込む琉架の椀に、
 何とか紅と黒の出目金を掬い上げた剛がプレゼントだと黒の出目金を入れる姿を捉えて。
 カメラを構えた朔之助は、笑顔を浮かべた2人に向けてパシャリとシャッターを切った。

「美味しい、でもあふっ…!」
「えむっこ海ちゃんなめんなよ…!」
 たこ焼きの屋台で熱い戦いを繰り広げているのは【流星団】の6人。
 陸は熱々に苦戦しながらもハムスターの様にたこ焼きをモリモリと頬張り、
 海斗は弟の奏汰が舌火傷したりしないか心配しながらも食い倒れ対決に挑む。
「私、貴方にもっと食べて欲しいの…」
 熱々のたこ焼きに容赦なく猫舌を刺激されて戦線離脱しようとした海斗に、
 陸は薄ら頬を染めて上目遣いで恋する乙女を装う。
 そして、涙目の海斗の口目掛けて、あーんとたこ焼きを突っ込んだ。
「…じゃあ、俺のも…食べてくれる…よな?」
 大量の汗をかきながら海斗も少し照れた様に笑みを浮かべて乙女(陸)を見つめると、
 容赦無くあーん返し。しかも2倍。
「僕、こう見えて結構食べれるんだよ!」
「ふふ、たこ焼きより熱々ね」
 うふふ、あははと笑顔で殺気振りまく2人を横目に奏汰は順調に平らげていき、
 ミコも2人のらぶらぶっぷり(?)を暖かく見守りつつも決して手は休めない。
「はいどうぞーっ」
 怒濤の勢いで消費されるたこ焼きに運搬役の千鶴は火の車だったが、
 わいわい楽しいのは流星団の良い所だと忙しさも通り越して楽しそうで。
「もし僕が負けたら、お祭り会場で歌を歌って……っ!」
 物凄い勢いで誰よりもたこ焼きを消費していた玲樹は勝利を確信して……倒れた。
 今日の為に朝ご飯抜いてきたのに、まだ沢山食べられる筈なのに、
 なんでワサビが入ってるんだーー!……と。
「たこ焼きってワサビを付けるものじゃないの?」
「はゎ、お水お水っ!……え?」
 呟いた奏汰に千鶴は今何て言いました?と恐る恐る質問。
「僕、みんなのたこ焼きにワサビを付けてあげたんだ!」
 純粋なまでの奏汰の言葉に一同戦慄、増える撃沈者。
「ワサビなんて、ブラックホール胃袋と言われたわたしの敵ではないわ!」
 負けたら存在意義に関わる!ミコは涙目になりながらもワサタコを詰め込み、
 千鶴も喉に詰まらせないように気をつけて下さいねと嫌な汗を流して。
「ふ、出直してらっしゃいな」
 熱々とワサビの試練を克服したミコは割箸片手に高らかに勝利宣言。
 陸と海斗は水を片手に観戦モード、奏汰は1パック足らず、勝者は決まった。
「これが終わったら、金魚掬いをするんだ」
 ベンチに横になった玲樹はさらにフラグを立てていた。

●光の祭典
 日が落ちてパレードの終着点でもある平和の名を冠する公園に光が灯される。
 昼間の活気溢れた様子は消えたものの、新緑の夜を仄かな光が優しく包み込む。
「わー、わー、光ってますですよ〜! すごーい!」
 敷地にずらりと並んだ光鶴の列に瞳を大きく見開いたホーリィは、
 両手一杯に食べ物を抱えながらも珍しそうに折り鶴の周りをくるくると回る。
「すごく綺麗ですねー……」
 すっかり軽くなってしまった財布にクロニカは少し寂しさを覚えたものの、
 光鶴が良く見える所に移動した2人は屋台で買った名産品を一緒に頬張る。
「平和を願う気持ちが、込められているのですね…。とても綺麗、なのです」
 この灯火を、心の中にずっと持っていられたらとホーリィは魅入るように光を眺めて。
「でも、両手が食べ物で塞がっているのは、ロマンチックさ半減かも、ですね!」
 クロニカは食事の手を止めると記念に写真を撮ろうとカメラを取り出した。
「なんて綺麗な、花の搭」
 夜の空気に包まれ、仄かな灯火に照らされた花はなんてロマンチックなのだろう。
 花の塔に止まった百花の瞳が、今度はキャンドルに巻かれたメッセージに止まる。
 真剣なものにはじっくり向き合い、時にはくすっと笑みを浮かべて。
 幸せを噛み締めるように零れた吐息が、夜と灯火に溶け込んで行く。
「花の塔か……一度家で作ってみたいな」
 特別な時にしか見られないのだから良いのかもしれないが、だからこそ気になるもので。
 褐色の長着に秘色の羽織、白檀の匂袋の装いのマラカイトはゆっくりと塔の周りを回る。
 光に照らされた外観だけでなく、その内部さえも観察するように……。
 ふと、その翠色の瞳が塔の影にいた見知った顔を捉えた。
「椎名君久しぶり。灯りを見ているとほっとするね」
「ああ、悪くはないな」
 たまには誰かとのんびりするのもいいねと秋良と他愛ない話を交えた友梨は、
 もう少し1人で回ってくると笑みを浮かべると、夜に溶け込むようにその場を後にした。
「花も灯火も綺麗……ですね。何だか懐かしいです」
「椎名さま、こんばんわなのじゃ」
 友梨が去って再び1人となった秋良に、これ美味しいですよと紅茶を手渡したユリアは、
 美しいものが沢山ある事を久しぶりに思い出した気がしますと笑みを浮かべると、
 秋良と同じクラスになり、共にツツジを見た事を懐かしむように瞳を閉じて。
「椎名さまも、こういう神秘的な光景お好きかや?」
「そうだな……。花や灯火を見ながら友と語るのも、悪くはない」
「また、素敵なものを沢山見に行けるといいですね」
 微笑を浮かべるユリアに秋良と亜璃砂も笑みを返す。そして、共に花の塔を眺めた。

「コトバはココロの強い願いや想い。全てが届かなくても、少しでも届きますように……」
 輝く願いは灯火と違って決して消せるものではないから──。
 雛乃は光に照らされた花の塔からキャンドルの灯火へと視線を移すと物憂げに1人想う。
 そして、灯火のように輝くその願いが、何時か叶いますように──と願った。

 祭りに込められた願いは、花となり、食となり、光となって思い出と共に刻まれて行く。
 来年も、その次の年も、また沢山の笑顔がみれますように──。


マスター:御剣鋼 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:42人
作成日:2008/05/11
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