おたのしみはこれからっ!


<オープニング>


 7月20日、21日の両日に行われた銀誓館学園の学園祭2008は、無事に終了の時を迎えた。
 参加した生徒の中には、土蜘蛛や除霊建築士、クルースニクや吸血鬼などのように、この1年間に銀誓館学園に入学したり、編入するなどして、これが初めての学園祭だったという者も多い。
 それもあってか、今年の学園祭は例年以上の盛り上がりを見せ、2日間の学園祭はあっという間に過ぎ去っていった。
 毎年大盛況の水着コンテストは、総参加者が1800人を超えたため、候補者の水着を見て回るだけで日が暮れる程であったし、多数の能力者同士が最後の一人になるまで戦ったバトルロワイアルもまた、熱戦に次ぐ熱戦が繰り広げられたのだ。
 勿論、結社の仲間達と共に準備した結社企画も、例年以上に趣向をこらしたものが多数あり、盛況のうちに幕を下ろしている。

 そして今、一般客は全て家路につき、校舎の明かりも消え、下校を促すアナウンスが流れている。
 だが、まだまだ学園祭は終わらない。
 そう、学園祭の最後を飾るイベント、打ち上げパーティーは、これから始まるのだから。

 さぁ、学園祭終了後のお楽しみ、結社ごとに行なわれる打ち上げパーティーへ、仲間と共に出かけましょう!

●打ち上げ会場、特設屋台村跡地
 数多くの屋台が並び、学園祭期間中、多くの学生と来賓の方々の胃袋を満たしてきた屋台村。
 その屋台村も学園祭が終わり、既に多くが片付けられてしまっています。
 しかし、閉店した屋台村の中で、そこかしこに灯りのついた屋台が見受けられます。
 そう、そここそが、屋台村の打ち上げの会場なのです。
 売れ残った料理やお菓子、余った食材などを持ち寄ったり、或いは、残り物で一工夫した特別料理を作ったり。
 美味しい料理を前に、学園祭の成功を祝って、乾杯の音頭を取りましょう。
 なお、場所によっては、残り物の大食い・やけ食い大会になどもあるかもしれません。

 あなたの結社は、どんな打ち上げをするのでしょう?


マスターからのコメントを見る

参加者
NPC:栗栖・優樹(小学生運命予報士・bn0182)




<リプレイ>

●おたのしみはこれからっ!
 二日間にわたって開催された学園祭もフィナーレ。
 後片付けの準備をしたり、そのままおうちに帰ったり……でも、ここ特設屋台村跡地では、一部の屋台で学園祭の打ち上げが行われています。
 あまった食材を持ち寄って、みんなで食べたり、新しい料理を作ったり……。
 また、本番に参加できなかった人も来て、後夜祭を楽しんだりしています。
 結社の仲間同士集まって楽しんでいる人が多いですが、そんな様子を覗きながら料理をつまんでいる八神・宗(b31032)くんや、飲み物片手に楽しそうな光景を静かに眺めている虎乃門・真白(b03925)くんのように、それぞれの楽しみ方で後夜祭を満喫している人もいます。
「今、打ち上げパーティーやってるの! こっちへおいでよ♪」
 屋台の一角、ここに『町外れの古屋敷』のメンバーが集まっていました。
 そこへ通りかかった栗栖・優樹(bn0182)くんを風見・玲樹(b00256)くんが誘います。
 テーブルや扇風機を設置し、打ち上げの準備は万全といったところ。
「学園祭は初めてだったけど、とっても楽しかったよ! みんなにいろいろ教えてもらったし! そうだ、優樹くんの似顔絵描いてあげる♪」
 玲樹くんが料理を作っているあいだ、水澤・芽李(b45823)ちゃんが優樹くんの似顔絵を描いていました。
 テーブルには他の屋台から買ってきたお菓子がずらーりと並べられ、それをつまみつつ似顔絵を描く芽李ちゃん。
「ほんとに楽しい二日間だったわね」
 可愛い水着も着ることができたし……と、片隅でギター演奏を披露しているのは風見・莱花(b00523)ちゃん。
 彼女の演奏するギターサウンドをBGMに、楽しいひと時を過ごします。
「おまたせ♪ いっぱいあるけど、食べきれるかな?」
 玲樹くんが料理を運んできました。
 インドのカレー、タイのグリーンカレー、トムヤンクン、韓国の冷麺やビビンバ、ベトナムのフォー……アジア料理が勢ぞろい。
「わー、すごーい! 芽李ちゃん、育ち盛りだから、もりもり食べるよー!」
 似顔絵を描き終えた芽李ちゃんが、料理に手をのばしました。
 自分が一番食べることになると思ってた玲樹くんですが、大丈夫そうですね。
「昨年は受験の心配をしながら参加したけど、今はそれも乗り越えて、また銀誓館の皆と楽しんでいる。お疲れ様、また来年も楽しみましょうね?」
 莱花ちゃんがカキ氷を作りながら、ほほえみます。
「お疲れ様!沢山の料理が作れて、楽しかったよ。僕は在校生としては最後の学園祭になるけど、来年もまた在校生と一緒に頑張るから!」
 最後の学園祭、玲樹くんは悔いの残らないように、精一杯思い出を作るのでした。
「夏! 学園祭! カキ氷! これ抜きで人生は語れないね」
 永原・翔梧(b45616)くんは受け取ったカキ氷を食べながら、満足そうな表情を浮かべています。
 イチゴやメロン、ブルーハワイ……夏しか食べる機会がないということで、いっぱい食べているのですが……。
「いたーっ。つ、つらい……」
 どうやら、キタみたいです。
 アレが。
「うぅぅ……」
 ここにもキタ子が一人。
 シャーベットを手にしている優樹くんです。
「キタ?」
 頭キーンといっとく? と、あまったシャーベットを優樹くんに薦めたのは『THE Sun Horror』の音無・瑠夏(b02616)くん。
 イルカと海の柄の浴衣を着た瑠夏くんは、いたずらな笑みを見せました。
「ふう、これで学園祭も終わりか」
 短かったような、長かったような……安息をしつつ、同じく『THE Sun Horror』から、杜若色の浴衣を着た鳴楼・朱鷺羅(b07799)ちゃんが、結社企画であまったお菓子やジュースを持ってやってきました。
 屋台の一角を借り、のんびりと雑談をしながら学園祭の出来事を語り合います。
「そういえば、朱鷺羅にお礼を言っておかないとね」
 瑠夏くんが朱鷺羅ちゃんに結社企画で、いろいろ協力してくれたことに感謝の言葉を述べます。
 こうして、企画が成功して打ち上げを楽しめるのもみんなの協力があってこそ。
 最後の夏休み、今年の学園祭はいい思い出ができた……そんな想いをこめて瑠夏くんは歌います。

 ♪夏祭りの火が消えて
  残ったのは思い出の灯火
  また一つ僕の洞を照らす♪

 さて、周りを見れば、辺りが暗くなってきたにも関わらず、にぎやかなところがまだたくさんあります。
 ここ、『お砂糖遊園地』のブースもその一つ。
 結社企画で作った、とってもおいしそうなお菓子の家がででーんと。
「せっかく作ったんだから、残さずに食べましょー!」
 叶霧・杏(b17390)ちゃんの言葉を引き金に、結社の仲間もお菓子の家にレッツ・ゴー!
「俺は作るのほとんど手伝わなかったし、食うのくらいはがんばってやる!」
 大量のジュースを用意した高藤・加音(b25566)くん。
「は? 競争? 仕方ねえな、やってやるぜ!」
 一ノ瀬・柴(b33937)くんもヤル気マンマンといったところ。
 みんな気合十分、誰が一番多く食べれるか競争です。
 よーい、ドン!
 モグモグ……。
(「ジュースとって」)
 リスさんみたいにお口にいっぱいお菓子をほおばる杏ちゃん。
 しゃべれないから、手でアピールするのですが……。
「言いたいことがあるなら、ちゃんと飲み込んでからにしなさい」
 お行儀が悪い……と加音くんは無視して、ジュースをごくごく、お菓子を流し込みながら食いまくり。
「あー、何食っても同じ味な気がする……」
「これで口直しどうですか?」
 そろそろ飽きてくるよなー、とつぶやいた柴くんの前に、何とかお菓子を飲み込んだ杏ちゃんがケーキの花瓶をどーんと置きます。
「……」
 無言の柴くん。
「あ、そのクッキーは俺が型抜きしたやつじゃん」
 河童型のクッキー、良く出来てるだろ? と、胸を張る加音くん。
 杏ちゃんは、そんな河童さんのクッキーを横から手を伸ばしてパクリ。
 みんな楽しそうですね。
「はー、茶でも入れてくるかー」
 柴くんは、そう言うと、立ち上がって……。
「柴兄やん、お茶ならココに……って、うわ! 足早いです!」
「もしかして、逃げたっ!?」
 柴くんはものすごい勢いで暗闇の中に消えていきます。
 杏ちゃんは逃げたら1週間プリン漬けにしちゃいますよー、と叫びながら後を追うのでした。
「暗くなってきたのに、まだにぎやかだね」
 赤藤・歩夢(b35721)ちゃんは鯛焼きを手に、屋台村跡地を回っていました。
「あ、久しぶり〜」
 歩夢ちゃんは優樹くんを見つけると、手にした鯛焼きを差し入れとして渡します。
「いろいろ、たいへんだと思うけど……」
「そ、それは、いわないでください……うぅぅ……」
 優樹くんをぎゅーっと抱きしめてねぎらう歩夢ちゃん。
 まぁ、依頼のこととか、いろいろあると思いますが……ここでは忘れて、楽しみましょう。

『*空に咲くは一輪花*』のブースでも、たくさんのお菓子を持ち寄って何かを作っています。
「みんなでお菓子のお城を作りまっしょう!」
 末広・衛(b06093)くんが宣言すると、仲間が製作に取り掛かりました。
 こちらは、お菓子の家ならぬ、お菓子のお城です。
「……こうやって、みんなと楽しめる機会ってあまりないからね」
 学園祭はみんなで楽しめたけど、もう少しだけ楽しみたい……都築・アキ(b16871)くんもがんばります。
「ちょっとくらい……いいですよね……」
 景山・勇(b01990)くんは合間に手を伸ばしてつまみぐい。
 まぁ、こういうイベントですし、ちょっとくらいいいですよね? たくさんありますし。
「今年の学園祭はあまり参加できなかったし、後夜祭ぐらいは目一杯楽しみたいものだな〜」
 本番にはあまり出れなかった緋勇・龍麻(b04047)くんも、打ち上げくらいはと張り切っています。
 彼が他の屋台を巡って持ってきた料理やお菓子も並べられ、華やかなテーブルになっていますね。
「一応、全部味見はしたからね」
 幸い、この周りの屋台の料理は全部大丈夫だったようです。
「完成っすよ。美味しそうっすね♪」
 さて、そうこうしているうちにお菓子のお城は完成。
 衛くんがそのお城を眺め、満足そうな表情をしていました。
「とっても素敵です……!」
 ミシェル・ローデリック(b03554)くんも出来上がったお菓子のお城を見て感激。
 あとは……みんなで食べつくしましょう!
「淹れたての紅茶や珈琲もいっしょにどうぞ」
 宮代・夏月(b09502)くんは結社の仲間や、遊びに来た人に紅茶やコーヒーを提供しています。
 道具も本格的なものを揃え、さながら喫茶店のようです。
「冷たい飲み物もありますよ〜♪」
「紅茶、珈琲、緑茶、それと、お水とオレンジジュース、お好きなものをどうぞ」
 ミシェルくんと白道・沙夜(b24167)ちゃんは、冷たい飲み物を配っていました。
 お菓子にはやっぱり、飲み物がいりますからね。
「美味しく楽しく食べてくださいね」
 他にも沙夜ちゃんは来店者に紙皿とプラスチックのフォークを配りながら、楽しんでいただけるようにがんばっています。
「……取り分けようか?」
 そして、アキくんがお皿に取り分けて、配ります。
「ありがとうございます。お菓子の家って、どこから食べようかって迷いますよね……」
 コーヒーを淹れていた夏月くんがそれ受け取り、特製淹れたてコーヒーといっしょに食べます。
 仲間といっしょに食べるのは、とっても楽しいし、おいしいですね。
「栗栖くんも一緒に食べまっせんか?」
 素敵なお菓子のお城を見て驚いていた優樹くんに、衛くんが声をかけます。
 残っても仕方ないし、みんなで食べきりましょう! と、みんなでパクッ!
 むせないように、飲み物といっしょに食べてくださいね。
「今年は手伝えなくてごめんね。そしてお疲れ様」
 龍麻くんは衛くん、ミシェルくん、沙夜ちゃんにねぎらいの言葉をかけます。
「お疲れ様でした!」
「みなさん、ありがとうございました〜」
「みんなで作ったから、とっても楽しかったっす♪」
 さすがに後夜祭も時間が限られているのですが、それまでのわずかなひと時……。
 残された時間を、素敵な思い出になるように精一杯楽しみたいですね。
「甘い物の後だから、しっかりね」
 アキくんはみんなにハブラシと歯磨き粉を配りました。
 甘いものの後はちゃんと歯磨きしましょうね?

 盛り上がっているところもあれば、真剣なところもあったりします。
 ここ、『−奏縁樹−』のブースでは、トランプを使ってなにやらしているようですよ。
「さぁ、罰ゲームはここにあるアイテムをつけてクッキーを食べてもらうよ!」
 団長権限で罰ゲームの内容はあたしが決める! と、麻田・駿喜(b23751)ちゃんが指定したのは……。
 ケチャップ、マヨネーズ、ジャム『など(ここが重要)』をクッキーにつけて食べるというものでした。
 一位が指定したアイテムをビリの人がつけて食べなければなりません。
 始めこそ売れ残ったお菓子を食べつつ、トランプでもして過ごそう! と、いう感じでしたが、そこに『罰ゲーム』が加わることで、それはもう、真剣に。
「さて、がんばるか」
 おや、黒澤・夜斗(b21583)くんが『アイテム』とは別に何かを用意しています。
 一体、何でしょう?
「これは……何が何でも勝たなければなりませんね……」
 小坂・鈴香(b29437)ちゃんの表情が引きつります。
 アレもやっぱりアリなんでしょう。
 結社企画の宣伝をしたり、遊んだりでちょっと疲れ気味の鈴香ちゃんですが、お菓子を食べながらいざ勝負です。
「ふふふ、トランプは強いんですよ、僕」
 片手にお菓子を持ちながら、百鬼・ルル(b40707)くんの目がキラーンと輝きます。
 ポーカーフェイス……すでに戦いは始まっているのです!
「ババ抜きですね。がんまりますわ♪ あ、これおいしいですの♪」
 もぐもぐとケーキを食べながらトランプの用意をする紫苑・涙(b30086)ちゃん。
「トランプなら自信はありますよ〜!」
 初めての学園祭だけど、あまり参加できなかったという真田・雪杜(b29377)ちゃんもヤル気十分な感じですね。
 さて、カードをシャッフルし、駿喜ちゃんの掛け声と共にゲームが始まります。
「さぁ、みんな張り切って行ってみよう!」
 順番はルルくん、涙ちゃん、夜斗くん、駿喜ちゃん、雪杜ちゃん、鈴香ちゃんの順。
 さて、長くなるのでログを簡単に整理すると……。

 ・最初のジョーカーは雪杜ちゃんのとこへ:「が、がんばりますわっ!」
 ・三順目に鈴香ちゃんが見事にGET:(「あ、ババ引いてしまいました」)
 ・次のターン、運よく(悪く?)ルルくんの元へ:「勝ちは見えました(笑顔)」
 ・夜斗くんが一抜け:「……まぁ、こういうこともあるんだよね」
 ・涙ちゃんが引いちゃった:「ぎゃぁ〜! な、何もないですわよ? オ〜ホッホッ……」
 ・次にルルくんがあがり:「ふふふ、実力です」
 ・追いかけるように雪杜ちゃんがペアになったカードを叩きつける:「ふっふっふ……私に勝てると思っているのですか!」
 ・駿喜ちゃんがやってしまった:「次にあがるのはあたしだから!」
 ・再びジョーカーは鈴香ちゃんの元へ:(「……また引いてしまったようです」)
 ・駿喜ちゃんがあがり:「ま、こんなもんね」
 ・涙ちゃんvs鈴香ちゃん、一騎打ち!
 ・で、結局、最後までババが残ったのは……。

「わたしの勝ちのようですわね!」
 スペードとハートの『Q』を揃え、見事涙ちゃんが生き残りました。
「用事を思いついたので失礼します」
 その場を立ち去ろうとする鈴香ちゃんですが、捕まってしまい……。
 夜斗くんの用意したアレを食べるハメに……。
「まぁ、今のうちに不運を使い果たしておけば、あとあと生き残ることができる……と思う」
 用意していたのは超激辛の菓子。
 鈴香ちゃんの声にならない声が屋台村跡地に響き渡ります。

「兎に角、おつかれさまでした!」
 幕が下りるまではもうちょっと時間があるようです。
 次がある人も、これが最後の人も……短いひと時に、たくさんの思いを込めて……。


マスター:えりあす 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:27人
作成日:2008/08/05
得票数:楽しい12  ハートフル5 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。