山間の廃ホテル


<オープニング>


 ――ジリリリン!
 最近では滅多に見ることも無くなった黒電話が、大ホール前のフロントで鳴り響く。
「び、びっくりさせんなよ……一体どっからだ? てか、電話繋がってるのか?」
 茶髪の若い男は、恐る恐る電話に近づきながら仲間の顔を見回す。
「……繋がってないみたい」
 黒髪の少女が、電話線を手に取り、どこにも刺さっていない端子を示す。
「って、マジで出るの? やばいんじゃない?」
 ――チン。
「もしもし……?」
 男が電話を取った瞬間――。
 ――ざわざわ……。
 ホールの中からは、まるでパーティが行われているかの様なざわめき。
「……タダイマ……マイリ……マス……」
 そして受話器から聞こえる途切れ途切れの声。
「こ、これ見て!」
 金髪の少女が指差すのはエレベーターのランプ。1Fから2F、3Fと段々上がって来ている。
「何かやべぇ、逃げるぞ!」
 3人は階段へ向かって走り出す。
 ――チーン。
 背中の方から聞こえるのは、エレベータの到着を知らせるベルと、ホールの扉が開く音。
「っ……!?」
 階段を駆け下りる前、ふと振り返った男の目には、地獄の亡者のような人々の姿が映り込む。
 あいつらに捕まれば最後――男はそう確信した。

「良く来てくれたわっ」
 柳瀬・莉緒(中学生運命予報士・bn0025)は一同を見回して、そう告げた。
「山間のリゾート地が今回の現場よ。バブル期に作られたけど、結局倒産してそのまま放置。廃墟ホテルとして幽霊が出るなんて噂もあったみたいね」
 良くある話だが、本当にゴーストが出没するのだから冗談では済まない。
「若い男女3人が、肝試し気分でここに入ろうとしているわ。放置すれば彼らは多分……。彼らだけじゃないわ、割と有名な物件みたいだし、多くの人が危険にさらされるでしょうね」
 そうなる前に、ゴースト達を退治せねばなるまい。

 さて、まず第一に考えなければならないのは、一般人3人をホテル内に入らせないと言う事だ。
 3人の立ち入りを、最低でもゴースト退治が完了するまで防ぐ事が出来れば、彼らに危険は及ばない。
「あなた達とほぼ同時刻にホテル入り口に到着するみたいだから、説得するなり脅すなり、嘘をつくなりして彼らがホテルに入らないようにして頂戴」
 若くて怖い物知らずの彼らは、「立ち入り禁止だから」とか「危険だから」と言った理由では素直に諦めない可能性が高い。
 その辺は上手く、口車に乗せるなりする必要がありそうだ。

「次にゴーストの説明よ。ホテル最上階のホール前に黒電話が有るんだけど、午後3時丁度にこれが鳴るの。それを取ると、ゴースト達は出現するわ。彼らの目的は、生きている人間を自分達と同じ世界に引き込む事。特に難しい理屈は無いみたいね」
 ホールから出てくる宿泊客の地縛霊は、別段特殊な能力を持つことも無く言わばザコと言って良さそうだ。
 しかし、エレベーターに乗ってやってくる支配人、専属医師、ルームメイドといった従業員の地縛霊は特殊能力を持ち、一筋縄ではいかないかもしれない。
「支配人はこの物件のボスと言って良い地縛霊ね。彼自身もかなり強く、弱点らしい弱点は無いわ。自分や他者への強化も持っているから、早めに倒さないと厄介ね。医師は傷を癒してしまうし、メイドはなぜか魅了を仕掛けてくるわ」
 いずれも厄介な地縛霊だ。
 戦場は廊下かホール内のいずれかが適当だろう。どちらも広く、光量や足場も問題無い。
 ただ、最初の位置はホールとエレベーターの中間にあるため、そのままの位置では挟み撃ちされる形になる。
 廊下に展開して敵を正面で迎え撃つか、エレベーターの到着前にホールに突入して宿泊客と戦うか、その辺も考え所の1つだろうか。

「あなた達は任務だから仕方ないけど、廃墟とは言え勝手に建築物に侵入するのは立派な犯罪だからね。余裕があれば彼らにお灸を据えてやるのも良いかも」
 例えゴーストが出なくても、こういった廃墟物件には危険が多い。
 もし依頼中や後に機会があれば、彼らに注意してやるのも良いだろう。
「それじゃ、早速行ってきて頂戴。気をつけてね」
 こうして、能力者達は銀誓館学園を発つのだった。

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参加者
楫・涼音(マグスのしっぽ・b11342)
空廼・夏夜(黄昏の誓約・b31376)
アウラ・ファラフ(砂漠の鷹狼・b37766)
空廼・嵐(自由騎士・b39057)
伊東・尚人(理の修行者・b52741)
遊行寺・一紗デルレイ(世紀末一般人・b53500)
セフィラ・マーゴット(割れない胡桃・b60878)
アシュレイ・シーケンス(純白魔断・b63857)



<リプレイ>


 県道から横道を入り、歩く事暫く。
 葉を落とした木々がざわめく山中に、そのホテルは在った。
「ここかぁ……危険なお仲間作りはやめて欲しいよね。元々傍迷惑な存在なのに更に迷惑だよー」
「前に似たようなやつらと戦ったが……今回はあん時ほど楽に勝つことはできそうにないな」
 かなりの巨額を投じて作られたであろう廃ホテルを見上げ、空廼・夏夜(黄昏の誓約・b31376)と義兄弟の空廼・嵐(自由騎士・b39057)は、そんな言葉を交わす。
「一般人はまだみたいですね。タイミング的にはそろそろだと思いますが」
 アシュレイ・シーケンス(純白魔断・b63857)は周囲を見回し、それから時計に目を落とす。
 今回はゴーストのみならず、一般人も相手にしなくてはならない。
「山奥まで肝試しに来るなんてよっぽど暇なんだね〜……って、涼音くんは何作ってるの?」
「ほら、これを釣り竿で吊って……こうすれば、人魂っぽく見えない?」
 遊行寺・一紗デルレイ(世紀末一般人・b53500)の問い掛けに対し、楫・涼音(マグスのしっぽ・b11342)は釣り竿を揺らしてみせる。
 懐中電灯の明かりが綿をぼんやりと光らせ、遠目には人魂に見えなくもなさそうだ。
「廃墟なら腐る程見ているがどこが面白いかさっぱり分からぬ……のは、俺達が能力者だからなのだろうな」
 アウラ・ファラフ(砂漠の鷹狼・b37766)も、わざわざこんな場所まで来る物好きっぷりを呆れるが、退屈な日常を活きる若者達は、えてして非日常に魅せられる物なのだろう。
「しかもそう言う人たちって、禁止されてる事ほどやりたがるのよね」
 年長者のようなトーンで呟くのはセフィラ・マーゴット(割れない胡桃・b60878)。
 間もなく訪れるであろう一般人達に対しても「立ち入り禁止だから、危ないから入らないで下さい」等と言っても、意味はないだろう。
 それ故、能力者達は彼らを脅かし、自主的にお引き取り願う作戦を取る。
「どうやら、お出ましのようです。皆さん、配置につきましょう」
 伊東・尚人(理の修行者・b52741)の耳に、車の音が聞こえてきた。
 早速能力者達は、それぞれの位置について一般人の到着に備える。


「ほーら、すげぇだろー?」
「うわー……大きいね」
「こんな山の中に作ってお客来るのかなぁ?」
「来ないから潰れたんだっつーの」
「ギャハハ! 今のアッコ凄いバカっぽい発言」
「うるせーよ!」
 やがて、3人の若い男女がホテルの正面入り口へやってきた。一見して余り素行の良さそうなタイプではなく、ひたすら大声で騒いで居る。
 ――ひゅっ。
「うわっ!? ……って、猫かよ」
「アハハ、めっちゃびびってやんの!」
「でも、なんか気味が悪い……ずっとこっち見てるよ、あの猫」
 猫に姿を変えたアシュレイが、3人の前に姿を現し、じっと見つめる。
 ――ワオォーン!
「ね、ねぇ……今のって狼?」
「何言ってるんだよ、犬に決まってるだろ」
 ――キャアァァーッ!!
「っ!?」
「な、なんだぁ? ひ、悲鳴?!」
「あれ見て、人魂だよ!」
 更には狼に変身したアウラの遠吠え、そしてセフィラと夏夜の悲鳴が続けざまに響き渡り、涼音お手製の人魂が宙を舞う。
「か、帰ろうよぉ!」
「い、いや、きっと光の反射とかで……悲鳴に聞こえたのもきっと気のせいで……」
「じゃあ、あれは?」
 女が指さす先には、血の付いた包帯を巻き、手に鈍器を持った男の姿。
「我の眠りを覚ますのは誰だ!」
「「ぎゃああぁぁーっ!!」」
 トドメとも言える尚人の変装と演技によって、ついに男女は絶叫を上げて逃げ出す。
 しかし悪くしたことに、女の1人がその場で気絶してしまった。残りの2人はそれに気付かなかった様で、もう姿は見えなくなってしまっている。
「怖がらせすぎた……か?」
 嵐が近づいて様子を見るが、やはり完全に気を失っている。
「3時まであと15分です。余り余裕は有りませんね」
「うーん、どうしよ――」
 ――がばっ!
 どうすべきか、能力者達が思案にくれていると、何かに弾かれたように女が起き上がる。
「い、い、いやぁあぁーっ!!」
 そして、能力者達の方を振り返る事もなく一目散に駆けだして行った。
「……だ、大丈夫、かな?」
 それから少しして、車のエンジン音が響き、猛スピードで遠ざかって行く気配が感じ取れた。
「山奥の廃墟なんて危険な所に、もう二度と来るなよ」
 いつの間にか人の姿に戻ったアウラは、ともかく難を逃れて去っていった一般人へ、小さく告げるのだった。


「結構……良い運動だね〜」
 エレベーターは電気が通っていないので、最上階まで階段で上がった一行。一紗デルレイは壁にもたれかかって、少し呼吸を整える。
「もう間もなく3時です。皆さん、準備お願いします」
 尚人は黒電話の横に立ち、いつでも受話器を取れる様に備える。
 一般人の世話に少し時間が掛かってしまったが、十分余裕を持って迎撃出来そうだ。
 ――ジリリリン!
 そして3時きっかりに、その電話は鳴り響いた。
 ――チン。
「もしもし」
「……タダイマ……マイリ……マス……」
 受話器の向こうから、途切れ途切れの低い声が聞こえて来る。と同時に、ホールの中からは大勢の人間の気配。
「さぁ、始めるとしますか」
 ――バンッ!
 嵐は「Blue Raising」に黒燐蟲達を纏わせつつ、ホールへの扉を蹴り開ける。
 大ホールに広がるのは、死者達による晩餐会の光景。
「アンリ!」
 涼音は魔方陣を展開しつつ、ケットシー・ワンダラーのアンリに命じてダンスを舞わせる。
 すると、アンリの華麗なステップに魅せられ、数人の客が踊り出した。
「実に王道な展開だけど無双しちゃうとジャンルがパニックやホラーじゃなくてアクションになっちゃうよね〜」
「フフフ、ミッションスタートです」
 一紗デルレイは体内の気を爆発的に覚醒させつつ、ホール入り口付近に陣取る。
 次いで、アシュレイも魔方陣を展開。一斉にホール内へと雪崩れ込む。
「さーって、どんどん潰してくよーっ!」
「パーティはお開きよ」
 夏夜の意志に応じて黒燐蟲が乱舞し、地縛霊達を飲み込んでゆく。
 間を置かずセフィラの放った巨大な槍が弾け、鋭い木片が追い打ちを掛けた。
 数人の地縛霊達は瞬く間になぎ倒され霧散してゆくが、まだまだ多くの地縛霊達が雲霞の如く押し寄せてくる。

「そこだっ」
「トドメだよ!」
 嵐が黒燐蟲を暴れさせ、手負いの敵を涼音が屠る。
 当たるを幸いとばかりに、ホール内の地縛霊を蹴散らしてゆく能力者達。既に半数かそれ以上を倒した様だが、まだしぶとく残っている連中も居る。
「そろそろ来そうだよ〜。今6階〜」
 バールのようなものを振るいながら、エレベーターの方へちらりと視線を向ける一紗デルレイ。
 間もなく、この廃墟のボスと言っても良い地縛霊達がやってくる。
「ではそれまでに、招かれざる客にはさっさと退場願いましょうか」
 アシュレイの「アルカナナイトセイバー」が唸りを上げ、目の前に居た地縛霊を真っ二つに切断する。
 ――ウォォォ……。
 しかし地縛霊達も、大人しく据え斬りされてばかりではない。
 生ける者を仲間に引き込もうと、手を伸ばし掴み掛かってくる。
「前座には速やかに退場していただく!」
 尚人は伸ばされたその手を「二天布」で払い除け、流れるような動きで龍撃砲を撃ち出す。
 ――チーン。
 あと少しでホール内の地縛霊達を殲滅しきる。そんなタイミングで、エレベーターの到着を告げるベルが鳴り響いた。


「オマタセ……イタシマシタ」
 エレベーターの扉が開き、中から支配人、医者、メイドの3人が姿を現した。
「嵐先輩、夏夜先輩、後ろはお任せします」
 ミストファインダーを展開し、新たな敵に備えるアシュレイ。
「しょうがない……夏夜、一気に片付けるぜ」
「りょーかいっ! いくよ!」
 嵐と夏夜は引き続き、ホール内の客達の掃討に掛かる。
 ――ババッ!
 2人の黒燐蟲がホール内を所狭しと飛び回り、死に損ないの地縛霊達を擦り削るように攻撃してゆく。
 ホールを制圧する前にエレベーター側の敵が出現する事にはなったが、この時点であらかたの敵を打ち倒して居た事と、嵐と夏夜の連携によって程なくホールの地縛霊は1体残らず消え去った。
 各個撃破は成功し、二正面戦闘を避ける事が出来た。
「さって、真打登場だね〜。ウォーミングアップも済んだし『You ain't heard nothin' yet!』だよ〜」
「いっけーっ、禍炎剣!」
 いち早く3体の地縛霊と対峙した一紗デルレイと涼音は、先ず白衣を纏った医師へ集中攻撃を仕掛ける。
 回復力に優れる敵から狙いに掛かるのは定石だ。
 ――ゴォォッ!!
 火の粉をまき散らしながら炎弾が飛び、医師の白衣を赤く染める。と同時に、一紗デルレイが踊るようなステップで間合いへ飛び込んだ。
 ダンスムーブの一つ一つが、流れるような連続攻撃となって医師を打ち据えてゆく。
「オキャクサマガ……ダイイチデス」
 支配人の周囲に、禍々しい闘気が沸き起こる。恐らく、自身の攻撃力を高めたのだろう。
「手術代ハ1億ダ……」
「お客さまぁん、何でもお申し付け下さいませぇ」
 更に、医師とメイドも動き出す。
 医師は目にも止まらないメス捌きで、傷ついた自らの身体を修復してゆく。一方、どういうワケか甘ったるい声色で、ウィンクを飛ばすメイド。
「電話を取ると、支配人さんまでやってくるのね。ちょっとサービス過剰なんじゃないかしら」
 セフィラの手が上がると、魔法の茨が広がり、3体の地縛霊達に絡みつく。
「……そんな趣味はない」
 メイドの誘惑を払い除けたアウラは、この機に乗じて医師へ突風を叩き付ける。
 十分な戦力で迎え撃つことに成功した能力者達は、危なげなく緒戦の主導権を握る。

「夏夜、合わせろ!」
 フロアの雑魚達を片付けた嵐と夏夜は支配人に狙いを定め、左右から同時に襲いかかる。
「モウシワケゴザイマセン」
 ――ビュッ!
 闘気を帯びた支配人の拳が、嵐の頬を掠める。
 一方、カウンター気味に繰り出された嵐の拳は、紅蓮の炎を纏いながら支配人の顔面にクリーンヒット。瞬時に炎に包み込む。
 ――ヒュッ。
 大きくよろめいた支配人の死角を突いた夏夜。「真紅-獄焔-」が彼女の拳を包むように装着される。
「ぶっ飛べーっ!」
 ――ドカァッ!!
 支配人が身体が暫し宙を舞い、そして廊下を転がった。
「ジ……ケン……デス……」
 起き上がるような素振りも見せた支配人だったが、結局そのまま倒れ。やがて燐光を放ちながら消えていった。
「さぁ、次は貴方だよ。禍炎剣!」
 再び涼音の「真バンガード」から火炎球が放たれ、医師へ襲いかかる。
「オペを始めようカ……」
 しかし医師の手がメスと針を握り、またも自らの傷を修復しようと動く。
 ――ザシュッ。
「そうはさせませんよ。さっさと幕を引きましょう」
 その手を斬り落としたのはアシュレイの瞬断剣。
「トドメだよ〜」
 手を失った上に火球の直撃によって炎上する医師へ、再び一紗デルレイのヒロイックフィーバーが炸裂した。
 ――バァーンッ!!
 彼女が決めポーズを取ると同時に、医師は崩れ落ちて霧散。
 これで残るはメイド1体のみ。
「ファラフさん、マーゴットさん」
「よし、終わらせようか」
「OK、これで終わりよ」
 動きを封じられたままのメイドは、為す術もなく3人の連続攻撃にさらされる。
「きゃあぁーっ!」
 尚人の蹴りが、アウラの疾風が、そしてセフィラの錫杖がメイドを打ちのめし、彼女の存在を跡形もなく消し去った。


「お疲れ様っ!」
「やれやれ……」
 すっかり静けさの戻った最上階で、暫しの休憩がてら、死者の冥福を祈る一行。
「この場所で何が起こったかはもはや分かりませんが、この場所で今回の様な事件が起きないことを祈っています」
「廃墟になっても、このホテルには人が訪れてるぜ? だから成仏してくれよ」
「不法侵入の人間が多いですけどね」
 嵐の言葉に、苦笑いを浮かべつつ自嘲気味に言う涼音。
 大義名分こそあれ、能力者達も不法侵入には違いない。
「あとは彼らが二度とこういう場所を訪れなければよいのですが」
 窓から下を見渡すアシュレイ。
 さすがに、一般人が戻ってきたりする様子はない。
「彼らは大丈夫でしょうか? トラウマになったりしてませんよね?」
 尚人はやや心配そうに言うが、ああ言うタイプの若者達は、数日もすればすっかり恐怖も薄れている事だろう。
「廃墟探索は確かにロマンの塊だけどね〜」
「廃墟マニアは、風情を大事にしなきゃ、よね?」
 一紗デルレイの呟きに、そう重ねるセフィラ。
「風情も良いが、廃墟よりは食べ物出してくれる所が良いな。皆で何か食べに行くか?」
 食い気重視のアウラだが、皆も空腹なのは同様。
 結局一行は、平穏を取り戻した廃ホテルを後に、腹ごしらえの場所を探しながら帰途につくのだった。

 このホテルで事件が起きることは、恐らくもう二度と無いだろう。


マスター:小茄 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2009/11/29
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