Under the mistletoe 2008 〜聖夜の恋人たち+α〜


     



<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、様々なパーティーが開かれているようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。
 
 その銀誓館学園にはいつのころからか、生徒たちの間で語り継がれる1つのジンクスがあった。
 クリスマスともなると銀誓館学園に生える無数の樹木は、様々なオーナメントやイルミネーションで飾られる。その中にまぎれ、たった1つの枝に密かに飾られた、たった1つの宿り木。
 西洋では、宿り木の下でキスをすると幸運と幸せな結婚がもたらされるとか、その枝をかざせば誰にでもキスをすることが赦されるとかいわれている。
 だが、学園の宿り木の言い伝えは、それらと少しニュアンスが異なる。その下で告白をし、キスをかわしあった者たちは、永遠の愛を得ることができる。それが、語り継がれ、信じられているジンクスである。
 今日もまた1組のカップルが、宿り木の下で愛を告げる。

 しかし、ここで一ひねりなくては銀誓館学園のジンクスとはいえない。その一ひねりとは、
 一、宿り木は、常にその場所にあるとは限らない。
   違う場所に移動することがあるので、要注意。
 一、告白した相手が受け入れ、キスすることを了解してくれなくてはならない。
 一、宿り木の実は、成就した恋人たちの絆を強める愛の証となる。
   実が無くなった宿り木に、ジンクスの効力はない。つまり早い者勝ち。
 一、このジンクスは、イルミネーションが灯るまでに達成しなければならない。
   時間制限あり。
 というものである。

 さらに、このジンクスを快く思わない者たちもいる。その者たちは、この日のために肉体を鍛え、知恵を磨き、ある思いのもとに学園に集結する。その思いとは、ただ1つ。
 クリスマスの恋人誕生など許すまじ。

 そのためには、宿り木をどうにかしてしまえば良い。だが、妨害者といえども必ず守らねばならないことがあるという。それは、
 一、宿り木は、学園敷地に生える別な木の枝に移動させてよい。
   ただし、破壊、滅失、隠匿は厳禁。
 一、宿り木の下に恋人たちがいるときは、歯噛みしながらでも見守らなくてはならない。
   邪念・毒電波を送るのは可。
 一、恋人たちの愛の証である、宿り木の実をとってはならない。
   恋人同士以外には、何の効力もない。
 一、妨害は、イルミネーションが灯るまでし続ければ成功である。
   時間制限あり。
 というものである。
 そしてこの妨害行為には、妨害側で1組でもカップル成立の妨害に成功すれば次の年には彼女(彼氏)ができると裏ジンクスがある。だが恐ろしいことに、いくら妨害に成功しようとも、4つの項目の1つでも守られない場合、妨害者には一生彼女(彼氏)ができないというものもあるのだ。妨害する者はくれぐれも気をつけなければならないだろう。
 
「今年もこの季節になったんだね」
 夏越・ちがや(中学生運命予報士・bn0062)は笑顔を浮かべる。
「僕は一緒に参加する人がいるわけでもないから、去年みたいに恋人たちのお手伝いをしよう」
 去年のイベントを思い起こすちがやは、笑顔とともに恋人達を元気づけるような言葉を告げる。
「わたくしも、お手伝いさせてもらってよろしいですの?」
 八重崎・円花(ロゼット・bn0135)が、楽しそうなちがやに声をかける。
「去年は恋人たちの邪魔をしようとした天罰なのか非道い目に遭いましたから……。贖罪というわけではありませんけれど、及ばずながら力になりたいのですわ」
「そういうことなら、大丈夫だよ。一緒に頑張ろうね」
 ちがやの言葉に円花も微笑む。
 
 愛しいあの人に、この胸に秘めた思いを打ち明けたい。彼女(彼氏)との愛を、さらに強く深めたい。
 様々な思いのもとに、君たちは今クリスマスの朝を迎える。

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参加者
NPC:夏越・ちがや(中学生運命予報士・bn0062)




<リプレイ>


 学園内の木々は、クリスマス仕様に飾付けられている。
 キラキラ輝くオーナメントや色とりどりのイルミネーション。
 その中に今日、彼らが狙う宿り木が吊るされる。宿り木には沢山実がついているとはいえ、数に限りがある。さらに、時間制限と妨害者の存在もある。
「手を繋いでもらえますか、一緒に歩いて行けるように」
「ありがとう。…離さないでね」
 司真と由衣は手を繋ぎ合い、宿り木探しに向かう。
「宿り木、どの辺にあるんでしょうか…。妨害組の方々が移動させちゃうんですよね確か。頑張って捜しましょう」
 2人で過ごせるだけでも嬉しいからと参加した美香保と違い、これを切っ掛けにしていろいろ発展させたい紅慈は静かに燃える。
「さあ頑張って探しますよー。待ってろ宿り木さん!」
 うきうきと上を見て歩く漣花の足下に注意を祓い、将は事前に調査した学園内の地形を反芻する。
(「あんまりジンクスは信じてませんが、見つければレナさんは喜んでくれるんでしょうね」)
 8歳年上の見た目クールな恋人を見上げ、信長はそんなことを思う。
「行くわよっ! これは、私達への試練…そして戦いなのっ!」
 応援者からのメールを受け取ったレナは、そんな信長の手を引いて駆け出す。
(「また僕はここへ戻って来てしまった。結局僕は一人身になる運命なのかー!」)
 複雑な思いを胸にする玲樹は、妨害するために恋人たちの後を追う。
「あんま冷やしちゃダメだよ」
「わあ、ありがとう弥琴君」
 弥琴手作りの緑のジャケットと橙のマフラー、手袋のセットを装備したちがやは、その温かさと彼の心遣いに感謝し、共に応援のために妨害者と恋人たちの後を追う。
「急いでも見つかるもんじゃねぇしな」
 学園内に散る恋人たちと妨害者たちをよそ目に、久真はクレールの手を握ってのんびり宿り木探しに出発した。


 宿り木は受け取ったメールの場所にある。
「……その唇…私のモノにしていい?」
 レナは大人の余裕を滲ませ、信長に顔を寄せる。レナの先制攻撃は信長の額に炸裂する。
「驚いた? それとも期待外れ? 額になら思いやりを、唇になら強さを感じると思う。私にとって価値は同じ…これ以上は言わないわ」
 誘うように身を屈め、額を露にしたレナは、信長の前で目を閉じる。
 軽く額に触れる感触に目を開けたレナは、間近で悪戯っぽく笑う紫を見出す。次いで奪われる唇。
「驚きました? 僕はレナさんが思っているよりも欲張りなのですよ」
 信長に唇を奪われたレナは、頬を染めながら宿り木の実を取る。
 次に宿り木に近づく2人の前に現れたのは、数人の妨害者。
「…俺らの邪魔するたァいい度胸だァな? 地獄に堕ちる覚悟ァ出来てんだろな、あん?」
 瑞鳳のドスの効いた声と兇の鋭い眼差しに、妨害者たちは凍り付く。その間に2人は宿り木の下に滑り込む。
「じゃあ改めて、になるけど。最初は姐さんから言われたもんな。だから今日は俺から。ずっと好きで、誰よりも近くにいるようになってから益々姐さんのことが好きになりました。だから…これからもずっと傍に居てください」
「うん」
 頬を染める兇の告白を受ける瑞鳳は、先ほどの凄みの欠片もなく可愛らしい。兇からの口づけを大人しく受けると、
「大好き、兇」
 と彼女からもキスを送る。
(「毎年、裏切り者だから…そろそろバレそうな気もしてきたなぁ…」)
 そんな危機感と隣り合わせな龍麻は、恋人たちとすれ違い様に宿り木の場所を記した手紙を渡し続ける。
 恋人たちの行く手を阻む妨害者の顔面に、パイが炸裂する。投げたのは頼人と來夢。
「人の恋路を邪魔する奴は…」
「馬に蹴られちゃえ♪」
 息ぴったりの掛け合いの後に、妨害者は2人に蹴散らされる。
 宿り木を見つけた泉美と千夜子、ダンテとエルカップルの前に見慣れた人影が躍り出る。
「…男性諸君! 付き合っている今、本当に満足か? 孤独だが自由だった日々に、少しも未練は無いのか?」
 Single is Best!という紙が貼られたプラカードを持つジョフロアは、空気を読まずにそんな主張を叫ぶ。彼には恋人がいるのだが、このためだけに今日は別行動している。
「戦士殿…乙女の恋路を邪魔するとはっ…」
 主にダンテと泉美に向けての叫びに、千夜子はミニスカートも気にせずに回し蹴りをする。
「(つーか千夜子。見えてる)」
 泉美はツッコミ、ダンテは千夜子にやられるジョフロアをにやにやと見やる。
 告白はダンテとエルから。
「大切な日なのに、ありがと…一生懸命大切にしてくれるダンテが好きです」
「……オレも好きですヨ」
 2人の告白とキスを千夜子は携帯に収める。
「誰よりも泉美が大好き…お互い色んな事知って行こうね?」
「千夜子よりも千夜子に詳しくなってやるよ」
 打って変わって乙女っぷりを発揮する千夜子の告白を泉美は受ける。
「そこの恋人さんたち、お一つ簡単な占いでもしませんか」
 妖しい占い師に扮する散人は、通りかかった恋人たちにカードを差し出す。
 カードを引く恋人たちは、感謝の言葉を残して駆け出す。彼が引かせたカードに記されるのは、宿り木の位置である。
 彼は恋人たちを祝福のウインクで送り出す。


 昼を回っても参加者たちは宿り木を探す。
「あ、あれじゃないですか? ちゃんと実も付いてますよ。辺りには誰もいないようですね」
 幸運に感謝しながら美香保は、紅慈とともに以上に高いところに結びつけられた宿り木の下に向かう。
 だが、ここに来るまで年下の彼女にリードされっぱなしだった紅慈は意を決し、
「美香保さん、ぼ、僕とキッっ……っぐ……キス、しませんか?」
 途中勢い余って噛みながら告白する。
「はい。でもあの、その前に。何度も言おうと思って言えなかったんですが。紅慈さん、好きです」
 ほのぼのした2人は、それに見合った初々しいキスを交わす。
 また違う場所に移動した宿り木の下で、告白が始まる。
「周りが何と言っても、俺には関係ない。逆玉狙いとかじゃなくて、フィーが…俺はフィーが欲しいんだ…」
 熱い告白をセラフィナは黙って受ける。
「改めて…俺は、フィーが好きだ。コレは自信を持って言える。俺を…受け入れてくれるか?」
 憂の真剣な眼差しと告白に耳まで真っ赤に染めるセラフィナは、
「ひゃっ、ひゃい! 宜しくお願いしましゅ!」
 と噛みながら返事をしてしまう。肝心なところで噛んで泣きそうになるが、それでリラックスした憂はセラフィナに口付けを落とす。
 さらに、違う場所でも告白が。
「あの、前から言おうと思ってたんだケド! 大好きって言葉はもう、その、飽きたような気がするし…これからは…ちゃんと…あ、あい…愛し―イダッ」
 クロエも大事なところで噛み、天のお告げか、嫉妬団の呪いかと悩む。
「緊張しすぎじゃない? 落ち着きなよ」
 クロエをリラックスさせるように刹那は微笑む。
 今年は緊張のあまりに舌が回らなくなり、噛むカップルが多いようだ。
「…来年のクリスマスも、一緒にいてくださいっ」
「……何言ってるんだよ。……来年も再来年も、その先も……僕は、一緒にいるよ」
 2人は笑みを交わし、少し緊張しながら見つめ合い、思いを再確認した幸福感に包まれる。
 琴里と蒼十郎も宿り木の下に向かう。
「ずっとず〜っと一緒です。ね?」
「……約束、ちゃんとずっと覚えとるよ」
 小指を絡み合わせる2人は約束を再確認し合う。
 キスは琴里から。唇で触れられ、赤くなった頬を気にする蒼十郎は、
「大好きなのです」
 という言葉と共に抱きついてきた琴里の体を抱き締め、彼女の額にキスを返す。
 将と漣花は妨害者を撒き、連絡の場所に宿り木を見つける。
 そんな2人の前に、唐突に1人の男が飛び出す。彼は最後の嫉妬の戦士、空之介。緊迫した空気が将と空之介の間に満ちる。
 静かに睨み合う2人は、
「宿り木も見つけたし、よし帰ろう!」
 という漣花の言葉に脱力しそうになる。彼女は、早い者勝ちとか、妨害者とかという言葉に燃えていたので、見つけたことで満足したらしい。
「…ちょい待ち。大事なの忘れてるだろ?」
 将は漣花を抱き上げ、宿り木の実を取らせる。
「好きだ。漣花の闘うモノとずっと漣花の傍で共に闘いたい」
 そして将は、抱き上げた彼女の瞼に唇で触れる。
 そんな美しい愛の告白と成就を空之介は、ただ嫉妬の念に苛まれながら見守る。
 所変わった宿り木の下。また始まる愛の告白。
「…俺、やっぱレイナの事好きなんけど…。…改めて、付き合ってくれないー…? …くれませんか」
 狼狽しながらも、ヴァイスリットはレイナに告白する。
「…ありがとう。こんな私でもずっと想い続けてくれて」
 去年は別な人と参加し、一度は彼の告白を断ったというのに。
「これが、私の返事…。大好き」
 精一杯背伸びして、背を屈めたヴァイスリットに誓いのキスをしたレイナは、照れたように微笑む。
 この日のために初キスをとっておいたエルは、年下を気にするカイルにリードされるまま宿り木の下に潜り込む。
「ごめん、早い者勝ちだから、エルのペース考えてなかった。でも、絶対に渡したかった。エル。俺は誰よりもオマエが好きだ。ずっと、一緒にいてほしい」
 宿り木の実を手渡し、カイルはエルに告白する。
「エルもずっと一緒に居たいのですよ。大好きなのです♪ エルだけの王子様!」
 背伸びして目を閉じ、キス待ち状態のエルに、カイルは口付ける。
「由衣さん、貴方の事が好きです。世界の誰より。由衣さんの事を知る程にその気持ちは深くなっています。これからもずっとそばで好きでいさせて下さい」
「ありがとう司真君…あたしも、大好きよ。こちらからもお願い、ずっと側にいさせて…」
 真直ぐな司真の言葉に、由衣も真直ぐに応える。
「誓いの口付け、許してもらえますか」
「はい、喜んで…」
 優しく重ね合わせられる唇。それが離れるのを惜しむ間もなく抱き締められ、由衣は司真に身を預ける。
 温かな思いに満たされる由衣は、感謝の言葉と共に手渡された宿り木の実をそっと握る。
 そんな恋人たちを木陰で見守る人影が2つ。
「こうしてまた一つの愛が育まれる様子を見守れるのは実に幸福なことですわ。幸せを祝福するのもまた幸せだと思いませんこと? 円花さん」
「そうですわね」
 妨害者を偽神風アタックで撃退し続ける春美と彼女の手伝いをする円花は、幸せな恋人たちを笑顔で見守る。


 黄昏の光の中で宿り木の白い実は美しく煌めく。その下で久真はクレールと向かい合う。
「さぁ、何を誓ってくれるの?」
「あー、今更言うのもなんだがクレールが卒業したら…」
 悪戯っぽく笑う彼女の手に、久真は手作りのシルバーの指輪を乗せる。
「今はこんなんしか渡せねぇがエンゲージリング…付けてくれるか?」
「嬉しい、とても…」
 宿り木の実よりも美しい涙で頬を濡らし、幸せそうに微笑むクレールをきつく抱き締め、久真は大人なキスをする。
 聖夜のデートのつもりで参加した零司と暁も、日が沈みきる前に宿り木を見いだす。
「俺が好きだと誓ったならば、その木が俺達の宿り木にならないかな?」
 告白の言葉を紡ぎながら見上げる暁の、金の瞳に写る自分。それに零司は、焦っていた自分に気付かされる。
「その台詞、俺からも言わせてくれよ。暁先輩を、ずっと愛してるから」
「好きだよ、零司。誰よりも強く、愛してる」
 告白の言葉の後、キスを待って伏せられた強い瞳の色を惜しく思いながら、零司は暁にキスを落とす。
 響は、多くの仲間に情報を寄せてもらったり、木が多い場所をリサーチしたりしていたためか、数々の情報に翻弄されて宿り木を見つけるのが遅くなってしまった。漸く見つけた宿り木を見上げて決意を固めている間に、
「あの…先輩、初めて出会った臨海学校の事を…覚えてますか?」
 と彩佳に先を越される。
「──最近なかなか会えなくて、わたし…寂しかったんですよ? だから、今こそ言いますね……わたし、先輩の事が好きです…大好き、です…っ。だからっ…」
 最初は拗ねたように、最後には感極まって言葉に詰まる彩佳の唇を響は不意打ちで奪う。
「ごめん、でも、信じて欲しい。いつでも、君を想ってる」
 響は嬉し涙を流す彩佳の肩を抱き締める。
 宿り木情報を応援者に募ったれいあも、柚流と共に漸く宿り木に辿り着く。
 他のカップルたちと同様に始まる、愛の告白。
 羽のように触れ合う、優しいキス。
「一つだけお願いがあるんだけど。柚くんて呼びたいなって。皆呼んでるから…」
「勿論OKだよ」
 柚流はれいあのお願いに、頬を緩ませる。
「あ…、えっと…今まで自覚なかったんだが…俺は…、どうやら瑠璃丸に相当惚れてるみたいだ…その…、す、鈴芽さえよければっ、俺と付き合ってはくれないだろうかっ!」
「嬉しいです…よろしくお願いします、ね?」
 氷雨は鈴芽に告白し、ナイトのように跪く。差し出された鈴芽の手の甲に、氷雨は赤く染まった顔を気にしながら恭しく口付ける。
 妨害組に混ざるレイイチと聖は、宿り木を邪魔されないところに運ぼうと手をかける。その姿はどんな意図があろうとも、まさに宿り木下のカップル。
「取ったどーーー!!!」
 そんな2人から宿り木と実を奪いとった空之介は、高らかに叫ぶ。
「あっ!」
 彼を哀れむ複数の視線。
 その意味を問い掛けた空之介は、
「4つの項目の1つでも守られない場合、一生彼女ができないだと!? 聞いてねーよーー!!!!!」
 と絶叫する。
 そんな騒がしさをものともせず、レイイチは去年のお返しのキスを聖に送る。
 応援で参加していたはずのミラノと霞彗も、いつの間にか目的が入れ替わって宿り木のの下での頬へのキスと相成る。
 そんな彼らを祝福するように、イルミネーションが点灯する。
「今年もカップルさんいっぱい……応援成功かな」
「そうだね」
 弥琴とちがやは幸せそうに笑う。
「みんな、お幸せにね♪」 
 龍麻は缶コーヒーを手に、恋人たちを祝福する。
「本当に、皆さん幸せになられると嬉しいですわね」
 瞳を潤ませて春美と共に感激する円花に孔明は、
「円花さんみたいに幸せなカップルを応援する思いが胸にあれば恋人なんてすぐ見つかるよ。正にあれだよ……『まな板』の上の鯉」
 といつもの調子で、無意識に逆鱗ワードを口にする。
「……何故そんなに睨んで……いえ、なんでも無いです」
 そして、いつものように円花の怒りの原因が判らずに首をひねる。
「幻想的…、ですね。メリー・クリスマス」
「お疲れさま、ミリアム。そして…メリー・クリスマス」
 プラカードをCouple is Perfect!という表記に替えたジョフロアは、恋人のミリアムの肩を抱き、イルミネーションの下で優しくキスする。
 その頃、誰もいない屋上では。
「クルシミマース、シングルベルー、僕…」
 玲樹はイルミネーションと幸せそうな仲間たちを肴に、一人寂しくケーキを食していた。


マスター:縞させら 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:51人
作成日:2008/12/24
得票数:楽しい4  笑える2  ハートフル1  ロマンティック20 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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