Twilight Waltz 〜君の手をとる黄昏に〜


     



<オープニング>


 銀誓館学園のクリスマスパーティー。
 毎年、様々な趣向を凝らすパーティーが開催され、学園はクリスマス一色に染まります。
 冬休みを目前としたクリスマスイヴの日は、様々なパーティーが開かれているようです。

 クリスマスパーティーは無礼講。
 たとえ、今まで一度も口をきいた事が無い人とでも、一緒にパーティーを楽しむ事ができます。
 クリスマスパーティーは、新しい友達を作る為のイベントなのですから。

 気に入ったクリスマスパーティーがあれば、勇気を出して参加してみましょう。
 きっと、楽しい思い出が作れますよ。

「ハルちゃん、ハルちゃん。見てください」
 12月も半ばにさしかかり何となく気ぜわしさを感じる頃になっても、教室に雛森・イスカ(高校生魔剣士・bn0012)が教室に飛び込んでくる姿には特に変わりはない。ただその頬が薄桃色に上気している他は。
「外は寒そうね、イスカちゃん」
 今岡・治子(高校生運命予報士・bn0054)は彼女のために温めておいたカップに琥珀色の紅茶を注ぐ。
「ええ、雪だって降れそうなくらい寒いですよ。冬晴れですけど」
「……どっちなんだよ」
 珍しく先に席についていた片岡・友明(中学生青龍拳士・bn0125)はげんなりしつつもフルーツケーキの皿を回すことを忘れない。
「あら、関東地方での西高東低冬型気圧配置太平洋側低気圧通過の確率を鑑みるに……」
 当のイスカは自分の科白の微妙な点にはまるで気付かないかの如く。
「だーーーっ、いいっ、いいから。説明要んないから!!」
 せっかく授業から解放されてのんびりとおやつタイムを楽しんでいるときに、理科の授業みたいなことは遠慮したいところである。
「ようするに関東の冬は寒いけれど晴れる日が多いということよ」
 治子もくすくすと笑いながら、友明にも新しい紅茶を入れてやる。

「で、見てくださいって何を?」
 話を促せば、イスカは嬉々として手にした包みを広げた。『新作ですよ』と笑う彼女の手元に披露されたのはクリスマスらしい花で飾られた淡い色のリボン。
「また、作ったのか?」
 友明の問いにも彼女はにこやかに肯定の意を示し。
「クリスマスのダンスに、と思って!」
「………………」
 治子は一瞬押し黙る。確かに街はもうクリスマス一色だ。ツリーは至る所に飾られているし、マンション群のベランダにはそれぞれの家庭が凝らしたイルミネーションが目立つようになった。花屋の前を通りかかれば様々なポインセチアに目を奪われる。となれば当然学園でも……。
「今年も、出ますよ。黄昏のワルツ」
 高校生活最後のクリスマスですからね、と畳みかけるイスカに治子はどう言葉を紡ぐべきか迷ってしまう。
「ハルねーちゃん、覚悟決めろや」
 にやりと笑う友明に治子は『覚えてらっしゃい』と小さく呟いて。けれど、こんな科白が出る以上負けたのはどちらか明々白々というものだろう。
「まあ、私の勝ち!」
 喜色満面でイスカは香り高いダージリンのカップを取り上げた。

「当日はまたえーこく式か?」
 友明の問いに答えるイスカは心底嬉しそう。ケーキや飲み物、簡単な食事は英国のアフタヌーンティーの形式。ダンスの音楽は生演奏で。
 会場は中庭を望むホール、時はまさに冬の黄昏だ。部屋の中央のツリーには本物のキャンドルが灯され、ラストダンスはその明りだけで1曲という趣向らしい。勿論ダンスが踊れなくとも参加は自由。お茶会を楽しむでもいいし、ピアノやヴァイオリンなどの腕を披露してくれるならきっと楽しい時が過ごせるだろう。
「友明君も今年はしっかり踊りたいって言ってますし!」
 ダシに使われた少年を治子が見やれば、友明は慌てて視線をそらす。ダンスがこっぱずかしいのは彼とて同様なのだが、かといってイスカの楽しみに水を差す勇気も持てそうにない。『沈黙は金』という実に素晴らしい言葉もあるではないか。
「……確かに高校生活最後ですものね」
 正直ダンスは今でも恥ずかしいのだけれど。でもまあ、音楽に合わせて動くくらいなら……と治子はとうとう観念したとばかりに諸手をあげた。

「じゃあ、そのリボンに似合うドレス探しにいきましょ」
 イスカはすっと立ち上がると友人の手を取った。
「お〜、行って来い、行って来い」
 友達は俺が誘っといてやるから、と友明が手を振りかけたその瞬間、治子は早速に仕返しのチャンスをつかんだらしい。
「何言ってるんです、片岡君にはタキシードですよ」
 皆さんをお誘いしたら、君も一緒に衣装選びですからね、と。
「はぁーーーー!!!???」
 少年の絶叫と2人の少女の笑い声が、夕暮れの校舎にこだまする。クリスマスまであと少し――。

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参加者
NPC:雛森・イスカ(高校生魔剣士・bn0012)




<リプレイ>

●花のように鮮やかに
 クリスマスツリーに灯が入り、テーブルフラワーにアロマキャンドルが灯される頃、学園の雰囲気はそれまでの喧騒から一変する。始まりは赤い薔薇の花束で。正和がリディアに差出すと彼女は彼の首にふわりとマフラーを。キャンドルの灯りが輝きを増し、ワルツが奏でられ始める。正和はその手を彼女へ向けて差出した。
「さぁ、しっかりエスコートして頂戴ね。いい女をちゃんと扱えてこそいい男よ」
 紫は黒のイブニングドレスを着こなしてライアの腕を取った。年も身長も全然合わない2人だけれど紫の本気は100パーセントらしい。
「ドレス、気合入りすぎだろう」
 銀の髪の小学生はしぶしぶといった体で年上の女性と共にフロアへ向う。緩やかに流れる音楽は朔羅と草楼のヴァイオリンが紡ぎ出す。遥のピアノが更にそれに厚みをつけていた。ワルツ、タンゴからアニメソングのアレンジまで。一口にダンス音楽といっても裾野は広い。
「彩音、ちょっと……良いか?」
 ピアノの音を背に鏡夜は赤と紫のアネモネの花を彼女の髪に挿した。彼女に気づいて欲しかった言葉はもっと別の事だけれど。今はまだそれを言える時ではない気もする。――赤いアネモネの花言葉は『君を愛す』。紫は『貴方を信じて待つ』――だが彩音はにこりと微笑むだけで。鏡夜もゆっくりと微笑み返す。いつかきっと……そんな願いと共に彼はフロアへと彼女を導いた。
「姫、一緒に踊りませんか?」
 純白のシフォンドレスに彼の贈ったペンダントを受けた姫君に、英国の騎士は手を伸ばす。
「喜んで。雛の騎士様」
 薄紅にそまった頬で重ねてくれた手は、彼女の心のように温かい。そっと引き寄せればすっぽりと腕の中に収まってしまう小さな人。『愛してる』の言葉はお互いに奏であう音楽となってダンスのリズムを刻み始めた。
 少しずつフロアが華やかになっていく中で神凪・円は傍らの青年を振返る。
「似合わないドレスなんか着ている私が相手で悪いけど……踊ってみる?」
 寅靖は真っ直ぐに円の手を取った。『似合わないと思っているのはお前だけだよ』と笑いながら。本当は結社の仲間達の様子を見に来る筈だったのだけれど、この人出だ。とても見つかるものではあるまい。足を踏んでも怒るなよと寅靖は不器用に笑ってみせた。
 英国式のダンスパーティー。日頃の礼のつもりで誘っただけなに譲の心は落ち着かず。その原因の最たるものが白いドレスの鬼灯である事を彼はいま一つ把握し損ねていた。
「高峰先輩、一緒に踊りませんか?」
 彼女に囁かれた時の高鳴りは頭を振ったところで追い払われはしないのだけれど。でも今は楽しもうと譲は鬼灯の腕に抱えた。多分、この宵は特別な日々の始まりになる――。
「大丈夫ですよ……ちゃんとリードしてあげますから♪」
 黒のイブニングドレスはアイリスを大人の女性のように見せていた。声の出し方までがいつもと違う気がして、寿人はややぎこちなくその手を取った。流れる音楽にそっとステップを踏み始めれば、クリスマスの黄昏色の光が2人を静かに包み込む。
 小さな体を純白のウエディングドレスに包み、槇名は源夜のリードに身を委ねる。何度足を踏まれても大人の対応と笑顔を忘れない辺り、既に人間ができている。
「これからも、ずっとずっと一緒に居ましょうねっ♪」
 槇名の言葉に源夜も勿論同じ言葉を紡ぎ出す。メリークリスマスはダンスとキスで。槇名の頬に触れた唇はほんの少し熱かった。
 大きなツリーと花畑かとまごう程飾られたポインセチアの中、薄い青りんご色のカクテルドレスでえり子は踊る恋人達を眺めていた。演奏を買って出るつもりできたけれど、交代要員が必要になるのはもう少し先の事だ。
「お嬢さん、私と踊っていただけませんか?」
 不意に降ってきた声は龍麻のもの。壁の花なんて勿体ないよ、色んな人と知り合わなくちゃねと快活に誘われて、彼女はそっとその手を取った。
「イスカさん、よろしかったら一曲踊りませんか?」
 声の主はタキシードに身を固めた瑞樹。よくお似合いですねと雛森・イスカ(高校生魔剣士・bn0012)の笑顔がはじけ、彼女は瑞樹の手を取った。女の子同士というのも少し照れるけれど、たまにはこういうのも悪くない。

「今年は少しは上達しましたよ」
 陰月の差出す手に瑠那は躊躇いなく縋り、静かな音楽に合わせてフロアに出た。キャンドルの光が2人の艶やかな黒髪を飾り、2人でいる幸せを照らし出す。
(「貴方の視線の先に映る私は綺麗ですか?」)
 瑠那のそんな気持ちに気付いたのか否か、陰月はそっと囁いた。――誰よりも君を愛してるから。それはどんな音楽よりも心地よく、どんな風よりも優しかった。
 本当にお姫様と踊っているみたいだ……去年よりもずっと上手く踊るようになった和沙に英二はこっそりと言葉を贈る。だが彼女の方は普段と違う大人っぽさに気の利いた言葉の1つも返せない。それどころか足はいとも簡単にもつれてしまい、気付けば彼の胸の中。
「……役得?」
 どっちかって言うと俺の方がね――彼女の背中に英二の腕が回される。

●水のように清らかに
「カップル達は初々しいねぇ」
 周囲で踊る者達を眺めながら由那は虎鉄に囁く。『私達も一応カップルなんですけどね』と苦笑気味に彼は由那を抱き寄せた。こんなささやかな触れ合いが幸せだといったら彼女は爺臭いと笑うだろうか。
「一緒に過ごす人がいるってのはいい事さ」
「……それが貴女なら、尚更ね」
 囁き返した虎鉄に『私達の来年のクリスマスはどんなだろうね』と由那は微笑で報いた。
「……ソラのヴァイオリンも聴きたいな」
 久しぶりの伴奏だからいい出来じゃないかもしれないけどと柾世が言えば紫空も楽器を出してくる。こうして合奏するのも久しぶりの事。互いの音を聞きながら音遊びのようにワルツを繋げていくのは踊るのにも増して楽しかった。一緒に紡ぐ音に聞き入れば、好きになった人が彼でよかったと紫空のヴァイオリンも一層切ない音をたてた。
 人込みは苦手と言っていた筈の伽耶も今日は珍しくトリスタンについてくる。耳に転がる音の心地よさに加えて、彼のリードはなぜかとても心地よい。
「……トリスタンと一緒にいると……人ごみ、怖くない……不思議、です」
 小さな声で囁けば、彼の顔にも微笑みが浮かんだ。よかった、と。
 広いパーティー会場の一角に小さな幸せの花が咲く。ゆっくりと霧人は踊り出した。マーメイドラインのドレスを着た春日部・朔は少しだけ固くなっているようだけど。
「こういうのは雰囲気を楽しむのが大事」
 朔がごめんと呟く度に霧人はその耳元で囁いて。
「お気に召しましたでしょうか?」
 一曲終えた時には心はレディ。ドレスを摘まんで一礼。でも次の瞬間には朔の両腕は彼の首に回されていた。――ありがとう。大切な言葉をこぼさないように。

 去年より今年、昨日より今日。多分この気持ちは時がたつ程に強くなる。
「去年よりは上手に踊れているだろうか?」
 翔一への答えの代りに詩漣は今年もよろけたふりで彼の懐に飛び込んだ。愛してますわと呟くよりも早くその腕に抱きしめて貰いたくて。無論翔一はきつく彼女を抱きしめて。去年よりももっと強く、しっかりと。共に歩む幸せごと……。
 小さなしづ璃は義理の兄のエスコートでパーティーデビュー。シフォンドレスに鈴蘭の髪飾り。小さな手で冴の指を握り締めて、
「あのね……にいさまは、物語で見た王子様より、ずっと素敵よ」
 早くにいさまと踊れるような素敵な女性になりたいな……そんな義妹がいつか嫁に行くと思えば冴の心はすっかり保護者。でも今はこの小さな宝石は自分が守ってやるべきもの……。
 2年前は想いすら伝えられずにいたのにと柳霞は思い出してふわりと笑う。初めて踊るという耶神をリードしつつ、伝わる温もりの幸せをかみしめて。
「耶神、好きですよ」
 貴方と過ごすクリスマスがとても嬉しい。見開かれた瞳に自分の姿が映り込んでいるのを確かめて柳霞は耶神の胸にそっともたれた。
 付き合い始めた頃もこうしてダンスに興じていたと史恵は懐かしく思い出す。
「あれから半年、楽しく幸せじゃったぞ♪」
 そう呟いて見上げた鋼牙はにやりと笑い。
「過去形なのがおじさんショックだなぁー」
 意地悪してみたくなりましたとはっきり顔に書いてあるものだから、腹を立てるに立てられない史恵だが。曲が終ったその瞬間、彼女は両腕を鋼牙の首に投げかけた。勢い余って押し倒すような形になったのは何とも微笑ましい一幕。
(「こういう場での男ってなんか……素敵」)
 遥華の胸は彼女の意志に反して高鳴るばかり。それはダンスのせいなのか、それとも……。青いドレスを綺麗だと言ってくれたフェルディナンドのせいなのか。似合わないなんて言ったらぶっ飛ばしてやるとまで思っていたのに。おまけに彼は彼女の手の甲に軽く口づけまでしたのである。
「……ありがとう」
 彼が呟いた言葉。お礼をするのは私の方なのに。だが手の甲に残る温もりはそんな彼女の言葉の邪魔をする。
 腕の中で踊る華凛の不意に見せた陰りに紅羽は思わず彼女をきつく抱きよせた。今にも陽炎のようにも消えてしまいそうで。
「……消えないで。俺を……置いて行かないで」
 俺の熱をすべて奪っていいから……華凛の体が一瞬びくりと震えた。それでも彼は彼女を離さない。華凛はただ抱きしめられるままに彼の鼓動を聞いていた。自分の満たしきってくれるような温もり。その頬を涙が一筋伝ったのを紅羽は知らない。

●風のようにさやかに
 カップル達がフロアで恋の花を描いているこの場所で【蒼風詠歌】の面々は堂々と自分達の立場を維持していた。タキシード姿が2人、ドレス姿が2人。だがこのメンツは2組のカップルという訳ではないのだ。
「陽菜ちゃんはドレスじゃないの?」
 龍志が問えば氷辻も肩をすくめて。
「貸してあげるって言ったんだけど」
 翼でさえああやって着てるんだしと龍志は溜息をついたが、陽菜当人は女らしい服は苦手だからの一点張り。それでも彼は気を取り直し、翼に手を差出した。
「翼、折角だしちょっと踊ってみない?」
 だが、差出された手を彼女は一瞥したっきり。
「踊る? 私が、お前とか?」
「うん、僕と翼が」
 実に根気強い会話の後に出た結論は……。
「……いや、今日位は、付き合ってやってもいい」
 龍志は目を丸くし、氷辻は親友を取られたようで複雑な表情を。そんな彼女のパートナーにと陽菜が申し出て、変則即席カップルは本家本元のカップル達の波に切込んで行ったのだった。

(「かわいーなあもう」)
 深青のロングドレス、誕生日に贈ったピアス。リサと踊りながらも片銀は時折ぼうっとしてしまう。
「ペンペーン、あたしの事もちゃんと見てね?」
 腕の中のリサは弾けるように笑う。正視できる位なら溶けてしまう位に眺めていたいのに。それでもリサのその笑顔は彼の至宝。この笑顔にいつも引き寄せられるのだから。
 くるくると踊る人達をヒナは柊・静と共に眺めていた。やがて彼がダンスを申し込んだ時も夢見心地で承諾し。だがその足はあっさりと階段を踏み外す。
「危ない!」
 気がつけば雛は彼の腕の中。小さくて軽いと静はむしろそちらの方に驚いたのだけれど。
「ご迷惑ですけど。お傍にいさせて下さいね」
 そう呟くヒナを静は軽々と抱き上げる。来年もその先もずっと一緒の約束の代りに。ずっと傍にいようと誓う者があれば、新しい境地へと踏み込もうとする者もいる

「素敵よ♪あ……ちょっと動かないで」
 タイを整えてくれる清華の優雅な指に、高揚する気分を抑えつつ刀真は彼女の耳元に唇を寄せた。
「……清華って呼んでいいかな?」
 一瞬彼女の瞳が見開かれる。彼にとっては永遠とも思える一瞬の後、清華は嬉しいと一言。かすかに遅れて微笑みが浮かんだその時、楽隊が新しい曲を奏で始めた。踊っていただけますか、という言葉が再び彼女の耳に流れ込んできた時、清華は音もなく刀真の腕の中へと滑りこむ。
 身長差僅か1センチ。そんな舞姫がハイヒールをはくと聞いて良はシークレットシューズを履いてダンスに臨む。尤も舞姫はすぐにその事に気がついてしまったのだけれど。
「たまにはお姫様になるのも悪くないかな」
 テンポの良いリードは思いの他見事で。
「……悪いもんか、俺だけのお姫様」
 良の科白に舞姫はますます笑みくずれ。2人でいる事が何よりの幸せだという事を、この瞬間彼らは誰よりも深く知る事になる。
「ウィル、落ち着いて、ダンスなんて揺れて回ってればいいの」
 踊れないとは聞いていたけどと、葉里は半分苦笑する。クリスマスにドレスでダンスといったらそこはかとなく甘い夢を感じるものなのに。
「ドレス、似合ってんぞ」
 小声で耳打ちしてくれるのも嬉しいけれど、その声すらもすっかり固い――もう、大好きよ……ロマンチックはお預けだけど、これが私達の最初のクリスマス。

「綺麗な色のドレスだね」
 去年はそんな言葉でも殴られたものだったけれど、今年の風姫は『ありがとう、日々成長してるのよ』とにこりと笑い。涼もそこで止めておけばよいものをでも胸は……などと付け足してしまうのものだから、哀れダンスは彼女の鉄拳で粉砕されてしまった。勿論それは仲が良いからこそできる技でもあるのだろう。
 真っ赤な自作のドレスで威風堂々会場に乗り込んで来たのはハズレ。……とその恋人。黒いタキシードに身を固めた一も確かにそれなりに見える筈なのに。ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ……と呟くリズムも何だか怪しくて。何度転げそうになったか判らないカップルは会場中の注目の的。
「しっかしこれも役得かねええ、王子様よお!!」
 手だけは絶対離さないかんな――叫ぶ様は一応ラブラブに見えなくもない。恋人同士の語らいも十人十色、多種多様。勿論夜桜・雅とノイエの組もその1つ。白いカクテルドレスの男性に黒いロングドレスの女性。どちらも美人なのだから人目を引く事この上なく。
「来年もそのまた来年も、また一緒にクリスマスが過ごせるといいね♪」
 女の子のような雅に囁かれ、エスコートされ。2人のクリスマスは少女漫画のように始まった。
 普段は何かとリードを取られがちの綾だったが、今日は秋良を腕に抱えてのダンス・タイム。ステップをそっと導く度に懸命についてくる様子が可愛らしくて思わず笑みが浮かんでしまう。ステップを踏む度に秋良の胸元に開く青い薔薇がシャンデリアの明りに輝く。
「上手に踊れた秋良ちゃんにご褒美があります」
 この踊りの果てた後にね……そう囁ける幸せが今2人を静かに包みこむ。
 時は逆さまには流れない。そして同じ時は2度と巡ってこない。百合子とリヴァルは今この時が流れゆくのを惜しむかのように、今この時を楽しんでいた。
「百合子と、戦場以外で楽しむのも、久しぶりね」
 リヴァルのステップに百合子も丁寧についていく。時にリードし時に、リードされながら2人は音楽の尽きるまで。

●地のように静かな
 せっかくのクリスマスだからと羽白は黒のふわりとしたドレスに白のファーケープを羽織った。髪飾りは赤い薔薇。
(「可愛いって、言ってくれるかな?」)
 知りたいのはただ1人の反応。小さくても女の子は女の子。気になる人の褒め言葉は宝石よりも大切なのだ。
「お……おぅ、何だ……その、可愛い……な」
 盛大に照れまくってくれるコテツが可愛くて、ずっと一緒にと囁いて。
「メリークリスマス、羽白。こんな俺で良けりゃ、ずっと傍に居させてくれな…」
 こういうクリスマスも悪くない、とコテツは彼女の為のお茶の席を空けてやる。
「お嬢様、ファーストフラッシュの爽やかな渋みと苦味は……」
 一方の隣の席では完璧な執事スタイルの充希が文乃に紅茶と抹茶のフィナンシェを給仕している。
「流石、アタシの執事ね」
 鷹揚に頷く文乃に『気に入っていただければ幸い』と充希は完璧な礼を施した。
「ハルちゃん、ハルちゃん! みました?」
 英国式ってああいうのなんですね……一部始終を見ていたイスカは陶然と宙を見つめ、治子は大きく溜息をつく。
「……では、こちらでお茶のおかわりはいかがですか?」
 今日の長森・雅はとび色の着物に真っ白のエプロン。ドレスは気恥かしくてと笑う彼女は香り高い紅茶をゴールデンルールで淹れてくれ、神威はアッサムティーを差入れてくれた。
「お2人ともお似合いですよ」
 ややぎこちないながらも神威はイスカと治子のドレスを褒めた。イスカのドレスはアイスブルー、治子はさくら色だった。どちらも今年の思い出の景色にゆかりがあるのだとか。
「シャングリラっていうお茶なんですけど……良ければいかがですか?」
 霞彗もやって来てティーポットを掲げて見せた。シャングリラとはネパール辺りで採れる紅茶だっとかで、色が綺麗なのだそうだ。ミルクティーに向くんですよね、と霞彗が見事な腕前を披露してくれた。ふんわりと立ち上る香りは心を安らかにしてくれるかのようで。勿論1人だけ例外がいるのだけれど。
「似合ってるじゃないか」
 暈人が笑いかけると友明は最高潮の仏頂面。結局彼のタキシードはイスカが勝手にセミ・オーダー。おかげでサイズが合わないという事はないのだけれど、窮屈さここに極まれりと言った風情だ。
「それもいずれはいい想い出になるだろう……多分」
 友環のフォローも詰まる所何の手助けにもならず、そこへ陽気が追い打ちをかける。
「思ったよりも意外と似合ってるね♪」
 髪の色に合わせたピンクと白のフレアドレスはイスカの好みのポイントをついたようで、これはもう踊らないと駄目ですよと1人で盛り上がっている。
「だから、ボクと一緒にどう?」
 プレゼントもあげるから〜と陽気が笑えば、『折角のお誘いを断るようじゃいい男とは言えんな』と円はすっぱりと退路を断った。
「あれはかっこいいより可愛いだと思うけど……」
 かぐらはくすくす笑って見送りながらデジカメのメモリを確認した。正面切って撮るといえば逃げるにきまっている少年だから、これは隠密にいかねばなるまい。
「楽しみにしてます♪」
 治子もすっかり上機嫌。そんな彼女に暈人は思い切って手を差伸べた。友明が踊るなら今岡さんもどうかな、と。もちろん治子に否やはない。ちょうど新しく始まった曲に乗せて淡いさくら色のドレスが翻る。
「そのドレス……桜?」
 気が付きました、と慎重にステップを踏みながら治子は笑う。春に桜を追いかけたでしょう、と。くるくる踊る度に記憶は蘇る。窓の外は夕暮れの薄い青。黄昏時はすぐそこまで迫っていた。
「去年と同じクリスマスの黄昏時を見てるのに……」
 毎年風景は違うんだな、と暈人は腕の中で踊る少女と外とを等分に眺めやった。1曲終わって戻ってくると直貴が待っていた。爽やかな香りは彼が差し入れてくれたジンジャークッキーであるらしい。
「えーと、お嬢さん、拙いリードで良ければ一曲如何かな?」
 軽快なワルツはチャイコフスキーの名曲。依頼の礼もイベントごとの誘いも感謝したい事は星の数ほど。けれど全て語り尽くすにはダンスの時は余りにも短い。

 1曲終えて下がった時も新の頬には微かに緊張が残っていた。静に受けとめて貰った時の衝撃と温もりはいまだ新の体から抜け切ってはいないのだ。
「楽しかった、有難う新。これからもよろしくな」
 新の頬に静の唇が当たる。彼の顔に頬笑みが広がった。これからもよろしく、静さん――そんな言葉が驚くほど優しく響く事を2人は今改めて知る。
 硝子戸をあけて一歩外に出れば、そこは凛とした冬の空気が支配する所だった。ダンスに火照った頬に風がとても心地いい。少し歩かないと風斗に連れ出された朱里の頬もみるみる薔薇の色に染まる。
「朱里に出会えて良かった……ありがとう」
 ふわっと暖かくなったのは抱きすくめられたからだと、朱里が悟るまで数瞬。じんわりと染みてくる彼の温もり。朱里の唇が静かに風斗の頬に触れた。それは彼にとって最高の返事となる。
 硝子越しにキャンドルの灯を感じながら蒼馬はハルを中庭に連れ出した。高校最後のクリスマスをほんの少し2人だけで過ごしたくで。かすかに聞こえる音楽が2人の耳をくすぐった。
「もう1曲、俺と一緒に躍りませんか」
 ハルも笑って彼の手を取る。卒業を控えた彼との最後のクリスマス。思い出は夕暮れの空の下で。赤いワンピースにこの日最後の陽が当たる――。

●天のように果てしなく
「「「はーい、行ってらっしゃい〜」」」
 結社『Junction−分岐点−』の面々は勇敢にも(?)ダンスに行くという鈴音と祥を送り出すと、フロアがよく見えるテーブルを借り切ってティーパーティーの準備にかかる。
「よかったらどれか飲んでみますか?」
 メリッサは自分で育てたハーブを幾種類も持参していたし、夏果はそれを丁寧に淹れてくれている。勿論紅茶の吟味も完璧だ。お茶受けは優樹が用意したスコーンとジャム。何でも苺と林檎は欠かせないものだとか。テーブルにはうさぎの縫いぐるみ『いーたん』が優樹の隣の席を占め、蝙蝠ぬいぐるみの『むーたん』はクロリスの頭の上に鎮座しているという少々不思議な光景も見られるのだけれど。
「たまにはこういうキチンとした形でのお茶会も良いですよね」
 十六夜が言えば夏果もこくりと頷いて。お祭り騒ぎじゃないパーティーも時には心が安らぐものだ。
「う〜ん……パワフル」
 カップ片手のクロリスが指すほうを見れば、そこはさながらリトルタイフーン到来のごとく。深いブルーのミニドレス、真珠の髪飾り。それは確かに鈴音の姿をしているのだけれど。
「ダンス? 勿論踊れませんっ! 気合で何とかしますっ」
 そう宣言していた鈴音は人にはぶつかる、パートナーの足は踏むで大騒ぎ。おまけに自己流のステップと来るものだから祥はすっかり振り回されっぱなし。尤も彼だって足を踏む事一再ではないのだが。手を振ってみれば2人ともぶんぶんと降り返す。どうやら楽しんでいる事は間違いないようなのだが……。まあ、それもクリスマスならではの事なのだろう。

 アキだけに聞こえる声で歌いながら、まゆらはアキと共にステップを踏む。
「わ、ととと……!」
 けれども桜色のドレスは思った以上に動き難く、小さな足は思いきり彼の皮靴を踏んでしまい。
「そのまま……」
 瞬間、まゆらの体がふわりと浮き上がったかのように見えた。大輪の花が大きく開いたかのように――アキが彼女を乗せたまま大きく足を浮かせたのだ。優しく床に下ろすとアキはくすりと彼女の瞳に微笑みかけた。
 恋人として過ごす初めてのクリスマス。もう朔の前では隠さないと灰那が初めて火傷の跡をさらしてくれた宵。その手には過去の傷と今の幸福が刻まれている。右手から左手へと指輪をはめ直してくれた事、繋いだ手の温もりを素直に信じられる事、それが朔には嬉しくて。
「何度言っても足りないけど、大好きなんよ」
 言う度に深くなる想いを朔はそっとキスに乗せた。応える彼の口付けも彼女の想いに負けないほどに熱かった。
「……大好きよ……私の王子様」
 激しくなる一方の鼓動を聞かれやしないかと更紗はそんな言葉を紡ぎ出す。ずっと一緒に踊ってみたかったその願いがかなった幸せを最愛の人と分かち合いたくて。誘ってくれた事が夢みたいと呟けば輝は夢じゃないよと耳元で。
「大好きだよ」
 そして本当に大切な言葉は誓いのピアスに囁くように……。
 艶やかな赤の真紅のドレスは瑞鳳が燕のように身を翻す度に風のようについてくる、髪を結い上げたうなじが白すぎて胸元を飾る琥珀に落ちる明かりが眩しくて兇は思わず視線をそらす。勝手の違う気恥かしさに見詰められないのは彼女の方もまた同じ。
「なあ、もっと好きになっても怒らない?」
 ポツリと呟いた言葉は速攻で否定され。代わりに耳元に熱い息がかかる――ホント綺麗だ、姐さん。誰よりも。
 ゆったりとしたペースで潤は優しく蓮華をリードする。彼の薔薇を髪に挿した少女のくるりとカールした毛先が揺れる度に誘われるように彼はそっと蓮華の頬に口づけた。
「びっくりさせました? 僕のプレゼントです」
 腕の中で小さな薔薇が花開く。愛している――永遠に後はステップと共にそんな誓いを刻みあうだけ。
「涼子さん、大好きだよ……これからも一緒に居てくれますか?」
 フロアの中央で、陣は不意に囁いた。音楽に紛れてしまいそうなその声に涼子は思わず繋いでいた手を強く握り返す。彼女の胸元には陣が奥多十字架のペンダント。ありがとうと大好きと大切な言葉は2つながらに。言った方も言われた方も顔は真っ赤に染まっていたけれど、それはキャンドルの火影のせいにして。

「ん、ついて来れそうか……?」
 昇一郎がゆっくりとカーブをとると瑠璃家の白いドレスがふわりと風を孕んだ、日本舞踊とは異なる動き、クラシックの調べは彼女の足をもつれさせ……。
「きゃっ!? す、すみません〜」
 気がつけば彼女は昇一郎の腕の中。見上げれば『クリスマスプレゼントかな』。どこか照れたような声と優しいキスとが降ってくる。
 2人で選んだ服はキャンドルの柔らかな光によく映えた。昂夜は腕の中で踊る緋雨を時折見つめ、そんな視線に気づいた彼女は『普段は着物なのでな……』と微かに苦笑。それでも互いの手を取る幸せを感じなかったといえば嘘になる。
 ――どうか来年も貴女と共に。昂夜の願いはピアノの調べにとけていった。

●黄昏のようにおだやかに
「貴婦人にでもなった気分……あ、でも、物凄く照れる……」
 紺藍のマーメイドドレスの今日の沙夜はアガートにとってはまぎれもなく貴婦人だった。耳元のコスモスのピアスにキャンドルの光が落ち、身を翻す度に蔓薔薇を透かした白いオーガンジーが霞のように風に揺れる。
「綺麗、美しい、輝いている……どんな言葉でも言い足りないぐらいに……」
 アガートは唇を寄せた。その瞬間彼らは会場中に響く音楽を忘れた。女性がレディになれるなら男性はさしずめ王子様というべきだろうか。
「まるで王子様みたい……」
 なれないドレスに躓いたフェシアを楓はすかさず抱きとめる。呟いて思わず彼の瞳を覗きこめばそこには目を見開いた自分の顔。頬は燃えるように紅潮し。鼓動の音さえ聞こえそうだと思うフェシアを彼は手放す事なく引き寄せた。
「好きだよ……」
 柔らかい唇の触れたその刹那、ワルツの最後の拍が消えていく。

「高校生の制服、初めて」
 去年よりも背が伸びて、ダンスもずっと上手くなったとひかるは笑う。その笑みが棘の不安を春の雪のようにとかしてしまうと、ありがとうの言葉が口をつく。調べに乗せて踊りだせば世界までさっきとは異なって見えた。
「12時の鐘が鳴る前はこんな気持ちだったのかな」
 でもこの魔法は解けないよと棘は微笑む。互いの指には銀色の指輪、これからもずっと一緒という証。

 だが楽しい時にはいつか終わりが訪れるもの。黄昏が深くなるにつれて少しずつ増やされてきたキャンドルは今や部屋全体をぼんやりとオレンジ色に照らしている。ラストワルツの時間が迫って来たのだ。
「貴公らの聖夜に、乾杯」
 草楼はジュースのグラスを置くとヴァイオリンを取り上げる、外の黄昏、部屋の薄暮。そこに集う同胞達。全ての美しいものに花をと彼は最後の曲の名を告げた。
「……」
 黒夜が黙って差し出した手を朔羅は微笑んで取った。演奏に徹していた彼女をラストダンスに誘うのは今日という日で一番大切な約束。
「麗しき姫君。最後の一曲、お付き合い願えるかね?」
 玄蕃の手は真っ直ぐに朗と伸ばされて。翠の服の姫君の胸元には玄蕃の贈ったブローチ。肩に触れる手首には彼の贈ったブレスレッド。今宵きりの黄昏のダンス。貴方と踊る事が何よりの幸せ……彼を見つめる朗の瞳に映ったメッセージを確かに彼も読み取って。

「イスカさん、良ければ……踊ってくれませんか?」
 高校生活の思い出作りにと孔明がイスカを引っぱりだせば、
「Shall we Dance?」
 友環も去年と全く同じセリフで治子を誘いだす。電灯がふっと消えキャンドルの灯りだけが残された。一瞬のざわめきも徐々に徐々に静まっていく。最後のワルツは幻想の世界こそが相応しい。
 電灯がすっかり消され、揺らめくキャンドルだけがオレンジ色に輝く中で聖雪は剛一の胸に手を伸ばす。そこには彼女が飾ったポインセチアのコサージュ。
「今年もお疲れ様、剛一さん……メリークリスマス」
 花を直すふりをしてお守りを忍ばせたのは彼女だけの秘密。柔らかな火焔に照らし出された聖雪を剛一は見惚れたように見つめるだけで。
「メリークリスマスだ、聖雪……これからも宜しくな」
 楽隊が最後のワルツを奏で始めた。
「……いつも、ありがとさんな」
 琴里をそっと抱き寄せて、囁き声は耳元で。いきなりの蒼十郎の言動に彼女は一瞬きょとんとした表情をみせた。けれどもそれも一瞬の事、驚きは微笑みに変わり漆黒の髪は音もなく彼の胸に傾く。
「……うん……私も……ありがとうございます」
 彼女の言葉は蒼十郎の胸の一番近くで紡がれる。もう一度だけ抱きしめて、2人はそのまま最後のワルツの音楽に乗った。
 キャンドルの炎の揺らめきの中に最後の曲が消えていく。さなえは暫くの間騰蛇に体を預けたまま彼を見上げた。このまま抱きしめてくれたなら――このまま抱きしめる事ができるなら――それは決して言葉にも行動にもならない想い。
「……」
 無言のまま騰蛇は両の手の指先でさなえの白い顔をなぞった。頬の柔らかさ、輪郭を確かめていくように。彼女もまたそれ以上を望みはしなかった。それは2人だけに通じる言葉のようなものだったから――。
 最後の音が完全に消えたその時から、キャンドルは1つ1つ吹き消されていく。様々な思いと誓いを見守ってきた炎は今役目を終えたのだ。来年再びここにクリスマスの火がともる時、どんな事が起きているのだろうか。願わくはそれが幸せなものであるように……。そんな願いの元に、また一つキャンドルが吹き消された。


マスター:矢野梓 紹介ページ
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参加者:130人
作成日:2008/12/24
得票数:楽しい2  ハートフル9  ロマンティック45 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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