ふっ……こうして屋上で風に吹かれながら、1人静かに時を過ごす……。
まさに、黄昏のクリストフの名に相応しい……。
……確かにクリスマスならば、麗しの女性たちの中から一人を選びエスコートすべきかもしれない。
だが、俺に誰か一人だけを選べというのか? 否、そのような事が出来るはずが無い。
人狼騎士の誇りにかけて、世界中の全ての女性は公平に扱うべきだからだ。
それに、どうせお前も1人なのだろう?
パーティに、デートに浮かれるばかりがクリスマスではない。
こうして屋上からの景色を眺めながら、静かに過ごすのも悪くないものだ。
お前達も、ゆっくりしていくと良い。
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