<夏だ! 海だ! どざえもんだ!?>
マスター:空白革命
クーラーの効いた部屋。
そこは夏のパラダイス。
「しかしもっと良い、もっと素敵なパラダイスがこの世界にはあるんだ」
王子・団十郎(高校生運命予報士)は扇子をヒラヒラさせていた。
滴る汗を拭い扇子を閉じて、真面目な顔になる。
ご注目あれ、ここからが事件の本題である。
「皆、海に行きたくは無いか」
重ねて言おう。本題である。
某海水浴場にてリビングデッドが現れた。
こいつは人を海底に引きずり込んで殺してしまうのだと言う。
運命予報士こと団十郎は依頼内容をこう語る。
海と言えば夏。サマーと言えばシーだと俺は思うんだ。
しかしそんな真夏のパラダイスを少年のリビングデッドが荒らしている。
こいつに襲われた人間は足を引っぱられて溺死させられると言う。
肉体はかなり腐敗が進んでおり、能力的には雑魚だが、放って置く訳にも行かないと言うわけだ。
皆にはその海水浴場に行ってリビングデッドを退治して欲しい。
今や海水浴場は被害者の噂が広がった所為で人はガラガラだ。それだけに、そいつは海に潜れば自ずと寄って来るだろう。
このリビングデッドは泳ぎが速く、尖った爪での斬撃で攻撃してくる。誰かが囮になるか、水中で上手く行動できる人間が捕まえるかして倒してくれ。
そして倒した後は勿論自由行動だ。
正にプライベートビーチ状態だから存分に遊べると思う。
海の家が閉まっているのが惜しい所か。水着姿の美女が予め群れていないのも一部の層には残念かもしれない。
しかし、まあ……良いぞ、海は。
団十郎は緩んだ顔をきゅっと整えると再び扇子を開いた。
「簡単な依頼ではあるが、放って置けば新たに死者が出る。そういう事件だ。よろしく頼むぞ」
<参加キャラクターリスト>
このシナリオに参加しているキャラクターは下記の8名です。
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