●雪をも溶かすLovelyNight
「ほら、よつはおいで?」
自分の髪を後ろで纏めてポニーテール状態にした後、学が彼女の名前を呼んで風呂に招き入れる。
よつははドキドキとした様子で胸元を隠し、湯船に落ちないように真っ白なタオルで髪を纏めた後、学の腕に引かれて風呂に入っていく。
「ちゃんと綺麗にしないとね……」
含みのある笑みを浮かべ、学がよつはの身体を洗い始める。
そのたび、よつはがビクッと身体を震わせ、恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
「そ、そこは自分で洗……いますぅ……」
よつはは意識していないつもりでも、身体が勝手に反応してしまう。
そうしていくうちに、だんだん学のペースになり、よつはも拒否する事が出来なくなってきた。
「そこってどこかな? 俺は普通に洗っているだけなんだけど……」。
わざと意地悪な事を言いながら、学が丹念に隅々まで彼女の身体を洗う。
そのせいで、余計によつはの顔が真っ赤になり、ほんのりと全身が桜色に染まっていく。
「ふにゃぁ〜……、私も洗ってあげるねぇ〜」
とうとう我慢する事が出来なくなってしまい、よつはが自分の気持ちを誤魔化すようにしてタオルを掴む。
その途端に、よつはが予想していなかったものが視界に入ったが、何も見なかったふりをしてゴシゴシと体を洗い始めた。
「これで御互い綺麗になったね。それじゃ、一緒に入ろうか」
何事も無かった様子で振る舞い、学が彼女を連れて浴槽に入る。
その途端、学がよつはの身体を少し強めに抱きしめ、そのまま引きつけるようにして何かを押し付けた。
そのせいで、よつはは何も考える事が出来なくなってしまい、いまにも心臓が飛び出すほどドキドキと高鳴らせた。
「真っ赤になっているけど……、どうしたのかな?」
その事を察したのか、学が彼女の顔色を窺いながら、優しくそっと唇を奪う。
「はにゃ〜……」
そのため、よつはは全身の力が入らなくなり、まったく抵抗する事が出来ぬまま、学に身を委ねるのであった。
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