ランドルフを追え!
<オープニング>
サーチャーの儀水・芽亜です。
皆様、石川県宝達山における『樹のオロチ』の撃破、お疲れ様ですわ。
これで『水のオロチ』『火のオロチ』『闇のオロチ』『光のオロチ』『樹のオロチ』と5体のオロチを撃破したわけですね。
さて、オロチとの戦いの最中ではあるのですが、サーチャーから報告させて頂く事がありますの。
お疲れの所とは思いますが、聞いて下さいます?
実は、学園の巡礼士の皆さんの本業能力『聖杯探索』によって、水のオロチによる琵琶湖襲撃時に行方不明となっていたメガリス『聖杯』、そしてそれを現在所有していると思われる巡礼士総帥のランドルフ様と、そのお連れの方の行方に関する情報を得る事ができましたの。
彼らの行き先は『長野県諏訪湖』です。
ランドルフ様の身柄を確保すると共に、何故聖杯を持ち去ったのか、その真意について、話を聞く必要があると思いますわね。
オロチとの戦いも予断を許さぬ自体が続いておりますので、諏訪湖に向かうのは、サーチャーとコマンダーに所属している能力者の有志となるようです。
諏訪湖で何か異常事態が起こっている可能性も否定できませんので、できれば100名以上の調査隊を組んで調査に向かえればと思いますので、皆様、よろしくお願いします。
■リアルタイムシナリオの参加について
このシナリオに参加できるのは、
4月12日(木)16:30
までに、
『
サーチャー
』
か
『
コマンダー
』
のポジションに参加していた能力者のみとなります。
それ以外のキャラクターは参加できません。
また、このリアルタイムシナリオに参加すると、結果が発表されるまでに別の作戦などが行われた場合、その作戦には参加することができません。
その点も踏まえて、参加の可否を決定して下さい。
なお、このシナリオ内では、ポジションの戦略的効果は発動しません。
■選択肢解説
諏訪湖に向かう直前までに得る事ができる情報は、
儀水・芽亜
(夢何有郷・b36191)の報告までとなります。
参加選択肢には、諏訪湖に到着した後に得られる情報や発生する状況によるものが含まれていますので、その点を踏まえてプレイングをかけるようにしてください。
(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する
諏訪湖から引き上げてくる、プラトン立体のメガリスアクティブと接触する可能性があります。
この選択肢を選ぶ人が多く、プレイングが優れていた場合、遭遇戦によりプラトン立体のメガリスアクティブを撃破したり、或いは、なんらかの情報を得る事ができるかもしれません。
プラトン立体のメガリスアクティブは、この世界の真理を知る存在ですが、その真理を正しく理解する事が出来るのは、プラトン立体のメガリスアクティブのみですので、情報を得ようとする場合は、気をつける必要があるでしょう。
(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う
諏訪湖の地底に向かう通路(トンネル)での戦闘となります。
地底に向かう通路を進むと、抗体ゴーストと思われる緑色のスライムが襲いかかってきます。
全参加者の2割以上の能力者が、この選択肢を選んでいた場合、御神渡りを無事に通過可能です(2割未満であった場合、緑色のスライムの妨害により相応の人数が御神渡りの途中で力尽きてしまいます)。
⇒⇒⇒狩りし頸の怪奇再び
(参考シナリオ)
(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する
御神渡りの通路の先で、巡礼士総帥ランドルフと対決します。
ランドルフと彼に従う巡礼士達は、何か特殊な力を手に入れており、侮りがたい戦力を有しています。正面から戦闘を行う場合、
100名以上
の能力者がこの選択肢を選んでいなければ、かなりの苦戦が予測されます。
勿論、ランドルフの目的を聞き、場合によってはランドルフに協力するという選択もありえるかもしれません。
彼が何故、今回のような行動に出たかなど、情報を得る事ができれば、今後の情勢に有利に働くかも知れません。
(4)オロチ或いは異形勢力に備える
オロチ或いは異形勢力に備えます。
何が起こるか判りませんが、備えあれば憂い無しです。
何が起こるか判りませんが、ある程度の予測が行えていれば、よりよい結果を残す事ができるかもしれません。
■プレイング締切
4月13日(金)朝8時30分
<リプレイ>
●『緑の湖面』と『超重戦車マウス』
聖杯探索を利用して諏訪湖湖畔にかけつけたサーチャーとコマンダーの混成軍は、怪しく緑色に光る諏訪湖の湖面と、その中央に形作られた道……御神渡り……を目撃する。
「聖杯は、あの道の先で間違い無いと思うよ」
キルスティン・アレクサンドラ(中学生ナイトメア適合者・b35486)が、道の先を指さした。
湖面に走る御神渡りは、途中からトンネル状になり湖の下へと続いている。おそらく、この道こそが、聖杯の導きなのだろう。
「それじゃ、急がなきゃだよね」
クロランタ・プレートスミス(エクストリームストライカー・b46683)が、湖面に向かい駆け出そうとする。
と、その時、湖から人影が現れた。
「誰?」
クロランタの誰何に、その人影はゆらりと揺れ、そして、その姿を巨大な鉄塊に変化させていく。
「これはまさか、超重戦車マウス……、ということは、プラトン立体のメガリス・アクティブっ!?」
武装解除していたことが裏目に出たのか、クロランタは、突如現れた超重戦車マウスに抗する事もできずに、はね飛ばされて意識を失ってしまう。
「待つんだ!」
クロランタをはね飛ばし、そのまま去っていこうとする戦車の姿に、毛利・周(真火を得た日輪の将・b04242)が鋭い制止の声をかける。
その周の声に応えたのか、超重戦車マウスは、砲塔を振り返らせ、前進を停止した。
「お初にお目にかかる。……急ぎで無いなら少々時間を頂きたいのだが」
周は、そう言うと、自分達がランドルフを追ってきた事を告げ、彼が諏訪湖で何をするつもりか知っているかを問うた。
『知っている』
戦車の中からくぐもった声が聞こえてきた。
プラトン立体のメガリスアクティブは、敵となったと聞く。場合によっては戦わざるを得ないと考えていた者達は、返答があった事に安堵した。
「質問に答えてくれれば、俺達も質問に答えよう。学園で知りえた知識でわかる範囲の返答になるけどな」
遠岐斯・護刃(魔剣士・b17471)が、そう取引を持ちかけた。
だが、その取引は、プラトン立体のメガリスアクティブには不要であったようだ。
『この世の知識であるのならば、それは既に僕のものだ。僕が求めるは、この世の外の知識であると言おう』
その答えを聞いた、我々・魔王(求道者・b31626)は、質問の仕方を変えて、こう続けた。
「ひとつ教示願いたい。不自然は消滅させられるか自然へと矯正されるべきなのか? それとも不自然のまま存在してもよいものなのか? 魔王は能力者である前に人だ、戦う前に知らねばならぬことがある」
取引では無く、教示。
プラトン立体のメガリスアクティブから情報を得るならば、これが正しい姿勢なのかもしれない。
『不自然なものは消滅させられるべき……か。だからこそ、生命は根絶される必要があるだろう。世界があるがままの世界に戻った時、新たな知識への扉が開かれるのだから』
プラトン立体のメガリスアクティブの返答を、魔王は斟酌してみるが、良く判らない。
自分は『能力者や来訪者やゴースト』こそが不自然な存在では無いかと考えていたのだが、この返答は『生命こそ不自然な存在である』と言っているようでは無いか?
『知るを望む者よ。身に過ぎた知識は不幸を呼ぶ。知らぬ事の幸福を甘受せよ』
それは、知りたいという欲求の強い魔王への戒めの言葉なのだろうか。
「『世界結界維持が間違い』はどの観点での評価なんだ? 地球規模で考えた時、過去、酸素が猛毒だった時代の当時の生物からしたら現状はとんでもないが、生命など地球という惑星規模で考えると表層の些末なことじゃねぇの?」
千秋・真澄(蛇蝎・b26496)は、琵琶湖の巡礼士から聞いた情報を元に、推論を交えてプラトン立体のメガリスアクティブへと問いかけた。
その問いかけは、かなりのレベルで正鵠を得た問いかけであったようだ。
プラトン立体のメガリスアクティブの返答も、どこか楽しげだ。
『その例えは悪く無い。かつて世界に君臨していたものが、環境の変化により新たな存在に駆逐されていく。それ自体はただの現象に過ぎない。問題は、どちらの存在がこの世界に残るべきかというだけの話になる』
真澄は、ジャラリとアクセサリーを鳴らして、試案げに腕を組んだ。
つまり、このメガリスアクティブは『ゴーストと人間とのどちらが世界に残るべきか』と聞いているのだ。
「おめぇの結論は、ゴーストが世界に残るべきってことかい?」
この問いへの、返答は無かったが、肯定の意志を真澄は感じ取っていた。
つまり、彼は、生命全ての根絶を望んでいるということになる。
「俺に、この世界の真実を教えてくれ」
興味を無くしたように、湖から離れようとする超重戦車マウスに、瀬乃・龍哉(亡失サレシ黒白庭園・b36571)は、最後の問いを発する。
世界の真理に到達したものの知識、得られる物であれば……。
その龍哉の問いに、プラトン立体のメガリスアクティブは、哀れむように答えを返した。
『世界の真実を見たいならば、湖の底へと進むがいい。湖の底でこれから起こる事こそ、世界の真実の核心であるのだから』
そして、その答えと共に、戦車の姿が忽然とかき消えたのであった。
「……どちらにせよ、この道を進む必要があります。とにかく、進みましょう」
周囲を警戒していた結城・光成(高校生クルースニク・b84222)が、プラトン立体のメガリスアクティブの気配が完全に消えたことを確認して、そう結論づけた。
自分達の目的は、メガリス聖杯及び巡礼士総帥ランドルフの確保であるのだから。
そして、能力者達は、御神渡りの道を歩み出した。
●御神渡り通路の恐怖
諏訪湖の地底に向かうトンネルのような通路は、不気味な緑色をした壁に覆われていた。その通路は、御神渡りによって作られたもの。
だというのに、こうも禍々しさをまとわせるとは……それほどまでに、そこは異質な空間であった。
その道に果敢に潜入していくのは、96人の能力者達。
「まずは明かりを」
足元に注意しながら、佐藤・智代子(高校生魔剣士・b08527)が懐中電灯で辺りを照らす。転ばないようにと登山靴も履いている。
その隣でセリス・ヴェリスドール(蒼き薔薇を抱いて眠る・b56524)は、頭につけるライトに電源を入れる。他にも光源を用意していた者達がつぎつぎと明かりを手にゆっくりと通路に足を踏み入れる。
「緑色のスライムといったらカリストしか思い付かないが……」
決定打ではないと村雲・壬太郎(真除霊建築士・b54290)は、緑の壁を見つめながらつぶやいた。
「ランドルフさんも気になりますが……」
やはり、緑の壁に目が行ってしまうのは、燈夜・真葉(始音の剣・b78165)も同じ。
と、アレンディ・カズル(蒼の葬送・b69113)が天井に明かりを向けた瞬間。
「来た! 天井からだ!!」
イリヤ・ツィオルコフスキー(ハチャート・b82700)が天井から落ちてきたスライム達に気付き、すぐさま攻撃を仕掛けた。
「スライムが現れた! 気をつけろっ!!」
ルキアス・フォンテローゼ(銀碧の月守人・b47037)もノーブルブラッドで強化した後、クレセントファングを放つ。
「前からも来てる!!」
さっそく、幻楼火奥義を使う宮ノ下・九十九(中学生妖狐・b73803)は、トンネルの先からもスライムが現れたことを後方へと伝える。
だが、後方でも同じような事態が起きていた。
「後ろの壁からも来るなんて……」
奇襲に備えていたおかげで、被害を最小に抑えられたが、突き進むだけでなく、退路を維持する重要性を感じ、思わず舌打ちしてしまう。
「不死身のカリストには毎度困らせられましたが、この子たちはどうなのでしょうか――」
杞憂に終わればいい、護堂・真愛(パラベラムフィール・b78714)は鋼糸に纏わせた霧影爆水掌をスライムに当てた。
「とりあえず、ここを通過できないとマズイんだろ? スライムは蹴散らしておくからランドルフさんのことは頼んだよ。残念だけど僕にできるのは……これぐらいだからさ」
藤谷・圭(月のエアライダー・b70193)もまた、退路を維持する一人だ。
「邪魔だ、引っ込んでな!」
ジグザグスラッシュ改で猛毒を与えつつ攻撃するは、ヴェルス・バルトロス(呪闇断罪者・b68474)。
「それにしても、何でこんな所に隠れていたんだか……」
そんな呟きは戦いの喧騒の中に消えてゆく。
「御神渡り。無事に過ごさせますわ! 着かなければ何も出来ませんもの。 全力を尽くしますわ!」
全力の力でスライムと戦うのは、弥栄・八十(凍花白陰・b72013)。
「支援は任せろ、構わず行け」
幻影兵団を使い、遠距離からスライムが殲滅するまで、竪琴の音色で地に伏せさせる。
「ここにいる味方の誰一人、お前達に殺させてなるものか!」
その隣で、可愛らしい服装をした佐々木・乙女(はゲーマー・b74755)は。
「サンダーボーーォォオオォォル!!」
ラジカルフォーミュラで強化した雷の魔弾でトドメを刺した。
「皆を送り、迎える為通路を拓き確保します」
バランスよくチームを組んで、スライムに当たるのは、宮森・和人(高校生真ナイトメア適合者・b75089)。声を掛け合いながら、回復の無駄を最小限に抑えていた。
使役ゴーストのタマちゃんと死が二人を分かつまでを使い、後衛で止めを刺していく。
「今よ! タマちゃん!」
敵が固まっているところにサンダーブラストを使わせるよう、キッカ・ベルルスコーニ(にゃんこと全使役の花嫁・b77240)は上手に促していた。
「きゃあっ!!」
上手くスライムの注意を引き付けていた遠野・風花(やや雑・b17712)だったが、スライムを倒した時の体液を思わず、全身に被ってしまった。
その様子に思わず、望月・遊楽(夜陰のくのいち・b72428)はガン見してしまう。
「いやいや、そんな姿をみたいからじゃないですよ」
じろりと風花に睨まれ、急いで戦線に戻る遊楽。その後、遊楽の戦いに勢いがついたという噂が広がったらしいが、それはまた別の話。
「白き蟲の援護を!」
灰神楽・操(黒き闇に白い光を・b44747)は、白燐奏甲をかけ、怪我をした高橋・燐(澄んだ氷に響く声・b41350)の傷を癒しつつ、力の強化を施す。
「ありがとうございます」
操にそう津べた後、燐はスライムらに向き合った。
「人狼の連携は怖いのですよ?」
美しい笑みが燐の顔に浮かんだ。
桐崎・早苗(無自覚天然娘・b59392)が、静かに合図を送った。
その後、現れたのは、大量のスライム達。それに備えていたおかげで、一気にスライムをなぎ倒すことができた。
「正体隠してないで、倒されてくれないかなぁー?」
ケルベロスの空錠の反応を見ながら、空裂・烈火(風を纏う銀狼・b54580)は死角からのスライムに攻撃を仕掛ける。
「……いいや、俺達に足止めされて貰うよー」
烈火も空錠もスライムの大群の中に突っ込んでいく。
「けものミミ連隊! 尻尾を立てろ! 突貫!」
「奴に本当の戦闘を教育してやれ」
迷惑・健(悪戯けものミミ忍者・b16630)が、狗狼・紗那(クルースニク・b17710)と共に見事な連携を見せる。
雨海・なぎさ(目覚めたおつきさま・b82945)は、ふうっとため息を零した。
「月から降りてきたら色々な出来事に巻き込まれたわい。しかし、このままにしておくわけにはいかんからのう」
愛用の詠唱兵器を構え、次々とスライムを攻撃していく。
「わしも学園の一員として、このへんなスライムを倒すのじゃ」
仲間の存在に頼もしく感じながら、嬉しそうに。
そんな中、見事な連携を見せる三人組がいた。古月・ハルカ(射干玉の陽・b82019)と御堂・昴(仮初の月・b82020)と藍晶石・翡翠(理想を求めし貴石の奏者・b84692)の三人だ。ハルカは通路を阻む手負いの敵を狙い、昴が状況を見極めながら、攻撃と回復を交互に行う。そして、翡翠が後方からホワイトメロディ奥義で一気に回復を行っていた。回復寄りの分担は、強固な強さを発揮していた。
「氷雪に凍て付きなさい…吹雪よ!」
雪だるまアーマーで自己強化した龍神・結奈(幼き月の遠征女帝・b82423)が、吹雪の竜巻奥義で、数多くのスライムを倒していった。
「気持ち悪い緑色のスライムなんざ、全部全部全部全部焼きつくしてやる!」
何度も炎の魔弾で攻撃していくのは、火邑・紫燕(中学生魔弾術士・b83993)。
浅野・沙織(小学生真貴種ヴァンパイア・b63332)は、攻撃の届きにくいところにて、回復を担い、高瀬・甲斐(天空を跳ぶ自由な魂・b79645)は、奥に行く者達の進行を第一と考えながら、前衛で戦い続けていた。
「悪いけど通して貰うよ。そして、味方が帰ってくるまでは絶対に死守して見せる!」
メアリー・ヴァルトラウテ(高校生ストームブリンガー・b84229)は、幻影兵団で強化回復を行いつつ、天雨豪流でスライムを押し流していった。
セイクリッドバッシュで倒れそうな敵から狙っていくのは、冬日・天祢(高校生土蜘蛛・b84835)。
「出し惜しみなく戦うよ。とりあえずここを載り切らないとな」
「このスライム達……何かを守っている、のかしら?」
戦場の状況を見ながら、忍里・佐織(水練忍者・b45029)が思ったことを口にする。
「どうだろう? それよりも、このスライムの数が尋常じゃないのが、気になるな」
四季・春介(春暖・b31094)も、攻撃しながら、声を出した。
「そうね、このスライムの数にも、気を付けましょうか」
死角から出てきたスライムを仕留めると、佐織は冷静に状況を分析し始めた。
「気を付けて、また来るわ!」
不測の事態に備えていた樹・栞(中学生水練忍者・b76600)が、声を張り上げ、注意を促す。
「絶対、みんなをランドルフさん達のところに届けるの!」
新たに現れたスライムに、栞はその手の詠唱兵器で薙ぎ払った。
鶴来・紫苑(月のエアライダー・b28975)は、一か八か、スライムに呼びかける。
「ちょっと聞いて! 私達はランドルフを止めにきた――異形も何もかも潰すっていうランドルフを!」
けれど、それによって、何かが変わることもなく。紫苑はそれでもめげずに、攻撃の手を緩めることはなかった。
次々と現れるスライム達に手こずりながらも、彼らはそのチャンスが巡ってきたことに歓喜した。
「今だ! このチャンスを逃すな!!」
注意深くスライムの動向を観察していた水上・智也(霞追う星鴉・b18501)が声を張り上げる。
「退路は後にして、今は……!!」
レナータ・レシュリスカヤ(ルサールカ・b76066)がライトニングヴァイパーを放ち、リグ・マルヴァス(眠り獅子・b84719)が、天雨豪流で通路を塞ぐスライム達を流し込む。
「道は開いたよ。さあ、行って!」
「ここは私たちに任せてランドルフの方をお願い!」
また現れ始めたスライムを、城崎・文香(スノーハート・b02055)のライトニングヴァイパーが蹴散らす。
「私たちが抑えている間に、先に進んでください!」
百十・譲(恩返しの狐・b75616)も幻楼七星光で、通路を維持する。
「ここは私たちに任せて、先へ!」
「この先は頼んだ!」
神楽・春沙(緋刃の・b78423)が、脇のスライムを蹴散らし、久瀬・泗水(中学生ストームブリンガー・b84761)が、春沙の後ろを担う。
最後に儀水・芽亜(夢何有郷・b36191)が、仕上げと言わんばかりのナイトメアランページを通路へと駆け抜けさせる。
「先に行かれる皆様、御武運を!」
無事を願いながら芽亜は、走り去る彼らの背を見送った。
●巡礼士との戦い
「総帥、背後から追っ手の気配があります」
聖杯を手にした総帥ランドルフに、彼に従う巡礼士の一人が上申する。
「異形の追っ手か、或いは、プラトン立体のメガリスアクティブが引き返してきたか、それとも……」
ランドルフはそう答えながら、聖杯を手放し、そして、もう一つの聖杯に手を伸ばした。
「カリストの残滓共が騒いでおります。なれば、異形である可能性は無いでしょう。おそらく、滅びる前のカリストと因縁のある者達」
「銀誓館……だな」
「御意。できれば戦いたくはありませんでしたが……」
「最早、我々に退く道は無い。我々の双肩には『あらゆる生命の未来』が掛かっているのだ」
ランドルフの言葉に、3人の巡礼士が半歩前に出る。
「総帥、我々に聖杯の加護をお授け下さい。聖杯を守り戦う事こそ、巡礼士の誉れなれば……」
「わかった。……すまん、よろしく頼む」
「御意!」
そして、その場から3つの影が消えた。
……………………。
「前方に人影はっけーん。ん、らんどろふ? どらふ? …そんな感じの名前の人だったよね。お話聞きにとつげき銀誓かーん」
緑色の洞窟を駆け足で進んでいた舞・冥華(蜘蛛童育成型ちっちゃい鋏角衆・b32958)が、御神渡りの洞窟の奥から向かってくる人影を発見して、指を指して大きく叫ぶ。
言い終わる頃には、他の仲間達も、人影に気づいていた。
「敵は少数のようだよ。だけど、勿論油断はできない。あたしは退路の確保を優先しよう」
律秘・灰(宵廻りの星詠・b52113)が退路の確保に動くと同時に、こちらにやってきた巡礼士達が、攻撃態勢を取る。
「巡礼士さんよね。こんなところで何をしているの?」
ヴィントミューレ・シュトゥルム(ジーザスシュラウド・b22548)が問いかけるが、巡礼士達は、それに答える事は無い。
緑色のスライムとの戦闘も続いていたが、それ以上に、目の前の巡礼士の危険は大きかった。
「まずは力でとめなきゃだね」
北坂・理都(クローバーのお姫さま・b17841)がキーボードを構えて言う。
このまま座して待っていては、話し合う前に戦線が崩壊してしまうだろう。
そう考えた理都は、ダンシングワールドで敵の足を止めようとしたが、それはうまくいかなかった。
(「私達の知ってる巡礼士のレベルじゃないのかな?」)
その理都の考えは、続く、黒依・しろ(自称人畜無害健全アイドル・b49029)の攻撃ではっきりした。
「話も聞かずこちらに殴りかかってくるようなら抵抗するまでだよっ!」
道を塞ぐように武器を構えた巡礼士に、どっせーい! とグラインドアッパーを放ったのだが、全く堪えた様子が無い。
「うちの本気の攻撃がっ!?」
ダメージは与えている筈だが、それで堪えた様子が無いということから導き出されるのは……。
立て続けに、竹・映夜(覇那神速・b58490)の飛斬帽が飛び、遠野・葛葉(想現剣舞のヴァイサフクス・b71811)のブラックヒストリーの原稿が舞って援護するが、それでも、巡礼士の構えは崩れない。
「銀誓館よ退け、我らは、聖杯を守護する巡礼士なり」
巡礼士の一人が、そう言葉を発する。
だが、その言葉からは会話をしようとする意志は感じられない。
まるで、一方通行の勧告であるような物言いと共に、手に持つ剣が銀誓館学園の仲間達を襲った。
本来は格下である筈の、巡礼士の攻撃の威力は、彼らを大きく上回っていた。
それは、封神台の神将に勝るとも劣らない力量に見受けられた。
「正直戦いたくないです。今まで力を貸してくれた事も感謝してますし、一般人を守ろうとする純粋な人だって想ってますし。ですが、今はっ!」
白河・いちご(ないしょの少女少年・b62872)は、ヒーリングヴォイスで仲間を癒やしつつ、強制共生弾の機会を伺う。
更に、雪風・マシロ(小学生フリッカーダイヤ・b83638)が白燐奏甲で、龍・月華(月華公主・b81443)、アンカー・ノヴァシチリア(高校生黒燐蟲使い・b84429)、森田・和美(高校生巡礼士・b79204)らが幻影兵団で援護を行う。
細長い隊列での戦闘では、人数差を充分に生かす事ができない。
それを補う為の幻影兵団であったが、後方からは緑色のスライムの群れが迫っており、時間的猶予は無い。
少なくとも、目の前の巡礼士を撃退しない限り、前に進むことは出来ないのだ。
「だとすると、ボクの役目は露払いなのかな?」
テオドール・フォルクナー(白ム廃園・b16818)は、巡礼士に背って期して悪滅スピナーを全力で撃ち込む。
「悪いけど、キミ達は削り落とすよ」
巡礼士の手痛い反撃はあったが、柳瀬・睦月(水面に映る景色のように・b72812)の慈愛の舞と、イースター・ベツレヘム(卯月ハングドマン・b83673)のホワイトメロディが癒し、戦線の維持に貢献する。
目の前の巡礼士達の耐久力や攻撃力が幾ら高くとも、回復による戦線の維持ができるのならば、後は、手数による消耗戦となる。
あとは、削り落とすのみ。
ハララ・ヒララ(高校生コミックマスター・b62259)のクレセントファングが、序盤に集中攻撃を浴びていた一体目の巡礼士を削り落とす。
続いて、天草・颯(守るべきものの為の剣・b62365)が黒影剣の痛撃で敵をひるませた所を、ユゼン・クロイラ(水月と君をいだきし鋼の花・b35092)のラピが、二体目の巡礼士をファイナルキャノンで削りきった。
最後に残ったリーダー格の巡礼士もまた、ウルリケ・シュヴァルツ(魍魎の猖獗・b69278)のファンパイアクロスの前に、膝をつく事となった。
「学園最強の吸血鬼として、お前達の所業、見逃がすわけにはいきません」
そう言うと、ウルリケは膝をついた巡礼士の喉元にナイフをひらめかせる。鮮血が緑色の胎内洞窟に飛び散った。
だが、息の根を止めるには至らなかったようだ。
「そこまでだな」
「あとは、紀久達に任せて」
宮矧・充弥(中学生呪言士・b81832)と六実・紀久(中学生鋏角衆・b81836)の2人が、ウルリケと巡礼士の間に入ると、手早く巡礼士達を捕縛していく。
障害を取り除いた能力者達は、
「聖杯は、この奥だぜ。つまり、ランドルフもこの奥だ」
桂・雪(ノットロンリー・b75753)の指さす先に、歩を進めた。
そして、その先には……。
●巡礼士総帥ランドルフ
能力者達が辿り着いたのは、御神渡りの道の終着点。
緑色の胎内迷宮は終わりを告げ、静謐な雰囲気の空間がそこに広がっていた。
洞窟、いや、空洞だろうか。
皆が、周囲を見渡した時、空間を貫く岩の柱の陰から、男の声がした。
「ここが諏訪湖の龍脈の中心点になる。もうひとつの聖杯が指し示した終着地だ」
その声は、彼らが追ってきた、巡礼士総帥ランドルフのものであった。
すぐに戦闘態勢を取ろうとする能力者達。
だが、今回は、それを制しようとする者達の動きが早かった。
月見里・明(兎のアリス・b43112)を始めとしたコマンダーの面々が、好戦的な仲間とランドルフの間に入り、人の壁を作る。
更に、鈴木・風子(高校生真月のエアライダー・b64185)が、ランドルフを狙おうとする仲間を物理的に抑えに回り、ルナ・エンプレス(名もなきエンプレス・b83017)は、いきり立つ仲間に声をかけ、血気にはやる事が無いように説得する。
それでも足りない輩には初谷・嘉(一介のゾンビハンター・b05407)が適切なフォローを入れる事で、どうにか戦闘は回避された。
庇われた本人である筈のランドルフは、その様子を無表情で眺めていたが、次に行った能力者達の行動には目を見張った。
御堂・巽(災厄ノ暴嵐麾シ禍キ蒼翠ノ女王・b01048)を初めとした、16名の能力者がイグニッションを解除するか或いは武器を捨てて前に出たのだ。
「ランドルフさんが何を考えてるのかは知りませんが、それが本当にランドルフさん自身の意志によるものなのか。もし、ランドルフさんの意志によるものなら素顔見せて貰えます?」
巽の問いに、ランドルフは苦笑するようにして、兜を外して見せた。その姿は、皆が知るランドルフと変わらぬ姿であった。
「琵琶湖にオロチが現れ、本部が壊滅した時に何が起こったのですか?」
続いて言葉を発したのは、草薙・藤次郎(真水練忍者・b01852)だった。
どの問いにランドルフは静かに答えた。
「水のオロチを使役する者の目的を知ったのだ。そして、その目的を阻止する為に残された時間が少ない事もな」
「それは、聖杯の意志ということのなのかな?」
来留須・京一(廃洋館の野良吸血鬼・b54059)が、ランドルフの言葉に探りを入れる。
ランドルフ自身の意志であるか、聖杯などの影響で正常な思考を失っているのか……。
その京一の問いに、ランドルフは強い意志を湛えた瞳で頷いた。
「これは、聖杯によって知った知識を元に判断した、私の意志だ」
京一は、ランドルフの目を正面から睨みつけ、そして、肩をすくめて目を逸らした。
(「正常な思考を失っているわけでは、どうやら、なさそうだね」)
彼の見た通り、ランドルフの様子を見る限り狂気に陥ったようには見受けられなかった。
だが、もしそうならば、彼は何故このような暴挙に出たのか。
それは、この場に来た能力者達の大きな疑問となった。
「ランドルフ。あんたは本当に俺達を滅ぼしたいのか? それは本当にあんたが出した答えなのか?
あんたじゃない何かがあんたを動かしてるってのなら言ってくれ。必ず俺が助ける」
雉橋・希平(ヨロヅワザワイホロボシマス・b68659)が、ランドルフに言い募る。
正常な思考だというのならば、この情報も誤りであるのかもしれない。そう考えたのだ。だが、答えはいっそ悲痛であった。
「私の目的は、ゴーストをその因子ごと消滅させる事だ。その結果、ゴーストと同じ超常の力を根源に持つ、来訪者と能力者も死ぬ。身体の一部、それも根幹を無理矢理消滅させられるのだ。命を保ってはいられない」
「つまり……?」
「私は、お前達を滅ぼそうとしているという事だ」
静かなランドルフの答えに、籐村・御幸子(野ばらの花嫁・b59540)が震える声で言い募った。
「らっランドルフさん、おっお話を聞いてください……。まっ前に会った、ランドルフさんは、そっそんな事言わなかった……しっ正気に、戻って下さい、じっ巡礼士の皆さんも、それをのっ望んでます」と。
だが、ランドルフの答えは変わらなかった。
「私は今も昔も変わってはいない。変わったというのならば、判断の基準となる知識を得たという事だろう。君達が運命予報により、常識では想像もできないような手段で目的を果たす。それと同じことだ。もちろん私は、君達が正気を失っているとは思わないが、運命予報を得ることで変わった面はあるかと考える」
その問いに、御幸子は答えに詰まる。
正気では無いという事が、常軌を逸しているという事であるならば、その常軌とは『常識によって作られる行動』であるのだろう。
つまり、自分達とかけ離れた知識を持つものの行動は全て、正気を失ったように見えるのでは無いのだろうか。
ランドルフの前にいた16名の能力者の重苦しい沈黙の中、マオ・イェンフー(その漢トゥーハンド・b73520)が一人声をあげた。
「ゴーストも能力者もいない世界なんてどうやって作るっていうんだ?」
目的は判った。判りたくなかったが判った。
だが、そんな無茶な結果を出す方法というのが思いつかなかったのだ。
たとえ聖杯が、最も強力なメガリスの一つであったとしても、全てのゴーストと来訪者と能力者を殺し尽くすような力を持っているとは思えないのだ。
「聖杯がふたつ合わさったとき、聖杯は2種類の姿のいずれかに変化する。ひとつは『世界結界』。もうひとつは、まもなく顕現するディアボロスランサーを所持する唯一の手段、
『神の左手』
だ」
ランドルフは、マオの問いに対して、正直に答えを返す。
「……ならば、聖杯を返してもらえば、お前の野望は阻止できるわけだ」
刈谷・紫郎(見通す者・b05699)が冷たく言い放った。
続けて、
「もともと聖杯の奪還は最優先事項だよね。話が早くていいのかな。お願い、コーちゃん!」
辻村・崇(蒼き牙を持つ幼き騎士・b63628)が使役するケルベロスオメガを解き放った。
ランドルフが持っている筈の聖杯を奪う為に。
●『神の左手』と『世界の滅亡』
崇のケルベロスオメガ、コル・レオニスが走り、諏訪湖の湖底の空間に緊張が走った。
だが、それも一瞬の事、ランドルフに到達する前にコル・レニオスが障壁のようなものに弾かれ、唸り声をあげたのだ。
ランドルフの表情は変わらない。
彼はゆっくりと左腕をかかげ、とても重要な事を話すようにゆっくりと口を開いた。
「すまんな、私の付けている、この左腕の籠手こそが『神の左手』だ。聖杯は既に変化を終えており、もはや取り戻す事はできない。あとは、異形によるディアボロスランサーの顕現を待つだけなのだ」
そのランドルフの言葉に、ヘイゼル・ローレンベルグ(静寂なる風の流れ・b54104)が何かを察したのか反駁した。
「仲間を見捨てるなんて、貴方らしくありません」
ヘイゼルは、先に現れた3人の巡礼士が、聖杯を捧げる為の時間を稼ぐ足止めであった事に気づいたのだ。
ランドルフはヘイゼルの反駁に答える。
「そう思って貰えるのは嬉しいな。だが、私は既にそれを行ったのだ」
と。
その答えを聞いた敷島九十九式・新都(ロングショットオーディナンス・b81466)が気色ばむ。
「信じて付き添った仲間を捨ててまで得るものに何の意味がある。本当の正義とは大事を得るために小事を捨てることじゃねぇ。小事を積みかさねて大事となす、それが真の正義だ!」
これこそ、彼が信じる正義であり、これを譲ることは不可能であった。
「違う、それは君の傲慢だ。足元ばかりを見て空を見上げぬ者に、正義は達成できない」
「逆も同じだろうが!」
新都が怒りを露わにする。
「ランドルフさん。あなたが今やっていることは、瓦礫の下敷きになった仲間や、この5日間でオロチに殺されそうになった今を生きる人たちよりも重要なことなの?」
今度は、楢芝鳥・俊哉(図書室の主・b20054)が口を開く。
一般人を助ける事こそ、彼の心情であった筈なのだ。
だが、その問いかけも、ランドルフの心を動かさない。
「その通りだ。残念ながら、今の状況では、それは切り捨てるべき小事だ」
そしてランドルフは、『神の左手』を装着した左腕を大きく掲げる。
彼のまわりに、何か光の螺旋のようなものが描かれ始めた。
「多くの人を助けようとして目の前の人を助けないような事は人の視点じゃなく神様が持つべき視点だにゃ……。能力者や来訪者はいくら強くても泣いたり笑ったりするただの人だという事忘れないで欲しいのにゃ。ランドルフさんはそれを見てきたはずだにゃ!」
白木・祢琥魅(ひなたぼっこ道免許皆伝・b73244)の訴えかけも、やはりランドルフには届かない。
だが、届かないにしても、ランドルフの眉がピクリと動いた。
そして、逆に問いかけてきた。
「……運命予報は何も語っていないのか?」
「何を……だ?」
「今が『世界滅亡の瀬戸際である』という事をだ」
それは、彼らが思ってもみなかったセリフであったかもしれない。
「……」
「……」
「……」
何人かが顔を見合わせ、そして、代表して梓刃傳・神楽(マッドドクターカグラ・b40296)が口を開いた。
「どうやら、行き違いがあったようだね。良ければ、ランドルフ君の目的をわかりやすく説明してくれないか? まずは、今が世界滅亡の危機であるという事からかな」
カグラの研究者然とした問いかけは、感情的な要素が排されていたが故に、この場の仕切り直しに最も適していたようだ。
ランドルフは、ジェニファー・ウィンタース(ミスティックジェニー・b13275)の、
「聖杯は貴方に何を語りかけましたの?」
という言葉に誘われるように話し始めた。
「ふむ、運命予報は万能ならずという事か……。ならばまずは、異形達の目的から説明するとしよう」
ランドルフはそう言うと、彼が、水のオロチを目にし、聖杯のメガリスアクティブとして目覚めた時に得た知識について語り出した。
「昨今の事変は全て、『生と死を分かつもの』による、ディアボロスランサーを探しだし、破壊する為の企てだ」
「ディアボロスランサーの、破壊……?それは、古代兵器オロチとも関係があるのだな」
五十鈴・尚人(神誓継承者・b17668)の応えに、ランドルフは頷いて続けた。
「オロチだけでは無い。トゥルダクの暗躍もファラオの復活も、或いは、富士の龍脈の活性化も、全てが繋がっているのだ」
一旦言葉を切った後、ランドルフは冷静に続ける。
「彼らの求めたディアボロスランサーは、地球の奥深くに隠されていたのだ。それを引き摺り出すには、地球に張り巡らされた龍脈が必要だった。地球中の龍脈を操るには、『生と死を分かつもの』の膨大なパワーが必要だった。そして次に、富士に眠る不滅の災いを襲って龍脈を刺激し、古代エジプトの不死王ファラオ達を蘇らせて、龍脈の制御を行わせた」
「しかも『生と死を分かつもの』は、不完全だったファラオの復活を補う為に、ルルモードとカリストをオロチ復活の生け贄に捧げてさえいる。それだけ、相手は本気という事だ」
ランドルフの言葉に、梶原・沙紀(破暁の先駆・b21488)が手をあげて質問した。
「異形はディアボロスランサーの破壊が目的なんだね。じゃぁ、ディアボロスランサーが破壊されるとどうなるの?」
まぁ、だいたい予想付くけどと言いつつ答えを待つ沙紀に、ランドルフは頷きながら答える。
「
全ての生命が根絶される。ディアボロスランサーとは、生命の根源力なのだ
」
「……つまり、それが、世界滅亡の危機というのですね」
「ですが、それだけでは、あなたの行動は説明できないと思うのですが」
ランドルフの言葉に猫屋・猫吉(高校生鋏角衆・b58090)は納得したように頷いたが、美咲・牡丹(緋牡丹・b05183)は納得できずに反駁する。
その反駁に、ランドルフは理解を示しつつ説明を続けた。
「私の行動は性急であったとは思わない。今日私がこの場に間に合わなかったのならば、ディアボロスランサーは今晩のうちにでも破壊されていただろう。
私の予想通り、異形達はハイペースで作戦を執り行っていた。なぜならば、現時点における異形の最大の敵は、謎の予知能力を持つ集団、銀誓館学園だからだ」
異形のハイペースな作戦展開には、思い当たる所もある。
ランドルフの言葉に、何人かの能力者が不承不承頷いた。
だが、やはり、納得はいかない。
●『もうひとつの滅亡』と『ディアボロスランサー』
「それなら、世界結界を創造する為に聖杯を使えば良いのでは無いか? 完全な世界結界を創造すれば、オロチも異形もゴーストも活動を停止するのだろう?」
柏村・健幹(ウォーキングビート・b80328)が皆の疑問を代表して問いただした。
もし、これが『世界の危機』の『緊急事態』だと言うならば、『世界結界』で異形を封印してしまえば良かったのだ。
今回の問題の本質は、ランドルフが世界結界創造儀式では無く、『ゴーストと来訪者と能力者を絶滅させる儀式』を行おうとした事にあるのだから。
「さて、ランドルフさん。この答えによっては、私はあなたを許さないかもしれませんの」
鴉颯・霧歌(風霧の舞姫・b16079)が、おしとやかな口調の中に殺気を込めて問いただした。
「その為には、世界結界の成り立ちについて説明する必要がある」
そうランドルフは口を開いた。聖杯のメガリス・アクティブである彼は、かつての聖杯の所持者の記憶を得る事ができたらしい。
「かつて、世界結界を形成するに至った最大の理由は、抗体ゴーストとの戦いが始まった事だった。当時の能力者達は、抗体ゴーストを束ねる異形との戦いに苦戦を強いられていた。そして考え出されたのが、世界結界だったのだ」
異形を殺す事は難しい……ならば、封印すれば良いのだ。後に巡礼士と呼ばれる者達は、苦難の末にふたつの聖杯を発見したのだ。
「聖杯の発動時、当時のメガリス・アクティブだけは、聖杯が『世界結界』の他に『神の左手』にもなれることと、ディアボロスランサーという存在と、それが地球に存在することを知った。彼にはおそらく、ディアボロスランサーを探索するという選択もあっただろう。しかし彼は、世界結界の形成を選択した」
「それで正しかったのではないのですか?」
リシテア・ラングリッド(さまよう鎧っ娘・b77158)の問いに、ランドルフは首を横に振った。
「世界結界は、所詮その場しのぎにすぎず、1000年も経たずに綻びが出来る事を予期されていた。其れが故に、彼らはメダリオンを開発し、見守る者として巡礼士を置いたのだ」
「ですから、それで正しかったのですよね?」
リシテアは更にそう言い募ったが、ランドルフはやはり首を横に振った。
「問題は、敵の側にあった……という事だな」
そう言うと、ランドルフは、とても重要な事を言うように息を継いだ。
彼の周りの光の螺旋は更に大きく、空間自体が鳴動するように動き始めている。
それは、ディアボロスランサーの胎動であるのだろうか。
「世界結界とは、極めて異常な力だ。純粋な『生命』以外に、等しく悪影響を及ぼす。
忘却期前、異形達が地球にやってきた理由は、吸血鬼の絶滅だった。
だが世界結界が形成された事により彼らは推論を立てたのだろう。
ここまで『生命』に与する力を持つメガリスが、何の要因も無く発生する筈はない。
という事は、この星……地球に、彼らの宿敵たる『生命』の大元、ディアボロスランサーがあるのではないか、と」
「なるほど……それで今回、蘇った異形達は、忘却期前の推測に基づいて、ディアボロスランサーを見つけて破壊する方法を探していたという事ですか……あれ?」
考察していた紫堂・小夜(小学生真水練忍者・b26122)は、とある嫌な考えに思い至る。
それはつまり……と、リータ・ジェガード(高校生魔弾術士・b39886)が口を開く。
「異形達は、『世界結界の封印下でも記憶を失わない』。
そしてもし、今、完全な世界結界を創造して世界の滅亡を防いだとしても、100年後か1000年後か、再び世界結界に綻びが出た際に、『ディアボロスランサーの探索・破壊方法に熟知した異形』が現れてしまう……ということですか」
「汝がその結論に至ったは、そういうことなのじゃな」
ランドルフの言葉の意味に気づいた異邦刃・トキハ(黒い月の残滓・b72503)は、不承不承頷いてみせた。
つまり、この時点で世界結界創造を行う事は『1000年後の確実な敗北……生命の根絶』に到る敗北の道なのだ。いかに未来といえど、世界結界が崩壊したばかりの能力者の力で、明確な目的を持って行動する異形と抗体ゴーストに立ち向かうことはできまい。
ランドルフは再び静かに、諭すように話す。
「これは選択なのだ。すなわち、
『今の人々を全て救い、1000年後に滅ぶ』か、
『今の人々を一部殺し、未来に遺恨を残さない』かの選択なのだ。
この選択は二択であり、他の結論は存在しない」
ランドルフは本当に狂っているのだろうか?
果たして、彼の言う事に誤りはあるのだろうか?
そう悩む能力者もいた。しかし、
「お前は、神にでもなったつもりか!」
そう詰じる能力者もいた。それに対し、ランドルフは答えた。
「……私が神だというのなら、神にも選択肢は無かったのだな」
そんな中。地の底から、凄まじい轟音が響き渡った!
異形の儀式の結果か、それともランドルフの力なのか。
いずれかは分からないが、轟音の後に突如出現した荘厳な物体に、能力者達は心を奪われた。
それは人間よりも遙かに大きく巨大な、『槍』のようにも見える、輝ける物体。
誰に言われずとも、己の『生命』が知っていた。ディアボロスランサーが顕現したのだ!
だが、それを待ち構えたように、緑色の闇が空間を浸食した。
闇から現れしは、異形の力を持つ緑色のオロチである。
緑色のオロチは、ディアボロスランサーに何重にも巻き付くと、そのまま、異形の体内へと取り込もうとする。
しかし、そのオロチが現れる前に、先にディアボロスランサーに触れた者がいた。
「現れたな異形よ! だが、ディアボロスランサーを壊させはしない!」
神の左手でディアボロスランサーに触れたランドルフは、発生させていた二重螺旋の力でオロチを押し返す!
「タダデサエジカンガナイトイウノニ、キサマ……!
モウヨイ、キサマヲツレタママ、ハカイギシキヲカイシスル……!」
オロチの頭部についた緑色の人型から、無機質な怒りの言葉が漏れる。
異形のオロチは、ディアボロスランサーを体内に抱えたまま、諏訪湖湖底の空間を突き破り、湖上へと到ろうと突き進む。
光と闇の拮抗。しかし能力者達は、その趨勢を見届けることはできなかった。
「ランドルフはどうなった!? ディアボロスランサーを所持したと言う事は、超常の絶滅が開始されたのか!?」
「いや、そんな感じはないな……おそらく、能力の発動には他にも何か条件があるのだろう」
「とりあえず、ディアボロスランサーを破壊するには、異形にも儀式が必要なようだ。そしてさらに、儀式はランドルフによって妨害されている!」
「なら今は、銀誓館にこの情報を持ち帰る事が一番大事なんだよ!」
能力者達の叫びを制して、真中・由武(は今日も全力疾走・b54066)はそう言うと、踵を返して御神渡りの道を戻る為に全力疾走で駆け出した。
能力者達は、崩れゆく諏訪湖湖底の龍脈空間を背に、地上への道をひた走るのだった。
●諏訪湖決戦はじまる
諏訪湖湖畔に凄まじい轟音が鳴り響いた。
緑色の湖面が波打ち泡立ち、地面が揺れる。
その異変をいち早く察知したのは、ワンダ・ロトカ(高校生真霊媒士・b58097)のケット・シーだった。
「みんな、気をつけてっ!」
その様子を見て、すぐさま、ワンダが周りの仲間達へと注意を呼びかける。
「湖底に向かった者達は大丈夫か?」
アリッサ・ルード(空を断つ剣・b84435)は、不安に駆られながら、伝令役として、湖底へと向かった。そこで戦う者達にいち早く異変を伝えるために。
「何か出てくるっ!!」
湖の周辺を調査していた宮田・正雄(夏の少年・b84207)が、いち早くそれを見つけた。
「あっ……あれは、オロチなの?」
正雄と共に調査していた須町・恵美(新世界に降り注ぐ超真星・b27170)が思わず声を出す。そこに現れたのは……。
「緑色の粘液のオロチ……まさか、カリストですか!?」
緑色のスライムと聞いて、カリストを連想していた真視・御鏡(夜色紳士・b00852)は、すぐさまそれを結びつけた。ただの予感であってほしい、その願いは辛くも崩れ去る。
「良く見て! あの頭の部分、あれはまさにカリストだよっ!」
高いところから双眼鏡で見ていた羽住・楓(風詠ブルーバード・b37021)が、それを見つけた。現れたオロチの頭部に馴染みのある人影があることを。
楓はすぐさま、ホイッスルを吹き鳴らし、皆に注意を促す。
「そんな場合ではありません。みなさん、援護をっ! 湖底に向かった皆さんが帰って来ましたっ!」
彩旗・流香(中学生真書道使い・b81737)が傷ついた彼らに手を貸しながら、皆にも手助けを呼びかける。
「なにが起こったのか聞く為にも、無事に連れ戻さなければな」
すぐさま敦賀・攸(借羅道士・b04070)が、つぎつぎと現れるスライムらの足止めに加わる。
「あれは……」
「カリストオロチの群れ……ですね……」
撤退する彼らの補助しながらも、森里・浩之(真盗聴忍者・b17397)と森里・沙乃(水練忍者・b24604)は、それを見逃さなかった。
いや、見逃せなかったというのが正しいだろうか。
諏訪湖周辺からは、カリストオロチに誘発されたのか、小さなオロチの群れが出現を始めている。
このままだと、仲間を助けて撤退するのが精一杯であろう。
だが、危機的状況は、それだけでは無かった。
「あれは、古代エジプトの神々ですの?」
エジプト軍のことを考えていた李・魏半(セクシーダイナマイツ探偵見習・b82114)は、すぐさまそれを正確に捉えた。
諏訪湖上空に出現したのは、古代エジプトの天空神ヌート。
そう、更にファラオの軍勢が現れていたのだ。
「この地響きは地震……じゃないんか? まさか、戦車の軍勢が……」
時計と双眼鏡で周囲を監視していた坂上・神薙(槍衾夜叉・b81165)がいち早く見つけたものは……。
諏訪湖の東岸に、超重戦車マウスを筆頭とする軍勢。
「この気配は……今度は、原初の吸血鬼か!?」
まだ、敵の勢いは止まらない。リドル・ルグリ(灰色をした謎・b58290)が危惧していた相手が、諏訪湖の西岸に、情熱のブリュンヒルデ率いる原初の吸血鬼の軍が現れたのだ。
「皆、急げ! ここから離れる。怪我人は私の車に乗れっ!」
あらかじめ事前にレンタカーを借りていた吉沢・潤臣(宵闇に煌めく剣・b23026)は、動けない者らを優先に乗せて、アクセルを踏み込んだ。
急いで伝えなくてはならない。
この危険な状況を、銀誓館学園へと!!
「あっ、あっ、あっ……」
ミリアム・ハートウィック(青龍拳士・b17448)が、ある方向を指さし震えている。
「今度は何だっ? もう何が起きても驚かないがな」
ジョフロア・モンストルレ(シュネルベフェールスハーバー・b15471)は、今までの状況に慣れてきたのか、そんなことを言っていた。
「あっ、あっ、あっ……」
「だから何だって?」
「オロチが……」
「カリストオロチにチビオロチならさっき見ただろ。今さら何を……」
ジョフロアが振り向いた先で見たのは、カリストオロチに匹敵する7体の巨大なオロチの姿。
水、火、闇、光、樹、雷。
その6体のオロチ全てが、諏訪湖の周囲を覆うようにうねり、のたうっていたのだ!
「これは、世界の終わりかも知れません……」
蒼白の顔色で、霧島・絶奈(さよならを教えて・b61363)が静かに告げた。
だが、
「そんな事には私達がさせないっ!」
その声を否定するかのように九条・千枝里(高校生ストームブリンガー・b84276)達が声を張り上げる。
「世界の終わりなんて、何回だって阻止してやるんだから!」
それはその場にいる全員の、心を代弁していた。
そして、能力者達は銀誓館学園へと全力で向かうのであった。
●選択肢
(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する 22
(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う 94
(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する 139
(4)オロチあるいは異形勢力に備える 22
<結果発表>
⇒⇒⇒(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する
⇒⇒⇒(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う
⇒⇒⇒(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する
⇒⇒⇒(4)オロチあるいは異形勢力に備える
■(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する(参加者:25人)
名前
一言
萩坂・暈人
(零れ落ちた剣の残り刃・b00168)
毛利・周
(真火を得た日輪の将・b04242)
遠岐斯・護刃
(魔剣士・b17471)
千秋・真澄
(蛇蝎・b26496)
綱原・真夜
(ラインドライブ・b31577)
我々・魔王
(求道者・b31626)
キルスティン・アレクサンドラ
(中学生ナイトメア適合者・b35486)
瀬乃・龍哉
(亡失サレシ黒白庭園・b36571)
クロランタ・プレートスミス
(エクストリームストライカー・b46683)
日下部・真昼
(織り手・b49306)
紗白・波那
(光巡る花・b51717)
鳳凰寺・龍也
(終わりを見届ける者・b53591)
皇・銀静
(魔剣士・b58423)
成上・瑞羽
(唄運ぶ藍風・b61342)
夜闇・亜利亜
(導きの風・b62751)
ファルディオ・ロックフォート
(高校生真貴種ヴァンパイア・b63631)
ケメディアル・ヤフーリヴァ
(小学生真妖狐・b73990)
不破・弥月
(中学生真書道使い・b75915)
蒼崎・創
(高校生コミックマスター・b76367)
燈夜・彼方
(真水練忍者・b78588)
毛利・煌
(光恋う金猫・b81110)
淳・空
(月に願いを・b82500)
結城・光成
(高校生クルースニク・b84222)
山越・空
(中学生ストームブリンガー・b84344)
音羽・小鳥
(光に囀る・b84710)
⇒⇒⇒(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する
⇒⇒⇒(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う
⇒⇒⇒(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する
⇒⇒⇒(4)オロチあるいは異形勢力に備える
■(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う(参加者:96人)
名前
一言
城崎・文香
(スノーハート・b02055)
佐藤・智代子
(高校生魔剣士・b08527)
須佐・明彦
(真水練忍者・b10174)
レオン・ブレード
(魔剣士・b16077)
迷惑・健
(悪戯けものミミ忍者・b16630)
エクレス・ゴルドーニ
(弱きの進足・b17321)
狗狼・紗那
(クルースニク・b17710)
遠野・風花
(やや雑・b17712)
水上・智也
(霞追う星鴉・b18501)
鶴来・紫苑
(月のエアライダー・b28975)
四季・春介
(春暖・b31094)
儀水・芽亜
(夢何有郷・b36191)
中井・昌巳
(宿命を紡ぎ直す者・b37295)
七五三宮・愁
(自由気ままな適合者・b39446)
藤原・望
(女は度胸・b40975)
高橋・燐
(澄んだ氷に響く声・b41350)
灰神楽・操
(黒き闇に白い光を・b44747)
忍里・佐織
(水練忍者・b45029)
ルキアス・フォンテローゼ
(銀碧の月守人・b47037)
小此木・亮太
(涙の雨・b50002)
三条・ルル
(幼紫妖花・b50977)
御厨・輔
(デイウォーカー・b51581)
レーゲン・シュトゥルム
(シルフィード・b53698)
村雲・壬太郎
(真除霊建築士・b54290)
鰺沢・海鈴
(淡雪氷華・b54318)
空裂・烈火
(風を纏う銀狼・b54580)
風穴・ソラ
(高校生真シルフィード・b54587)
櫻井・クロ
(スピィーディキャット・b55904)
セリス・ヴェリスドール
(蒼き薔薇を抱いて眠る・b56524)
狗野・有紀
(高校生真コミックマスター・b58127)
リリアーヌ・ウィッティングトン
(シルフィドール・b59092)
桐崎・早苗
(無自覚天然娘・b59392)
八塚・辰房
(幻龍舞踏・b59657)
間引・法螺乃
(黒狐忍・b60680)
蘭月・藍那
(ぐうたらエアライダー・b62647)
浅野・沙織
(小学生真貴種ヴァンパイア・b63332)
香住・結花
(きらめきスイーツ・b63538)
藤守・近衛
(藍蜘蛛・b64931)
風城・観月
(中学生フリッカーハート・b67366)
ヴェルス・バルトロス
(呪闇断罪者・b68474)
彩樹・優哉
(彩樹院のマスコット・b68679)
アレンディ・カズル
(蒼の葬送・b69113)
村紗・水蜜
(船長・b70072)
藤谷・圭
(月のエアライダー・b70193)
ルー・ニーチェ
(高校生真貴種ヴァンパイア・b71938)
弥栄・八十
(凍花白陰・b72013)
望月・遊楽
(夜陰のくのいち・b72428)
岩田・侑
(青琥珀の瞳・b72675)
紺野・梓
(高校生真妖狐・b73763)
宮ノ下・九十九
(中学生妖狐・b73803)
佐々木・乙女
(はゲーマー・b74755)
宮森・和人
(高校生真ナイトメア適合者・b75089)
マティルダ・カールフェイト
(高校生ブロッケン・b75263)
百十・譲
(恩返しの狐・b75616)
レナータ・レシュリスカヤ
(ルサールカ・b76066)
冴木・鈴奈
(退廃する黒・b76354)
樹・栞
(中学生水練忍者・b76600)
彩・虹
(高校生除霊建築士・b77025)
キッカ・ベルルスコーニ
(にゃんこと全使役の花嫁・b77240)
クローエ・カーティス
(マジ狩る少女・b77374)
シエル・トリンシア
(小学生巡礼士・b77705)
燈夜・真葉
(始音の剣・b78165)
神楽・春沙
(緋刃の・b78423)
護堂・真愛
(パラベラムフィール・b78714)
天夢・寧音
(中学生真妖狐・b78921)
高瀬・甲斐
(天空を跳ぶ自由な魂・b79645)
猪俣・晃次
(高校生太陽のエアライダー・b79893)
門岡・秀悟
(高校生処刑人・b79909)
沙森・時任
(鉱石キネマ・b80220)
プレシア・ギャレット
(巡礼士・b80357)
リーダレス・エアトード
(白き巡礼の庭に佇む女騎士・b80486)
橘・松
(人生空回り・b80496)
黄崎・中央
(中学生シルフィード・b80773)
東・高志
(高校生鋏角衆・b80886)
渋川・睦月
(処刑人・b80974)
天日・叶恵
(小さな神社のお狐様・b81632)
古月・ハルカ
(射干玉の陽・b82019)
御堂・昴
(仮初の月・b82020)
龍神・結奈
(幼き月の遠征女帝・b82423)
神楽・朔夜
(金環蝕・b82624)
イリヤ・ツィオルコフスキー
(ハチャート・b82700)
サフィス・ケルヴィン
(高校生ルナエンプレス・b82891)
雨海・なぎさ
(目覚めたおつきさま・b82945)
煙隠・煙幕
(セーラー服とガスマスク・b83307)
火邑・紫燕
(中学生魔弾術士・b83993)
メアリー・ヴァルトラウテ
(高校生ストームブリンガー・b84229)
レオンハルト・ヴェルサング
(埋葬騎士・b84234)
萩森・忠行
(剥森の将・b84360)
正午・衛縫士
(覇夜武沙・b84450)
壬生・錫
(水烟・b84477)
陰崎・千鶴
(辟邪書人・b84540)
藍晶石・翡翠
(理想を求めし貴石の奏者・b84692)
リグ・マルヴァス
(眠り獅子・b84719)
久瀬・泗水
(中学生ストームブリンガー・b84761)
月森・雪吹
(高校生月のエアライダー・b84804)
冬日・天祢
(高校生土蜘蛛・b84835)
⇒⇒⇒(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する
⇒⇒⇒(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う
⇒⇒⇒(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する
⇒⇒⇒(4)オロチあるいは異形勢力に備える
■(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する(参加者:148人)
名前
一言
アーバイン・シュッツバルト
(エッジランナー・b00437)
如月・清和
(魔導特捜ザンガイガー真・b00587)
御堂・巽
(災厄ノ暴嵐麾シ禍キ蒼翠ノ女王・b01048)
草薙・藤次郎
(真水練忍者・b01852)
総六・逸
(葉片風・b02316)
美咲・牡丹
(緋牡丹・b05183)
初谷・嘉
(一介のゾンビハンター・b05407)
刈谷・紫郎
(見通す者・b05699)
片倉・優樹
(ホワイトノイズ・b05973)
夜刀神・蒼姫
(神威を繰りし剣の戦姫・b06044)
相合・蓮太
(黄印・b10855)
武藤・旅人
(幻惑の微笑年調伏士・b11445)
青井・海
(爆裂看護師・b11667)
ジェニファー・ウィンタース
(ミスティックジェニー・b13275)
鴉颯・霧歌
(風霧の舞姫・b16079)
テオドール・フォルクナー
(白ム廃園・b16818)
五十鈴・尚人
(神誓継承者・b17668)
北坂・理都
(クローバーのお姫さま・b17841)
水城・エイル
(魔弾術士・b18435)
リヴァル・ローレンス
(ブラッディクロス・b18553)
彩原・結乃
(ソルジャーガール・b18938)
山鹿・海月
(色鮮やかに青色な黒鼠王・b19337)
楢芝鳥・俊哉
(図書室の主・b20054)
梶原・沙紀
(破暁の先駆・b21488)
星海・業
(魂風に舞う翼・b22539)
ヴィントミューレ・シュトゥルム
(ジーザスシュラウド・b22548)
流茶野・影郎
(覆面忍者ルチャ影・b23085)
高崎・優一
(真モーラットの花嫁・b24417)
人住・レスチオーネ
(高校生符術士・b25888)
紫堂・小夜
(小学生真水練忍者・b26122)
御鏡・幸四郎
(櫻庵の職人さん・b30026)
ウシャス・カドルー
(陽光の乱舞・b31011)
ネフティス・ヘリオポリス
(微笑みは流砂に沈む・b31266)
舞・冥華
(蜘蛛童育成型ちっちゃい鋏角衆・b32958)
ユゼン・クロイラ
(水月と君をいだきし鋼の花・b35092)
如月・愛理
(発響ベーシスト・b36373)
吉国・冬花
(心はコミックマスター・b37620)
真神・綾瀬
(蒼風の舞姫・b39277)
リータ・ジェガード
(高校生魔弾術士・b39886)
梓刃傳・神楽
(マッドドクターカグラ・b40296)
栗栖・晶
(高校生真月のエアライダー・b40847)
児玉・春
(高校生コミックマスター・b40854)
逆・守人
(符術使い・b40958)
月見里・明
(兎のアリス・b43112)
風波・椋
(悠久の黒・b43193)
浅木・紫
(踏みたガール・b43216)
式銀・冬華
(ストームブリンガー・b43308)
独伊・舞胡
(フレアドライブ・b43882)
幸速・雨一郎
(タイヘンなクルースニク・b45162)
青葉・一
(野良ハウンド・b46303)
佐々・ささら
(双月周期の比翼流星・b46783)
イセス・ストロームガルド
(ストロームガルドの墓守・b47362)
エドゥアルド・キサス
(七月の三日月・b47389)
中寮・琴乃
(風花の舞う静謐の乙女・b47782)
黒依・しろ
(自称人畜無害健全アイドル・b49029)
律秘・灰
(宵廻りの星詠・b52113)
アンディ・サイゾウ
(白にして霧雨・b52313)
アルノー・ケンプフェルト
(明星擁きし蒼穹・b53216)
来留須・京一
(廃洋館の野良吸血鬼・b54059)
真中・由武
(は今日も全力疾走・b54066)
ヘイゼル・ローレンベルグ
(静寂なる風の流れ・b54104)
真中・由美
(白燐蟲使い・b54422)
沢田・響祈
(風を紡ぐ歌声・b57388)
黒咲・海之
(翡翠の刃・b57520)
猫屋・猫吉
(高校生鋏角衆・b58090)
門倉・斎
(ギミックギムレット・b58308)
櫻坂・瑠花
(花驟雨・b58471)
竹・映夜
(覇那神速・b58490)
無堂・理央
(龍虎舞闘・b59341)
天堂・夏貴
(俗物ヴァンパイア・b59369)
籐村・御幸子
(野ばらの花嫁・b59540)
鷹司・礼規
(歌い手・b60279)
結希・望
(高校生白燐蟲使い・b60774)
未崎・風音
(幻想と希望の描き手・b61522)
ハララ・ヒララ
(高校生コミックマスター・b62259)
天草・颯
(守るべきものの為の剣・b62365)
白河・いちご
(ないしょの少女少年・b62872)
辻村・崇
(蒼き牙を持つ幼き騎士・b63628)
綾崎・夢見
(薙ギ払ウ三日月ノ巫女・b63910)
鈴木・風子
(高校生真月のエアライダー・b64185)
九頭竜・亞貴名
(死の抱擁・b64903)
シャムテイル・イルミナス
(高校生青龍拳士・b64908)
紫藤・紫
(白藤・b65234)
趙・香
(ナイトメア適合者・b65985)
櫻井・光
(燐光胞衣ハーミットレイヴン・b66289)
ココ・スメンクカラー
(恋人はラクダさん・b66981)
旋風寺・健太
(勇者煌光フレイムカイザー・b67543)
山窩・魃
(真除霊建築士・b68504)
雉橋・希平
(ヨロヅワザワイホロボシマス・b68659)
大川・鈴女
(灯り音・b69251)
北澤・のりこ
(突撃となりのエアライダー・b69255)
ウルリケ・シュヴァルツ
(魍魎の猖獗・b69278)
高槻・美里
(レイニーブルー・b70651)
鳴雪・至大
(ミスタービリケン・b71119)
姫廻・夢禾
(春苺ミルフィユ・b71554)
遠野・葛葉
(想現剣舞のヴァイサフクス・b71811)
異邦刃・トキハ
(黒い月の残滓・b72503)
柳瀬・睦月
(水面に映る景色のように・b72812)
天江・悠
(疾走天駆・b72969)
時渡・真夜依
(見果てぬ夢に導かれ・b72995)
白木・祢琥魅
(ひなたぼっこ道免許皆伝・b73244)
坂城・宗馬
(栄える生を葬る魔・b73465)
マオ・イェンフー
(その漢トゥーハンド・b73520)
乗本・海斗
(中学生科学人間・b74927)
谷原・一太郎
(中学生月のエアライダー・b75071)
アルベルト・アルファード
(中学生貴種ヴァンパイア・b75457)
桂・雪
(ノットロンリー・b75753)
リシテア・ラングリッド
(さまよう鎧っ娘・b77158)
雪降・小雪
(小学生ルナエンプレス・b77275)
レイラ・ウィスタリア
(マロンドール・b77278)
空飛・空牙
(空を疾駆する自由牙・b77960)
黒霧・彩夜
(真魔弾術士・b79145)
森田・和美
(高校生巡礼士・b79204)
三永・法子
(中学生水練忍者・b79255)
林野・言葉
(中学生魔弾術士・b79889)
天宮・星悟
(小学生巡礼士・b80114)
柏村・健幹
(ウォーキングビート・b80328)
アンナ・イノピア
(中学生ナイトメア適合者・b80469)
犬井・ケイ
(高校生科学人間・b80857)
セリル・メルトース
(ブリザードアクトレス・b81234)
龍・月華
(月華公主・b81443)
敷島九十九式・新都
(ロングショットオーディナンス・b81466)
咎乃・麗香
(沈黙の想魂喰らい・b81499)
蕪菜・鈴菜
(三尺聖域・b81577)
宮矧・充弥
(中学生呪言士・b81832)
六実・紀久
(中学生鋏角衆・b81836)
三ノ輪・神奈
(中学生真ルナエンプレス・b82383)
ブルーベル・メイスン
(天の銀嶺・b82452)
時雨崎・沙代
(雨月の姫・b82468)
史月・朔恵
(高校生ルナエンプレス・b82711)
砂原・一巳
(緑青の月帝・b82748)
ルナ・エンプレス
(名もなきエンプレス・b83017)
爆星・けいと
(とってもえらいえんぷれす・b83037)
大豆生田・きぬ
(中学生真妖狐・b83579)
雪風・マシロ
(小学生フリッカーダイヤ・b83638)
シャルロット・ノースバルト
(終焉を刻むトラヴィアータ・b83655)
イースター・ベツレヘム
(卯月ハングドマン・b83673)
九衛・萌葱
(エノク・b83924)
烏鷺・鯨
(愛せない観察者・b84082)
アンカー・ノヴァシチリア
(高校生黒燐蟲使い・b84429)
横須賀市・声
(小学生ゾンビハンター・b84510)
蘭・飛鴻
(血掌子・b84541)
小鳥田・獅生
(ストームブリンガー・b84595)
躁・ゼロ
(中学生呪言士・b84601)
小林・珍妙
(小学生ヤドリギ使い・b84616)
サワー・ミルク
(中学生フリッカーハート・b84653)
久郷・紫苑
(真名忘れ・b84674)
森山・颯太
(小学生魔弾術士・b84686)
⇒⇒⇒(1)プラトン立体のメガリスアクティブと接触する
⇒⇒⇒(2)御神渡り通路で緑色のスライムと戦う
⇒⇒⇒(3)巡礼士総帥ランドルフと対決する
⇒⇒⇒(4)オロチあるいは異形勢力に備える
■(4)オロチあるいは異形勢力に備える(参加者:22人)
名前
一言
真視・御鏡
(夜色紳士・b00852)
敦賀・攸
(借羅道士・b04070)
ジョフロア・モンストルレ
(シュネルベフェールスハーバー・b15471)
森里・浩之
(真盗聴忍者・b17397)
ミリアム・ハートウィック
(青龍拳士・b17448)
吉沢・潤臣
(宵闇に煌めく剣・b23026)
森里・沙乃
(水練忍者・b24604)
紫暮・由比
(彩色天夢・b25813)
須町・恵美
(新世界に降り注ぐ超真星・b27170)
羽住・楓
(風詠ブルーバード・b37021)
ワンダ・ロトカ
(高校生真霊媒士・b58097)
リドル・ルグリ
(灰色をした謎・b58290)
霧島・絶奈
(さよならを教えて・b61363)
ラナ・ララサバル
(猫の女王候補・b72122)
時守・水凪
(高校生ストームブリンガー・b79146)
坂上・神薙
(槍衾夜叉・b81165)
彩旗・流香
(中学生真書道使い・b81737)
李・魏半
(セクシーダイナマイツ探偵見習・b82114)
上弦・半月
(デスウィッシュ・b82853)
宮田・正雄
(夏の少年・b84207)
九条・千枝里
(高校生ストームブリンガー・b84276)
アリッサ・ルード
(空を断つ剣・b84435)