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〜琵琶湖 巡礼士日本総本部〜

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 「何だ、あれは!」
 巡礼士のひとりが空を指し示す。
 琵琶湖より突如出現したのは、全長はゆうに100メートルを越そうかという、青く輝く巨大なる龍。
 「いかん、迎撃体せ……」
 警戒の呼びかけも間に合わず、巡礼士の本部に対して、凄まじい破壊の衝撃が巻き起こる!
 巡礼士達も反撃する間こそあれ、次々と撃退され、総本部も崩壊してしまうのだった。

 しかし謎の巨大龍は、巡礼士達にトドメを刺すことはせず、大量の小龍を配下に引き連れて、いずこかへと向かおうとしている。

 「配下から見て、あれは恐らく『オロチ』と呼ばれる古代兵器。一体何が……」
 からくも生存した巡礼士総帥ランドルフは、去りゆくオロチを見て思案する。
 しかし次の瞬間、彼は思案を取りやめ、驚愕に目を見開くこととなる。
 ランドルフが手に持つ聖杯が、共鳴を始めたのだ……!