≪com*≫【宴スレッド】3月
 3月。
 誕生石はアメジスト。
 宝石言葉は、心の平和。

「日本ではひな祭りというものがあるそうだから、それにならってちょっとしたパーティーでも開こうか」
 そんな、リボルバー・コルト(中学生真ゾンビハンター・b72932)の誘いに応じたのは、3人。
「僕にはひな祭りはあまり縁は無いけれど……」
 女の子のお祭りだからね、と夜闇・亜利亜(螺旋状のアリア・b62751)は内心思う。けれど、気にしても仕方ないとすぐに気持ちを切り替え、
「とにかくひな人形でも飾ってみようかな?」
 と、明るく笑って提案した。
「そうだね、立派なものではないけれど、小さな人形はみやげ物屋で買ってきたから飾ろうか」
 室内の一角に、リボルバーはひな人形を飾っていく。それを手伝いながら、薬研・柊一郎(誓と偲を擁くもの・b76298)は、
「なんや知り合いのおねいちゃんがおひな様飾ってたん思いだしたわ〜」
 と、笑みをこぼした。
 同様に手伝う香京院・ドルチェ(狂血の天使・b39667)の手が、ふと止まる。
「……ひな人形って片づけ遅れたら結婚が遅れる……でしたっけ?」
「持ち主の女の子が婚期遅れるんと違ったかなぁ? どないやったっけ?」
 柊一郎が首を傾げて言った。わずかにドルチェの表情に不安の色がさす。
「迷信さ」
 リボルバーは、そう切って捨てた。
「やっぱり結婚とか気になるのかい?」
 彼の問いに、ドルチェは軽く頬を染めて口元を両手で覆った。

 場所を移って、ここは一般人の来ない原っぱ。リボルバーの真ケットシー・ガンナーのヒュー、ならびに柊一郎のケットシー・ガンナーのしのさんも一緒だ。
 3月の頭にしては、今日は暖かい日だ。うららかな日和で、頬を撫でるそよ風がとても心地いい。
 ビニールシートを敷き、お茶のコップを並べた後、リボルバーは中央に置いた紙皿に、買ってきたひなあられをあけた。砂糖がけされており、色は桃・緑・黄・白の4色。
「ん。おいしい」
 1つつまんで口に運んだ亜利亜の表情が、ふわりとほころんだ。
 ヒューとしのさんも、器用に前足でひなあられを持ってかりかりとかじる。
「どや、うまいか、しのさん?」
「にゃっ」
 元気な返答が一声。柊一郎は満足げに頷いた。
「日本のお菓子は久々ですわね」
 そう言うドルチェに、リボルバーは尋ねる。
「普段はやっぱり洋菓子かい? クッキーとかケーキとか?」
「普段は私は洋菓子をたべていますわねー。でも日本のお菓子もとても美味しいですわ♪」
 ドルチェはそう答えて、柔らかな笑みを浮かべた。さらさらした銀髪が春風になびいている。
「ふむ、なるほどね」
 リボルバーはメモ帳とペンを取り出して、何かを書きつけた。
 ヒューは主人のそんな様子を、ただ静かに見守っていた。

 今度は、イチゴのシュークリームを買おう。
 ――Dolce。甘い甘い名を持つ彼女のために。

 3月。
 誕生花は花桃。
 花言葉は、恋のとりこ。
【マスター候補生:地斬理々亜

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