≪町外れの古屋敷≫【RP】夏休み!海へ遊びに行こう♪+風見家へようこそ・その2
●風見邸、玲樹自室にて
 ベットの下なんてベタな場所には何も無いはずだった。だからこそ、家捜をしていたさなが、鼻血を吹いて倒れた瞬間に玲樹は思わず混乱した。
「そんなご趣味が……っ!」
 部屋から泣きながら走り去る彼哉に誤解だと叫びながら玲樹の混乱は加速する。僕とアキシロが男同士であんな事やこんな事をする漫画がなぜ僕の部屋にあるんだ?
「まあ、人には色々な嗜好がありますからね。……もう少し見せて貰ってもいいですか?」
 いつの間にやら部屋に入室していた凛と琉紫葵が興味津々で本を読み始め、その後ろから雪羽が恐る恐る覗き込んだ時点で玲樹はようやく我に返った。
「これは違うんだー!僕はナイスバディのおねーさんが好きなんだー!」
 彼の魂の叫びはセシリアと紅綺が彼らを海に誘いに来るまで続くのだった。

●風見邸、リビング
「あのっ……悲鳴が……ここって、怖い所なのぉ?」
 ひすいは玲樹の部屋から聞こえてきた悲鳴に怯えてしまったが、彼女以外はその悲鳴をまるで聞いていなかった。なぜなら友達の家訪問時の定番、アルバム鑑賞の真っ最中だったからである。
 悠斗が目ざとく見つけてきたアルバムを、ミンクとセオドアが見ていたら、姫乃と夕香里が加わり、蓮明と莱花もいつの間にか合流、全員で肩を寄せ合いながら一冊のアルバムをめくり続ける。
「この頃はまだ可愛らしかったのですが……」
 思い出を語るアキシロに対して彼哉がさらに誤解を深めるが、当事者の玲樹も、常に冷静な蓮慈も出かけてしまった後であり、誤解を解ける人間はいなかった。
 そんな中、姫乃の頭に一つのアイデアが生まれたのだった。

●海にて
 この海は玲樹にとってはまさに楽園だった。先ほどの騒動の元凶たる芽李の姿も見えるが、彼女の水着とイルカの浮き輪セットを見れば些細な出来事などはどうでも良いし、沖に流されていった興和を助けに行った華瑠羅の水着姿はとても小学生とは思えないものだった。
「青い空♪ 青い海♪ 白い砂浜♪ 漂うドザエモン♪」
 セシリアの不思議で不気味な歌も彼女の背中にサンオイルを塗った後の今なら笑って聞き流せる。そして、そのセシリアにサンオイルを塗ってもらっている舞矢の姿ときたら、メイド服の下に水着を着込むなんて反則だ。
 それから忘れてはならないのが、帰ろうとしている狭霧だ。そんな事は抱きついてでも阻止しなくてなるまい。
「触るなくっつくな抱きつくなっ!」
 そんな玲樹の顔にライムの放ったビーチボールが炸裂し、ダウンした玲樹の目に、空に浮かんだ光の文字が写ったのだった。
 
●再び風見邸、玄関
 皆で写真を撮ろう、そんな姫乃のアイデアは即座に皆に受け入れられた。海に行った人たちも悠斗のヘリオンサインで集合し、記念として風間邸をバックにして撮影会が実施された。
 ひたすらに楽しかった一夏の思い出の写真。その貴重な一枚に、彼哉の隣で写れた事は、ささやかな発案者の役得であった。
【マスター候補生:サカキ

⇒⇒⇒元スレッドを見る