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もし、銀誓館学園が『伯爵』を討つのを諦めなかった場合、妖狐もまた『伯爵』に味方し、銀誓館学園と戦います。 中国から妖狐の増援が到来し、金毛九尾の『尾』や七星将の4人を投入するなど、可能な限りの戦力を動員しての決戦となっていたでしょう。
各自のデータについては、各GMが各リアルタイムイベント時のデータや、ビジュアルイメージを参考に自作していただくようお願いします。TRPGで扱うなら、金毛九尾の『尾』は1体1体が『戦略級能力』を持つ強力な存在となるでしょう。 銀誓館学園は、妖狐の攻勢に対して再度の『生命賛歌』を発動することになっていたはずです。しかし、既に重傷者も多数いるため、極めて厳しい激戦となるでしょう(実際に徹夜のリアイベになっており、プレイヤーにとっても厳しい状況だったでしょう。……というのは余談ですが)。 この戦いにおいて、銀誓館が敗北していた場合、妖狐との関係が完全に決裂するのは当然として、異形がどうたちまわったかは微妙な問題です。伯爵を倒すまでは共闘したかもしれませんし、弱体化した銀誓館が双方から追われる展開になっていた可能性もあります。 どちらになっていたかは、そんな世界で遊ぼうとするみなさんが、自由に決められます。 「異形の手先であるゴーストと協力して、妖狐の重要人物を襲撃」 「異形と妖狐の追っ手をかわしつつ、運命予報に導かれて逆転の一手を探す」 などが考えられます。異形は、手を貸す見返りとして無血宰相トビアスの解放などを要求するかもしれません。トビアスが活動を再開した場合については、後述を参照してください。 銀誓館の支援が乏しくなっている状況では、活動資金や拠点確保のために判定を行わせてもよいでしょう。
しかし、異形の陰謀を知ったとしても、『生と死を分かつもの』を宇宙の彼方に退避させた異形は、倒しても倒しても復活します。やがては、ディアボロスランサーが発見されるでしょう。銀誓館が確保したとしても、宇宙から大量の異形が攻めこんできます。 こうした異形の大侵攻を阻止する方法は二つ。 まずは、世界結界を強化し、神秘を完全拒絶する『黄金の壁』を創造することです。これについては後述しましょう。 もう一つは、ランドルフの協力を得て『聖杯剣ランドルフ』を創造し、これによって水晶剣ルルモードを討つことで『転移門』を人類のものとし、『二つの三日月』に戦いを挑むことです。 ルルモードを討つための戦いは、実際にルルモードが『転移門』となった『生と死の境界線』よりも、さらに激しいものになったに違いありません。宇宙の異形が、援軍として駆けつけたでしょうから。 |
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生命の敵である『異形』を率いたうちの一体、頭脳担当であった『無血宰相トビアス』は、『源平合戦』で銀誓館学園に捕らえられ、神戸ポートアイランドの『影の城』に厳重に封印されました。 しかし、この源平合戦で銀誓館学園が敗北したり、あるいは『ブリュンヒルデの騎行』で奪還されていれば、トビアスは再び暗躍していたでしょう。トビアスは、恐るべき計画を、いくつも準備していました。
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戦争の勝敗以外にも、銀誓館は多くの選択を、あるいは危機をくぐりぬけてきました。 ファンガスたちも、共存するのではなく殲滅する、といった選択だってできなかったわけではありません。カースブレイドのように、ともに戦う仲間になるかどうか、すれすれだった者たちもいるのです。 悪路王たちと戦って、殲滅しあう可能性もゼロではなかったでしょう。また、エジプトでの戦いで、もしバステトの前にモーラットがいなかったなら、彼女は敵に回っていました。 銀誓館の前には、いろいろなIFがあったのです。 もちろん、逆のもしも、もありえます。敵となってしまった相手(正直、味方にできる相手はほとんどそうしたように思えますが)とも、味方でいられた可能性があります。 また、結局出現することのなかった味方や敵だっているでしょう。 あなたたちの想像力が及ぶ限り(そして卓を囲む面々がすべて同意するかぎり)、どのように世界を変貌させて遊んでもかまわないのがテーブルトークRPGです。 どうか、これからも自由に遊び続けていただければ、これに勝る喜びはありません。 この更新シリーズ、あともうちょっとだけ続きます。次は24日にお会いしましょう。 |
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