<盟約の地の冒険 第3ターン結果>
第3ターンの開始状況
六つの条件を整理すると、試練場の巨獣達は強い方から順に、次のようになる。ギガンウォーム
ランドホエール
マウンテンロックオクトパス
グレイトオックス
巨森兵
ヒュドラ
「無駄な戦いをする必要はありませんね」
多くのエンドブレイカー達は的確に弱い側の巨獣の待ち受ける試練場へと進んでいった。
並大抵の都市国家以上の広さを持つ盟約の地を、エンドブレイカー達は『ガルシェンの心臓』と『無限竜ワームの瞳』からの光の道標に導かれ、戦いの場へと進んでいく。
●グレイトオックス
地響きを立てて迫る巨獣の群れが襲い来る。
丘ほどもあろうかという巨体を持つ野牛の群れだ。
巨獣グレイトオックスの群れへと、
「往くぞ!」
驟雨・キシス(c05687)の銃撃が、霰のように巨大な雄牛……巨獣グレイトオックスへと襲い掛かっていく。
巨大な足を撃ち抜かれた体が転倒すると、≪月陽喰―ツクヒバミ―≫真夏のツクヒバ探検隊の仲間達が次々に攻撃を繰り出し、その巨獣を沈黙させた。
鳴き声を上げた倒された巨獣の身体はその場に残ることなく、光となって消失していく。
「これといってボス的な存在はいない、か……。あえて言うなら、あの秘石がボスなんだろうけど」 おそらくは、【グレイトオックスの魔女】とでも言うべき存在なのだろう。
秘石自体からは敵意を感じない。
試練を司る存在ではあるが、倒すべき敵ではない。
「キシス!」
「ああ!」
考える間にも手は弾丸を装填し、新たな敵群へと弾丸を届けていく。
紫煙銃を引くたびに、巨獣達の身体に弾痕が穿たれ、その巨体は周囲のエンドブレイカー達の攻撃を受けて消滅していく。
「その魂、撃ち抜かせてもらうよ」
迫る巨獣を見据え、キシスは再び紫煙銃の引き金を引く。
銃口から解き放たれるのは弾丸ではなく、放たれた紫色の光の奔流だ。
巨獣の頭部を光は覆いつくし、その巨体を戦場から消滅させた。
●ヒュドラ
紅月の舞人・サザ(c06931)をはじめ、≪【thearth】≫ねむのきのエンドブレイカー達は、ヒュドラの試練場に挑んでいた。
三つの頭部を持つ巨獣、ヒュドラ。
「霊峰天舞アマツカグラにおいてはオロチとも呼ばれる巨獣ですね」
サザは臆することなくヒュドラに近付くと、神火を宿した符を取り出し、鱗に張り付ける。
まるで鎧を思わせるように硬い鱗を通じて、符に籠められた浄化の霊気が注入されていく。
三重の悲鳴を上げながら倒れるヒュドラは、地面に頭部が届く前に消滅していた。
「先程の秘石の魔女の言葉から考えると、一番『ワーム』っぽいですね」
語感的なものではあるが、おそらくそう大きく外れてはいないだろう。
サザによって呼び出された星霊バルカンの炎が、ヒュドラの巨体を包み込んでいく。
巨大な松明のような有様になったヒュドラを、エンドブレイカー達の攻撃が一気に襲い、反撃を許さず消滅させていった。
「いきなり足止めを食いましたからね。ここは確実に突破していきましょう」
ヒュドラ達の群れは、確実にその数を減らしていくのだった。
●マウンテンロックオクトパス
魁刃・ナガミ(c08545)の太刀が流水の如き自然さで振るわれた。
流れるように戦場を駆け抜けるナガミをマウンテンロックオクトパス達は止めること叶わず、その太く長い触腕が次々と切り裂かれていく。
ナガミをはじめとした前衛のエンドブレイカー達は、巨獣達の間をかいくぐり、時には飛び乗って武器を走らせながら、戦場を疾駆していた。
彼らの攪乱を得て、後衛に位置する者達からの射撃が次々と飛ぶ。
マウンテンロックオクトパスの岩のように硬質化した部分を打ち砕き、エンドブレイカー達の攻撃は巨獣を戦闘のできない状態へと追い込んでいく。
だが、敵もただでやられるわけもない。
その巨体による踏み潰しが、鞭のようにしなりながら迫る触腕が、エンドブレイカー達を叩きのめそうとする。
それを受けるのは、ナガミもまた例外ではない。
しかし、攻撃を受ける直前、その瞳を閉じたナガミは、鋭い呼気を放ちながら太刀を下段から上方へと振るった。
振り下ろされて来る腕が切り飛ばされ、その勢いのままに突撃したナガミの一刀は、マウンテンロックオクトパスの瞳を斬り裂く。
こんなものか、と思いながら、ナガミが飛び降りると、倒れたマウンテンロックオクトパスの姿は消滅していった。
●巨森兵
『盟約の地』に突如として森が現れたかのような光景が、その戦場には広がっていた。
秘石と化した巨森兵の魔女が呼び出した、幻影の巨森兵。
だが、その攻撃は、受ける傷は、紛れもない本物だ。
「さて、我らの為に。道を拓けてくださいね♪」
≪AMF事務局≫水都の仲間達と共に、水神神官・タンドリー(c23226)はその巨森兵を打ち破っていく。
水の紋章が描かれた法衣を翻しながら、魔道書を開く。
「そういえば、さっきも魔道書にちなんだ問題がありましたね……」
思いながら放ったフォースボルトは、巨森兵の幹を穿ち、他の仲間が攻撃を加える隙を作る。
幹に生まれた傷へと叩き込まれた≪AMF事務局≫水都のエンドブレイカー達の攻撃が、巨森兵の最後の1体を消滅させる。
秘石の魔女の声が響いた。
『試練の達成、見事です。
さあ、進みなさい。
エンドブレイカーを待つ者の元へ……。
そして、語りましょう。【魔女】の物語の続きを』
●魔女の物語、その続き
【魔女】の一人であるスリーピング・ビューティ。
彼女が創造した種族は、他の種族を侵食して広がる【マスカレイド】でした。
スリーピング・ビューティが産み落とした【マスカレイドの王】の名は【ゼルデギロス】。
この世に生を受けたゼルデギロスは、創世の時より世界に満ちていた棘(ソーン)の全てを、
取り返しのつかないほどに変えてしまったのです……。
●大地母神
「……棘(ソーン)は、本来邪悪なものではなかったということか」
幻影の巨獣達との戦いで受けた傷に手当を施しながら進むエンドブレイカー達は、秘石の魔女が語る物語を聞きながらそう判断する。
だが、タンドリーは、別のところに注目していた。
「ゼルデギロス……ああ、アクエリオ様はやはり偉大でした。アクエリオ様、感謝します」
魔王ゼルデギロス。
大魔女スリーピング・ビューティの五将軍の一体に数えられ、水神アクエリオによって封印されていた強大な存在である。
もしも語られる通りの存在ならば、水神が為していたのは確かに偉大な行いであろう。
そして、エンドブレイカー達は、巨像の前に辿り着く。
彼らの耳に、聞き覚えのある声が聞こえてくる……。
「エンドブレイカーの皆さん、ようこそお越しくださいました。
この躰は、かつての私の残滓。
私の使命は、自らの躰を空と海に捧げる事で、この世界の大地と成る事でした。
しかし、理を歪めた大魔女スリーピング・ビューティによって、私の全てが大地に溶けゆくことは叶いませんでした。残った心を使い、私は自らの眼球ひとつを、エリクシルの力で大地より再生しました。
それが、皆さんも御存知の『世界の瞳』です。
私の名は『大地母神』。世界の大地そのものにして、アウィンとの盟約を守る者……」
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
グレイトオックス | 553 | 12勝0敗 完勝! | ?⇒0 |
ヒュドラ | 545 | 11勝0敗 完勝! | ?⇒0 |
マウンテンロックオクトパス | 585 | 12勝0敗 完勝! | ?⇒0 |
ギガンウォーム | 150 | 0勝8敗 敗北 | ?⇒? |
ランドホエール | 126 | 0勝7敗 敗北 | ?⇒? |
巨森兵 | 594 | 12勝0敗 完勝! | ?⇒0 |