●6年間の感謝を。 みなさま、6年間の長い間におきまして、無限のファンタジアならびにマスター陣をご愛顧頂きまして真にありがとうございました。 私も豪華絢爛たるマスター陣の末端にですが席を置かせて頂き、またNPCとしてレナ、スパークスと2人のキャラクターと共にこの壮大なるサーガの一端を担がせて頂く事が出来ました。 本当にありがとうございます。
私が6年を通して無限のファンタジアで担当させて頂きましたシナリオは、β版を含めまして総数120作品になります。 プロの作家とは言いましても末端の末席である私のシナリオにご参加頂き、またご評価頂けた事を心より感謝致します。 無限のファンタジアを通して得られた経験は、決して少ない物ではありません。 6年間の活動を通じ、皆様に支えられながら言葉に出来ない大きな物を頂く事が出来ました。 その少しでも、リプレイ等を通して皆様にお返し出来たのなら、私も作家冥利につきると言うものです。
私にとって、この6年間の長きに渡り生活の一部となっていた無限のファンタジアは、これにて終劇となります。 しかし、来年早々には新作PBW、TW3「エンドブレイカー!」が開始される予定です。 願わくば、新たなる世界で皆様とご再開出来ます事を信じ、一先ずは筆を置かせて頂きます。
6年間もの長い間、瀬和璃羽とレナ、スパークスを本当にありがとうございました。 それでは、失礼致します。
瀬和 璃羽 2009.12.25
●ラストメッセージ 「今夜が最後の夜なんだね……」 満天の星空を見上げながら、おひさま笑顔の翔剣士・レナがそっとつぶやく。 「……これが最後かも知れない……別れは言い終えたか?」 彼女の横に座る烈火の狂戦士・スパークスは、遠き昔に友より送られた愛剣の刃を磨きながらレナに確認を取る。 今夜が最後の夜……最後の戦いに臨む彼等には、戦いの行方によっては明日はもう無いのだ。 「無理だよ……会いたい人はいっぱいいるし、話したい事もいっぱいあるんだよ? それに……」 「それに?」 含みを持たせたレナの言葉に、初めて剣より目を逸らしレナの姿を見るスパークス。 見上げる彼女の姿は、背にした星空がその姿を照らし光輝いていた。 「……だって、これが終わりじゃないから……ボク達が奏でる幻想曲はここから始まるんだよ」 「そうか……そうだな、これが終わりじゃない……これからが始まりだ」 世界を照らす太陽の笑顔を見せる彼女の姿は、炎を灯すスパークスの紅き瞳をも輝かす。 そう、彼等が奏でるのは、永遠に続く幻想曲……終わりは新たな始まりなのだから。
「……だから、サヨラナは言わないよ」 「あぁ……みんな、またここでまた会おう」 2人が振り返る先に立つのは、共に戦う永遠の紡ぎ手達の姿。 彼等が奏でるのは無限の幻想曲。 終わりは始まり、ひとつの調べが終われば新たな曲を奏で出す。
「ボクは……」 「俺は……」 レナとスパークスが皆に叫ぶ。 その声は、新たな曲の始まりの音。 「……みんなの事が大好きだよ!!」 「だからありがとう、そしてよろしくだぜ!!」 無限のファンタジアと言う名の物語は、みんなの心が紡ぎだす幻想曲……。 ……新たなシンフォニーは、その心を忘れない限り、永遠に紡がれていく。
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