「終わり」を前に。 何をどう語ればいいのか。いまに至ってもまだ戸惑っておりました。
なんでもいいからとにかく何かを伝えたいと語り始めるのであれば話はどこまでも尽きること無いような気がしますし、最後なのだからただ垂れ流してどうする、少しでも気のきいた事をと考えだすと逆に何も言葉が絞り出せなくなってくるのです。
プレイヤーの皆さまからいただいたお手紙、少ないながらもプレイングの数々の助けを得て何とか書きあげたリプレイ、関わらせていただいたアトリエ作品、没シナリオ・リプレイのメモetc といった軌跡は、「過去」と括ってしまうにはまだまだ眩しく熱く。 振り返る、という行為に踏み切れないままついにこの日を迎えてしまいました。
銀條は、決して器用にも劇的にも立ちまわれない、寡作のすみっこマスターでした。 けれど、身に余るほどに恵まれた、幸せなマスターだったと思います。
未熟な自分を支えてくれた社員さま方や他シナリオマスターの皆さま方。銀條の筆など足元にも及ばぬ素晴らしさで物語を彩ってくださったイラストマスターの皆さま方。 なによりも、直接・間接のちがいはあれどともにこの世界に関わり続けてきたプレイヤー・キャラクターの皆さま方。
さよならよりもまず、ありがとう、を。 「無限のファンタジア」をともに生き、駆け抜けた、すべてのみなさんに感謝を捧げて、さいごのご挨拶にかえさせていただきたく思います。
PS.かけこみお手紙多すぎ! 泣いちゃうからっ。というか泣いてるからっ。間に合うんでしょうかこれっ。
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