本当の本当に、もうおしまいなのですね。 エピローグを呆然としながら読んできました。途中ノソリンに癒されつつも、『無限のファンタジア』というゲームが終わり僕自身もマスターでなくなるのだ、と考えるとちくりと胸が痛みました。 本当に楽しい時間でした。寝食を忘れてリプレイを執筆したのも、1度や2度ではありません。プレイヤーの方々から送られてくるプレイングをわくわくしながら頭に叩き込む日々でした。 酒場のテーブルや依頼に参加していた方々の旅団等も、実はよく覗いていました。話し合いを見ながら「うわっ、そう来るか!」「これどんなプレイングになるんだろう……!」と、口出しが出来ないが故のもどかしさ−−もとい楽しみなどもありました。 NPCに関しては−−ランティを今まで旅団に誘ってくださった方。NPCの生みの親として、本当にありがとうございました。と言わせてください。そして、あまり活発でなくてごめんなさい、とも。 セルフィ、ランティ共に、実はキャラ付けの段階でかなり苦労をした2人でした。動かす段階になっても、なんとなくしっくり来なかったりと頭を悩ませる毎日……。絡んでくれた方々のお陰で今のような姿に落ち着いたように思います。 依頼は後半は本当にコメディ寄りのものばかり書いていたな、と思い返しています。登録初期は、どんなのが良いだろう……と色々な依頼を出していましたが、やはり僕自身が気楽な性格をしているせいか、『読んだあとに余韻の残るような話』よりも『泥臭く馬鹿馬鹿しく、カラっと笑えるお話』を目指して依頼を出すようになっていました。 卑屈に聞こえるかもしれませんが、繊細な描写で心を震わせるような力が、先輩方に比べて僕にはないなと感じた結果だったように思います。何度か試みつつも、その度に自分の思うようにいかない悔しさと申し訳なさに苛まれていました。ああ、もうだめかな、と挫けそうになったこともしょっちゅうでした。 でもそんな時でも挫けることなく、こうして最後まで頑張り通せたのは依頼に参加してくださった方からのファンレターでした。 よくオフ会などで耳にすることなのですが「ファンレター、何を書けば良いのか分からなくて……」という声があります。確かに考えてみれば、ファンレターとかそういうものって、所謂『正解』がありませんから足踏みをしてしまう人も多いのでしょうね。でも僕個人としての意見を言うならば、ただ一言。ただ一言でいいのです。「楽しかった」「つまらなかった」そんな簡潔な言葉だけで、いいのです。それが次のリプレイ執筆という作業を乗り越える力になるのです。 僕がこのゲームのマスターを目指した理由の一つとして、プレイヤーの人からの声が届きやすい、というものがありました。これは本当に大切なことだと思います。 シナリオマスターというのは、孤独な仕事です。1人で考え、そして実行する。その作業には他人の入り込む余地、というのが殆どありません。故に、段々と心が錆付いていってしまいます。孤独に疲れてしまうのです。 そんな時に、僕は頂いたファンレターを読み返します。自分が頑張れば、きっと喜んでくれる人達が居る。だから頑張ろう。そう心の励みに出来るのです。
さて長くなってしまいました。 読み返してみると意味が分かりづらいし読みにくいしで、心情吐露とかやっちゃうとすぐこうなってしまいます。……成長してませんね。 こんな原人でしたが、約2年近くの間お相手していただき、ありがとうございました。 TW3は−−マスターをやりたいとは思っているのですが、この名前のまま皆様の前に出るかは未定です。でもまあ、もしやるとしたら分かりやすい名前にすると思いますので、温かい目で見守ってくれると嬉しいです。
無限のファンタジアに関わった全ての方々に、感謝を込めて。 ありがとう。
6/29追記 いよいよお別れの時が近づいてきてしまいましたね。 お別れとは寂しく辛いものですが、別れがあるからこそ次の一歩を踏み出すことができるのだと思います。 それにそれで完全に繋がりがなくなってしまうわけでもありませんし、ね。 ありがとう、さようなら。そしてまた会えることを願って。
|