≪百門の大商都バーレル≫肉体の門 『美女編』



<オープニング>


●肉体の門
 橙色の鶏冠団長であるコーチンが美しい女性をモデルにした巨大な門を作ろうとしているらしい。
 この門はカーネルの商店街に飾られる予定だが、モデルが全然足りないため、お前達にモデルをやって欲しいと言う事だ。
 この作品はバーレルの門と対になるようにして作っており、コーチンを励ますためにヒナイが持ちかけた話のようだから、みんなも協力してやってくれ。

マスターからのコメントを見る

参加者
笑劇の伝道師・オメガ(a00366)
紅蓮の闘鬼・カゲキヨ(a02025)
黒兎は密かに哂う・ウヅキ(a03612)
緑の記憶・リョク(a21145)
バーレルっ娘・ユミ(a30003)
嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)
白刃の影騎士・ブレイズ(a34294)
光纏う白金の刃・プラチナ(a41265)
闇弓士・イヴ(a43327)

NPC:ゼブラーウーマン・パルディラ(a90126)



<リプレイ>

●ボディガード
「俺は今ッ! モーレツに感動しているぞっ! 無論ゲージュツとしてなっ!」
 興奮気味に鼻息を荒くしながら、笑劇の伝道師・オメガ(a00366)が大粒の涙を流して拳を握る。
 今回は仕事という事もあって堂々と女性のヌードが拝めるため、色々な意味でオメガもヤル気になっているらしい。
「それにしても今回のモデルさん達は皆若いでござるな……。拙者の守備範囲外なのが残念な気もいたすが……、金髪美女の卵達を汚す訳には行かぬ……。10年後の未来のために頑張るでござる!」
 黒頭巾で顔を覆い隠した状態で、紅蓮の闘鬼・カゲキヨ(a02025)が瞳をランランと輝かせる。
 モデルに金髪美少女が多いため、カゲキヨも何だか嬉しそうだ。
「……なるほどな。オッサン達が勘違いして見学に来るのか。……という事は、それを逆手に取って……クククッ」
 予め女装してスタンバイしておき、蒼き空の翼と夢・ブレイズ(a34294)が瞳をキュピィーンと輝かせた。
 会場にはモデル以外オヤジしかいないため、みんなブレイズに興味津々なようだ。
「待たれ、待たれ〜、10年待たれよ〜。モデル達はまだまだ発育途上の子供ではござらぬか……、そんなに焦る事でも無いはずでござる……」
 険しい表情を浮かべながら、紅蓮の闘鬼・カゲキヨ(a02025)が両手を開いて道を塞ぐ。
「おいおい、お前だって金髪ねーちゃんが好きなんだろ! 一緒に楽しもうじゃねぇか!」
 いやらしい表情を浮かべてニヤリと笑い、オヤジ達がカゲキヨの肩を抱く。
 既にカゲキヨが金髪好きな事は調査済みなのか、警告されてもオヤジ達が顔色を変える事はないようだ。
「な、な、な、何を言っているのでござるか! せ、拙者はそんな事……、やましい事など……考えて……いないでござる……」
 しどろもどろになりながら、カゲキヨが気まずく視線を逸らす。
 金髪が好きな事は事実のため、今にもオヤジ派に転がりそうだ。
「ムムッ……、イカン。このままではモデル達が危険な目に……。ここは心を鬼にしてオヤジ達を排除せねば……」
 自分自身に言い聞かせるようにしながら、カゲキヨが紅蓮の咆哮を使ってオヤジ達を麻痺させた。
 冒険者達と異なりオヤジ達に抵抗するだけの力がないため、アングリと口を開けたまま全く身動きが取れなくなっている。
「……って俺まで排除するなー! 謀ったな?! カゲキヨ!!」
 他のオヤジ達と一緒に動きを封じられ、オメガが血反吐を吐いてカゲキヨを睨む。
「ご、誤解でござるっ! 拙者は別に……」
 青ざめた表情を浮かべながら、カゲキヨが激しく首を横に振る。
「どうやらひとり取り逃がしたようだね」
 粘り蜘蛛糸を使ってオヤジ達の動きを封じ込め、ブレイズがクールな表情を浮かべてジロリと睨む。
 ……赤ら顔の酔っ払い。
 セクハラ行為に命を懸けて、赤い流星と恐れられた男である。
「ヤツがカーネルに……。どうやら、この血も奴の地で染まる事になるのか」
 やけにクールな表情を浮かべながら、オメガが赤ら顔のオヤジについて熱く語っていく。
「赤い流星……でござるか」
 ただならぬ殺気を感じ、カゲキヨがダラリと汗を流す。
 それと同時に赤ら顔のオッサンが動くっ!
 通常の3倍近いスピードで……。
「どうやら拙者も本気を出す必要がありそうでござるな」
 黒頭巾を脱ぎ捨てカブキメイクでオヤジを睨み、カゲキヨが上着を脱いで気合を入れた。
「……来るっ!」
 オメガが口を開くよりも早く、赤ら顔のオヤジが飛び上がる。
 次の瞬間、赤ら顔のオヤジが奇声をあげ、そのまま地面に突っ込んだ。
「…………あれ?」
 キョトンとした表情を浮かべながら、カゲキヨが驚いた様子で目を丸くする。
 赤ら顔のオヤジは……自爆した。
「どうやら単なる酔っ払いだったようだね。まぁ、私はどっちでも良かったけど……」
 オッサンの目の前で護身用のナイフを引き抜き、ブレイズが凍るように冷たい視線で彼らを睨む。
 ……本当の恐怖はこれからである。

●コーチン
「はぁ……、何だか面倒になってきたのぉ。ヒナイはんの誘いとはいえ、断るべきだったのかも知れんなぁ……」
 しみじみとした表情を浮かべながら、コーチンが疲れた様子で溜息をつく。
 最近、悪い事ばかり続いていたためか、コーチンには全く覇気がない。
「そんな事を言わずに頑張ってくださいっす。是非ともご自分の納得いく作品を作って頂いて、橙色鶏冠の隊長としてのやる気も取り戻して欲しいっす。……後任探すのも大変なんすから」
 一生権滅コーチンを励ましながら、緑の記憶・リョク(a21145)がザクッとトドメをさす。
「やっぱり、わいは引退すべきかも知れんなぁ……」
 ションボリとした表情を浮かべ、コーチンがその場から去ろうとする。
「……元気出してください。……橙色って……人参ぽくていい色ですよね? ……そうだ……ペット連れてきたんですけど……撫でてみます?」
 藁人形にグリグリと釘を突き刺しコーチンを呼びとめ、灼眼の・ウヅキ(a03612)が連れてきたペットを自慢した。
「……何も見えんぞ。やっぱり疲れているんかのぉ……」
 それらしきものがいなかったため、コーチンがダラリと肩を落とす。
「そ、そんな事より仕事っす。張り切って頑張るっすよ〜。……にしてもっす、芸術の為とはいえ、うら若い女の子達が裸になるってのは、ちょっと……恥ずかしいっすね」
 辺りに気まずい雰囲気が漂ってきたため、リョクが慌てた様子で話題を変える。
「何を言っているんや。ヒナイはんから聞いとるでぇ。あっちでも頑張っていたようやんか」
 リョクの背中をバンバン叩き、コーチンがニヤリと笑う。
「い、いや、筋肉裸族隊とは、訳が違うっす! どっちかって言うと、あっちの方が直視出来たっすからね。それに俺、妻帯者っすから、妻以外の女性の裸を見続けるなんて出来ませんっす! なぜならっす! フォーナ様が見てるっすから!」
 恥ずかしそうに頬を染め、リョクがコホンと咳をした。
「それならば……植物や花で……身体を隠してみては……どうでしょうか?」
 まわりの視線が気になるため、ウヅキが無難な話題を変える。
「いや、このままでええんやろ。恥ずかしさのあまり、桜色に染まる少女の身体……。これぞ、芸術ってヤツやな!」
 満面の笑みを浮かべながら、コーチンが自分の考えを語っていく。
 コーチンはモロに見える事より、想像を掻き立てるようなシチュエーションが好きらしい。
「……コーチン様も相当のオヤジっすね」
 呆れた様子でコーチンを見つめ、リョクが乾いた笑いを響かせた。

●モデル
「それじゃ、粘土をこねくり回すでぇ〜。みんな服を脱ぎやぁ!」
 のほほんとした笑みを浮かべ、コーチンがモデル達を呼び集める。
 ちなみにコーチンはチキンレッグの女性しか興味がないため、彼女達の裸を見ても表情ひとつ変えていない。
「ううっ、何だか緊張するねぇ……。前バリとか張っちゃ駄目だよね?」
 辺りを見つめて顔を真っ赤にしながら、ゼブラーウーマン・パルディラ(a90126)が恥ずかしそうに身体を隠す。
 家族と共にスッポーンとして活動していた時は、全裸になっても全く恥ずかしくなかったが、最近になって恥らう事を知ったため、まわりの視線が物凄く気になるらしい。
「当たり前やろっ! そんな事をしたら、オッサン達が喜ぶだけや!」
 パルディラの頭をハリセンで叩き、コーチンが呆れた様子で溜息をつく。
 あまりにもまわりにオッサンが邪魔なため、手当たり次第にハリセンでツッコミ、追い出すつもりでいるようだ。
「恥ずかしい気持ちは、みんな一緒です。頑張りましょう、パルディラさん」
 堂々とした態度で服を脱ぎ捨て、バーレルっ娘・ユミ(a30003)がパルディラの肩をぽふりと叩く。
 ユミも恥ずかしい気持ちは一緒だが、芸術のために脱ぐ事を決めたらしい。
「まぁ、妾もオッサン達の視線が気になっているからのぉ。恥ずかしくなる気持ちも分かるのじゃ」
 同情した様子でパルディラを見つめ、光牙咆震閃烈の双刃・プラチナ(a41265)がニコリと微笑んだ。
「しゃあないな。このままじゃ、仕事にならん。邪魔なオッサンは退場願うか……」
 妙に渋い表情を浮かべた後、コーチンがパチンと指を鳴らす。
 それと同時に橙色の鶏冠団員が現れ、カゲキヨ達と連携を組んでオヤジ達を排除していった。
「これで安心して裸になれるな」
 何処かに連行されていくオヤジ達の後ろ姿を見つめながら、銀弾の勇者・イヴ(a43327)がゆっくりと服を脱いでいく。
 単なるファッションショーだと思っていたため、まさか裸になるとは予想もしていなかった事もあり、オヤジ達がいなくなって内心ホッとしているようだ。
「むー……、やっぱり恥ずかしい。せめてバンソーコーや前バリで、胸の先端と股間を隠したらダメ?」
 恥ずかしそうに頬を染め、嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)がバンソーコーで胸元を隠す。
「だから駄目や! これは芸術作品なんやぞ!」
 ルリィからバンソーコーを奪い取り、コーチンが疲れた様子で溜息をつく。
 コーチンには彼なりの美学があるのか、モデル達が身体を隠す事を酷く嫌っているらしい。
「ううっ、恥ずかしい……」
 ルリィに身体を密着させ、衝撃の弾幕少女・ユーロ(a39593)が顔を真っ赤にする。
 オヤジ達の視線がなくなったとはいえ、人前で裸になっているのは恥ずかしい。
「私が必ず守ってあげるょ♪」
 不安げな表情を浮かべるユーロを抱きしめ、ルリィが彼女の胸を揉み始める。
「ルリィ姉様ばっかりズルイッ!」
 ウットリとした表情を浮かべ、ユーロもルリィの胸を揉む。
 ふたりともその行為に夢中になっているためか、まわりの視線に気づいていない。
「こらこら、待たんかいっ! これは芸術作品なんやでぇ。そんなんしたら、アカンって!」
 ふたりの頭をハリセンで叩き、コーチンがジロリと睨みつける。
 早く仕事を始めたいのか、ハリセンの一撃にも容赦がない。
「とにかく作業を再開するでぇ! それじゃ、ルリィはユーロ、プラチナはパルディラ、ユミとイヴで対になってもらおうか」
 モデルの裸をざっと見た後、コーチンがテキパキと指示を出していく。
「おっ、ようやくヤル気になったようじゃのぉ」
 コーチンの瞳に何か輝くものを感じたため、プラチナがホッとした様子でポーズを決める。
 他のオヤジと違ってコーチンは仕事にプライドを持っているためか、モデル達の希望も聞き入れた上で最終的なポーズを決めていく。
「出来れば顔だけはリアルに再現して欲しくないんだけど……無理よね? このままじゃ、しばらくカーネルの街を歩けそうにないから……」
 だんだん冷静になってきたため、イヴが気まずい様子で汗を流す。
 自分達がモデルになった事は街の人達にも知られているため、これからは別の意味で注目されそうだ。
「わいかてそこまで鬼やない。モデルのプライバシーに関する部分は、こっちで修復しておくから安心せい。……男のモデルと違ってな」
 満面の笑みを浮かべながら、コーチンがさらりと毒を吐く。
「うっ……、いまコーチンさんの姿が魔物に見えました……」
 色々な意味でコーチンの恐ろしさを実感しつつ、ユミが乾いた笑いを響かせた。
 どうやらコーチンは男に容赦がないらしい。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:9人
作成日:2006/04/20
得票数:コメディ15  えっち6 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。