【Endless Waltz】ひょうたん谷の攻防〜前哨戦〜



<オープニング>


「さて、では話を始めるとしようかの」
 周りに集まった冒険者達をざっと見渡した老人は、茶をひとすすりして話し始めた。
「今回、お前さん等にはひょうたん谷と呼ばれている場所に行ってもらう。というのも、そこにグドンの群れが住み着いておってな、その中に…ピ、ピル…なんと言ったかのぅ……」
「ピルグリムグドンでしょうか?」
 言葉を詰まらせた老人に、闇より出づる影・レンヤが助け舟を出す。
「それじゃ! そのピルグリムグドンもいて厄介な上に、この地形がまた面倒での」
 そう言って、老人が目の前のテーブルに広げたのは、かなり大雑把な地図らしきものであった。
「この谷は呼び名の通り、中ほどで細くくびれてひょうたんのような形をしておってな。南側には六十匹ほどの犬グドン、北側にはその半分ほどの犬グドンと大きなツメを持ったピルグリムグドンがそれぞれ居るのじゃ」
 たしかにそう言われてみれば、テーブルの上に広げられた羊皮紙の上を這いずっている線がひょうたんの形に見えないでもない。
「一番狭い所は人が二人通れるかどうかという狭さじゃ、それを利用して守りに入られては厄介じゃし、かといって谷の北側に回り込むにはかなり遠回りしなければならん――そこでじゃ」
 広げられた羊皮紙の上、老人が指で指し示した部分に、谷の北と南を繋ぐ線が引かれていた。
 老霊査士によれば、その場所にはグドン達も気付いていない洞穴があり、そこを通れば谷の反対側に抜けることができるという。
「しかし霊視では洞穴の詳しいことまではわからんでな、まずはこの洞穴を調べてきてくれんか。その結果を検討して、後日グドン討伐の依頼を実行するでの、当然じゃが洞穴の存在をグドンに感づかれてはいかん」
 そう語った老霊査士は、しかし洞穴の入口はグドンの縄張りの内にあって容易には近付けないと続けてから、今回の計画について説明を始めた。
「そこで、まずは数名の者が囮となってグドンを引き付け、その隙に洞穴を調べて戻ってくるのだ」
 洞穴の調査に費やせる時間は囮となる者たちの行動次第で、その限られた時間でどれだけ有益な情報を集められるかは洞穴に入る者たちの肩にかかっている。そう語る老霊査士に先ほどまでの飄々とした雰囲気は既にない。
「先ほども言ったように、洞穴に入った者や洞穴の存在をグドンに気取られてはいかん。さらに囮となる者は、その力が自分達を倒しうるものだとグドンに思わせてはならん」
 そうでなければ、グドンの警戒が強めるだけでなく、最悪の場合にはグドンが谷から逃げ出して倒す機会を逸するかも知れない。冒険者達に真剣な眼差しでそう告げ、老霊査士はレンヤへと問う。
「レンヤよ、お主は自らの力を抑えてグドンから逃げ切ることが出来るか?」
「グドンにとって獲物を狩るのは戦いよりも得意とするところ、さらに地の利がグドンにあるとなれば振り切るのは容易ではありません。逃げ切る事が出来たとしても、それは結果的に我々の力を示すことになりませんでしょうか」
「そうじゃろうな。そこで、囮の者には死んでもらおうと思う――と言っても本当に死なれては困るでの、ひょうたん谷の南に深い谷底を川が流れている場所がある。そこに落ちれば、グドンに死んだと思わせられるじゃろう」
 それはつまり、それだけ危険な行為だと言うことだ。
「そう悪いことばかりではないぞ。お前さん等が着く頃、谷には雨が降っているはずじゃ。足跡や匂いは雨に流され長くは残らんじゃろう」
 いつの間にか飄々とした雰囲気へと戻っていた老霊査士とは裏腹に、冒険者達の間には重苦しい空気が漂っていた。

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参加者
星影・ルシエラ(a03407)
死者の守人・レイ(a07113)
蒼灰の銀花・ニクス(a17966)
杳渺謌・タブリス(a19679)
ソニックハウンド・カリウス(a19832)
戯言と遊戯の愚王・ソウ(a31731)
物語の終末・シャノン(a32103)
元気いっぱいねこしっぽ・クララ(a34109)
アートゥロ・ミケーレ(a36984)
異人・ウォー(a41485)
NPC:闇より出づる影・レンヤ(a90132)



<リプレイ>

「……嫌な雨だが、好都合か」
「そうですね…。匂いも…多少の音もかきけしてくれる…」
 そう呟く、異人・ウォー(a41485)と十字架を背負う者・レイ(a07113)の外套を濡らす雨は降り止む気配もないが、それはグドンの縄張りに踏み込もうとしている彼らにとっては自分達の気配を掻き消してくれる恵みの雨とも思えた。
 ひょうたん谷へ到着した冒険者達がまずやって来たのは、上流が谷間へと続いている川のほとり、そこは囮となってグドンを引き付ける冒険者達が飛び込むことになっている川である。
「…はっ! よく考えたら僕ぁ超貧弱なんですよ」
 川の上流に見える高い断崖を見て、そんな事をぼやく游心・タブリス(a19679)に、その肩を叩いた闇より出づる影・レンヤが一言。
「案ずるな。躊躇うようなら俺が背中を押してやる」
 そう告げたレンヤの鋭い眼差しに、タブリスと同じく不安を感じていた戯の蒼黒・ソウ(a31731)は身震いして思う、突き落としてやるの間違いだろうと。
「緊張するね〜、あーどきどき」
「囮は危険だけど頑張ってね! ルシ達も、こっそり頑張ってくるよ!」
「うん! ルシエラさん達も頑張ってなの!」
 緊張した顔で出発の時を待っていた元気爆発ねこしっぽ・クララ(a34109)は、星影・ルシエラ(a03407)の明るい声に元気付けられ、笑顔を見合わせた二人は互いの健闘を祈りながら別れた。

「まずは洞穴周辺の敵の注意を引き付ける。その後は東に移動して奴らを引き離し、他のグドンを集めて南へ向かう」
 覗き込んでいた遠眼鏡を仕舞い込んだソニックハウンド・カリウス(a19832)が、洞穴の位置やその周辺のグドンの配置、霊査士から聞いていた谷の大まか地形などを考慮した作戦の流れを確認すると、その周りに集まった6人の冒険者達が頷き答える。この場にいない4人は、離れた場所で洞穴へと潜入する機会を窺っている。
「準備が終わったら行くわよ」
 そう告げた蒼灰の銀花・ニクス(a17966)が鎧進化を発動させ、それに続いて他の者達が鎧聖降臨や護りの天使を発動させて、準備を終えた冒険者達は木々の合間を抜けてグドンの方へと向かっていった。
「エスケープは得意…な、訳なんだが…うん? この場合、意味が違うのか…?」
 何やらぶつぶつと独り言を口にしているソウの周りでは、他の冒険者達がグドンの注意を引くべく思い思いに声を上げたり鎧の音をわざと大きく立てながら歩いていた。
『ガルルゥ…ガルルゥ』
 やがて冒険者達が立てる声や音に気付いたグドンが唸り声を上げながら冒険者達を取り囲むように集まり、その数は徐々に増えていった。
「おぉ、来る来る」
「この集まり具合なら、こちらからわざわざ手を出す必要はなさそうですね」
 どことなく緊張感の薄そうな感想を漏らすソウや、その言葉から緊張を感じさせないタブリスの周りにも次々とグドンが現れ始めていた。
「ならば囲まれる前に逃げるまでだ」
「それが賢明だろうな」
 そう言ってグドンに背を向け逃げ出したカリウスに薄汚れた外套を翻したウォーが続き、ソウやタブリスもその後を追う。
「ちゃんと付いてくるのよ」
 迫り来るグドンを冷たい視線で見渡し、そう呟いたニクスが走り出す。
「うにゃ〜、おいてかないでよ〜」
 何も言わず走り出したレンヤに先を越され、最後に残されたクララが走り出すと、それまで彼女がいた場所に矢の雨が降り注いだ。

「ルシエラからの合図だ。行こう」
 アートゥロ・ミケーレ(a36984)は覗き込んだ遠眼鏡で、ハイドインシャドウを使い洞穴へと先行したルシエラからの合図を確認すると、それを十字架を背負う者・レイ(a07113)と時廻の紅録者・シャノン(a32103)に伝えて、洞穴へと向かって慎重に歩き出す。
 長く茂った草を慎重にかき分けながら進んでいくと、岩肌に開いた小さな洞穴からルシエラが顔を覗かせる。
「入口からしばらくは狭いから気をつけてね」
「ありがとうございます…シャノンも気をつけて…」
「何とか通れそうだが…しかしホントに狭いな」
 ルシエラとその後に続いて洞穴へと入ったレイが通る時には多少の余裕もあったが、その後に続いたシャノンとミケーレの二人ともなると狭い洞穴に余裕は無く、慎重に進まないとあちらこちらから突き出した岩で身体を擦ってしまう始末だった。
 そうして這うように入口からしばらく進むと徐々に広くなっていった洞穴の中は、やがて何とか立って進めるような広さになった。
「囮が時間を稼いでくれている間が勝負だ。テキパキいくとしよう」
 今頃、囮となってグドンに追いかけ回されているであろう冒険者達の活躍に期待しながら、ミケーレは与えられた時間を無駄にはしないと心に誓う。
「それじゃ、ルシは足元を調べて歩くね」
「私は歩数の確認と壁の強度の確認を…」
「俺はレイのサポートと、動物がいた場合は獣達の歌で話を聞いてみるな」
「それでは、俺は地図の作成に専念させてもらおう」
 それぞれの役割を確認した4人は、木の枝で地面を確認しながら進むルシエラを先頭にミケーレ、レイ、シャノンの順で並んで洞穴の奥へと進み始めた。
 洞穴の中は、広くなったかと思えば急に狭くなり、行き止まりかと思えば一段高い場所に道が続いていたりと、かなり厄介な場所であった。
 容易には進めぬ洞穴の中を進んでいった冒険者達は、やがてYの字に道が分かれている場所へと辿り着き足を止めた。
「ここからは二手に分かれるとしよう」
「では、私たちはこちらを調べてきます」
 ミケーレとルシエラ、レイとシャノンの二組に分かれた冒険者達はそれぞれ別の穴を奥へと進んでいく。それまでも何カ所か道が分岐している場所はあったが、それら大きく逸れた分岐はミケーレの提案により調査を見送っていた。

「きゃー、こないでよ〜う」
 そう叫びながら逃げ回るクララ、その後を追うグドン達は姿が見えているものだけでも20匹を超えていた。
 とはいえ、逃げ回っている冒険者達がグドンから攻撃される機会はそれほど多くはなく、弓を構えたグドンが放った矢や茂みに隠れて待ち伏せをしていたグドンの槍がニクスやタブリスやソウなどに時折命中する程度で、そういった攻撃も鎧進化や鎧聖降臨で高められた冒険者達の守りを貫く事は出来ず、被害と言えばソウの護りの天使が姿を消す程度であった。
 そんな中、レンヤだけが目に見えて傷を受けていた。風に煽られたマントから時折覗く彼の腕や背中にいくつかの傷が刻まれ、そこから流れ出た血が雨に濡れて赤い染みを広げている。
「ずいぶん食らってるけど…もしかしてわざと避けてないのか…?」
 レンヤの傷を見たソウは、自分が受けた以上の攻撃をレンヤが受けている理由に思い当たり思わず声をかけた。
「大した傷ではない」
「そうかい。精々死ぬなよ」
 傷を回復させようかと考えていたソウは、レンヤのつれない言葉にあっさりと引き下がって、再び走ることに専念する。
「…そろそろ潮時か」
 先ほどから追ってくるグドンの数が増える様子がないことを感じていたウォーは、他の冒険者達に合図を送ると進路を変え、あらかじめ付けておいた印を探しながら谷底に川が流れる場所へと向かった。

「あれがピルグリムグドンか…噂には聞いていたが、逃がすような真似はしたくない相手だな」
 遠眼鏡を覗き込んだミケーレは、その中に捉えたピルグリムグドンから他のグドンとは明らかに違う存在感を感じ、正直な感想を漏らす。レイやシャノンと分かれて洞穴の奥へと進んだミケーレがいるのは、雨が降りしきる外へと口を開いた洞穴の出口だった。
「3、4…ここから見えるだけで25匹だよ」
 ミケーレの隣で小型の遠眼鏡を覗いていたルシエラが告げたのは、木陰や岩陰に数匹ごとに集まった犬グドン達の数だ
「谷の北側の状況は聞いていた通りのようだ…そうなると問題はこの場所か」
 そう言ってミケーレが出口の外を見ると、その下にある地面は遠い。その高さは10m程だろうか、多少の傾斜があるため滑り降りることは難しくはないが、周囲のグドンに気付かれずにそれを行うのは難しいだろうと思われた。
「レイさん達も出口見つけてるかも! 戻ってみよ!」
 言うや否や尻尾を振り振り洞穴の奥へと向かったルシエラ、その後をついて行こうとしたミケーレはもう一度出口を振り返り「大きな顔をしていられるのも今のうちだぞ」と言い残し、洞穴の奥へと消えていった。

 一方その頃、レイとシャノンも洞穴の出口へと辿り着いていた。
「このままでは、私たちには通れそうにないですね…」
 残念そうにレイが見つめる出口は、その向こうから雨や風が入ってきているため外に通じているのは確実なのだが、あの狭かった入口よりもさらに狭い小さな亀裂で、そのまま人が通るのは不可能な場所であった。
「この厚さなら壊せないことはないと思うぜ」
 幸いにも出口周辺の壁は薄く、シャノンが言うようにデストロイブレードなどの力を使えば破壊するのはそう難しくはなさそうだった。
「ルシエラさん達の方で別の出口が見つかっていなければ…そうする必要もあるかもしれませんね」
 次来る時に、そうしなければならない可能性を考え、レイは周囲の壁を叩いてその強度を確認する。その感触は固く、もし周りを壊して出口を広げたとしても、洞穴が崩れてくるということはなさそうだった。
「そろそろ戻るか、囮の連中をいつまでも逃げ回らせているわけにもいかないしな」
「そうですね…ルシエラさん達が向かった方も気になりますし…」

「…ぐ……クララ、合図はまだなのか」
「まだだよーう」
 苦しげなウォーの言葉に、クララの顔に焦りの表情が浮かぶ。
 最終的に飛び込む事になっている谷底を流れる川を背にした冒険者達は、グドンに取り囲まれてながら劣勢を装っていたが、ウォーに向かってきた矢は彼の意志とは無関係にダークネスクロークによって防がれ、クララの腕に命中した矢が彼女が纏う皮鎧に歯が立たず地へ落ちる。そんな状況ではグドンを警戒させない為の冒険者達の作戦も苦しく思えた。
「厄介な任務だな」
 そう呟き、構えた弓に手早く番えてカリウスが放った闇色の矢は、グドンの影を射抜いてその自由を奪う。その事に、目の前の敵へ気を取られている他のグドンが気付く気配は今のところ無い。
「まだ時間が必要なようね」
「それでは少し眠っていてもらいましょうか」
 そう言って、ニクスとタブリスが穏やかな歌声を辺りに響かせ、その力の前に冒険者達を取り囲むグドン達が次々と眠りに落ちていった。
 しかしその静寂は長くは続かず、最初は突然眠りだした仲間の様子に慌てていたグドン達が、やがて眠りこけている仲間を小突きだして眠っていたグドンが次々と目を覚まし始める。
「もう一度、眠ってもらった方がいいかしらね」
 ニクスが再びグドンを眠らせるか思案していたその時、
「あっ!」
 小さく声を上げたクララの背中、彼女がミケーレから預かっていた剣を入れて背負っていた袋がだらりと形を崩していた。ウェポン・オーバーロードによってミケーレが剣を呼び寄せたのは、洞穴の調査に向かった彼らがその役目を終えた合図。
 クララは周りの冒険者達にさり気なく目で合図を送り、じりじりと後退して崖を踏み外す振りをして谷底へと落ちる。
(「紐無しバンジー…もとい、単なる飛び降りのお時間が来たようで…」)
 そう心の中でぼやき、護りの天使を発動させたソウも谷底へと落ちる。
(「調査に向かった方々から良い話が聞けると願いたいわね」)
 そう願いながら鎧進化を発動させたニクスも、じりじりと後退して谷底へと落ちていった。
(「行きますよ…行けばいいんでしょう」)
 レンヤの視線に無言の圧力を感じたタブリスは、鎧聖降臨の力で身に纏う皮鎧をウレタンのような軽い物へと変えて谷底へと消えたカリウスに続き、自分も鎧聖降臨を使ってウレタンのように軽い鎧に身を包んで谷底へと落ちていった。
「後は俺だけのようだな」
 脇腹に矢を受けたの切っ掛けにレンヤがよろめきながら谷底へと落ちたのを見届けたウォーは、両手でグレイブを構え直し鎧聖降臨を発動させる。
 相手が一人になったのに勢いづいたグドンがウォーへと殺到し、次々と突き出される槍をグレイブで受け止めながらじりじりと退いたウォーも、やがて崖を踏み外すように谷底へと落ちて姿を消した。

「みんな大丈夫かな……あっきたきた!」
「問題なさそうだな」
 遠眼鏡を覗いていたルシエラが声を上げ、彼女が見ている方へと遠眼鏡を向けたミケーレの目に、谷間から流れてくる川を犬掻きならぬ猫掻きで泳ぐクララの姿が映っていた。
 やがて次々と川を流れてきた冒険者達は、レイやシャノンが待つ岸へと泳ぎ着いた。
「皆さんお疲れ様です。おかげで無事に調査は終わりました」
「そちらも大変だったようですわね。お疲れ様」
 びしょ濡れの姿で川から上がるニクス、それを手助けするレイも洞穴で付いた土が雨に濡れて泥まみれの姿だった。
 やがて川を流れてきた7人全員が岸に上がると、冒険者達は足早にその場から離れ、後日の再戦を胸に誓いながらひょうたん谷を後にした。


マスター:蒼乃空 紹介ページ
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