羊飼いと火焔の館



<オープニング>


「依頼です」
 身体の前で腕を組み、右手だけは肘を視点に立てた姿で、薄明の霊査士・ベベウはいつものように同業者たちへと告げた。
「とある邸宅へと赴いて、不思議な炎の問題を解決していただきたいのです」
 脆く崩れやすい何かを包み込むようにして丸められた指先は、霊査士の薄い唇と触れなんばかりの位置にある。親指の腹に擦り、人差し指で中空の一点を弾きながら、彼は言った。
「依頼者の名はディディエ、羊飼いの青年です。数日前のことでした。彼はなかなか寝付けずに、月影だけを頼りとする散策に、ひとり、出かけました。羊たちも眠る丘を彼は歩いた……そして、足にいくらからの重たさを覚えたちょうどその頃に、高台からのぞむ彼方に、暗闇にあって際だつ、紅蓮を目にしたのです」
 ディディエは知っていた。そこには、白みがかった灰の石で作られた、四角い輪郭の、物々しい雰囲気の館が建っている。
「火事だと思った彼は駆けだしていました。いくつかの丘を越え、林を抜け、そして……一刻も早くとの思いを胸に、邸宅へと辿り着いたのです。ですが……」
 邸宅は何事もなかったかのように、ひっそりと静まりかえっていた。四角い館は、炎の熱によって角を落とされるどころか、青ざめた月から降る光によって、その輪郭をまざまざと見せつけるようだった。
「奇妙なこと、とは思ったもののディディエは念のために、館の堅牢な扉を拳で打ちました。扉のなかから現れたのは、顔と名こそは知っているものの、これまでにはまったく親交のなかった人物……年の頃なら六十半ばといったところでしょうか、不機嫌に顔をひきつらせたマルセロという名の男でした」
 ディディエが火事を見たのだと告げると、マルセロは慌てた様子で外に飛びだしたが、建物の四方を見渡しても、焦げや煤といったものはいっさい見つからなかった。夜はぐっすりと眠るという老人が、壁から引きちぎった蔦を振りかざし、恫喝の言葉を吐くのを聞きながら、ディディエは自身のベッドへと逃げ帰らねばならなかった。
「まずは、日の高いうちにマルセロ邸へと訪れて、調査の許可や、夜間の行動へのゆるしを受けることです。そして、月明かりがもっとも強くなる夜分に、ディディエの言った炎が再び現れたとしたら、彼らが炎に触れることのないよう、十分に注意を払うようにお願いいたします」
 腕組みを解いて、次にベベウが行ったのは、青白い皮膚で包まれた左右の指先を絡め合わせて、テーブルの上に置くことだった。
「ディディエは炎の正体を見極めることで、マルセロとの交友のきっかけをと考えているようです。あんなにも寂しそうな邸宅は初めて見た――とも。彼の純朴な親切が、老人にとって忌避すべき迷惑とならなければ、そう差し向けることができたのなら……この事件を友情を育むよい機会へと変えることは、そう難しいことではないのでしょうね」

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参加者
漫遊詩人・ドン(a07698)
色術師・ナオ(a09228)
無銘の騎士・フェミルダ(a19849)
深淵の黒・エメンタール(a30606)
ディッツィローズ・ヒギンズ(a33003)
鉄拳制裁・グロウベリー(a36232)
夢見鶏空を仰ぐ・ピナタン(a44156)
青い瞳の・アリッセ(a45337)
言いくるめのペ天使・ヨウリ(a45541)
刃の歌い手・シリオン(a45976)
七転八倒・リノ(a46764)
明日を夢見る・リディリナ(a47335)


<リプレイ>

「……何だか雲を掴むようなお話ですね」
 そう呟いた少女は、黒塗りの筒を手にしており、片方の瞳を閉じて、口元からは八重歯をのぞかせて、空に浮かぶ雲の拡大された像を眺めている。青い瞳の・アリッセ(a45337)は遠眼鏡の角度を、白い雲のような羊たちが点在する丘、その向こうに鬱蒼と茂る緑、そして、その合間に佇む灰色の邸宅が見えるよう傾けた。
 マルセロ老人が孤独に暮らす彼の城は、真四角で味気なく、陽光を浴びていればまだよいものの、いったん太陽が雲の影に隠れてしまえば、壁面の石材がまるで病人じみた暗さの灰色となる、なんとも寂しげな姿をしていた。
「また随分と辺鄙な所に無骨な館を建てたものだな」
 高慢な響きのある言葉を、痩せた長躯から響かせて、深淵の黒・エメンタール(a30606)は口元に丸めた指を押しあてながら、「ふむ」と呟いた。それは、彼の口癖であり、思索の淵へと足を踏み入れた際の合図でもある。――闇の中に浮かんだ一点の炎、何かを訴える狼煙か、老人の境遇と関係が?
「何だかよく分からないけど、炎のモンスターを倒せばいいんだろ? 腕が鳴るな、さあ早く行こうぜ!」
 剣士・シリオン(a45976)の言葉に含まれた不穏な響きに、羊飼いの青年は「ええっ!?」、と驚きの声をあげた。胸に抱く仔羊が、彼の両腕からの圧力に耐えきれず、「めえ……」と鳴く。ディディエは慌てて、ばたつく小さな四肢を草の上に放す。
 小刻みな駆け足の仕草で王冠の輪をさらに広げるシリオンと、穏和そうな面立ちにあらん限りの杞憂を漂わせるディディエに、事の次第を説明してやったのは律剣女帝・ヒギンズ(a33003)だった。純白のジュストコールの、星のような意匠が施されたボタンは、いずれも穴とは結びついておらず、外衣の前ははだけて、臙脂のチェストに包まれた彼女の胴を露わとしている。腕を組み、玲瓏な光を浮かべる双眸を瞬かせると、説明を終えたヒギンズはふたりに言った。
「不思議としか……言い様がないわね。でも、だからこそ、良いきっかけになるのかも知れない。最近、思うのよ。誰かの幸せって素敵だな、って」
 街へ行って情報を集めてくる――そう言って、シリオンは丘の斜面を突進し、ヒギンズたちの元から去っていった。陽が傾いた頃、ディディエの丘に戻り、これからマルセロの館へと向かう人間と情報を交換することを約束して。
 いくつかの丘を越え、暗緑色の林を抜け、冒険者と羊飼いの一行は、ある邸宅の正面に辿り着いた。平らな壁面には、いくつかの窓があったが、それらはいずれも小さく、また、厚い毛織物の帳がかけられていた。そして、何よりも彼らの目を引いたのは、マルセロ老人の玄関が、樫を黒金で縁取る重厚な作りの扉によって仕切られていたことだった。
 どうして独りなのかは気になるけど、そういう話は最後だよね――。こちらを威嚇するかのような、獅子の首に蛇が絡みつく意匠のノッカーを見つめると、色術師・ナオ(a09228)はそれを掌中に含み、冷たい音色を響かせた。
 扉はすぐにも開かれた。老人はおそらく、毛織物の裏側から、自らの敷地へと立ち入った数名の人影を、あらかじめ確認していたのだろう。彼の油断のない眼差しは、ナオの出で立ちを足元から耳の先端に到るまで、なんの遠慮もなく舐めつけた。
「突然の訪問失礼を。我々は同盟の冒険者ですが、何やら不思議な炎が夜間、こちらで見受けられたとの報告を受けましてな」
 やや扇情的な響きのある声で、エメンタールがマルセロ老人に伝えると、彼は不快を示す形に眉宇を歪め、「知ってる」と吐き捨てるように言った。そして、一行のなかに仔羊を抱く青年の姿を見て取るや、「また、あんたか!」と声を荒げてしまう。
 激高する老人を取りなしたのは、まるまるとした胴体で投げかけられる厳しい言葉を緩衝させ、なんとも穏健な言葉遣いでもってのたりくらりと怒りの矛先が収められるよう仕向けた、言いくるめのペ天使・ヨウリ(a45541)であった。最初はまったく噛み合わないように見えた彼とマルセロだったが、いつの間にやら会話の内容は、最近の若者に対する危惧という、いつの世にあっても不変といえる杞憂の種へと移ろっていた。
 背丈を遥かに超える扉に寄りかかる老人の顔に、落ち着きと疲れを見て取るなり、漫遊詩人・ドン(a07698)は用向きのもっとも重要な点について持ちだした。館とその周囲を調べたい、というのである。
「ディディエさんが見たのは何なのでしょう? ただの人騒がせな勘違いなら十分御の字なのですが……」
 ドンの言葉に、ディディエはすっかり萎縮していたが、マルセロは息の切れた様子ながらも肯き、両手を空に向かって振りあげると、こう言って調査の許可を下した。
「勝手にやってくれ! ただし、周囲だけだ、中には入らんでくれ!」
 やれやれ、といった様子で老人の立っていたものと同じタイルの上から離れ、周囲への調査に向かう冒険者たち。そのなかには、ヒトの医術士・リノ(a46764)の姿も含まれている。彼女は何事かを思い当たったのだろう、急に館の方へと振り返ると、扉に向かって大きな声を発した。
「マルセロさん、もし炎を見つけても触らないようにお願いします!  」
 窓辺の帳が揺れ動いた。硝子が外気と隔てているし、隙間から吹き込むような強い風も、今は吹いていない。その窓へ屈託のない笑顔で手を振ると、リノはマルセロ邸の調査に取りかかった。
 
 雑踏にひしめきあう人の流れ――そのあちらこちらに、榛色の髪をした青年の顔が突きだしては、ジグザクと波間を突き進み、目当ての場所へと近づいてくる。宿泊する旅籠の看板――そこには、『目障りな姪御亭』と描かれてあった――の真下に辿り着くなり、シリオンは片手をあげ、仲間たちに言った。
「お待たせ!」
 銀の眼鏡の弦に指をかけ、浅く肯きながら、無銘の騎士・フェミルダ(a19849)はシリオンの話を聞いた。仲間たちはマルセロ邸へと向かっている、ならば自分たちはこの街で老人に関する情報を集めるのみ――。自らの影にひそむ召喚獣の嘴のような顔に視線を送り、完全に姿を消すように命ずると、少女は俯かせていた顔をあげ、同行者たちに微笑みかけた。
「さて、調査を始めましょうか。ずいぶん歩き回ることになりそうですけど、がんばりましょうね」
 往来を行き交う人々を捕まえては、孤独な老人に関するいくらかの情報を聞き出す。皆は、『四角くて、灰色の妙な建物』については知っているものの、そこで暮らす老人があること、その名がマルセロであることを知らなかった。
 空に向かって両手を広げる少女の姿がある。彼女の真後ろには、同じ姿をして立つ彫像があるのだが、彼女は自身の姿と街の守護者との相似についてはまったく気づいていない。空へと伸ばした指先に宿る二羽の小鳥が、その小さな足でしっかりと握りしめてくる感触は、明日を夢見る・リディリナ(a47335)の皮膚にくすぐったさと心地よさをもたらしている。彼女は歌声を紡ぎ、腹は白く、背は紅く、頭な黒い小鳥たちに尋ねていた。
 なんとも用心深そうな足取りで、少年は藤色の瞳を見開いて導きだした活路を足早に進み、市の立つ雑踏から抜けだした。朱色の冠毛へと掌を向かわせながら、夢見鶏空を仰ぐ・ピナタン(a44156)は短い溜息をはいた。またしても、あの大勢のご婦人方でひしめきあう場所に戻らねばならないかと思うと、彼の鶏冠や肩は張りを失ってしまったかのようにうなだれたが、いつまでも避難しているわけにもいかない。
 一日のうちで、すでに何度目かとなる一念発起を自らに課し、ピナタンが足を踏みだそうとした、その瞬間だった。彼の腕が後方から引かれ、右足が空を蹴り上げ、顔が空を向く。彼の視線に逆さまな姿として映ったのは、シリオンの姿だった。
 リディリナとフェミルダとも合流したピナタンは、もうひとりの仲間が待つという店へと、今度は人影もまばらでゆっくりと歩ける路地を通って向かった。臙脂色の地に、乳白色の帯が織り込まれた布地が、店の軒先から通りの半ばにまで伸ばされている。その影には、彩り豊かな野菜や、焼き物、桶といったものまでが並んでいる。
 声が響いていた。槌のように固く引き締めた指を、虫でも追い払うように上下させながら、商人とおぼしき髭の男の話しているのは、鉄拳制裁・グロウベリー(a36232)だった。まるで苛立っているかのようにも見えた彼女だったが、その内容はけっして感情的なものでない。ただ、赤と黄のピーマンとが離れているという、商店の店先にあるまじき失態について、浅葱色の瞳に爛々たる輝きを浮かべ、指摘を行っているだけなのである。
 やって来た仲間たちに気づくと、グロウベリーは穏やかさを取り戻して、商人とその子息を皆に紹介した。彼らはマルセロのことを「よく存じており」、「週に一度は使いにやらされるもん」といった間柄であると言った。
 そして、マルセロの館が、以前は「白鳥館」と呼ばれる、美しいものであったことも――。
 
 白鳥館にその名残は残されていなかった。だから、目前にそびえる壁面が、かつては美しい鳥の姿にもなぞられられたものである知るのは、相当に困難な仕事だった。
 壁面に蔓延る蔦を払い、ナオは外壁が思ったよりも新しいことに気づいた。振り返り、荒れ放題の庭園を見つめる。枯れた泉には泥が、白い支柱が支える屋根には蔦が絡まり、無人の椅子が向かい合う様はなんとも物悲しい。
 正紺色の瞳を丸くして、アリッセは灰色の館を見上げた。屋根の高さを超えた蔦の先端は、まるで波間をたゆたう水草のように、風に煽られ、所在なげだ。エメンタールは館を背にして立ち、木々の合間から広がる、緑の丘が連なる眺望に瞳を細めていた。ディディが目にした壁面は、アリッセの見つめる蔦が特に色濃く這っているように見えた。
 調査の進展が気にかかったのだろう、勝手口らしき扉が音をたて、なかから銀のトレイを手にする老人が姿を現した。盆の上には、揃いのカップとソーサーが並べられている。
「御用向きがあれば、いつでも呼んでくださいね? お掃除やお洗濯ならできますから」
 茶への礼を述べたのち、リノはそうマルセロに話しかけた。老人は面食らったようにしていたが、「炎を見たら触らんようにするよ、あんたも気をつけてな……」と言うのみで、そのまま建物のなかに戻っていった。
 
 残光が丘々にもたらした効果は、まさに筆舌にしがたい、雄々しく、のどかで、目を見張るほど美しいものだった。天蓋に折り重なる雲がそうであったのと同じように、羊たちが姿を消した丘も、まるでたなびく帳のように、赤と黒の階調を織りなしていたのである。
 ひとつの丘に冒険者たちは集っていた。彼らばかりではない、そこにはディディエと彼が世話する仔羊が、それにグロウベリーが館から連れだしたマルセロの姿もある。
 見知らぬ老人が、あの四角い館の主であると気づいた際、ピナタンは慌てては首を振り、左右の安全を探るような仕草をみせた。だが、全身を羽毛に包まれ、頭には鶏冠を生やすという自らの姿に、マルセロは興味を抱きこそすれ、警戒などは抱いていないようだった。
 その後、ドンが焚き火を起こし、その周囲に櫛を突きたてて、薫製肉を炙り始めると、皆は自然と輪を描くように腰掛けて、皆は夜が訪れるまでの一時を、ゆったりと楽しみながら過ごしたのだった。
 ピナタンが老人のために張ったテントのすぐ脇には、ヴァルキリーズジャベリンが草地に突きたてられ、傾いたまま月影を身に湛える姿があった。
 その主であるフェミルダは今、暗がりに佇む「白鳥館」のそばに立っていた。月を仰ぎ見るアリッセと、目蓋を擦るシリオンの姿もある。
 異変が起こる夜が完全な深まりを見せ、あたりは眠ったように静まりかえり、風に騒ぐ梢もわずかなものだった。
 だが、丘を越える風も穏やかな夜に、その異変は起こった。背後からのざわめきに振り返ったフェミルダは、透明な硝子板の奥で瞳を見開いた。
 壁面を伝う蔦たちがいっせいに蠢きだし、その根元から炎が噴出したかと思うと、うねりを通じて屋根へと向かい、あの水草のようにたゆたっていた先端をあっという間に包み込んでしまったのである。
 片手を空へと掲げ、フェミルダはヴァルキリーズジャベリンを掌中へと召喚した。丘の仲間たちも、そして、マルセロとディディエも、すでに館の異変に気づいていることだろう。
 
 焔の舌先が館の面を這いまわる。
「見えたり見えなかったり、火事にもならない不思議な炎……」
 赤黒い焔に頬を照らされながら、リノはそう呟いた。
「さてと、真相がわかりましたが――」
 ドンは口元を膨らませて、羊飼いの青年と館の主へと振り返った。ふたりは無言のまま、屋根の上に揺らめく焔を見つめている。
 なみなみと水を湛える桶をひっくり返して、ヒギンズとグロウベリーが蔦の根元に水を浴びせかける。だだ、魔炎は消えず、怪しい揺らめきの勢いを増したかにも思えた。マルセロはただただ肯いていた。ディディエの伝えた言葉が本当であったと、今まさに悟っているところなのだろう。
 エメンタールたちは老人の許しを得て、壁面に蔓延る蔦を根から断った。緑の胴が切断される度、屋根を縁取るかのように揺らめいていた炎の舌先が闇に消え入る。
 やがて、赤黒い炎を噴きあげていた蔦は、すべてが刈り取られて、かつての白鳥館はひっそりと月影に佇み、冒険者たちはまるで月や星々だけが囁き合うかのように夜の静けさに、そっと身を浸したのだった。
 
 見事な細工の施された黒檀の暖炉に小さな火が起こされる。立派な今には、ふたりの男女が身を寄せ合う、一枚の肖像画が飾られていた。片方は若いマルセロ、その隣で微笑むのは彼の妻だろうか――。
 老人から台所の場所を聞き出すなり、リノは居間から立ち去った。マルセロとディディエが横に並び、絵画に描かれた女性について談笑する光景を嬉しく思いながら、美味しいお茶を淹れてあげようと薬缶に水を注ぐ。
「羊飼いというものは、夜空に星を見ると云いますな……ディディエ殿は、夜の闇に炎を見た。その先には、館とマルセロ殿がおられた。この巡りあわせは、ただの偶然なのでしょうかな……」
 敷物の上にあぐらをかき、膝の上には仔羊を抱えた姿で、マルセロはエメンタールのこの言葉に聴き入り、考えこんだ様子でいる。
 冒険者たちは老人の語りに耳を傾けた。ある喪失、そして、『白鳥館』がその雛鳥へと姿を変えた日のこと――。
 長椅子でうとうとしていたリディリナが、頬に触れたかすかな目映さに気づき、立ちあがって窓辺へと歩いてゆく。重たい毛織物の帳を引くと、清冽な春の朝日が室内に飛びこんできた。


マスター:水原曜 紹介ページ
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