コンニャークの花



<オープニング>


「森の奥地でコンニャークの花と呼ばれる花が見つかったらしい。コンニャークの花は大変独特な臭いのする花で、森に住む凶暴な動物達を引き寄せる原因となっている。最近、確認されただけでもサーベルニャンコやチワワサルなど、普段はあまり見かけない動物までもが姿を現している。そこでお前達にコンニャークの花を枯らしてほしい。コンニャークの花はクサイ臭いのする液を吐いたり、無数の触手を使ってお前達に攻撃を仕掛けてくる。その上、凶悪な動物達が守りを固めているため、大変困難な依頼になるだろう。くれぐれも注意してくれよ」
 そう言って赤狼の霊査士・ガイ(a90048)が冒険者達に依頼をした。

マスターからのコメントを見る

参加者
六風の・ソルトムーン(a00180)
湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)
神殺騎士・サファイ(a00625)
神歌・ギンヌンガガプ(a00730)
翡翠の脱兎女・リヒトン(a01000)
ヒトの武人・アストリア(a01103)
剣難女難・シリュウ(a01390)
紫尾の発破娘・スイシャ(a01547)
天魔波旬・タマキ(a02406)
大地の歌い手・フェンネル(a02415)
真白に閃く空ろ・エスペシャル(a03671)
黒風朱雀・ランフィス(a05937)


<リプレイ>

「コンニャークの花? 凶暴な動物達を引き寄せるか……興味深いな。ふむ、依頼によっては使えるかもしれん」
 コンニャークの花の咲いている森の中を分け入り、六風の・ソルトムーン(a00180)が先を急ぐ。
 ちなみにコンニャークの花は突然変異によって生まれた植物であるため、花を枯らしてしまった時点でその効果はなくなってしまう。
「やはり森の中を歩く人々や生物のために一掃した方がいいでしょう。例え持ち帰る事が出来たとしても、その間ずっと凶暴な獣を呼び寄せるわけですから村人達にまで危険が及んでしまいます。しかしながら私の奇病を治す手掛かりになるかも……」
 村人達の描いたコンニャークの花を見つめ、剣難女難・シリュウ(a01390)がしばし頭を悩ませる。
「コンニャークの花がラフレシアの花みたいな匂いがするのだとしたら、マスクをして風上から接近して駆除した方がいいかしら?」
 大きめのマスクをつけて、大地の歌い手・フェンネル(a02415)が臭いのする方向に視線を移す。
 しかし、フェンネル達のいる場所はコンニャークの花から風下のため、風上から駆除しようとなると大回りをしていかねばならない。
「ん〜尻尾綺麗にして来たんだし、臭い匂いつかないようにしないとな〜」
 自分の尻尾を気にしながら、湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)が奥に進む。
 コンニャークの花はかなり独特な匂いがするため、ホノカも細心の注意を払って依頼に参加しているらしい。
「この依頼が成功しますようにですねぃ〜(ー人ー)」
 ホノカをみつめて両手を合わせ、翡翠の陽光・リヒトン(a01000)が両手を合わす。
「ところでサーベルニャンコやチワワサルっていうのは、凶暴な動物なのか? 名前は随分と可愛いんだが……」
 村人から聞いた話を思い出し、神音騎士・サファイ(a00625)が不思議そうに首を傾げる。
「チワワサルか……思わず見つめ合ってしまいそうだなぁ……。いやいや、そんな事では駄目ですね……。モノを奪う習性があるのならそれを利用するのが良さそうですね。たぶん……このチワワサル。羽の生えたフグのような空飛ぶ丸い魚に反応すると思うんです。たしか名前はレイクウオとか言ったかな? 幻の魚と言われるため実在しているかどうかも怪しいですが、チワワザルの天敵と言われているので、とても効果的だと思うんですが……」
 そう言ってヒトの武人・アストリア(a01103)が辺りを何度も見回した。
 しかし、レイクウオを捕まえた村人が存在しないため、今回の依頼中に捕獲できる可能性は低いだろう。
「チワワサル相手でござるな。忍法うるうる目には、ハムスターで耐える特訓をしてきたゆえ、負けぬでござるよ。うるうる目とは恐るべき忍法でござる。拙者、ハムスターに忍術を仕込もうとしていつもこの術に負けるでござる。よって、本日は特訓を兼ねるでござる」
 ハムスターのウルウルした瞳を思い出し、紫尾の発破娘・スイシャ(a01547)ガ拳を握って頬を染める。
「かわいい、猫さんだと、いいね」
 臭い消しの香水を身体に吹きかけ、白閃空・エスペシャル(a03671)が森を歩く。
 依頼に参加した理由が猫が見たかったためであるためか、エスペシャルが実にのんびりとした様子で森の中を進んでいる。
「ただし、その名前は村人達が勝手につけている名前だから、本当はもっと凶悪な名前かも知れないぜ。見かけに騙されて死んだらシャレにならんしな」
 苦笑いを浮かべながら、神歌・ギンヌンガガプ(a00730)が鼻をヒクつかす。
「サーベルニャンコ、チワワサルもそうですが、気を付けなくてはならないのはコンニャークの花でしょう。突然、襲い掛かられて触手で首を絞められる可能性だってありますからね。……注意しておきましょう」
 辺りに聞き耳を立てながら、ヒトの武人・ランフィス(a05937)が仲間達の殿を努める。
「そろそろ近づいてきたようですねぇ〜」
 警戒した様子でマスクをつけ、七星煌樹『星砕陽光』を構えて辺りを睨む。
「まあ、危険といっても相手は動物、なるべくなら穏便に済ませたいところですね……」
 そして稲荷神楽・タマキ(a02406)はサーベルニャンコを発見し、大きなため息をつくのであった。

「ねこー。ねこー。こんにちはって、言ってごらん?」
 まったく警戒する事なく近づきながら、エスペシャルがサーベルニャンコにむかって声をかける。
「ふーっ」
 二本の大きな牙をガチガチと鳴らし、サーベルニャンコがエスペシャルを激しく睨む。
「うん、元気な挨拶だ」
 ニャンコの返事に満足し、エスペシャルが力強く頷いた。
「ネコ扱いは任せてください。ネコは上から行くと、怖がってしまうので……こうして下から……」
 身体を伏せてニャンコと同じ視線にしてから、タマキがニャンコにむかって手を伸ばす。
「フーッ。シャー」
 物凄い形相でタマキを睨み、ニャンコが唸りをあげて飛び掛る。
「……判らない時には、体罰も必要ですね」
 無言でニャンコを殴り飛ばし、タマキがきっぱりと言い放つ。
「猫……なのか。どう見ても豹なんだが……。そうなると案外強敵かもしれないな。だが、同じ猫化の動物なら、このマタタビが効くはずだっ!」
 ニャンコにむかってマタタビを放り投げ、サファイがタマキ達を下がらせる。
「やはりマタタビが好物なのか……。これなら無駄な戦いをする必要もないな」
 マタタビをかじるにゃんこを見つめ、ソルトムーンがほっと胸を撫でおろす。
「いや、他にも仲間がいるようです……。きっと花の臭いにつられて、ここにやって来たのでしょう」
 ランフィスの背後から飛び掛ってきたニャンコを殴り、ランフィスが素早く長剣を引き抜き後を追う。
「……しまった。マタタビはあれで最後だ」
 大粒の汗を浮かべながら、サファイが拳を握り締める。
「何か別の対策を講じる必要があるな。このようにして……」
 そう言ってソルトムーンがニャンコの口に毒キノコを放り込む。
「あんまり傷つけたくはないですね」
 ライクアフェザーを使ってニャンコ達の攻撃をかわし、タマキが幻惑の剣舞を発動させた。
「そんな事をいっている暇はありませんよ。あっちはタマキさんの事を晩御飯にするつもりですから……」
 居合い斬りを使ってニャンコの牙を粉砕し、ランフィスがタマキにむかって声をかける。
「……仕方ありませんね」
 リングスラッシャーを使って枝を切り、タマキがニャンコに向かってその枝を突っ込んだ。
 しかしニャンコは余裕で枝を噛み砕き、タマキにむかって襲い掛かる。
「さすが自慢の牙ですね。だったらこれはどうですか……?」
 手頃な大きさの木を背後にとり、タマキがニャンコの攻撃を紙一重で回避した。
 そのためニャンコは大木に牙をぶつけ、転がるようにして倒れこむ。
「あんまり、悪さが過ぎると、鍋にされちゃうよ?」
 タマキの倒したニャンコを見つめ、エスペシャルがボソリと呟いた。
「こうなったら俺も猫対策最終奥義、猫じゃらしを使うぜ」
 懐から猫じゃらしを取り出し、サファイがニャンコ達を挑発する。
「……ほらほらちょいちょい、ごろごろ〜」
 手に持った払子を猫じゃらしの要領で揺らし、タマキがそれを仲間達にむかって投げ飛ばす。
「ほら、ほら、こっちだ」
 仲間達を盾にして、エスペシャルがぴょんと飛ぶ。
「……ほ。ちょっと調子に乗ってしまいましたが、ドンマイ!」
 阿鼻叫喚の仲間達を尻目に、タマキが額に浮かんだ汗をぬぐう。
「……一気に片付けるか」
 仲間達に対して同情しながら、サファイが武具の魂で強化したブーメランを流水撃で投げ飛ばし、ニャンコの動きを盾で受け止め剛鬼投げで発動すると、ブーメランを刀代わりにトドメをさす。
「これでニャンコの始末はつきましたね。後はコンニャークの花と、チワワザルだけです」
 そしてたまきは大きな溜息をつくと、気絶したニャンコ達の頭を優しく撫でるのだった。

「猿は苦手ですけど、がんばりますねぃ〜(^^)d」
 そう言ってリヒトンがチワワザルに勝負を挑む。
 チワワザルはあちこちの木々を飛び移り、リヒトン達の隙をつくろうと試みる。
「レイクウオの置物で何とかしてみますか」
 糊をつけた置物を使い、アストリアがチワワザルを挑発した。
 するとチワワザルはアストリアの頭を蹴り、置物に向かって舌を出す。
「結構、頭にきますね」
 拳をぷるりと震わせながら、アストリアがチワワザルを睨みつける。
「はずれー」
 チワワザルにどうでもいい物を奪われ、エスペシャルがボソリと呟いた。
「これなら取られても大丈夫ですねぃ〜」
 カラシを入れたバナナを握り、リヒトンがニコリと微笑んだ。
「拙者の荷物が奪われたで御座るよ」
 チワワザルにラッキョウとタマネギを奪われ、スイシャが慌てて追いかける。
「きゅ〜……」
 スイシャの顔を見つめて瞳をウルウルさせながら、チワワザルが寂しそうに声を漏らす。
「うっ……その瞳には弱いでござる。そんな顔をされたら……攻撃する事が……出来ないで御座るよ……」
 拳を振り上げたまま凍りつき、スイシャが瞳をウルウルさせる。
「人のものを取る悪いサルはネイチャーのお仕置きですねぃ〜」
 チワワザルにじわりじわりと近づきながら、リヒトンがゆっくりと弓を引く。
「はわわぁ〜変なところを触ってはだめですねぃ〜(ーー*メ)」
 素早い動きで弓矢をかわされ、リヒトンがお尻を触られる。
「どうするぅ〜哀リヒトンですねぃ〜(〜〜。)」
 チワワサルにバナナを奪われ、リヒトンがほろりと涙を流す。
「クッ……。先に言われたか」
 顔を俯かせて拳を握り、ソルトムーンがチワワザルに肩を叩かれ慰められた。
「モンキーバナナとジャーキー……どちらがお好みですか?」
 チワワザルの興味を惹くため歌を歌い、フェンネルがチワワザルにむかって問いかける。
 するとチワワザルはバナナを投げ捨て、フェンネルの肩に飛び移り首を傾げてきゅ〜と鳴く。
「こうなったら奥の手で御座るっ!」
 チワワザルから視線を逸らし、スイシャがリングスラッシャーを放つ。
「サルの癖に私をなめるんじゃないですねぃ〜ヽ(`Д´)ノ」
 超激辛バナナをチワワザルの口の中に放り込み、リヒトンが不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「大人しくしていてもらいますわよ」
 眠りの歌を使ってチワワザルの眠気を誘い、フェンネルがクスリと笑う。
「これでも喰らえ!ですねぃ〜!?」
 チワワザルの足元に鳥もちを投げ、リヒトンが網を使って捕獲する。
「他所様の物を取ってはいけません。充分に反省していただきますわよ」
 獣達の歌を使ってチワワザルをきちんと叱り、フェンネルが『反省』の仕方を教え込む。
「しつけないとだめですねぃ〜(`Д´メ)」
 そう言ってリヒトンがチワワザルを連れて帰ろうと試みる。
 しかし、チワワザルはリヒトンの顔をポンと蹴り、逃げるようにして森の奥へと姿を消した。

「うわっ……凄い臭い。マスクをしてても意味ないなぁ……」
 コンニャークの花の異臭にやられ、ホノカがナパームアローを撃ち込んだ。
 次の瞬間、何本かの触手が飛び散り、凄まじい異臭を撒き散らしながら炎に包まれる。
「こりゃ、目にくるな……」
 大きく咳払いして後ろに下がり、ギンヌンガガプが花を睨む。
 コンニャークの花は無数の触手を蠢かせ、傷口からは緑色をした体液が流れている。
「すぐに退治した方がいいですね」
 触手の先から噴出した液体を盾で受け止め、シリュウが流水撃を叩き込む。
「今度は外さないでくださいね、ホノカさん」
 居合い斬りを使って触手をずばずばと斬り捨て、ランフィスがホノカにむかって声をかける。
「そんな事を言われてもなぁ……。頑張るよ」
 険しい表情を浮かべて花を睨み、ホノカが近距離からナパームアローを叩き込む。
 すると花は真っ赤な炎に包まれ、萎れるようにして横たわる。
「うわっ……凄い臭い。大丈夫かなぁ」
 緑色の体液を傘で防ぎ、ホノカが大きな溜息をつく。
「念のため根っこも抜いておきましょう」
 花が燃え尽きるのを待ってから、ランフィスが手袋をはめてコンニャークの花を根っ子ごと引き抜いた。
「その根っ子、持ち帰るの?」
 ランフィスの持っている根っ子を見つめ、エスペシャルが不思議そうに問いかける。
「こうすれば問題ない。バカと何とかは使いようというだろう? それにコンニャークの根っ子はもともと食べ物だからな。花と違って魔物を呼び寄せることはないが、大変な珍味であると言われている」
 そう言ってソルトムーンが根っ子を瓶の中に入れて密閉すると、エスペシャルを見つめてクスリと笑うのだった。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:12人
作成日:2004/02/03
得票数:冒険活劇2  戦闘1  ほのぼの14 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。