美食伯爵 〜オコノミヤキ野外会食



<オープニング>


 彼は喜んでいた。
 大変に喜んでいた。
 期待に胸膨らます余り……あれは数刻前。絨毯さんの健闘空しく、床さんを大破させ、霊査士が狼狽の余りくるくる回ってしまうくらい、喜んでいた。
 そう、何故ならば、彼の目の前には、遠路遥々ワイルドファイアから運ばれてきた食材達が……!
「うおっほほ、我輩とした事が、うっかりしておりました、いやしかしこれはもうじゅるり」
 丸ごと齧り付きたくなるのを我慢して、懐からごうじゃすなハンケチーフを取り出しお口を拭き拭きする彼こそ、美食伯爵なんて名乗っちゃってる、今回の首謀者、もとい、主催者、ポタン。
 そして、その眼前に鎮座する数々の食材が、ワイルドファイアにあるワニーナという村の郷土料理、『オコノミヤキ』の材料達であった。
 どれもでかい。
 もしくは、多い。
 さてしかし。
「どのようにして拵えれば宜しいのでありましょう」
 皺くちゃの笑顔を気難しそうに……違いが判らーん!
 と、そこへ。
 こちらも、遠路遥々ワイルドファイアから、事の顛末を見届けに来たという、鵬翼の牙狩人・ディルムン(a90150)が。
 ディルムンは、ひとしきり、ポタンを上から下まで見つめてから。
「作り方なら……知っている」
「おお、おお! いやはや、それは頼もしゅう御座いますです」
 更に興奮しそうなポタンを、霊査士が物凄く不安そうに見つめていたりした。

 さて、その肝心の作り方。
 材料を適当な大きさに刻み、混ぜる。
 そして、それをいっぺんに焼く方法であるが。
 曰く、巨大な岩の上でまる一昼夜、焚き火を続け、岩をもりもりと熱くした後、その余熱でじゅうじゅうとやるのだとか。
「岩で御座いますですか。いやはやしかし、そのような大きな物を今から取り寄せるのは……おお、良いことを思いつきましたので御座いますですよ」
 うきうきと……縦に揺れないでー!
 ……と、言いそうになって、ここが地面でよかったと安堵する霊査士。
「煉瓦を積みまして、その上に隙間なく鉄の板を並べますれば、大きな鉄板の代わりにできませんで御座いましょうか」
「鉄板、か……」
 それなら、各自で持って寄れない事もない。
 どちらにしろ、これだけの巨大な材料の下拵えや準備をするには、それなりの手が必要だ。手伝ってくれる、または、一緒に食べようと来てくれる皆に、それぞれ持ってきてもらうよう頼んでおけば、なんとかなるだろう。多分。

 そんな次第で。

『美食伯爵・ポタンから、日頃の感謝を込めて。
 オコノミヤキ野外会食実施!
 焚き火、組み立て、刻み、混ぜ等、下拵えを手伝ってくれる方も募集。
 ※調理用の鉄板が不足しています。是非是非、御持ち寄りください。
 沢山作って、一緒にもりもり食べましょう!』

 こんなお触れというか、呼びかけというか、そんなのが出たりしちゃったのであった。

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参加者
NPC:鵬翼の牙狩人・ディルムン(a90150)



<リプレイ>

●本日は晴天
 軽く草木を刈り取って設けられた会場に並べられた数々の食材と。
「いやはや皆様、本日はお集まり頂きまして、我輩大変嬉しい限りに御座います」
「っつかデカ!? 依頼人でか!」
 そっちかよ! と言わんばかりのバルオールの叫びと共に。
 野外会食の呼びかけに応じやってきた者達と、事の次第を見届けに来たディルムン、そして、悲しい瞳で何処かに想いを馳せている霊査士を加えた、総勢五十一名に、いつにもましてにこやか皺くちゃ笑顔で挨拶をするポタン。
「それでは皆様、オコノミヤキに向けてあれこれ致しましょう、そうしましょう、ええしますとも」
 こうして、オコノミヤキ野外会食は、幕を開けた。

●下拵え
「料理を気に入ったら、食い尽くすまで食料調達をやらされそうですね」
 リョウアンの呟きに、むしろポタンさんがワイルドファイア産なのでは、思うラードルフ。ウサギも何を食べたら大きくなれるかと考え……調理と下拵えで補います! と意気込むグレゴリーの背に炎が!
 ミルフィアは余りの特大具合に。
「頑張って千切りにするです」
 腕、攣るかも知れないけど。
 食べる余裕無いかも知れないけど!
「手伝いますにゃ♪」
 鉄板は任せ、キリが早速腕捲り。きょろきょろしていたウサギも、見様見真似で腕捲り。
「ぶつ切りでもいいのかな……?」
 首を傾げるアンシュ。体力に自信があるティラシェルは、切り難そうな具を選択。
「食べやすいサイズに切らないとダメですね」
 フィアは大きく頷き。
「料理は下拵えが命です!」
「頑張ります!」
 しっかり覚えて作ってあげよう。婚約者の顔を思い浮かべ、ティラシェルはぐっ、と拳を握る。リカオンも後日旅団で振舞えるよう、レシピをメモ。
「オコノミ、オコノミ、たっのしみだ♪」
 キャベツがどのように使われるのか、ジョディが興味津々で見ていると。
「……さぁ、てめえら覚悟しやがれー、このヒカリ様がたっぷりと料理してやるぜ!」
 猛然と、むしろ木っ端微塵なキャベツ。サーリアも負けじと。
「必殺のわいるど微塵切りですなぁ〜んっ」
 なら包丁レイジングサイクロン、は無理よねぇ。
 思い直し、ソロネも微塵切り。
「巨大剣を振り回すだけが、狂戦士じゃないわよん?」
「この程度ならあたしにだってできらぁ。やってやるぜ!」
 手にしたナイフでシオンもばさばさ。アデルはよ〜く洗って砥ぎ直した蛮刀で、芯の辺りを兜割り。
 一方のフィアは、派手なアクションなしで堅実に。
「ちゃんと太陽の光を沢山浴びただろうか……美味しくなっていれば、いいな……」
 小さく微笑むロレンツァの手によって、ごりごりと刻み……いや、削られていくエヴィ。作り方を教わり手伝いながら、ジョディは。
「色々応用利きそうですよねー。エヴィの代わりにコオロギ使ったりとか」
 そして食材を見つめるストラタム。特にエヴィ。気になるの。何ですのそれ。
 そこに突如出現する……『切れ味鋭く極薄く削れる大きなカツブシ『削り鉋(かんな)』これぞ匠の一品』、っぽい外装を得るデューンの剣!
「ってなんだとぉー!?」
 終始戦々恐々してるバルオール。透けて見えるほどに薄く、大量に削られるカツブシ!
 その一枚をポタンに差し出し。
「是非削りたてを味見して頂きたく」
「おっほほ!」
 嬉しそう。
 ショコラは食材が美味しく変貌を遂げるのを……
「え? わたしもお手伝いをするんですか?」
 声を掛けられ、わかりましたっ! と元気に応じる。
 臆せず挑戦あるのみと意気込み、取り掛かったのはソース作り。
「趣向を変えてタルタルソースなんていうのはどうでしょうか?」
 下拵えが進む中、アムルは少し遅れてフラフラ会場入り。というのも。
「のいしょ、よいしょ〜」
「手伝うなぁ〜ん」
 担がれた何枚もの鉄板に手を差し伸べるアデル。ティトレットは持てる限界一杯の特大を持参。次々増えていく鉄板に、パフェはぬぬぬ……とりあえず、代価は労力で払おうと、土塊の下僕を大量生産。
「これを並べてゆけば良いのかな」
「……っしゃ! 気合入れていくぜ!」
 脇に詰まれた煉瓦を用いヨナタンとシオンが土台り。薪の空間、空気穴の分も考え、ヨイクは煉瓦の高さや位置を微調整。
 ゼノはまず、サーリアとナムールが裕福度(大富豪)に物を言わせ準備した特大鉄板、続いてセレストらの持ってきた大きめものを据え、それらが綺麗に配置されるよう、ジズとストラタムが更に煉瓦積み。リョウアンも逆方向から煉瓦構築。
「これで作れるらしいにゃ」
 二人掛かりで運んできた鉄板を置くニャコとグリュウ。
「ニャコちゃんは師匠の為に作ってあげるにゃ」
「楽しみなぁ〜ん!」
 しかし何より、徹夜で製作されたというノリスの鉄板の見事さには目を見張るものがあった。ノリスは持ち込まれた鉄板の全てをもしっかり確認、凹凸があればなくし、薄ければ重ね……複数の鉄板は巨大な一枚と化す。
 刻まれた材料は……一度は無理なので、巨大鍋で別個混ぜ。
 尚、鉄板以外の調理器具は、大富豪の財力を利用したグレゴリーの手配で、不足等は一切発生しなかった。
 小麦粉に出汁を入れ、下拵えされた材料を……ラキアが混ぜる!
「必殺! TATUMAKIサイクロン奥義改!!」
 奥義なのに改。高速回転する鍋!
「……ありゃ? 混ざってないのね」
 鍋ごと回すから……
 気付いたジズが、未だ回る鍋を両手でがしり。
「よし、押さえて置こう」
「必殺!(略)」
 零れるのは気にしない方向で、アムルはひたすら。
「ぐにぐにぐにぐに」
 バルオールはここぞとばかりに筋肉増量で攪拌。グリュウは手伝いをしつつ。
「ついでにボクの好きなマンモー肉も混ぜとくなぁ〜ん」
 ここでもヒカリは。
「……隠し味にだし汁入りの水と紅ショウガでよく混ぜるぜ!」
 別人っぽい。

●焼く
 先ずは火の番ヨイクの手で、着火。
 火力は大切と、燃え上がる火にパフェ召喚の下僕がずんどこ薪投入。
 このドロっともったりした物がどうなるのか……ノリスのお陰で真っ平らな鉄板に広がる生地を見つめるラードルフ。
「……これどうやってひっくり返すの?」
 呟くリョウ。アンシュも混ぜた具を流し込み。
「ひっくり返せるんですか……?」
「返して見せましょう!」
 グレゴリーの背後に炎が、いや、眼前に本物が。
 焼成を待つ間、アキラはポタンに一礼し。
「これだけの大掛かりなのを発案、どうも有難うだよー。皆で美味しく楽しく味わおうねー」
「無論ですとも!」
「具や焼き加減の関係で、通常サイズより美味しさは半減しそうだけど」
 だが、ワイルドファイア産は元々大きいのだから、大味という訳では……?
「見た目の豪快さで、楽しませるのも料理よね」
 ギブスは湯気立つ……と、眼前には、待ち遠しそうにオコノミヤキを凝視しているウサギが。
「ま、まだ焼けませんですか……?」
 漂ってくる、いい香り。
 そして、生地の端に様々な角度から棒を差し込み……
「失敗したら……もんじゃにしちゃえば問題なし?」
「いや、それじゃワニーナじゃなくなっちゃう」
 そんな心配はさておいて。
「せーの」
 ティトレットの号令一過、どーんと華麗に宙を舞って裏返る巨大な円盤。聞きしに勝る豪快っぷりだなと、アニエスは見事鉄板に着地した生地を目で追う。
 色付く生地を前に、アムルはフォークとナイフをカチカチ。
「まだかな、かな〜♪」
「まだで御座いましょうか、ましょうか!」
 ポタンが同じ事をっ。
 こんがりいい香りがしてきた所で、塗りたくられるソース。鎧聖降臨でコック姿になったデューンがカツブシ大散布。
「削られてもなお、踊るか……」
 それを興味津々で見るヨハンの相棒達。
「……仕上げは、これだ!」
 ヒカリがぶちまけたのは、青海苔であった。

●食す
 おこのみやきー!
 ……と、聴こえたレオンハルトの魂の叫びは一旦置いて。
「はいそれでは皆様、お手を拝借」
 ポタンが焼き上がったオコノミヤキを取り囲む皆を見回し……音頭を任されたアキラが。
「頂きまーす」
 先ずは礼節と、ヨハンは諸々の尊敬の念でポタンに挨拶。レオンハルトも礼服姿で。
「伯爵様にはご機嫌麗しく……」
「本日はお招き頂いて」
「いやはやご丁寧に」
 笑顔で応えるポタン。
「ぼくちんと同じビッグナイフとフォークを持ってるとは只者じゃないにゃるな」
 フェイフーはどっちが一杯食べられるか勝負! とオコノミヤキをぱくぱく。
「オコノミヤキはウ・マ・イ・ゾ・〜」
「負けておれんなぁ〜ん!」
 新調したフォークで負けじと掻き込んでくナムール。
「なぁ〜っん! 旨い、旨いんじゃ〜なぁ〜ん!」
 嬉しさ一塩、鼓膜を揺るがす低音ヴォイスも、一割増しで重低音。
 その逆隣にはセレストが陣取り、エヴィ取りの様子や轟沈武勇伝に花を咲かせ食いまくり。リカオンも現地の情景が明確な方がより美味しくなるだろうと、身振り手振りで卵採取の様子を話し聞かせる。ついでに色々思い出し。
「あ〜……もう婿に行けねぇ、行く気もねぇがな」
 微妙にげっそり。
 トリスタンもポタンの近くに席を取り、混ぜ込む前のチ(略)の実を土産として手渡す。
「これは、単品で食べる価値も有る具材ですわ」
 そして、時折踊りだしたりする様を『美食伯爵観察日記』としてしかとメモし、纏める。
 シロもまた全てを食い尽くす勢いで……ポタンの周囲、消費早!
 切り分け配る横目でその様を見て、圧倒されるアキラ。
 そういえば、椅子は……?
 今なら巨大食器も通常サイズに見え……いや、やはり気のせいかも知れぬ。
 目の錯覚はさて置き、オコノミヤキ初体験にジズは至福の一時。
「……いつもながら、感謝だ」
「日頃お世話になっておりますのは我輩で御座いますのでありますからして」
 ゼノは改めてポタンと挨拶を交わし、愛猫と一緒に食事をしながら、機嫌良さそうに尻尾をゆらゆら。
「で、どうだ」
「素晴らしい!」
 シオンの問いに、手を止めず応えるポタン。そんな彼の前には特大専用皿が……しっかり使ってるなと、じっと見入るロレンツァ。
「リョウさんどうぞですよー」
 皿を差し出すアンシュ。リョウはそれにこにこと受け取る。
「美味しいねぇ」
 アンシュちゃんが作ったんだから当然か、なんて思ったり。
「可愛い可愛い、良く似合ってるよ〜」
「うわぁぁあぁ……とっても美味しそうです〜……!」
 チャイナをオコノミヤキ食の専用と勘違いして着用しつつ、目キラキラ涎だらだらなクーロに、笑顔のレイジュ。自らもお揃いの華服に身を包み。
「さあヴァドも、思いっきり見惚れるがいいよ……!」
 と、振り返れば!
「うおー、これがオコノミヤキか……いや、しかしチャイナからも目を離す訳には……そうか、見ながら食えばいいのか!」
 ヴァド、開眼。
「ってクーロちゃん、もっとお行儀良く食べなさい」
 いそいそ零れたソースを拭き取るレイジュ。
 そういえば、ヴァドちゃんがやけにこっちを?
 気付いたクーロが見たのは!
「……あれ、テンカスの実がでか、い? ……うぐ!?」
 こ、これは死ぬ……これは死ぬぞ……?
 でも、チャイナ見ながら死ぬならそれはそれで……よくないし!
「死んじゃ駄目ー!」
 慌てたクーロの凱歌は、ヴァドにクリティカルヒットしたらしい。
 ストラタムは焼き頃部分を手持ちのナイフで切り分け、大人には酒も一緒に振舞う。
「カンパーイ」
 明日の事なんかもう知らない。
 バルオールも持参の酒とテンカスの実で一杯。これで飢えも満たせると。
「食べ残さぬ事を誓う!」
 勇猛の誓い立てちゃった!
 尚、会食中、アレクサンドラが。
「こくのある卵のふわほくの食感、蕩けたチ(略)とテンカスが更にコクと旨味を足し豚とイカのむちむちした身から迸る肉汁としんなりと柔らかいネギの滋味とキャベツの甘さが渾然となってまったりした小麦粉生地の中でも失われぬサクサクとした香ばしき干しエヴィが素晴らしいアクセントとなっていることよ! そしてそれらを創造主の如き手腕で纏め上げる新鮮なソースの果汁とふんわりとしたカツブシ! ただ混ぜて焼くだけというシンプルな料理法がこんなにも沢山の食材にすばらしきハーモニーを齎すとは! 素晴らしきはオコノミヤキ! 美味であるゥゥゥッ!」
 むしろ君が凄い。
 ジョディはペットと一緒にもぐもぐ。熱いうちを戴き、ウサギも満足げ。
「こうして皆で材料を集めて試食も悪くないものねぇ」
「ワイルドファイアの料理って美味しい〜♪」
 時折切り分けを手伝い、味を噛み締めるフィア。それは材料採取の苦労もあってか。
「一段と美味しいのね〜♪」
「美味しいなぁ〜ん」
 アデルと一緒に、ラキアもぐほりゃーっ。
「おー、これがオコノミヤキってやつかなぁ〜ん!?」
「師匠の為にデザートも作ってみたにゃ」
 ご満悦のグリュウにニャコが差し出すのは、お得意のオリジナルシュークリーム。何がオリジナルかというと。
「温かい内にどうぞなのにゃ」
 ……中身が、オコノミヤキだった。
 ウヅキひたすら、もきゅもきゅ咀嚼。
「これが……噂のねぎそーど」
 戦利品を取り出してみたりも。
「武器になる程の……威力でふよ……もきゅもきゅ」
 所で、使った後の鉄板の処理は? ペットと一緒に戴きつつ、考えるティトレット。
 ヨナタンはどきどきと口に運び……
「あ、美味し♪」
 キリも切れ端を頬張り。
「……いい仕事した後のご飯は美味しいですね」
 ヒカリは結局でかすぎて一部にしか掛からなかった青海苔部分を。
「……熱いですからふーふーしてあげますね」
 隣のキリに……と、そんな自分の行為に照れ照れ。キリは程よく冷めたオコノミヤキをはふはふ。
「具が沢山入ってて美味しいね〜♪」
 側に居たら、自分にもああしてくれたかな?
 冷めるのを待ちつつ、ティラシェルはふと思う。
 デューンは持参カツブシを追加で乗せ、エールビールもぐいっと。
「まさしく口福ですね」
 感想は、程よく疲れたリョウアンのその一言に尽きた。
 しかし、余るんじゃないかと……だがポタン含む大食漢達に、思い改めるアニエス。その手には。
「お茶を淹れたのだけど、どうかな?」
 同じ実を採取した仲間に勧め回る。
「ソースの匂いが、食欲をそそりますね」
 戴きます、と口に運ぶラードルフ。
 こうして、取ってきた物が美味しく食べられていくのも、中々いい物だ。
 刹那、力尽きていたグレゴリーが魂の復活!
「ぬぅぅ……まだまだよぉ!」
 バルオールも食い過ぎ復活。
 刻み隊(仮)の存外の頑張りもあって、ミルフィアの腕も何とか無事だ。
「あ〜、おいしかった〜♪」
 徹頭徹尾、思う存分食いつくし、シロは満足げな表情。
「こーゆー依頼ばっかりだったら、きっとみんなも楽しいよねっ」
 ちなみに、騎士の名に掛けて暴食を誓ったレオンハルトが、その誓いに恥じぬ食いっぷりを見せたという。
 それはまるで、肉体を凌駕する、魂での暴食。
 むしろ本当に凌駕した。
 三回も!


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楽園の大地に生きる・サーリア(a18537)  2009年09月01日 22時  通報
オコノミヤキはとってもおいしいですなぁ〜ん。また皆さんと一緒に食べたいですなぁ〜ん♪